新型コロナの部内クラスター発生により、不本意な形でシーズンに幕を閉じた同志社大学

失意の中卒業を余儀なくされた4年生の気持ちを慮ると今でも胸が締め付けられる思いだが、シーズンを通した戦いぶりは、躍動感と疾走感にあふれ、”強い同志社”を十分に印象づけてくれるものだった。

今季は創部史上初となる”共同キャプテン制”を導入し、新たな時代へと舵を切る重要なシーズン。

2015年度以来の関西制覇へ、今年はどのようなメンバーが加入したのか。

新入生の顔ぶれと注目選手をポジション別に見ていきたい。

2021年度新入部員一覧

PO氏名出身校サイズ代表歴
PR上野聡⼤常翔学園181/116
PR⼟井康暉常翔学園181/115
PR潰⽥祥紀石見智翠館168/92
PR
HO
趙 英紀大阪朝鮮181/105
HO河岸歩希茗渓学園173/93
LO⼩野伸之輔國學院
久我山
187/97
LO
FL
No.8

⽊村圭佑

大分舞鶴

180/93
LO
FL
No.8

寺北亘佑

常翔学園

182/92
LO
FL
No.8

永住健琉

東福岡

179/93
LO
No.8
久保太陽報徳学園183/94
FL鈴⽊崇敏磐城173/80
FL
No.8
奥平都太郎東海大仰星175/90
SH池上琉⽣筑紫169/70
SH川端陸⽃同志社香里166/68
SH藤⽥海元東海大仰星170/68
SH横畠⼤海大阪桐蔭162/72
SO
CTB
FB

野村 成

同志社香里

173/79
SO
CTB
FB

村岡麟太郎

東海大仰星

172/78
CTB
WTB
塩尻 宙同志社国際171/76
CTB
WTB
⽥中勘太長崎北陽台172/71
CTB
WTB
堀部光亮筑紫177/73
WTB⼭本 希石見智翠館169/74
WTB
FB
森⽥琉太郎石見智翠館170/70
UBK江⼝ 翔東福岡170/74U17代表
ANA⻲井 琳九州学院-
REF児⽟航之介國學院
久我山
-

(情報元:同志社大学ラグビー部HP)

今年の新入部員は26名(うちプレーヤーは24名)。

総勢43名と関西でもトップだった昨年と比較すると、大幅に減少した形となっている。

入部試験の導入

入部者減となったのは、やはり今年から実施されることになった『入部試験』の影響が大きいだろう。

『ラグビー部に入部を希望する皆様へ』

 弊部では近年の部員数の増加(2020年は総勢174名)に伴い、部員一人ひとりへのきめ細やかな指導が行き届きづらいこと、また、練習の質や量の低下、試合出場機会の確保が難しいこと共に、部員一人ひとりへの安全面の確保が困難な状況に陥っております。

つきましては、スポーツ系の推薦入学試験以外で合格され、弊部への入部を希望する方々に対して、人物面および体力面・技量面での入部試験を実施し、同志社大学体育会ラグビー部員に相応しいと判断した方のみ入部を認めます。

【人物面】
① ラグビー部への入部を強く希望するもの。
② ラグビー部の理念を理解し、規律(規則)を4年間遵守出来るもの。
③ 4年間、勉学とクラブ活動の両立に努力出来るもの。

【体力面・技量面】
① 各種測定値をクリアできるもの。
② フィジカル及びスキルで突出した実力があると判断したもの。

(同志社大ラグビー部HPより)

 

この結果、今季の新入部員の数は過去3年と比較しても、その減少ぶりは明らか。

 2018201920202021
入部者数41名37名43名24名

※数字はプレーヤーのみ

 

さらにメンバーに目を移すと、京都成章、京都工学院、洛北などお膝元・京都の強豪校出身者がいないという事実にも驚かされるが、やはり最も気になるのは”内部進学組”の少なさだ。

