asicscup2017

7月15日~17日の3日間で行われた高校ラグビー三冠の一つ、全国高校ラグビーセブンズ大会2017(通称アシックスカップ)。

3日間で各校2試合ずつ行うという選手の体調に配慮された素晴らしい日程の中、”高校セブンズNo.1”の称号を目指し激戦が繰り広げられました。

ここでは予選プールから決勝までの軌跡を追って行きたいと思います。

 

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アシックスカップ2017

予選プール

プールA 桐蔭学園 尾道 近大和歌山 順位
桐蔭学園   ○27-14 ○33-5 1
尾道 ●14-27   ○19-12 2
近大和歌山 ●5-33 ●12-19   3

 

春の選抜を制した桐蔭学園はこの大会でも優勝候補の一角。

開幕カードとなった難敵尾道との対戦では、前半相手にリードを許す展開も、後半に地力を発揮し見事逆転勝利。

近大和歌山にも危なげなく勝利し1位通過でカップトーナメント進出を決めた。

 

プールB 日本航空石川 国学院久我山 山口 順位
日本航空石川   ○26-22 ○51-0 1
国学院久我山 ●22-26   ○28-10 2
山口 ●0-51 ●10-28   3

 

選抜大会に続いて同組となった国学院久我山と日本航空石川。

選抜では久我山が接戦を制したが、セブンズでは日本航空石川が4点差で雪辱。

山口にも勝利しカップトーナメント進出を決めた。

 

プールC 秋田中央 高鍋 関商工 順位
秋田中央   ○27-14 ○47-17 1
高鍋 ●14-27   ○37-7 2
関商工 ●17-47 ●7-37   3

 

 

プールD 黒沢尻工 清水南 倉敷工 順位
黒沢尻工   ○24-19 ○56-7 1
清水南 ●0-47   ○24-19 2
倉敷工 ●7-56 ●19-24   3

 

 

プールE 茗溪学園 松山聖陵 倉吉総合 順位
茗溪学園   ○43-0 ○42-0 1
松山聖陵 ●0-43   ○24-7 2
倉吉総合 ●0-42 ●7-24   3

 

 

プールF 城東 若狭東 東農大二 順位
城東   ○24-0 ●19-24 1
若狭東 ●0-24   ○24-5 2
東農大二 ○24-19 ●5-24   3

 

 

プールG 東福岡 深谷 朝明 順位
東福岡   ○42-14 ○55-14 1
深谷 ●14-42   ○22-12 2
朝明 ●14-55 ●12-22   3

 

昨年の覇者にして今大会も優勝候補筆頭の東福岡は難敵深谷、朝明を全く寄せ付けず順当に1位通過を果たした。

 

プールH 石見智翆館 名護 磐城 順位
石見智翆館   ○41-10 ○31-7 1
名護 ●10-41   ○40-0 2
磐城 ●7-31 ●0-40   3

 

沖縄代表名護は強豪石見智翆館にこそ力の差を見せつけられるも、磐城には無失点で快勝。

例年バックスに好選手が揃っており、セブンズでも全国に通用するところを見せつけた。

 

プールI 御所実 国学院栃木 高知中央 順位
御所実   ○33-5 ○33-5 1
国学院栃木 ●5-33   ○33-5 2
高知中央 ●5-33 ●5-33   3

 

 

プールJ 東海大仰星 熊本西 仙台育英 順位
東海大仰星   ○28-7 ○31-5 1
熊本西 ●7-28   △24-24 2
仙台育英 ●5-31 △24-24   3

 

 

プールK 報徳学園 佐賀工 山形中央 順位
報徳学園   ○26-7 ○41-0 1
佐賀工 ●7-26   ○45-0 2
山形中央 ●0-41 ●0-45   3

 

 

プールL 日川 膳所 高松北 順位
日川   ○17-12 ○38-7 1
膳所 ●12-17   ○40-7 2
高松北 ●7-38 ●7-40   3

 

