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栃木ブレックスの劇的優勝で幕を閉じた初年度のBリーグ。

プレーオフに入ってからの激戦の連続はバスケファンのみならず、多くのスポーツのファンを惹きつけるものでした。

観客動員数、知名度アップと言う観点から見ても、この国にプロバスケット文化を根付かせるにあたっては上々のスタートだったのではないでしょうか。

そして昨日6月8日、Bリーグが2017-2018年度新シーズンのレギュレーションを発表しました。

地区の振り分け自体が変わるという特殊なレギュレーションにより各地区の顔ぶれはどのようになったのでしょうか。

 

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新シーズンレギュレーション発表

地区振り分け

それではまずは新地区の振り分けから見てみましょう。

 

東地区 中地区 西地区
レバンガ北海道 横浜ビー・コルセアーズ 滋賀レイクスターズ
栃木ブレックス 新潟アルビレックスBB 京都ハンナリーズ
千葉ジェッツ 富山グラウジーズ 大阪エヴェッサ
アルバルク東京 三遠ネオフェニックス 琉球ゴールデンキングス
サンロッカーズ渋谷 シーホース三河 西宮ストークス
川崎ブレイブサンダース 名古屋ダイヤモンドドルフィンズ 島根スサノオマジック

青字:中地区⇒東地区 緑字:西地区⇒中地区 ピンク:昇格組

 

まずは、昨シーズン東地区に所属していた秋田ノーザンブレッツ仙台89ERSが降格プレーオフの末、B2リーグへの降格が決まったために、東地区から2チームが降格となる事態が起きてしまいました。

さらに、昇格を決めた西宮ストークスと島根スサノオマジックはどちらも関西以西を本拠地とするチームのため、地区を跨いだ再編が求められる事に。

 

その結果、中地区に所属していた川崎ブレイブサンダースサンロッカーズ渋谷が東地区へ、西地区に所属していたシーホース三河名古屋ダイヤモンドドルフィンズが中地区へ移動する事が発表されました。

 

拭えない不公平感

しかし、川崎と渋谷は中地区でそれぞれ首位、3位と言う上位チーム、さらに川崎は昨季Bリーグ全体で最高勝率を記録したチームである事から、只でさえ栃木、A東京、千葉など強豪がひしめいていた東地区がとんでもない構成となる結果となってしまいました。

それは昨季の全体順位を見ても明らかです。

 

昨季全体順位
順位 チーム名 勝利数 敗戦数 勝率 新地区
1 川崎ブレイブサンダース 49 11 0.817 東地区
2 栃木ブレックス 46 14 0.767 東地区
2 シーホース三河 46 14 0.767 中地区
4 アルバルク東京 44 16 0.733 東地区
4 千葉ジェッツ 44 16 0.733 東地区
6 三遠ネオフェニックス 33 27 0.55 中地区
7 サンロッカーズ渋谷 32 28 0.533 東地区
8 琉球ゴールデンキングス 29 31 0.483 西地区
9 大阪エヴェッサ 28 32 0.467 西地区
10 名古屋ダイヤモンドドルフィンズ 27 33 0.45 中地区
10 新潟アルビレックスBB 27 33 0.45 中地区
12 京都ハンナリーズ 25 35 0.417 西地区
13 レバンガ北海道 23 37 0.383 東地区
14 滋賀レイクスターズ 21 39 0.35 西地区
15 秋田ノーザンハピネッツ 18 42 0.3 降格
15 富山グラウジーズ 18 42 0.3 中地区
17 横浜ビー・コルセアーズ 16 44 0.267 中地区
18 仙台89ERS 14 46 0.233 降格
 昇格 西宮ストークス       西地区
 昇格 島根スサノオマジック       西地区

 

なんと全体順位7位までのチームの内5チームが東地区に集中。

さらに西地区首位だった三河が中地区へ移動した事により、西地区は全体8位の琉球が最上位となるだけでなく、昨季勝率で5割を超えたチームが1チームも存在しないという、明らかな地区別格差が生まれる結果となってしまいました。

特殊な独自レギュレーション

いびつなCSになる可能性も

これは複数リーグ制であるが1部、2部入替え制のないプロ野球、そして1部、2部入替え制はあるものの単一リーグのJリーグでは起こらなかった事態です。

ラグビーに目を向けてみれば、その中間に位置するレギュレーション(入替え制あり、2リーグ制)を以前採用した事のあるトップリーグの場合、地域別ではなく前年度順位からリーグの振り分けが行われた事により、ある程度の公平性は保たれていたように思います。

