こんにちは内弁慶サラリーマンなんくるナイトです。

“12月1週目の日曜日”皆さんこの日が何の日か知っていますか?

琉球人の私としては沖縄の名物スポーツ“那覇マラソンの日!”と言いたいところですが、

ここはラグビー狂の血が勝ってしまいます。

そう、この日は“ラグビー早明戦“の日なんです。

11月23日に行われた早慶戦に続き、”なんくる的戦評”として

観戦記を言いたい放題言っちゃいます。

 

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 早明戦とは

早明戦は1923年に第1回が行われて以降、今年で92回目を数えます。

先日行われた早慶戦(参考:【なんくる的戦評】第93回ラグビー早慶戦 2016)

が93回目に対し、早明戦は92回目と

こちらも大学ラグビー界では慶應と同社による慶同戦、早慶戦に次ぐ伝統を誇ります。

通算成績は早稲田52勝2分け 明治37勝2分けとかなり拮抗しています。

過去には90年代に明治が、そして2000年代に早稲田がそれぞれ黄金期を作った時代があり、

どちらかが連続して勝利するのがするのが一つのトレンドとなっていました。

明治4連勝(1991‐1994、1996‐1999))

早稲田8連勝(2000‐2007)

ただ、近年は帝京大学の1強時代の中で両校も圧倒的力を示すことが難しくなり、

力は非常に拮抗してきています。

その証拠に過去5年の対戦成績は早稲田3勝、明治2勝となっています。

ちなみに去年は32対24で明治が勝利をおさめています。

 

早明戦の人気は学生スポーツでは圧倒的なもので

改築に入る前の2013年までは国立競技場で開催されており、

全盛期には超満員の67,999人(1981年)を記録した事もありました。

入手困難な入場券は”プラチナ化”するという学生スポーツではほかに類を見ないほどの人気を誇ります。

 

”伝統の早慶戦、人気の早明戦”

そう評されるのはここに理由があります。

 

今季これまでの両校の戦績

早稲田大学は前回行われた”早慶戦”でも劇的勝利をおさめここまで5勝1敗。

春夏シーズンに苦しんだ事を考えれば順調にチームの強化が進んでいると言えます。

一方の明治もここまで順調に勝ちを重ねてきており、帝京大学に敗れたのみの5勝1敗。

前日の帝京対筑波戦で帝京が勝利し全勝優勝(7勝0敗)を果たしましたので、

優勝の希望こそなくなりましたが、勝った方が対抗戦2位となります。

これはその先の大学選手権においてトーナメント上有利なポッドに入る絶好のチャンスであり、

早明両校のプライドの激突という意味と共に重要な一戦です。

 

早稲田の注目選手は前回同様に1年生HBコンビの齋藤選手と岸岡選手。

そして一方の明治は何と言ってもCTB梶村選手(3年)です。

梶村選手は報徳学園3年時に日本代表の練習生に選ばれるほどの選手で、

180cm、95kgのサイズを生かしたダイナミックなランニングとパススキルを併せ持ちます。

2019年日本開催のラグビーW杯の若手主力候補の一人にも数えられる逸材です。

ここまで3年生ながら明治BKを引っ張る活躍を見せており、

早稲田はこの選手に自由に走られるようなら厳しい状況に追い込まれます。

早稲田のフレッシュなBK対梶村選手。

このマッチアップも注目です。

 

そして、何といってもスクラムですね。

今年早稲田はスクラムを重点強化ポイントの一つに挙げています。

慶應戦でも押し込む姿が見られただけにスクラムを代名詞に持つ明治に対して

どこまで通用するのか。こちらも是非注目したいと思います。

 

 第92回ラグビー早明戦2016

すっかり冬らしい町並みになってきた神宮外苑の秩父宮ラグビー場で開催されました。

両校の効果斉唱。

国立でこの瞬間を迎えるのが学生時代の楽しみの一つでしたが、

秩父宮へ場所を移してもやはり昂揚を抑えられません。

一人一人引き締まったいい顔をしています。

 

明治大学のKick Offで試合が始まりました。

前半は明治大学が勢いのまま圧倒的に攻め立てます。

前半の前半はボール支配率でも27%対73%。

明治が攻めて早稲田が耐えるそんな構図の中、明治が先行。

しかし、前半の中盤からは早稲田も盛り返す展開で最終的に10対10。

どちらも譲らない形で前半を終えます。

 

そして後半。

やはり早明戦は接戦になるという展開を見せてくれます。

まずは早稲田が前半優位になっていたスクラムの勢いそのままに

スクラムによるペナルティトライで17対10(ゴール成功)。

その際、明治PR塚原選手はシンビンによる10分間の退場処分も受けてしまいます。

絶体絶命の明治ですが1人少ない中で反撃を見せ、後半17分HO佐藤選手が意地のトライで同点(17対17。※ゴール成功)

そして、塚原選手の処分が解けた後の後半23分。

怪我から復帰してきたFL桶谷主将が接点での強さを見せついに逆転。(22対17※ゴール失敗)。

それでも早稲田は慶応戦でも見せた終盤での粘りを見せつけ後半33分CTB中野選手のトライで再逆転に成功。(24対22※ゴール成功)

