リーグ3位、2年連続の大学選手権ベスト8。
創部100周年(2028年度)に向けた強化が実り、近年、”リーグ戦の強豪”の地位へと返り咲いた日本大学。
選手権ベスト4以上を狙う新シーズンへ、今年はどのようなメンバーが加入したのか。
新入生の顔ぶれと注目選手をポジション別に見ていきたいと思います。
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2021年度新入部員一覧
PO | 氏名 | 出身校 | サイズ | 代表歴 |
---|---|---|---|---|
PR | 中林凪義斗 | 明和県央 | 167/100 | |
PR | 吉田唯冴 | 仙台育英 | 172/95 | |
PR | 黒﨑晴貴 | 八千代松陰 | 177/108 | |
PR | 鈴木力斗 | 佐野日大 | 178/109 | |
PR | 岩佐夢々 | 目黒学院 | 174/112 | |
PR | 安原雅人 | 静岡 聖光学院 | 178/97 | |
PR HO | 江藤大輝 | 大分東明 | 176/101 | |
PR HO | 中野裕翔 | 京都成章 | 167/95 | |
PR HO | 内山玄達 | 明和県央 | 170/100 | |
HO | 本間颯太 | 国学院 久我山 | 170/96 | |
HO | 春野星翔 | 日大高 | 169/97 | |
HO | 西岡昴 | 石見智翠館 | 173/90 | |
HO FL | 小池太曜 | 桐蔭学園 | 176/96 | |
FL | 杉崎遼 | 開志国際 | 171/75 | |
FL | 小柳滉大 | 大分東明 | 175/89 | |
FL | 白石彪真 | 同朋 | 175/75 | |
FL | 大野敬 | 鹿児島実 | 173/87 | |
FL | 四宮勇斗 | 京都成章 | 169/88 | |
FL | 小池勇斗 | 京都成章 | 169/77 | |
LO No.8 | セコナイア ブル | 大分東明 | 194/128 | 花園 優秀選手 |
No.8 CTB | 廣田薪乃輔 | 日大高 | 180/95 | |
SH | 山元冬舞 | 東京学館 浦安 | 166/66 | |
SH | 中村岳 | 日大藤沢 | 160/65 | |
SH | 山口隆斗 | 天理 | 167/70 | |
SH | 石黒康生 | 岐阜工 | 176/83 | |
SH | 小原零央 | 黒沢尻工 | 168/70 | |
SH SO | 中島佑維人 | 西南学院 | 173/73 | |
SO | 宮﨑悠馬 | 四日市工 | 172/79 | |
SO FB | 徳永優太 | 佐賀工 | 174/78 | |
WTB | 西山宏 | 鹿児島実 | 165/72.4 | セブンズ アカデミ |
WTB | 田中翔 | 佐野日大 | 165/70 | |
WTB FB | 芳賀直人 | 仙台育英 | 179/83 | |
CTB | 眞柄澪斗 | 湘南 工科大附 | 176/78 | |
CTB WTB | ジョアペ ナコ | 大分東明 | 182/96.5 | 花園 優秀選手 |
CTB WTB | 中瀬健太郎 | 興国 | 171/76 | |
CTB WTB | 石本純平 | 東京 | 173/80 | |
CTB FB | 川原隆太 | 佐賀工 | 180/78 |
(情報元:日本大学ラグビー部Instagram)
今季はフォワード22名/バックス15名の総勢37名。
高校代表クラス(U17代表&花園優秀選手&セブンズユース)も3名と、例年以上に充実の布陣となっている。
ポジション別注目選手
ではここからは今年度の注目選手をポジション別に見ていきたい。
フォワード(FW)
フロントロー(PR/HO)
日大躍進の象徴とも言うべき”スクラム”。
その屋台骨を担うフロントローには、実に”13名”が加入。
全体の3分の1以上を占めるこの人数比は異例と言えるが、この点からも”スクラム”へ懸ける日大の本気度が伝わってくる。
個で見ても、
強豪・仙台育英で1年時からレギュラーを張った吉田唯冴選手、
強力フォワード擁する目黒学院の”①番”岩佐夢々選手、
花園3回戦へと躍進した大分東明の”③番”江藤大輝選手、
そして、明和県央の”両輪”としてスクラムを支え、『#ラグビーを止めるな2020』プロジェクトでも知られるPR1中林凪義斗選手とPR3内山玄達選手、
明和県央高校
中林凪義斗(なかばやし なぎと)
