こんにちはなんくるナイトです。
いよいよ高校ラガーマンの”聖地”花園ラグビー場で全国高校ラグビー大会が幕を開けました。
今年は春の選抜大会、セブンスを制した東福岡の3冠達成なるか、昨年の覇者東海大仰星の連覇なるか、さらには久々に花園へ戻ってきた明大中野、山口、松山聖陵など古豪に初出場の旭川工、玉島など話題満載です。
今日は27日に行われた1回戦の試合結果をお伝えしたいと思います。
第96回全国高校ラグビーフットボール大会 1回戦
1日目 1月27日 試合結果
第1グラウンド
高松北(香川) 0-95 流通経済大柏(千葉)
3大会連続の出場となった高松北が22大会連続出場でシード常連校の流経大柏に挑んだ。
流経大柏が180cm超、100kg台の選手を多く擁するのに対し、高松北は平均身長171cm、体重72kg。体格差は明らかながらも高松北は果敢なタックルで対抗。
チーム一丸となって粘りのディフェンスを見せるもやはり力の差は如何ともしがたく、前後半含め15トライを献上し完敗。悲願の花園初勝利は来年以降へ持ち越しとなった。
和歌山工業(和歌山)10-31 明大中野(東京第2)
2大会連続22回目の出場を誇る和歌山工業と東京大会決勝で全国制覇の経験を持つ強豪国学院久我山と引き分け、抽選で27大会ぶり3回目の出場を果たした明大中野の激突。
明大中野はサイズで劣る和歌山工相手に序盤からスクラムなど、フォワードで圧力をかけるが前半は和歌山工の統率の取れた組織ディフェンスに大苦戦。後半に入ると落ち着きを取り戻したか、CTB亀丸選手の活躍などで3トライを重ねるなど点差を広げ初戦を突破した。
明大中野CTB亀丸選手は167cm、70kgと小兵ながら鋭いステップと正確なプレースキックで2トライ3ゴールと計16得点の大活躍。サイズの小さい選手へ夢を与える輝きを見せた。
和歌山工業は後半8分右サイドスクラムからバックス展開でトライを取り切ったサインプレーは見事の一言。激戦区東京代表に一矢を報い、確かな足跡を残しました。
第2グラウンド
鹿児島実(鹿児島) 14-50 新潟工(新潟)
3大会連続17回目の出場となる鹿児島実と13大会連続41回目出場の新潟工の戦い。
鹿児島実は新潟工に対し過去の対戦で2戦2敗と未だ勝利がなく、「3度目の正直」を合言葉に試合に臨んだ。しかし、新潟工の誇る重量級FWの前にフォワード戦で圧倒され、前後半合わせて7トライを献上。2トライを返し意地を見せるも1回戦突破はならなかった。
新潟工は目標とする正月超えへ向け順調なスタートを切った。
長崎北陽台(長崎) 31-10 札幌山の手(南北海道)
3大会連続16回目出場の名門長崎北陽台と2大会ぶり16回目の札幌山の手の激突。
キックパス、ドライビングモール、ペナルティからの速攻、フォワードのライン展開など”らしさ”満載の多彩な攻めからトライを奪った北陽台が、高校日本代表FL繫松、留学生NO.ノアトビオを擁し個の力で勝る札幌山の手を圧倒。
部員数は32人と少数精鋭ながら今年も見る者を楽しませてくれるいいチームを作って花園へ戻ってきてくれました。2回戦も楽しみです。
つるぎ(徳島) 14-50 東農大二(群馬)
2大会連続25回目の出場つるぎと8大会ぶりと久々に花園へ戻ってきた古豪東農大二の激突。
東農大二は一時期の低迷から伝統のランニングラグビーと「超高速」ラグビーの融合で見事に今年復活を果たしてきた。その力を見せつけるように後半に入ると持ち前の運動量と展開力でつるぎを圧倒。スクラムで劣勢になるなどフォワードの出来には課題を残すものの、久々の花園で”農二ラグビー”復活を印象づけた。
第3グラウンド
光泉(滋賀) 39-3 日川(山梨)
6大会連続8回目の出場の光泉と11大会連続46回目の出場を誇る名門日川の激突。
近年急速に力を付け滋賀のラグビーレベルを上げている光泉はフォワードの推進力と、高校日本代表候補SH土永、FB木村の展開力で日川を圧倒、伏見工業OB薬師寺監督に鍛え上げられたチームは前評判通りの強さを見せつけ2回戦へ進出。
一方の日川は古豪として名選手を多く輩出し、かつてはシード校常連の活躍を見せていたが近年は花園で結果を残せていません。ノートライでの敗戦は実に9年ぶり。山梨県は1強時代が続いているだけ日川の復活が待たれます。
報徳学園(兵庫) 88-0 郡山北工(福島)
2大会ぶり42回目出場の名門報徳と2大会連続2回目の郡山北工の激突。
報徳は高校日本代表候補のPR栗原選手、WTB石川選手を中心に攻守にバランスが取れたチーム。この試合でもフォワード、バックス一体となり前後半合わせて計14トライの猛攻。今大会はノーシードながら、シード校レベルの実力がある事を証明した。
敗れた郡山北は初出場だった昨年一回戦で、伏見工に0-78と無得点で敗れ、この試合に同校にとっての花園初得点を目指し懸命に戦ったが、報徳の固いディフェンスの前に残念ながら無得点に抑えられ、初得点は来年に持ち越しとなった。
高鍋(宮崎) 69-5 旭川工(北北海道)
6年連続24回目の高鍋と部員数26人ながら同地区長年の壁だった北見北斗を大接戦の末、47-40と打ち破って悲願の初出場を果たした旭川工の激突。
旭川工はかつて花園でベスト4へ進出した経験を持つ高鍋のランニングラグビーの前に防戦一方の展開を強いられたが、試合終了間際にフォワードの密集付近からFL奥天選手が執念のトライ。旭川工の歴史に新たな1ページを記し、未来へ繋がる確かな形跡を残した。
まとめ
1月27日(火)1回戦 1日目試合結果
第1グラウンド
高松北(香川) 0-95 流通経済大柏(千葉)
和歌山工業(和歌山)10-31 明大中野(東京第2)
第2グラウンド
鹿児島実(鹿児島) 14-50 新潟工(新潟)
長崎北陽台(長崎) 31-10 札幌山の手(南北海道)
つるぎ(徳島) 14-50 東農大二(群馬)
第3グラウンド
光泉(滋賀) 39-3 日川(山梨)
報徳学園(兵庫) 88-0 郡山北工(福島)
高鍋(宮崎) 69-5 旭川工(北北海道)
2回戦の組み合わせ
この日勝ち上がったチームの2回戦の組み合わせです。
桐蔭学園(神奈川) ー 流通経済大柏(千葉)
新潟工(新潟) ー 明大中野(東京第2)
東海大仰星(大阪第1)ー 光泉(滋賀)
長崎北陽台(長崎) ー 深谷(埼玉)
石見智翠館(島根) ー 東農大二(群馬)
報徳学園(兵庫) ー 秋田工(秋田)
京都成章(京都) ー 高鍋(宮崎)
新潟工と明大中野以外は全てシード校勢との戦い。
ノーシード校の意地を見せてほしいと思います!