 

ロスタイムに入り明治も最後の意地を見せ、早稲田ゴール前へ迫った状態でペナルティを獲得。

PGが決まれば明治の劇的逆転勝利、、、というところでしたが、

PGは狙わずそのまま攻める事を選択。

しかし早稲田の防御を最後まで崩せず24対22のまま無情のノーサイド。

 

92回目を迎えた早明戦は早稲田の勝利に終わりました。

これで対抗戦成績は早稲田6勝1敗で2位を確保、敗れた明治は5勝2敗となり3位で

大学選手権へ進む事となりました。

<通算成績>

早稲田53勝2分

明治37勝2分

詳しいスタッツはこちら(出典:関東ラグビーフットボール協会HP)

 

なんくる的戦評

スクラム

前半は早稲田が優勢でした。

ファーストスクラムこそ互角に組み合っていましたが、

3本面の明治ボールスクラムあたりから早稲田の低く強いスクラムに明治は苦戦をしいられました。

明治のスクラムを早稲田が押す。

本当に時代は変わりましたね~。

私が学生の頃はこんな事は考えられませんでした。

明治の重戦車フォワードに対して小さいフォワードの早稲田はひたすら耐える。

強烈なプレッシャーを出来るだけ避ける。

そして隙を見て俊敏に攻める。

これが早明戦の構図でした。

2000年代の黄金期を境に早稲田のスクラムは強くなりました。

 

後半に入りそうやく早稲田はマイボールスクラムの機会を得ました。

早稲田は今季取組んでいるノーフッキングを見せるか注目されましたが

ここはしっかりボールキープを選択します。

しかし、明治ゴール前でのマイボールスクラム。

勝負所で出ましたノーフッキング。

早稲田は押すと決めたところではこの戦略に出ます。

早稲田はボールをフッキングせず押します。明治は耐える。

スクラムが早稲田有利にじわじわ動き出す。

明治にコラプシング(スクラムを故意に崩す行為)の反則。

そこでもさらに早稲田はスクラムを選択。ここは拘ります。

そして、、、

今度も早稲田が押す。

たまらず明治が崩す。

2回目のコラプシングでレフェリーはスクラムトライを宣告。

スクラムにおける早稲田の有利を決定づける結果となりました。

 

その後は明治のスクラムに迷いが生じている印象でした。

レフェリングにどう対応していいのか分からないという感じでしょうか。

 

ただ、、、

レフェリングはどうだったんでしょうか?

確かにスクラム自体は早稲田が優勢に見えました。

ただ、スクラムが崩れたのは全て明治側に責任があったんでしょうか?

明治のスクラムの組み方に問題があったのであれば、

コラプシングの原因を明確に説明するなどの対応が必要だったのではないでしょうか。

レフェリーにつけられたマイクからはそんな具体的な言葉はなかったように見受けられました。

 

スクラムはお互いの前へ押す力学によって成り立ち、双方の力関係で微妙な変化をする生き物です。

外から見ててジャッジするのは難しく、どうしても優勢な方に有利な笛が吹かれがちです。

ただ、だからこそ試合中にレフェリーが

「この組み方は反則をとる。」「今の反則の原因はここだ。」

という具体的な指導、指示があってもいいかと思います。

 

オフェンス

早稲田

早稲田の注目の選手齋藤選手、岸岡選手は今日も出色の出来を見せました。

齋藤選手の密集からの球出しは既に安心して見ていられるレベルにあり、

そして今日は岸岡選手に代わり対抗戦で初めてゴールキッカーも務めすべてのキック(3本)を成功させました。

慶応戦と違い比較的簡単な位置からのキックでしたが、

最終点差が2点差という事を考えれば勝敗を左右する大事なキッカーをしっかり務め上げたと言えます。

 

岸岡選手は慶応戦でなりを潜めていたランプレーも随所に見せました。

決定的な仕事というところまでは行きませんでしたが、

うまくラインをコントールしており、既に貫禄すら感じさせる雰囲気を醸し出してます。

 

そして今日はCTB中野選手とFB桑山選手ですね。

二人とも大型BKとして1,2年生ながら中心人物として君臨しており、

今日も局面を一気に変えるビッグプレーを随所に見せていました。

王者帝京に対してフィジカルで互角以上に戦える素材だけに

さらなるスケールアップに期待したいと思います。

 

ただ、ハンドリングミスの多さは頂けません。

ここからは一発勝負のトーナメントに入ってきます。

帝京のようなチームに対して番狂わせを起こすためには

チャレンジするチームがミスを連発してては太刀打ち出来ません。

展開の早稲田としてはハンドリングは生命線です。

ここは大学選手権に向けて改善を期待します。

明治

明治注目の梶村選手はやはり一人別次元の活躍を見せました。

強力なラン、ヒット、自らチャンスメークをするパス。

3年生ながらキングのように明治BKの中心に君臨をしていました。

ただ、BK陣の不用意なバスミスは目立ちました。

フォワードに自信を持っているのであれば、

フォワードのサポートを信じて、無理にボールを繋ごうとせずに次にいいボールを供給することを考えるべきです。

明治もターゲットは帝京のはずです。

相手ボールの機会を作ってしまう不用意な軽いプレーは控えなければいけません。

 