 2018201920202021
同志社7名3名5名0名
同志社香里8名7名10名2名
同志社国際1名0名1名1名

・大学では別の道を選択するメンバーが多かった

・そもそも3年生の人数が少なかった

などの要因も考えられる中では、もちろんこの数字だけを見て入部試験の影響と断定することはできない。

ただ、WTB安田卓平選手(2019年卒/現・NTTコム)、 WTB山本雄貴選手(2019年度主将/現・キャノン)を始め、現役でも谷本卯楽選手(4年)、笠原浩史選手(3年)など近年多くの主力を輩出する同志社高が、入部者”なし”。

過去3年間の花園府予選で2度の決勝進出を果たすなど、近年再び充実期を迎えつつある同志社香里からは、わずか”2名”。

この数字はやはり寂しいものがある。

天理、早稲田、東海などライバル校が『高大連携』に磨きをかけていく中、果たしてこの入部試験導入の選択が今後どのように結果となって表れていくのか。

導入の背景自体は十分に理解ができるだけに、ファンとしてはここから先の結果を見守っていくしかない。

ポジション別注目選手

気を取り直して、ここからは注目選手をポジション別に見ていきたい。

フォワード(FW)

フロントロー(PR/HO)

このポジションには、

名門・常翔学園から”スクラムの両輪”PR1上野聡⼤選手とPR3⼟井康暉選手、

そして、昨冬花園でベスト4に輝いた大阪朝高からは、”不動の③番”趙 英紀選手らが加入。

いずれも180cm超のサイズを誇り、屈強なフィジカリティと俊敏性を併せ持つ大型プロップ。

スクラムの継続的強化を進める同志社にとっては、願ってもない補強と言えるだろう。

1年目からAチームを経験してきた李優河選手(3年・大阪朝鮮)、昨季ルーキーながら定位置を確保したPR/HO山本敦輝選手(2年・常翔学園)ら”先輩”達と共に、フォワードの柱へと成長を遂げていってほしい。

 

またフッカーには、”茗渓の②番”河岸歩希選手(茗渓学園)が加入。

同校出身者はSH大越元気選手(2017年卒)、CTB大森広太郎選手(3年)など主にBK選手が多く、FW選手の加入は近年殆ど記憶にない。

高校ラグビー界屈指の”技巧派集団”なだけに、大学でもそのスキルフルなプレーを見せてくれることを期待したい。

 

セカンドロー(LO)

このポジションにも、

昨冬花園準々決勝でライバル・東海大仰星とロスタイム18分の死闘を繰り広げた”ヒガシの闘将”永住健琉選手(東福岡)、

報徳で2年時からレギュラーを張り、セットプレーの中心を担ってきた久保太陽選手(報徳学園)、

同じく常翔で2年時から⑤番を背負い、LO大戸主将と共にペネトレーターとして活躍した寺北亘佑選手(常翔学園)、

など、名門校でそれぞれ中核を担ってきた実力者が加入している。

今季の共同主将へ就任した南光希選手(4年・東海大仰星)、 小菅由一郎選手(4年・京都成章)の主力2人が来季卒業を迎えるという意味でも、彼らの入部は非常に大きい。

是非1年目から”紺グレ”に絡む活躍を期待したいところだ。

また個人的には、187cm/97kgという魅力的なサイズを持ち、昨夏まで名門・久我山の”野球部”へ所属していた⼩野伸之輔選手(國學院久我山)の大学での挑戦も是非応援していきたい。

 

バックロー(FL/No.8)

バックローの注目は何と言っても、”仰星不動の⑦番”奥平都太郎選手(東海大仰星)だろう。

中学時代は、愛知県スクール選抜として全国ジュニア大会で『大会優秀選手』を受賞。

仰星でも2年時から定位置を確保し、3年で迎えた昨冬花園ではラグマガ取材陣が選ぶ『花園100回大会ベスト15』へ選出。

重心の低いプレーに高いワークレート、そして攻守に”ハードヒット”を持ち味とするそのプレースタイルは玄人受け抜群。

味方にいてこれほど心強い選手はいないだろう。

是非1年目から中尾泰星前主将(大分舞鶴/現・栗田工業)、田中晴大郎選手(長崎北陽台)の穴を埋める活躍を期待したい。

 

