新年度が始まる4月。

入学式、入部式を経て、新チームが本格始動する季節がやってきました。

先週末には東日本大学セブンズ(明治が優勝)、関西セブンズフェスティバル(同志社が優勝)が行われ、春シーズンもスタートし、今月末からはいよいよ関東では春季大会、関西では春季トーナメントが開幕します。

「贔屓のチームの新体制は⁉」

「今年のライバル校はどうなの⁉」

観戦に訪れる前のプチ情報として各主要大学の新体制をまとめてみました。

関東大学対抗戦 Aグループ

帝京大学

監督岩出雅之
主将本郷泰司CTB4年京都成章
副将佐藤羅雲LO4年つるぎ

10連覇の夢を打ち砕かれた”絶対王者”。

1年での王座返り咲きを目指して、京都成章で主将を経験し各世代の代表経験がある本郷選手にそのタクトは委ねられました。

黄金期と比較して層の薄さが叫ばれる中、どのようにチームを頂点へ導くのか⁉

注目しましょう。

 

 

早稲田大学

監督相良南海夫
主将齊藤直人SH4年桐蔭学園
副将幸重 天FL4年大分舞鶴

創部100周年Vを逃した早稲田。

1年生から主力として試合に出続けた”黄金世代”もいよいよ最終学年。

黄金世代の中心にして”将来のジャパンを担う逸材”と評される齋藤選手が主将へ就任しました。

早稲田復活はこの選手がカギを握ります。

 

 

慶應義塾大学

HC栗原徹
主将栗原由太CTB4年桐蔭学園
副将川合秀和FL4年国学院久我山

ロスタイムの悲劇で早稲田に屈した”タイガー軍団”慶應義塾。

主将に選出されたのは高校時代にフォワードも経験し、強靭なフィジカルを誇る栗原選手。

今年の早慶戦では早稲田齋藤主将との”桐蔭学園盟友対決”が実現します。

創部100周年V時のスタープレーヤー栗原徹新監督の手腕にも注目です。

 

明治大学

監督田中澄憲
主将武井日向HO4年国学院栃木
副将山村知也WTB4年報徳学園

22年ぶりの覇権奪還を成し遂げた”重戦車”明治。

1年時から主力として活躍し、世代代表でもリーダー経験のある武井選手が文句なしの選出。

連覇を狙える唯一のチームとして今年も大学ラグビーシーンを盛り上げてほしいですね。

 

筑波大学

監督嶋﨑達也
主将杉山優平SH4年大阪桐蔭
副将鎌田慎平PR4年東福岡
石川千暁CTB4年洛北

近年かつての輝きを失いつつある筑波。

主将に選ばれたのは大阪桐蔭出身の杉山選手。

1年時から不動のレギュラーとして活躍し、高校日本代表、U20日本代表でも活躍した世代を代表するスクラムハーフです。

10年間のヘッドコーチを経て、今年監督へ就任した嶋﨑新監督と共に”公立の雄”復活を目指します。

ちなみに同大助教授でもある嶋﨑監督の研究テーマは、

”ラグビーのブレイクダウンに関する研究”

 

関東大学リーグ戦1部

東海大学

監督木村季由
主将眞野泰地SO/CTB4年東海大仰星
副将中野幹PR4年東海大仰星

春シーズンに苦しみながらもリーグ戦で2年ぶりの優勝を果たし、選手権でも優勝した明治を最後まで追い詰めた東海大。(●15-18)

悲願の初優勝に向けて世代最高のリーダー眞野選手が満を持しての主将就任です。

東海大仰星でも主将として日本一を経験、高校日本代表、U20日本代表でも主将を務めた”リアルリーダー”。

卓越したリーダーシップでチームをどこまで引き上げることが出来るのか?

非常に楽しみです。

 

 

 

大東文化大学

監督日下唯志
主将佐々木剛No.84年八戸西
副将星野大紀CTB4年春日丘
藤井大喜PR4年黒沢尻工

リーグ戦優勝候補筆頭ながら最終戦の東海大に敗れ2位、選手権でも天理に屈し、ベスト8に終わった大東大。

ファカタヴァ兄弟を擁し爆発的攻撃力を誇る一方で、本来の看板であるディフェンス面で脆さを露呈した印象でした。

そして今期主将へ就任したのは花園未経験ながらU20日本代表に選ばれ、大東大でも1年時から不動のレギュラーを張ってきた佐々木選手。

強靭なフィジカルから繰り出されるタックル、ボールキャリーそしてスキルフルなハンドリングが魅力で、何より”苦しい時に身体を張れる男”。

組織ディフェンスの立て直し、スクラムの再構築にまずは期待したいところです。

 

 

 

流通経済大学

監督内山達二
主将積 賢祐No.84年熊本西
副将林 隆伍HO4年流経大柏
井上雄太PR4年遠軽
北野 幹CTB4年神戸港北
牧原知希SH4年流経大柏

ライバル東海大には凄まじい集中力を発揮し引分けに持ち込みながら、決死の覚悟で挑んできた法政相手には受けに回り敗戦を喫するなど、試合ごとのムラが垣間見える流経大。

昨年不動のNo.8としてチームを牽引した積選手が主将へ選出されました。

今年もリーグ戦グループに与えられる大学選手権出場枠は”3”、と厳しい戦いを強いられる状況下、リーダー陣がどのようなチームを作ってくるか。

昨冬花園ベスト4と勢力を盛り返してきた弟分”流経大柏高”の活躍に負けてはいられません。

 

