こんにちは内弁慶サラリーマンなんくるナイトです。

今日は伝統のラグビー早慶戦の日でした。

皆さんご覧になられましたか?

私は残念ながら仕事でしたので生観戦は出来ませんでしたが、

家に帰るまで全ての情報をシャットアウトして録画で観戦をしました。

 

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早慶戦

 

両校の定期戦はこれで93回目を数える関東最古の定期戦です。

※日本最古の定期戦は慶應対同志社 こちらは今年99回目を迎えました。

早慶戦は通算対戦成績では早稲田が圧倒してますが(※早稲田の65勝7分20敗)、

近年慶應も力を付け、特にここ最近は毎年のようにシーソーゲームを繰り広げています。

前評判通りの結果にならないというのもこの伝統の一戦の魅力の一つです。

 

今季これまでの両校の戦績

 

早稲田は今年2002年に同校へ13年ぶりの大学日本一をもたらした当時のキャプテン

山下大悟新監督(参考:【松坂世代必見!】1980年生まれの偉人達)が就任し、

創部100周年を迎える2018年に向けて本格的な強化がスタートしています。

春夏シーズンは強化過程という事で戦績は振るいませんでしたが、

対抗戦に入ってからは地道な強化が実を結びこれまで4勝1敗。

 

ただ、前節では大学選手権8連覇を目指す王者帝京に75対3と粉砕されています。

ここで敗北すれば12月に始まる大学選手権へ向け、

これまでの強化方針に対して選手たちの気持ちにブレが生じかねない大切な1戦です。

 

一方の慶應は金沢篤ヘッドコーチ体制2年目。

今季は春からフォワードの接点(ブレイクダウン)、スクラムの強化が進み、

春夏シーズンは好調を維持するも対抗戦はこれまで3勝2敗。

特に前節では明治を終了直前までリードする展開もロスタイムの大逆転トライで痛恨の敗戦。

大学選手権出場の為にも真価が問われる1戦です。

 

注目は何と言ってもスタンドオフ(SO)の古田京選手。

医学部です。

あの慶應大学の医学部ですよ!

慶應高校時代は高校日本代表にも選ばれ今年は2年生ながら司令塔であるSOのポジションを任される。

まさに“文武両道”を地で行く存在です。

天は二物を与えるんですね~。

 

第93回ラグビー早慶戦

 

さて、今年も秋の紅葉に彩られる神宮外苑の秩父宮ラグビー場で開催されました。

試合前の校歌、塾歌斉唱。

早稲田ロック桑野詠真キャプテンの目から熱いものが込み上げてきます。

これまでの厳しい鍛錬、出れない選手たちの想いを慮り感極まったのでしょう。

見るものの心を打つ瞬間です。

 

そして試合はやはり白熱の展開。

お互いトライを奪い合う展開で15対13早稲田リードのまま前半を折り返します。

そして後半、最初に得点を取ったのは慶應でした。

注目の古田選手のペナルティゴール(PG)で15対16と逆転します。

 

その後膠着状態が続くも後半23分早稲田もウィング(WTB)本田選手のトライで再逆転(※ゴール失敗20対16)。

慶應もすぐに反撃し後半27分フランカー(FL)松村選手のトライで再々逆転(※ゴール成功20対23)。

終盤に入りフォワードが優勢な早稲田は必死の反撃を見せ

ついに後半31分FL加藤選手の土壇場の逆転トライ(ゴール失敗25対23)

慶應は試合終了直前の後半38分早稲田ゴール前でペナルティキックのチャンス。

入れば3点追加で劇的逆転という展開でしたが、、、

 

無情にもボールはゴールを外れそのまま25対23でノーサイド。

 

早稲田は帝京と両校優勝の可能性を残す5勝1敗。

対する慶應は3勝3敗。

大学選手権出場をかけて次節の筑波戦に全てを掛ける事になりました。

詳しいスタッツはこちら(出典:関東ラグビーフットボール協会HP)

なんくる的戦評

 

<スクラム>

 

今季両校にとって最強化ポイント、そして生命線だけあってどちらも自信を持って臨みましたが、

前半は慶應が優勢に組めていました。

ファーストスクラムこそスクラムを故意に崩すコラプシングの反則を取られましたが、

2回目は以降は修正し、逆に相手ボールスクラムをじわじわと押して

早稲田にプレッシャーをかけているように見受けられました。

 

ただ、悲劇が襲います。

前半25分のフッカー(HO)松岡選手の負傷退場。

これは痛かったですねー!

スクラムの核となるポジションだけに、それ以降立て直すのに苦労をした印象です。

 

一方の早稲田。

前半はスクラム大苦戦でした。

相手ボールスクラムもなかなかプレッシャーをかける事が出来ていませんでしたし、

そして何と言ってもマイボールスクラムでの“ノーフッキング戦略”。

 

フッキングとはスクラムにボールを入れた後に、

ボールを確保するためにHOの選手が自陣よりにボールを足で掻く行為です。

マイボールスクラムの場合、

ボールの入れ手(スクラムハーフ)とHOの間でタイミングを合わせる事が出来るので、

このフッキングにより自軍側へ優位にボールを確保する事が出来ます。

 

だけど、今季の早稲田は、、、

そのフッキングをやらないと言うのです。

 

何故か?