PR 166cm/100kg#ラグビーを止めるな2020 pic.twitter.com/koqxHPJ9rA— 山中ともや (@tomoya_ymnk) May 16, 2020
明和県央高等学校
内山 玄達(うちやま げんたつ)
PR/HO 171cm 100kg#ラグビーを止めるな2020 pic.twitter.com/pT6XtIDOAQ— gentatsu【こもれび広報部長】 (@gengen2rugby) May 21, 2020
など、花園で鳴らした実力者が名を連ねている。
その中でもやはり最大の注目は、中野裕翔選手(京都成章)と西岡昴選手(石見智翠館)の2人。
前者は、京都成章の”不動の①番”として同校史上初の花園準優勝へ貢献。
そして後者は、”花園ベスト4”東福岡を追い詰めた智翠館の中核として、花園全3試合で4本のトライを量産した。
どちらも将来の日大フォワードを支えうる逸材同士。
HO藤村琉士前主将、PR1坂本駿介選手(2019年度主将)という”大駒”が揃って抜けるフロントローへ、1年目から新風を吹かせてくれることを期待したい。
セカンドロー(LO)
このポジションの注目は何と言っても、大分東明初の外国人留学生としてチームを初の花園出場へ導いたLO/No.8セコナイア・ブル選手(大分東明)。
194cm/128kgと規格外のサイズながら、”フィジアン”特有の柔らかいハンドリングとバネのあるランを併せ持つ”フィジカルモンスター”。
昨冬花園でも、ベスト8以上の選手が名を連ねた『大会優秀選手』に、ベスト16のチームから選出された事実からも、この選手が与えたインパクトの大きさを推し量ることが出来る。
フィジーから共に来日したCTBジョアペ・ナコ選手と紡いだサクセスストーリーは、青森山田を初の花園へ導き、今年揃って大東大へ進学したNo.8フィナウ・リサラ選手(青森山田)とCTBヴァイレア・ハニテリ選手(青森山田)のコンビと重なるもの。
共にリーグ戦に所属する強豪同士。
直接対決の実現が今から楽しみだ。
バックロー(FL/No.8)
このバックローで真っ先に名前が挙がるのは、”花園準V”京都成章で不動の地位を築いた四宮勇斗選手(京都成章)。
169cmと上背はないながらも、キャリーやタックルなどコンタクトエリアで精を出すそのプレースタイルは玄人受け抜群。
花園準決勝・東福岡戦で決勝点となったトライは印象的で、今でも鮮明に記憶に残っている。
【第100回 #全国高校ラグビー大会 準決勝】#京都成章(京都) 24−14 #東福岡(福岡第一)
後半23分京都成章が貴重な追加点を挙げ、点差を10点に広げました‼️
J SPORTS 1 で生中継&オンデマンドでLIVE配信中🌟
👉https://t.co/41p530YFNd#jsports #花園 #高校ラグビー pic.twitter.com/XZV48FXZXi— J SPORTS🏉ラグビー公式 (@jsports_rugby) January 5, 2021
トライ後、祝福に来た”巨漢LO”本橋選手(⇒帝京大)に吹き飛ばされたのはご愛嬌。
成章からは、”ピラニアタックル”の体現者としてチームからも一目置かれる“ハードタックラー”小池勇斗選手も加入するなど、PR中野裕翔選手含めフォワードの主力3人が日大の門戸を叩く。
藤村琉士前主将を始め先人が築いたこのルートが確立されつつあるのは、フォワード強化を進める日大にとって心強い限りだろう。
バックローではこの2人以外にも、
2年時の選抜大会ではフルバック、そして昨冬花園ではロックとして大分東明の躍進を支えた小柳滉大選手、
北信越ブロックを突破し、創部6年目で初の花園出場を果たした開志国際の”主将”杉崎遼選手、
力強さとしなやかさを併せ持つ鹿実の”④番”大野敬選手(鹿児島実)、
鹿児島実業高校 三年
大野 敬
弟のプレーの動画を編集したのですが改善点などがあったら教えて下さい #ラグビーを止めるな2020 pic.twitter.com/se4JnKLzCZ— 大野 蓮 (@KRo0512) July 15, 2020
など、多士済々のメンバーが揃った。
日大のバックローと言えば、新チームの主将へ就任した飯田光紀選手(4年・日川)、昨季シーズン7トライを挙げたハラシリ・シオネ選手(4年・目黒学院)、さらに、1年目からAチームを経験する佐川奨茉選手(2年・佐野日大)、井上風雅選手(2年・東福岡)らが割拠する激戦区。
彼らと高いレベルで切磋琢磨する姿を楽しみにしたい。
バックス(BK)
ハーフバック(SH/SO)
続いてはバックス。