 

 

法政大学

監督島津久志
主将井上 拓SO4年御所実
副将ウォーカーアレックス拓也LO4年東福岡
中村翔SH4年東福岡
竹内仁之輔No.84年法政

リーグ戦2勝に終わり入替戦に回った2016年度。

そこから2017年の3勝、2018年は4勝と確実に復活の道を歩んできた”オレンジ軍団”法政大学。

島津監督体制3年目の集大成はやはり大学選手権進出が最低ラインのターゲットでしょう。

リーダーを担うのは御所実で主将を経験した井上主将、東福岡で全国を知るウォーカーアレックス選手、中村選手、そして系列校出身で生粋の法政DNAを持つ竹内選手。

多士済々の面々が宿命づけられた復活を担います。

 

 

 

日本大学

監督中野克己
主将坂本駿介PR4年三本木農
副将金丸健太CTB4年天理

昨季は3勝4敗の5位ながら上位勢とも互角に渡り合える力を証明した日本大学。

沖縄の誇る日本代表候補トリオなど有望な新入生も加入し、個人的には今年注目度NO.1のチームです。

”ヘラクレス軍団”復活へ。

頼れる男坂本主将の手腕や如何に!

 

関西大学ラグビー Aリーグ

天理大学

監督小松節夫
主将岡山仙治FL4年石見智翠館
副将林田拓朗SO4年天理

渾身の王者撃破、感動の決勝戦を経て、今や関西復権の”希望の星”となった天理大学。

リーダーに選ばれたのは強豪石見智翠館、U20日本代表で主将を務めた”小兵フランカー”岡山選手。

168㎝のサイズからは信じられないほどのフィジカルの強さを誇り、小兵ラガーマンに勇気と希望を与えるプレー面は申し分なし。

背中で語る、プレーで魅せる、今年はそれに加え”言葉でチームを動かす”リーダーシップを期待したいですね。

 

 

立命館大学

監督中林正一
主将片岡涼亮WTB4年流経大柏
副将横井達郎LO4年東海大仰星
吉本 匠SO4年常翔学園

昨季リーグ戦第5節で4連勝と波に乗る京産大を破り、関西2位で大学選手権出場を果たした立命館大学。

看板フォワードを前面に打ち出すチームカラーは確立されているだけに、バックス陣の充実がチームをもう一段上に押し上げるカギを握ります。

2年生から主力を張る片岡主将、スタンドオフとしてチーム戦術のタクトを振るう吉本副将のゲームメイクに注目しましょう。

 

 

 

京都産業大学

監督大西 健
主将伊藤鐘平LO4年札幌山の手
副将山内凌雅SO4年関大北陽
フェインガ・ファカイNo.84年日本航空石川

血の滲む猛練習で、吉田明氏、大畑大介氏、田中史朗選手ら数々のジャパン選手を育て上げた名将大西監督。

47シーズン目となる今年を最後に監督を退く決断をしました。

最終年を任された主将は伊藤鐘平選手。

元日本代表で現在京産大でコーチを務める鐘史選手を持ち、自身も大学1年時から不動のレギュラー、代表としても高校日本代表候補、U20日本代表に選出された実績を誇ります。

目指すは大西監督最終年での悲願の日本一。

そのためにはまず”天理1強時代”の関西リーグに風穴を開ける事が求められます。

”ジャパンのDNAを持つ男”のキャプテンシーに期待しましょう。

 

 

 

関西学院大学

監督牟田 至
主将原口浩明PR4年東筑
副将杉原立樹LO4年尾道
房本泰治No.84年関西学院

4連勝からの3連敗で惜しくも大学選手権出場を逃した昨季。

2014年に関西リーグを全勝優勝した翌年に最下位となり入替戦へ回るなど、激しい浮き沈みを経験したチームも、以降は6位、4位、4位と上位を狙えるチームへと変貌を遂げてきました。

先週行われた関西セブンズ大会では、準決勝で王者天理(〇33-12)を撃破、決勝でも同志社相手に21-26と大接戦を演じています。

バックスを中心とした機動力には定評があるため、やはり上位進出にはフォワードの奮起が求められます。

福岡県の県立高校ながら、中竹竜二(元早稲田主将・監督)ら多くの優秀なリーダーを輩出した東筑出身の原口選手のリーダーシップに注目です。

 

 

 

同志社大学

監督萩井好次
主将山本雄貴WTB4年同志社
副将服部 綾LO4年東福岡
古城隼人SO4年修猷館

ライバル天理にリーグ3連覇を許し、”関西の雄”の代名詞を奪われて久しい同志社。

昨季は開幕から京産大、天理、関西学院に3連敗を喫し、優勝はおろか大学選手権出場にも黄信号が灯るという苦しい戦いを強いられました。

”神戸製鋼のトップリーグ制覇”、”大阪桐蔭の花園初優勝”、”天理の大学選手権準優勝”で大いに盛り上がる関西ラグビーシーン。

しかしそれでも、多くのファンは”名門同志社復活”を待ちわびています。

その新チームの主将は弟分同志社高でも主将を務めた生粋のリーダー山本選手。

今年こそ”強い同志社”を見せてほしいと思います。

 

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