MLB,NBA,サッカー界など世界のプロスポーツに目を向けても、所属地域重視で、毎年のように地区振り分けがあるリーグは例をみないのではないのでしょうか。

見方を変えれば“Bリーグオリジナル”の斬新なレギュレーションと言えるかもしれません。

ただ、Bリーグはプロスポーツ。

当然、地区優勝チーム、CS進出チームにもそれぞれ賞金が与えられ、それが次年度の運営、強化費用に繋がって行きます。

そういう意味では地区間の格差は、どうしても公平性に欠けると個人的には思ってしまいます。

ファンからしても全体成績では上位なのに地区棲み分けの影響で、みすみす下位チームにプレーオフ出場権を譲るという事態になれば、決して納得できるものではないでしょうし、”実力が伯仲した白熱の頂上決戦”がCSの魅力と考えれば、いびつな組み合わせが実現する可能性も否定はできません。

 

ファンとして考える事

ただ一方で、今年の成績がそのまま来年も反映されると考えるのも少々乱暴だという思いもあります。

 

実際、地元密着型チームの代表格、我らが琉球ゴールデンキングスは長年チームの指揮を取った伊佐勉氏から、日本代表アシスタントコーチの佐々宣央氏へ、ヘッドコーチの交代を発表。

さらにこちらも長年チームを牽引し、誰よりファンに愛されたマクヘンリー選手、今季53試合に先発した喜多川選手ら主力選手を含めた8人の退団を発表する一方、新たに名古屋Dから元日本代表石崎選手、A東京から二ノ宮選手を補強するなど、既に新たなチームへと改革に着手しています。(まだ8人退団の衝撃度が大きいのは事実ですが。。。)

 

他にも新潟、大阪、横浜など今季の営業努力が功を奏し観客動員を伸ばしたチームも、この財源の下にそれぞれ新たなシーズンに向けてチーム改革へ着手していくでしょう。

希望的観測かもしれませんが、もしかしたら毎年勢力図が変わるという、世界に類を見ないスリリングなリーグへ成長する可能性だって否定できません。

 

Bリーグチェアマンの大河さんも今回のレギュレーションに関して、次のようにコメントをしています。

「1年ごとに3地区、2地区、1地区にしたりというのはよくないということと、60試合前提で、会場の抑えが昨年の夏くらいですので、Bリーグ始まる前から抑えていることもあり、何年かは同じことを続けたうえで検証しないと、今年1年の全体もまだ見えてきたばかりなので、こんな形で考えています。少しチームからも意見が出たところをマイナーチェンジしています。自地区での戦い、交流戦の試合数を少し変更しています。チャピオンシップ、プレイオフ(B2)の出場クラブが、各地区の順位をベースにまず1位2位が出るということを決めていますので、降格の話も合わせて考えると、地区内の試合数を平等にすることのほうがいいんじゃないか? という意見が多かったということから変更しました。今は同じ地区でも6試合と8試合の対戦と2通りあるんですけど、6試合に統一するということであります。8試合戦っているチームが3チームあるので、その3チーム分の6試合が交流戦のほうに回ることになります。結果的に自地区で30試合、交流戦で30試合ということになります」 (大河正明チェアマンのコメントより)

また、Bリーグは地区振り分けと併せて来季のレギュラーシーズンの仕様も下記の通り変更すると発表している。

今季は1クラブ計60試合で、最初の20試合を「自地区5チームと4回戦総当たり」、その後の24試合を「他地区12チームと2回戦総当たり」、そして最後の16試合を「自地区5チームと2回戦総当たり+自地区3チームと計6試合」の構成だったが、来季は「自地区5チームと6回戦総当たり」に「他地区12チームと交流戦2回戦総当たり+交流戦6試合」を加えた計60試合の構成となる

リーグは「地区内の試合数を平等にすることで公平性を高めること」、「対戦の少ないクラブとシーズンを通じて対戦することで、シーズンを通じた鮮度を高めること」をメリットに挙げた。

(Basket Ball Kingより)

現在のレギュレーションでやむなく発生する不公平感を是正する努力は柔軟にしながらも、「芯はブラさずに“まずは継続してやってみる”という事が大事」という意味でしょう。

実際、発足して10年目以上を数えるラグビーのトップリーグでも昇格、降格の条件も含め、ほぼ毎年のようにレギュレーションが変更されています。

ラグビーを愛するファンとしても、正直分かりづらいなぁと思う事も多々あります。

 

そう考えれば1年目を終えただけで、完璧なルール、レギュレーションを作り出す事は困難であり、それを求めるのも時期尚早、文句ばかり言っていても仕方がないのかもしれません。

まずはいちファンとしてリーグを暖かく見守りながら、もう少し長い目で応援するチームの発展と共にリーグ全体の発展に寄与していくという姿勢が大事なのかもしれませんね。

 

新たに生まれ変わろうとしているキングスの2年目の飛躍と、リーグ全体の構図がどのように変わるのか、2年目シーズンも”暖かく”、そして”熱く”応援していきたいと思います。

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by カエレバ

 

 

 

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