 

プールM 西陵 鹿児島実 新潟工 順位
西陵   ○22-19 ○32-19 1
鹿児島実 ●19-22   ○34-7 2
新潟工 ●19-32 ●7-34   3

 

 

プールN 大分東明 三本木農 高岡第一 順位
大分東明   ○41-0 ○36-12 1
三本木農 ●0-41   ○19-17 2
高岡第一 ●12-36 ●17-19   3

 

 

プールO 京都成章 札幌山の手 長崎北陽台 順位
京都成章   ○28-7 ○28-5 1
札幌山の手 ●7-28   ○22-5 2
長崎北陽台 ●5-28 ●5-22   3

 

予選プール最大の“死の組“プールO。

昨年の覇者伏見工・京都工学院を予選で下し出場を決めた京都成章。

昨年ベスト4の札幌山の手、長崎北陽台。

注目された実力拮抗のチーム同士の対戦は高校生で唯一SDS(セブンス・デヴェロップメント・スコッド)に選出された西川虎哲選手擁する京都成章が山の手、北陽台をそれぞれ1トライに抑える堅守を発揮し2連勝。

死の組”通過を決めた。

 

プールP 流経大柏 筑紫 下伊那農 順位
流経大柏   ○26-19 ○36-0 1
筑紫 ●19-26   ○19-7 2
下伊那農 ●0-36 ●7-19   3

 

 

カップトーナメント

【1回戦】

桐蔭学園 ○15-14● 日本航空石川
秋田中央 ○33-14● 黒沢尻工
茗溪学園 ○33-19● 城東
東福岡 ○31-15● 石見智翆館
御所実 ●0-33○ 東海大仰星
報徳学園 ○26-19● 日川
西陵 ●10-33○ 大分東明
京都成章 ○19-12● 流経大柏

 

選抜大会との2冠を目指す桐蔭学園は留学生擁する日本航空石川に大苦戦。

試合開始早々にトライを奪い先制こそするも、その後は日本航空の素早い攻撃に晒され試合終了直前まで14-10とまさかのビハインド。

後半ロスタイムの猛攻でかろうじてトライを奪い2冠へ臨みを繋いだ。

 

東海大仰星と御所実の強豪同士の一戦は前半4分まで無得点の膠着状態が続くも、15人制さながらのディフェンスからの鋭いカウンターアタックでわずか2分の間に2トライを先取。

後半に入っても仰星の勢いは止まらず3トライを追加し、終わってみれば仰星の圧勝という結果となった。

 

2連覇を目指すヒガシは石見智翆館を寄せ付けず快勝。

京都成章も流経大柏に先制を許すも、落ち着いた試合運びで粘る流経大柏を振り切りベスト8進出を決めた。

 

【準々決勝】

桐蔭学園 ○26-12● 秋田中央
茗溪学園 ●0-24○ 東福岡
東海大仰星 ○19-12● 報徳学園
大分東明 ●7―24○ 京都成章

 

準々決勝でも番狂わせは起きず強豪が全て順当勝ち。

準決勝は選抜との2冠を目指す桐蔭学園、2連覇を目指す東福岡、一昨年度の覇者東海大仰星、近畿大会王者にして選抜大会準優勝校京都成章という顔ぶれとなった。

 

ただ、今大会一番のサプライズとなったのは大分東明

大分県は大分舞鶴が31年連続花園出場を果たすなど長年にわたって王座へ君臨しており、全国へは殆ど縁がありませんが、昨年このセブンズ大会に初出場を果たすと、秋には花園大分県予選で決勝に進出。

王者舞鶴相手に最後まで善戦(7-21)するなど近年の活躍は目ざましいものがあります。

今大会では若干対戦相手に恵まれた感はありますが、予選プールで三本木農(青森)、高岡第一(富山)に勝利し、カップトーナメント1回戦では花園常連の西陵(愛知)を撃破。