全体的に今年の明治バックスはタレントが揃いますが、

フォワードは例年に比べ小粒印象なだけに今年の明治はフォワード一辺倒ではなく、

フォワード、バックス一体となってトライを取る形を構築しています。

その中心に梶村選手がいる事は間違いないでしょう。

明治が強いときはバックスに逸材が揃っている。

そんな明治を見せてほしいと思います。

 

明治の方は

ディフェンス

早稲田

早稲田のディフェンスはウィングが後に下がり内側にいるSO,CTW3人思い切って前に出てプレッシャーをかける形になっていますので、

スクラム、ラインアウトなどセットプレーからのディフェンスは常に外が一枚足りない状況になっています。

当然明治もそこが分かっているので、ファーストフェイズ(1次攻撃)からその部分を攻め来ていました。

早稲田としては素早くスペースを詰めて、外に振られる前に潰したいところですが、

特に前半は外にボールを回され大外の選手に走られる状況が生まれていました。

慶応戦のようにそこから一気にピンチを迎えるというところまではいきませんでしたが、

このままでは外にいいランナーの揃う帝京戦のように外で自由に走られる事になってしまいそうです。

ここは選手権に向けてどう修正してくるのか見ていきたいと思います。

 

そして、もう1点ボールデッドになった時の集中力ですね。

明治1本目のトライ。

齋藤選手が自陣深くでボールを外に蹴りだしてピンチを脱した直後、

クイックで入れてきた明治に対して早稲田は油断して目を離してました。

これは帝京戦でもやられて相手にリズムを与えてしまっている。

集中して相手の動きを見ていたら防げるプレーなだけに

決め打ちのプレーをやめて集中力を高めてほしいと思います。

 

明治

明治は何と言ってもスクラムでしょうか。

レフェリングはどうだったかという疑問は残りますが早稲田に押されていたのは事実。

重戦車がこのままで終わっていいはずはありません。

選手権に向けてまずスクラムの整備に期待したいと思います。

 

最後に

レフェリングに対して

今年の早明戦、観衆は早慶戦を超える21,916人が両校の激突を見に秩父の宮へ足を運びました。

この数字は人気カードと言われる早慶戦、そして先日行われた日本代表対アルゼンチン戦を

超える今季最高の観衆を集めました。

優勝を左右するカードではないにも関わらずです。

今も昔も早明戦は学生のみならず多くのラグビーファンに愛される人気コンテンツなんです。

それだけに今日のレフェリングは残念でした。

ペナルティに対する一貫性もそうなんですが、レフェリーが試合の主役になっている風に見えてしまうからです。

明治1本目のトライシーン時、明治の選手はトライを確信し歓喜に沸く中、

タッチレフェリーにクイックスローインの要件を満たしているかの確認が行われました。

その行為は当然ですしあるべき姿だと思いますが、問題はその姿勢です。

観衆、選手すべての視線を楽しむかのようにゆっくり歩いて確認、

確認後もトライ地点までこれまたゆっくりと歩いてトライを宣告。

試合時間が限られたスポーツにおいてレフェリーがその時間を自分都合で使っていいはずはありません。

せめて走りましょう。

他にも不可解な判定で劇的なドラマを意図的に作っているかのような場面が散見されました。

個人攻撃をするつもりはありませんが、スポーツの主役はあくまで選手です。

レフェリーが主役になる試合は見ていて違和感こそあれ興奮は生まれません。

毅然とした態度と横柄な態度は違います。

2019年日本開催のW杯に向けてレフェリングの向上も不可欠です。

今日すべての人が同じように感じたとは思いませんが、私自身後味が悪いと感じたのは事実です。

ラグビー人気復活のためにも選手だけでなくレフェリーも我が事として取り組んでいってもらいたいと思います。

舞台は大学選手権へ

さぁこれで全てのリーグ戦の日程が終了し、来週からはいよいよ大学選手権がスタートします。

※厳密には1,2回戦は既に終了してます。

今年はレギュレーションが変わり以前のトーナメント形式に戻りました。

負けたら終わりの一発勝負です。

私はリーグも好きですがトーナメントの負けたら終わりの悲壮感漂う一発勝負が何より大好きです。

早稲田は2位通過となりましたので3回戦はシードとなり、4回戦から登場。

同志社対中央の勝者と当たります。

順当にいけば関西の雄同志社との激突。

そこに勝てば別のヤマにいる明治との再戦も見えてきます。

久々に大学選手権での早明戦を見る事が出来るかもしてません。

一方の明治は3位通過となり3回戦から登場で初戦は京都産業大学です。

どちらも伝統的にフォワード、スクラムに拘りを持つチーム。

京産大も今年は仕上がりがよく激戦は必至です。

 

今年も注目は帝京大学の8連覇なるか

ストップ・ザ・帝京を具現化するチームが現れるのか。

ここ最近の大学ラグビー界の不変のテーマです。

なんくるナイトは大学選手権も引き続き追いかけて行きます。

 

それでは今日も”なんくるないさ~!!”

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