 

スクラムを押す事によってボールを自陣へ引き寄せる事が出来るから。

フォワードの選手たちが押す事真ん中にあるボールを跨いで行くようなイメージでしょうか。

これが“ノーフッキング“戦略と言うものらしいんですが、、、

 

正直理解は出来ません。

 

ラグビーは陣取り合戦というゲームであると共に

マイボールを如何にキープするかというスポーツです。

スクラムに拘るのであればマイボールスクラムは確実にキープしなければいけないはずです。

それを自ら放棄するというのは。。。

いくらスクラムに自信を持っているからと言って理解できるものではありません。

一生懸命メリットを探しましたがこればかりは答えが出て来ませんでした。

 

何か答えがあるならば是非教えて欲しいです。

 

ただ、後半に入って拘りのスクラムは押す事が出来ていました。

慶應にプレッシャーをかけ続けていました。

ここは素晴らしかったと思います、

 

お蔭で、

ペナルティがあってもスクラム、

ハンドリングミスがあってもスクラム、

と選手にとっては原点に帰る余裕が生まれたと思います。

 

<ラインアウト>

 

ここは慶應は大誤算でしたね。

特に前半慶應はマイボールラインアウトを殆どキープする事が出来ませんでした。

自陣でも敵陣でも全部です。

これにより慶應はペナルティをもらってもタッチキックからフォワードで攻める

という戦略を取る事が出来ませんでした。

 

タップキックから速攻を仕掛ける事がファーットチョイスとなりましたが、

早稲田側も帝京戦でそこから見事に崩されてしまっているだけに、今日は集中していました。

慶應は自ら自分たちの攻めるオプションを失ってしまいましたね。

 

一方早稲田はしっかりマイボールをキープしました。

相手ボールもプレッシャーをかけてスティールを連発しました。

これが出来なかったら結果は違うものとなっていたかも知れません。

 

<ディフェンス>

 

早稲田は1人の相手に対し2人でタックルにいくという

ダブルタックルという戦略が非常に有効でした。

1人は下に、そしてもう1人は上に。

 

体の大きな相手に対しては非常に有効な手段で、

体の小さいは早稲田にとっては個々の選手ではなく、チームディフェンスで対応する。

これは日本代表でも実践されてます。

 

この時に重要になって来るのはタックルをした選手がそのまま寝ずにすぐに起きて次のディフェンスにセットする事。

1人に2人タックルへいく事によって人数が足りなくなって来るからです。

これが早稲田はしっかり出来ていました。

ただ、密集の近場は人数がいるので問題なかったですが、

外で勝負された時、1対1のタックルには脆さを感じました。

特に慶應のWTB金澤選手、フルバック(FB)の丹治選手がボールを持った時は、

個人能力の高さもありダブルタックルが殆ど機能していませんでした。

 

これは帝京のように個々の能力が高い相手にはまだ通用しないと言わざるをえないでしょう。

 

<オフェンス>

 

先述しましたが慶應のWTB金澤選手とFB丹治選手は秀逸です。

ボールを持ったら一人のタックルはものともしない強さとしなやかさを兼ね備えていました。

ラインアウトをしっかりキープしてそこから外で勝負できればもっと楽な展開に持ち込めたと思います。

 

一方の早稲田はキーとなるポジションに1年生ル―キーを配置してます。

SOの岸岡選手、SHの齊藤選手は前評判通り、ルーキーらしからぬ落ち着いたゲーム運びをしました。

特に岸岡選手の戦術的視野は非常に広いですね。

全5トライ中3トライは彼が絡んだものでした。

さすが今年の全国高校ラグビーで日本一を勝ち取ったチーム(東海大仰星高校)のSOです。

個人的にはもう少し自ら仕掛けていくランも見たかったところですが、、、

将来が楽しみですね。

 

ただ、ゴールキックに関しては5本の機会がありながら1本も決めれませんでした。

帝京のSOでキッカー松田選手のゴールキック成功率を考えると

ここでの2点、3点というのは今後大きな課題となってきます。

 

また、ディフェンスにおいても慶應の1本目、フォワードに大外を走られた際の掴みにいったタックル、

あれは頂けなかったですね。

自分が抜かれてしまったらバッキングは誰もいない状況でした。

という事は自分が抜かれたらトライをされてしまいます。

そこは腰より下へ肩を当てていくタックル。

 

弾かれても足に必死にしがみつくほどの執念を見せて欲しかったところです。

それ以外でも大きい相手に対してつかみにいって弾かれてしまうケースが目立ちました。

ディフェンスはこれからの課題として頑張っていってほしいと思います。

 

