こんにちはなんくるナイトです。

27日に開幕した全国高校ラグビーも2回戦へ進み、いよいよシード校が登場。

シード勢が面目を保つのか、ノーシード勢がシード校を破る”シードバック”が実現するのか、注目です。

 

第96回全国高校ラグビーフットボール大会 2回戦

12月30日 試合結果

赤字Aシード 青字Bシード

<第1グラウンド>

浜松工(静岡)    0-139  東福岡(福岡)

山口(山口)    15-40   松山聖陵(愛媛)

岡谷工(長野)    5-73   東京(東京第1)

大阪桐蔭(大阪第3)38-3    朝明(三重)

御所実(奈良)   26-0    尾道(広島)

Aシードの東福岡、御所実を始めシード勢は全て相手を一桁以下の得点に抑える圧勝劇で順当勝ち。

東福岡の139得点は80回大会で佐賀工(佐賀)が砺波(富山)に対して記録した137点を超える大会最多得点を更新。高校日本代表候補11人を擁し、今大会”優勝候補筆頭”の力を見せつけました。

しかし、60分間で20トライとは実に3分に1本ペース。まさに異次元の強さですね。。

このようなゲームの後には地域格差や推薦制度に絡めて全国大会の意義を問う議論が必ず出てきます。しかし、私は正直その議論には反対です。

私も高校時代は公立校で推薦制度とは無縁の環境下、花園出場を目標に日々厳しい練習に励んでいました。大阪地区は皆さんご存知の通り、全国制覇を狙えるほどの私学強豪校がひしめいています。現在の入試制度、そして近年の出場校の傾向を見ても大阪から公立校が出場するのは現実的には厳しいのかもしれません。

しかし、私の高校もそうでしたが、公立校にもそれぞれ目標と誇りがあります。

同じ境遇の公立校には絶対負けない!私立強豪校に一泡吹かせる!などなど。

実際、花園常連の強豪校とは見ている景色が違うのかもしれませんが、大好きなラグビーのために高校の3年間全てを捧げる、するとそこに”仲間”と”誇り”が生まれる、そしてその先に全国大会という目標がある。

その前では地域間格差、環境格差の議論など意味をなさないのではないでしょうか。

その証拠に東福岡の前に圧倒的な力の差を見せられながらも、最後まで諦めずひたむきにタックルへ行く浜松工フィフティーンの姿には心が打たれました。これが花園であり、見ている人を魅了する舞台なんだと思います。

浜松工には是非静岡県代表の誇りを胸に、前を向いて地元へ帰ってほしいですね。

少し熱くなってしまいました。。。

気を取り直して第2グラウンドへ行きましょう。

<第2グラウンド>

日本航空石川(石川)19-19   国学院栃木(栃木)

茗溪学園(茨城)  48-7    青森北(青森)

京都成章(京都)  46-5    高鍋(宮崎)

報徳学園(兵庫)  24-19   秋田工(秋田)

石見智翠館(島根) 39-0    東農大二(群馬)

第2グラウンドではシード校2校が姿を消す波乱が起きました。国学院栃木はトンガ人留学生を擁する日本航空石川に試合終了直前のトライで同点に追いつくも、抽選の結果、3回戦進出の道を絶たれ、秋田工はシード校並みの力を持つと見られていた報徳学園の前に屈し、それぞれ”シードバック”を許す結果となりました。

特に国学院栃木は優勝候補に挙げられた2大会前の94回大会でもAシードながら同じく2回戦で大分舞鶴の前に屈しており、今大会もシード校のプレッシャーを払拭する事は出来ませんでした。

 

<第3グラウンド>

常翔学園(大阪第2)31-0    佐賀工(佐賀)

仙台育英(宮城)  22-24   中部大春日丘(愛知)

長崎北陽台(長崎)  7-19   深谷(埼玉)

東海大仰星(大阪第1)61-5   光泉(滋賀)

新潟工(新潟)   20-14  明大中野(東京第2)

桐蔭学園(神奈川) 33-7   流通経済大柏(千葉)

注目のカードが目白押しとなった第3グラウンド。佐賀工、仙台育英、長崎北陽台、流経大柏などシード常連のノーシード勢がシード勢を相手にどのような戦いを見せるかが注目でしたが、仙台育英が中部大春日丘に2点差と肉薄するなどそれぞれ接戦を演じるも、全てシード勢が意地を見せる結果となりました。

27大会ぶりに出場した注目の明大中野はノーシード同士の戦いになりましたが、新潟工の強力なモールの前に屈し、久々の花園で3回戦進出はなりませんでした。

 

まとめ

シード勢が勢ぞろいした2回戦。シード13校のうち国学院栃木と秋田工2校が敗れる波乱の結果となりました。

大会最多得点139点を記録した東福岡を始め、尾道、流経大柏といった強豪校を下した御所実、桐蔭学園のAシード校は全て順当勝ち。優勝候補の力を見せつけました。

3回戦の組み合わせと見どころ

1月1日(日)

<第1グラウンド>

桐蔭学園(神奈川) ー 新潟工(新潟)

東海大仰星(大阪第1)深谷(埼玉)

石見智翠館(島根) ー 報徳学園(兵庫)

常翔学園(大阪第2)ー 日本航空石川(石川)

<第3グラウンド>

京都成章(京都)  ー 中部大春日丘(愛知)

御所実(奈良)   ー 茗溪学園(茨城)

大阪桐蔭(大阪第3)ー 東京(東京第1)

松山聖陵(愛媛)  ー 東福岡(福岡)

 

中でも注目はAシード御所実対ノーシード茗溪学園。サイズは小さいながらも豊富な運動量とドライビングモールに強みを持つ御所実に対し、茗溪のハンドリングラグビーがどこまで通用するか。茗溪は1,2回戦でシード校並みの実力がある事は既に証明済み。今大会初めてシード校と当たるこの試合でその真価が問われます。

そして、2回戦で”シードバック”を達成した報徳学園と日本航空石川は石見智翠館、常翔学園を相手にシード校連破に挑みます。

他にも大阪桐蔭対東京の”東京大阪決戦”など、3回戦からはシード校同士の戦いが始まり、わくわくする試合が目白押しです。

正月はラグビー漬けですね!

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