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こんにちはなんくるナイトです。

スーパーラグビーも第3節を迎えました。

まだ今季初勝利を挙げれていない我らがサンウルブズ。

今節より南アフリカへ乗り込み、南ア遠征2連戦を戦います。

遠征初戦の相手は強豪チーターズ。

他の試合結果と共に第3節の戦いを振り返ります。

第3節試合結果

【3月10日(金)】    
チーフス(NZ) 26 - 18 ハリケーンズ(NZ)
ブランビーズ(AU) 25 - 17 フォース(AU)
     
【3月11日(土)】    
ブルーズ(NZ) 12 - 16 ハイランダーズ(NZ)
レッズ(AU) 20 - 22 クルセイダーズ(NZ)
キングス(SA) 10 - 41 ストーマーズ(SA)
チーターズ(SA) 38 - 31 サンウルブズ(SA)
シャークス(SA) 37 - 14 ワラタ-ズ(AU)
ジャガーズ(SA) 36 - 24 ライオンズ(SA)

 

サンウルブズまたも“善戦“に終わる

前節、今季の対戦相手の中で唯一勝利が計算できた相手キングスに対し痛恨の敗戦を喫したサンウルブズ。

今節の相手は昨季アウェイで15-92と粉砕されたチーターズ。

今季のサンウルブズの実力を測るには申し分のないロケーションと相手です。

 

試合の入りは最高でした。

自軍キックオフからスピードスターWTG福岡がダイレクトキャッチを見せ、ボールをキープすると、この試合がスーパーラグビーデビューとなったFL松橋周平が縦突進からゲインラインを突破。

ディフェンスを下げさせたところでバックス展開からFB江見翔太がミスマッチを突いてラインブレイク。

あっさりゴールラインを落し入れると、そのまま中央へ回り込み先制のトライ。

開始1分足らずのノーホイッスルトライでこれ以上ない滑り出しを見せます。

 

その後もサンウルブズが優勢なまま時間が進みますが、今季の課題である要所でのハンドリングミスがこの試合でも露呈。

自分たちのペースで攻めてるわりには得点に結びつかない嫌な展開、逆にチーターズには数少ないチャンスを確実に得点に結び付けられ20-17とリードされて前半を終える。

キングス戦と似たような展開に先週の悪夢が蘇ります。

 

しかし、この日のサンウルブズは違いました。

後半に入っても引き離される事無く、自分たちの準備してきた「これぞサンウルブズ!」という華麗な攻撃パターンで福岡が2トライを追加し残り15分を切ったところでついにリードを奪います。

このまま逃げ切って初勝利!!、、、と思ったのも束の間、直後のPR浅原のシンビンが痛すぎました。

 

数的有利を得たチーターズはそれを見逃してはくれません。

シンビンから2分後にあっさりと逆転トライを許し、そのまま31-38で終戦。

またしても今季初勝利はお預けという結果になってしまいました。。。

 

善戦しながらなかなか結果が出ないサンウルブズですが、明るい兆しもあります。

狙った形から福岡がこの試合2トライを決めるなど、攻めのパターンが確立されつつある事。

前節、ゲームメイク、プレースキック含め精彩を欠いたSOクリップスが復調し、パスワークに冴えを見せた事。

ダイナミック且つ豪快なランでもはやエースの貫録すら漂わせる江見翔太。

そして、スーパーラグビーデビュー戦ながらボールを持てば常にゲインするなど海外相手でも十分通用する力を見せた今季トップリーグ新人王の松橋周平。

途中出場ながら随所のジャッカルでチームの危機を救い、チャンスを演出した金正奎。

 

昨季の“負のオーラ”を知らない若い世代が生きのいい活躍を見せ、チームに新風を吹き込んでいるところは大きなプラス要素です。

そして、去年はどれも苦戦した敵地での戦いで健闘を見せた事も、昨年の経験が生きていると言えるのではないでしょうか。

準備期間が不足している点(がそもそも問題ではありますが。。。。)も加味すれば、これからセットプレー、ディフェンスなどの連携も良くなっていくことは期待できるでしょう。

 

しかし一方で、前節まで抜群の安定感を見せていたスクラムがチーターズ相手に大苦戦した点は不安要素です。

スクラムの要、堀江翔太の不在、両プロップの入替えなどがありましたが、メンバーによって出来、不出来が分かれる様であれば、まだまだ本当の武器とは言えません。

フッカー、プロップ共に消耗の激しいポジションのため、多くのメンバーが今年はスコッド入りをしています。

負担を軽減するために毎度異なるメンバーで試合に臨む事も致し方ないとは思いますが、誰が出場しても同じ組み方、そして安定感を発揮できるよう、スクラム専任の長谷川慎コーチの下、共通理解を深めて行ってほしいと思います。

 

いずれにしても昨季同じ場所で17-92と粉砕された相手に終盤にリードを奪うなど肉薄したサンウルブズ。

タフな移動距離、慣れない環境下でも普段の力を出せるようになったのは間違いなく成長の証です。

初勝利も近いですかね!