そして、齋藤選手。

スクラムハーフは正確な球捌きはもちろんの事、

フォワードへ指示して一つにまとめる事も大切な仕事の一つです。

試合中、密集の至る所で大きな声を出し、

フォワードを上手く導いている姿が印象的でした。

なかなか1年生で出来るものではありません。

数々の名選手を輩出したSHのポジションを任された選手。

やはり非凡なものを感じました。

 

全体に関しては早稲田のラインはワイドに広がっているために

せめている時はスペースを広く使えるために非常に有効ですが、

いざターンオーバーをされると逆に非常にディフェンスが薄くなるリスクがあります。

 

慶應はターンオーバーのあとその薄くなった部分を直線的に攻めて来ていましたので

大きなチャンスが生まれていました。

 

ただ、その繋ぎの部分でのハンドリングミス、パスミスでチャンスを逸していたのは残念でした。

WTBの金澤選手、FBの丹治選手が作ったチャンスを上手く生かせませんでしたね。

 

個人的には早稲田の桑野キャプテンのサポート能力が秀逸と感じました。

1本目のトライも2本目のトライも直接ボールには絡んでいませんが、

常にサポートに入るポジションにいました。

 

膠着状態でもしっかりゲインラインを切る、ボールをキープする事が出来ていました。

フォワードのプレイヤーとしては素晴らしい働きをしていました。

 

そして、プロップ(PR)の鶴川選手。

大きな体でスクラムの最前線を任されながら、

元々バックスの選手という事でパスのスキルは素晴らしかったです。

 

後半31分の加藤選手の逆転トライに繋がった素晴らしいパスが

この選手からのものであったことは忘れてはいけません。

 

一方で、センター(CTB)の中野選手。

1年生ながら非凡なサイズと縦に強いプレイヤーとして

特にスクラム、ラインアウトなどセットプレーからのキーとして大車輪の働きを見せましたが、

 

ボールを受けてからのノックオン、無理な体制からの密集への突進などで、

ハンドリングミスが目立ちました。

細かい部分ですがこういうところは王者帝京は見逃してくれません。

 

身体能力は抜群の選手だけにマイボールキープを最低限念頭に置いたプレーを心掛けてほしいところです。

 

<ゴールキック>

 

早稲田は岸岡選手、慶應は古田選手どちらも苦労しました。

両校どちらもワイドに展開する攻撃でトライは外側のエリア、キックの位置は難しいところでした。

ただ、日本一を目指すためにはこういうところで点を拾っていかなければ王者帝京の背中は見えてきません。

 

慶應の古田選手は終了間際の大事な局面でのタッチキック、そして決めれば逆転となったペナルティゴール、

どちらも失敗という形に終わりました。

これは完全に試合の勝敗を分けるポイントとなってしまいました。

ここはこれからの奮起に期待したいところです。

 

<最後に>

 

勝敗としては早稲田に軍配が上がりました。

しかし、慶應も見ている人の心を打つ素晴らしい試合をしました。

 

特に古田選手は2年生ながら攻守に大車輪の活躍を見せましたが、

ゴールキック、タッチキックの失敗が勝敗を左右する結果となってしまいました。

彼の無念の姿は見ていて非常に辛いものでした。

 

試合が終わった後も一人顔をあげる事が出来ず、試合に出れなかった部員に対して

申し訳ないという気持ちでいっぱいだった事でしょう。

ただ、こういう経験がプレイヤーとして成長させる事は間違いありません。

この経験を糧に今後の成長に期待したいと思います。

 

彼には慶應OBで元日本代表キャプテン、素晴らしい人間性とキャプテンシーを持った

廣瀬選手を思わせるような雰囲気を感じます。

それだけのポテンシャルを持った選手だと思いました。

 

早稲田は試合後の桑野キャプテンの引き締まった表情が印象的でした。

試合には勝ったけど、決して内容には満足はしておらず、

慶應のミスで勝たせてもらったという事を理解している表情でした。

上に上がるためにはこの気持ちが大事です。

これがさらなる成長に繋がるんです。

 

ライバルへの敬意を決して忘れないキャプテンの表情にこれから早稲田はまだまだ強くなるという思いを強くしました。

 

一方で、試合後の整列、エールの交換時に相手への敬意を欠く表情で喜びを表している選手がいました。

ライバルからの勝利嬉しくないわけはありません。

それだけの気持ちで臨んだのでしょう。

 

もちろん気持ちは分かります。

勝負の世界は勝者が絶対です。

 

それでも勝っても負けても相手への敬意は忘れない、

特に敗戦の責任を一手に背負っている選手に対しては気持ちを思いやる心。

 

この人間力が強さだけでなく人格形成にも秀でる王者帝京との差ではないでしょうか。

 

早稲田大学、

あなた達は大学ラグビーの盟主だ。

心の部分でも盟主たる存在であれ。

 

慶應大学、そして古田選手

この敗戦を糧に這い上がって来てほしい。

早慶明、3校が揃ってこそ大学ラグビーは人気スポーツ足り得るのだ。

 

今日も“なんくるないさ~!”

 

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