準々決勝では優勝候補京都成章を最後まで苦しめました。

花園常連校で占められたカップトーナメントでこの活躍は本当に見事の一言。

 

「大分舞鶴の花園連続出場が31でストップ!」

秋にはこの衝撃的なニュースが流れるかもしれませんね。

 

そして、実はこの高校、大分トリニータU18の選手受入れもしており、日本代表でも活躍する清武弘嗣(C大阪)、西川周作(浦和)、梅崎司(浦和)を輩出している学校でもあります。(ちなみにユースケ・サンタマリアの母校でもあるようです。)

高校ラグビー界もまだまだ知らない事が多いですね~。。。

 

【準決勝】

桐蔭学園 ●14-35○ 東福岡
東海大仰星 ●12-31○ 京都成章

 

王者東福岡打倒へ万全を期した桐蔭学園でしたが、開始早々に丸山凜太郎選手にトライを奪われると、4分には攻め込んだボールをターンオーバーされ、隠塚翔太郎選手に独走トライを許すなど28失点。

前半だけで勝負を決められてしまいました。

後半2トライを奪い意地は見せましたが、王者の壁は厚く、高校三冠への道は準決勝で絶たれる結果となってしまいました。

 

2年ぶりの優勝を狙った東海大仰星も京都成章の多彩な攻めの前に自慢のチームディフェンスが沈黙。

前後半で合計5トライを許し、ヒガシへリベンジの機会を得られぬまま、王座奪還の夢は道半ばで潰えてしまいました。

 

【決勝】

東福岡 ○26-19● 京都成章

 

選抜大会準決勝の再戦となったこのカード。

選抜では京都成章がU18日本代表に多くの主力選手を送り出した東福岡との接戦(28-24)を制しています。

ただ、試合は東福岡の試合巧者ぶりが目立つ結果となりました。

先制トライこそ成章に許しましたが、すぐさま取り返すとその後も2トライを加え、19-5で前半を折り返します。

後半は成章の粘りの前に、終盤に同点に追いつかれますが、そのキックオフからのボールを成章のディフェンスが被り気味にきていると見るやすぐさま外へ展開。

そのままエース焼山選手が走り切り殊勲のノーホイッスルトライ。

昨年花園でのラスト3戦でもそうでしたが、試合の分かれ目を見極める能力と、ここぞという時の集中力が王者の王者たる所以です。

 

京都成章にとっては悲願の全国タイトルまであと一歩のところまで迫っただけに残念な結果となりました。

この悔しさは花園で晴らしてほしいと思います。

 

最終結果

【カップトーナメント】

優勝   東福岡

準優勝  京都成章

3位   桐蔭学園 東海大仰星

MVP:隠塚翔太郎(東福岡)

 

【プレートトーナメント】

優勝   尾道

準優勝  佐賀工

3位   深谷 筑紫

MVP:倉岡治輝(尾道)

【ボウルトーナメント】

優勝   長崎北陽台

準優勝  仙台育英

3位   東農大二 関商工

MVP:苑田海斗(長崎北陽台)

 

東福岡の2連覇で幕を閉じた第4回全国高校ラグビーセブンズ大会アシックスカップ2017。

過去3回は東福岡、東海大仰星がいずれも選抜大会、セブンズ、花園の三冠を達成していましたが、今年ついにその記録が途絶える事になりました。

これは同時に今年の高校ラグビーは強豪校が割拠している事を意味しているのかもしれません。

高校日本代表候補11人を擁するタレント集団東福岡の優位は揺らぎませんが、桐蔭学園、京都成章もその実力に疑いようはなく、そして選抜大会で予選プール敗退という屈辱を味わった横綱東海大仰星も5月に行われた大阪高校総体では決勝で大阪桐蔭を下し優勝を果たすなど復活へ向け、着々と準備が進んでいます。

 

これから夏合宿シーズンを迎え、この秋にはこの序列がどのように変化するのか。

今年の花園も熱い戦いが期待できそうです。

 

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