 

他国の動向

ニュージーランド

今節一番の注目の試合チーフス対ハリケーンズの優勝候補同士の全勝対決。

各ポジションにオールブラックスの主力クラスがズラリと並びますが、なかでも下記の現役バリバリオールブラックス対決はたまらないマッチアップでしたね。

【チーフス:ハリケーンズ】

<フランカー>

サム・ケーン:アーディー・サヴェア

<スタンドオフ>

ボーデン・バレット:アーロン・クルーデン

<フルバック>

ダミアン・マッケンジー:ミルナースカッダー

 

そしてチーフスには我らが日本代表のリーチマイケルもナンバーエイトのレギュラーとして活躍をしています。

チーフスのホームはあいにくの雨。

”強力フォワード”のチーフス、”展開ラグビー”のハリケーンズという大きなくくりとしての構図から考えると雨はやはりチーフスに有利に働きました。

ハリケーンズは雨天時のセオリーであるキックを多用せず、展開ラグビーに活路を見出しましたが、チーフスの強固なディフェンスをなかなか崩す事が出来ません。

逆にチーフスは前半ハリケーンズの選手2人がシンビンとなる中、効率よく得点を重ね試合を優位に運ぶと、圧倒的な破壊力を持つハリケーンズの攻撃力を封じ込め、結局26-18で勝利。

ゲームのスタッツを見るとゲインメーター、ラインブレイク、ターンオーバーなど殆どの部分でハリケーンズがチーフスを上回っている点をみても、チーフスの試合巧者ぶりが目立った試合となりました。

チーフスは昨年のプレーオフ準決勝でハリケーンズの前に敗れており、今季の直接対決初戦で早くもリベンジを果たした結果です。

これでチーフスは3戦全勝とし全体首位に立ちました。

今節まで2連勝できたクルセイダーズも終了間際の劇的逆転PGで22-20とレッズを下し、こちらも開幕3連勝を飾っています。

 

一方NZ勢で開幕から唯一白星のなかったハイランダーズはブルーズとのNZ対決をかろうじて制し、ようやく初勝利を挙げています。

 

南アフリカ

南アフリカ勢は連勝スタートを切った昨季のファイナリストのライオンズがジャガーズに敗れる波乱がありました。

ジャガーズはアルゼンチン代表を中心に構成され、サンウルブズと共に昨季より新規加入したチームです。

 

昨年は優勝候補の呼び声が高かったにもかかわらず、スーパーラグビーの戦いに順応出来ずまさかの低迷。

今季は昨年の経験の下、好スタートを切っていたため、ライオンズ相手にそのポテンシャルの高さを示した格好です。

 

そしてもう一方の無敗チームストーマーズはキングスを圧倒し開幕3連勝。

南アフリカカンファレンスの首位を快走します。

これでこの日サンウルブズに勝ったチーターズ、ライオンズ、シャークス、ジャガーズが2勝1敗と続き、上位争いを展開する形になっています。

前節も話題となりましたが、今シーズンは南アフリカ勢の活躍が目立ちます。

前節の模様はこちら⇒

オーストラリア

さぁ一方で元気のないオーストラリア勢はどうだったか。

2連敗と元気のなかった強豪ブランビーズは、同じ豪州勢フォースに勝利しようやく今季初勝利を挙げました。

レッズは前述のとおり、試合終了直前に逆転を許しクルセイダーズに敗戦、ワラターズに至ってはシャークスに37失点と前節ライオンズ戦の55失点に続く大量失点での敗戦です。

ここまでオーストラリア勢は全勝、勝ち越しチームが無く、上位4チームが1勝2敗と全く元気がありません。

今季よりレッズ入りしたワラビーズの”レジェンド”ジョージ・スミスは相変わらずの働きを見せていますが、SOクエイド・クーパー(レッズ)、FB/CTBイズラエル・フォラウ(ワラターズ)ら代表のスター選手に精彩が見られないのは何とも寂しい限りです。

次節での奮起を期待します。

第4節のカード

【3月17日(金)】    
クルセーダーズ   ブルーズ
レベルズ   チーフス
ブルズ   サンウルブズ
     
【3月18日(土)】    
ハリケーンズ   ハイランダーズ
ワラターズ   ブランビーズ
ライオンズ   レッズ
シャークス   キングス
ジャガーズ   チーターズ

 

次節の注目は今節初黒星を喫した王者ハリケーンズと、今節ようやく初白星を挙げ勢いに乗るハイランダーズのNZ勢同士の激突、そしてワラターズ、ブランビーズの豪州強豪同士の激突です。

サンウルブズは次節南ア勢のブルズ。

過去に3度スーパーラグビーを制した強豪相手ですが、今季はここまで2戦2敗と元気がありません。

チーターズ戦で見せたプラン通りの攻めが実行できれば、ブルズ相手にも得点は重ねられるはずです。

 

そろそろ善戦ではなく勝利が見たいところです!

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