まずスクラムハーフには、SO阿部凌太選手(⇒関東学院大)と共に”2年生HB団”として花園でも活躍した小原零央選手(黒沢尻工)、創部初の”県ベスト4”に輝いた東京学館浦安の主力で『千葉県優秀選手』にも選出された山元冬舞選手(東京学館浦安)など大量6名が加入。
このポジションには、昨季1年目から開幕スタメンを勝ち取った逸材・前川李蘭選手(2年・目黒学院)、『高校日本代表候補』の”万能バックス”石川留依選手(3年・美里)、佐賀工の心臓部を司った齋藤史也選手(2年・佐賀工)ら実力者が揃うだけに、レギュラー奪取への道のりは極めて険しい。
この中で1年目から定位置争いへ名乗りを挙げる選手が出てくるか。
楽しみにしたい。
そしてスタンドオフには、あの五郎丸歩選手(ヤマハ)も付けた”佐賀工の⑮番”を2年生で背負い、3年時には”副将”としてNo.8内川朝陽主将(⇒関東学院大)と共にチームを牽引した徳永優太選手(佐賀工)が加入。
自分以外の誰かのためにプレーできる選手。
1人のラグビーファンとして、子を持つ親として、このような選手を応援しないわけにはいかない。
センター(CTB)
センターの目玉は、大分東明でブル選手と”ツートップ”を張ったジョアペ・ナコ選手(大分東明)。
/
ディフェンスを跳ね返しボールを繋いだ大分東明👊同点へ🔥🔥
\全62試合をLIVE配信🎥
👉https://t.co/AzEzpQ2GK0 #ラグビー #高校ラグビー #花園 #大分東明 #中部大春日丘 pic.twitter.com/LyK78MUIvG— MBS全国高校ラグビー (@RugbyMBS) January 1, 2021
このしなやかさと破壊力はまさに圧巻。
日大のジャージに身を包み、ピッチを縦横無尽に駆け回る日が楽しみだ。
さらにこのポジションでは、全国的には無名な存在ながら、
圧巻のスピードとステップを誇る中瀬健太郎選手(興国)、
興國高校ラグビー部3年生
中瀬健太郎 CTB/WTB
ゴリ野澤@takeshinozawa1 にファストマン呼んだらよかったと言われて逸材!NZへ半年留学経験あり!勉強もよく出来る!?
今後の活躍に期待!#ラグビーを止めるな2020 pic.twitter.com/4Yu8ydn5Po— 伊藤 矢一 (@yaichi11081) May 13, 2020
そして、前へ出るタックルで魅せる眞柄澪斗選手(湘南工科大附)、
(※HPを確認すると大学ではFLで勝負されるようですね。)
湘南工科大学附属高校ラグビー部
BLUESTARS眞柄 澪斗
まがら みゅうと
178cm
83kg
FL/CTB
タックルが得意#ラグビーを止めるな2020 pic.twitter.com/4XeU4gjz6I— 湘南工科大附属高校ラグビー部 BLUESTARS (@blueshonan) May 23, 2020
この2人も注目選手として挙げておきたい。
バックスリー(WTB/FB)
最後を飾るバックスリー。
このポジションの注目は、『セブンズユースアカデミー』『TIDキャンプ(Bigman&Fastman Camp)』に選出された経歴を持つ西山宏選手(鹿児島実)。
2019年度に行われた『セブンズユース・フィジー遠征』では、志氣陸王選手、高本とむ選手、山口泰輝選手(共に帝京大2年)など、1つ上にそうそうたるランナーが名を連ねる中で”2年生”として参加。
2年生で選ばれたのは、他にFB金昂平選手(大阪朝鮮⇒明治大)、FB阿曽有馬選手(中部大春日丘⇒近大)のみという事実からも、この選手のポテンシャルの高さを窺い知ることができる。
昨冬花園では1回戦(札幌山の手戦)の前半で途中交代と、不完全燃焼に終わっているだけに、是非大学の舞台でそのポテンシャルを爆発させる姿を見せてほしい。
さらにこのポジションでは、佐賀工でFB徳永選手とバックスリーを形成した川原隆太選手(佐賀工)、仙台育英の切り札・芳賀直人選手(仙台育英)と、共にサイズに恵まれた2人の”フィニッシャー”にも注目をしたい。
関東リーグ戦の視聴方法について
今年の関東リーグ戦も”J SPORTSオンデマンド”が、開幕節から最終節まで全試合を配信してくれます。
日大戦の配信スケジュール
<11月7日(日)>
11:20~:日本大 vs 流通経済大 Live
<11月21日(日)>
13:50~:日本大 vs 東海大 Live
<11月28日(日)>
11:20~:法政大 vs 日本大 Live
※月額1,980円で見放題
<関東リーグ戦試合結果速報>
【結果速報】大学ラグビー2021 関東リーグ戦1部 日程と順位表
<新入生情報2021↓>
<卒業生進路&2021展望↓>