またこのポジションでは、大分舞鶴で2年時から主力を張ってきた⽊村圭佑選手、磐城のハードタックラー鈴⽊崇敏選手にも注目だ。

バックス(BK)

続いてはバックス陣。

ハーフバック(SH/SO)

このポジションには、

仰星で2年時から⑨番を背負ったSH藤⽥海元選手(東海大仰星)、仰星中の”主将”として『全国中学生ラグビー大会』を制した経歴を持つSO村岡麟太郎選手(東海大仰星)に加え、

昨冬花園の大阪府予選で決勝進出を果たした同志社香里から、”⑨番”川端陸⽃選手と”⑮番”野村 成選手、

そして、正確なパスワークと鋭い仕掛けで筑紫のアタックをリードしたSH池上琉⽣選手らが加入。

いずれも将来性豊かな選手が揃うが、このポジションでは、昨季まで2年間”司令塔”を務めた田村魁世共同主将(4年・桐蔭学園)が今季は”⑨番”へ専念すると明言し、さらに2019年度の『ジュニアジャパン』で活躍したSH新和田錬選手(3年・尾道)、花園準VメンバーSH福岡壮太郎選手(2年・御所実)も在籍するなど、とりわけ”スクラムハーフ”のレベルは総じて高い。

この激戦区で彼らがどこまで輝きを放つことができるか。

特に川端選手と野村選手の2人には、今年度唯一の『香里組』として是非意地を見せてほしいところだ。

 

センター(CTB)

センターの目玉はやはり、ヒガシの”ユーティリティBK”江口翔選手(東福岡)。

中学時代は福岡県代表の主力として全国ジュニア大会で『大会優秀選手』を受賞し、2019年度の『U17日本代表』でも主軸のセンターとして活躍。

今年度新入生の中で唯一の”代表組”だ。

昨冬花園では怪我の影響か主にバックスリーを務めることが多かったが、この選手のバネのある走りと縦への推進力は、同志社の誇る”アタッカー”稲吉渓太選手(4年・東福岡)を彷彿とさせる。

”フィニッシャー”としても魅力的だが、大学では是非センターとしてピッチを躍動する姿を期待したい。

 

またこのポジションでは、

中学時代”長崎県代表”として全国ジュニアへ出場し、北陽台では2年時にバックロー、3年時はウィングとして花園で活躍した⽥中勘太選手(長崎北陽台)、

堀部直壮選手(20年卒/現・クボタ)を兄に持ち、”筑紫の⑬番”として5年ぶりの花園出場を果たした堀部光亮選手(筑紫)、

中学時代、LO久保太陽選手(報徳学園)らと共に”大阪府スクール選抜”に名を連ねた塩尻宙選手(同志社国際)にも注目をしていきたい。

 

バックスリー(WTB/FB)

同志社の花形バックスリーには、山本希選手と森⽥琉太郎選手の”智翠館コンビ”が加入。

中でも山本選手は、昨冬花園初戦の創志学園戦では個人2トライを記録するなど、圧巻のスピードと切れ味鋭いステップを持つ智翠館の誇る”フィニッシャー”だ。

山口楓斗選手(4年・東海大福岡)、 和田悠一郎選手(4年・東海大仰星)、笠原浩史選手(3年・同志社)、内田遥太朗選手(2年・大分舞鶴)、芦塚仁選手(2年・大阪桐蔭)ら錚々たる顔ぶれが並ぶこのバックスリーで、1年目から存在感を発揮することができるか。

共に”紺グレ”へ挑戦する道を選択した彼らのさらなる成長に期待をしたい。

関西Aリーグの視聴方法について

今年の関西Aリーグも”J SPORTSオンデマンド”が、開幕節から最終節まで全試合を配信してくれます。

なんくる
毎年ありがとうございます!

9月の配信スケジュール

9月18日(土)

17:30~:同志社大 vs 関西大 (録画)

9月19日(日)

11:45~:立命館大 vs 関学大(Live)

14:00~:近畿大  vs 天理大(Live)

J SPORTSオンデマンド公式へ

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