いよいよ高校ラグビー界三冠の一つ「春の選抜大会」が開幕しました。

10日間の内に最多で6試合を戦うなど過酷なスケジュールで行われるこの大会。

今大会の最大の注目ポイントは”どこが東福岡を止めるのか!”これに尽きるでしょう。

各地区の強豪校たちが”ストップ・ザ・ヒガシ”を掲げ臨んできます。

見どころの詳細はこちら⇒【東福岡包囲網!】高校ラグビー選抜大会2017 見どころ

ここでは春の日本一をかけた高校ラガーの熱い戦いを追っていきます。

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選抜大会2017

予選グループ

A

 

2017年3月31日 深谷 14-31 尾道
2017年4月1日 東福岡 40-7 天理
       
2017年4月2日 東福岡 66-12  尾道
  深谷  7-71 天理
       
2017年4月4日 東福岡 75-12  深谷
  尾道 5-50 天理

 

<第1節>

開幕戦から開催県埼玉の強豪深谷対中国大会準優勝尾道の激突は、尾道が強力FWで試合を優位に進め見事勝利を飾りました。

深谷はディフェンスで圧力を受け、強力なランナーを擁するバックス陣を生かし切る事が出来ませんでしたね。

 

昨年の“高校三冠王者“東福岡は関西の強豪天理を前半だけで28-0と圧倒。後半は天理の執拗なディフェンスに2トライに抑えられたが、多彩な攻撃力を誇る天理をシャットアウトするなど鉄壁のディフェンスを披露し、危なげなく初戦をものにしました。

<第2節>

初戦で奈良の強豪天理を一蹴した王者東福岡は、初戦でこちらも埼玉の強豪深谷を下した尾道をまたも一蹴。

初戦は天理のディフェンスに手こずった感はありましたが、この試合は2試合目という事で、”ヒガシ”の真骨頂フォワード、バックス一体となった流れるような攻めで、取るわ取るわの66得点。特に後半だけで47得点と手が付けられない状態となってしまいました。

2試合目で天理が深谷を圧倒した事を考えれば、東福岡の1位通過はほぼ間違いないでしょう。

深谷は最終節に昨年花園シード校そして高校日本代表を3人輩出した強豪の意地を見せたいところです。

 

<第3節>

王者東福岡の強さばかりが目立つ試合となってしました。

深谷は前半17分までは12-14と互角の勝負を演じましたが、その直後にトライを奪われ突き離されると、もうヒガシの勢いを止める事は出来ませんでした。前半終了までのわずか13分の間に5トライを献上しあっという間に12-42。

前半で雌雄は決してしまいました。

スクラムは前半から優位に組むなど収穫はありましたが、それ以外は何もさせてもらえなかった印象です。

もう一つの注目の試合、天理対尾道は天理のランニングラグビーが炸裂し50-5と思わぬ大差をつけ尾道を下しました。

 

B

 

2017年4月1日 大阪桐蔭 49-5 秋田工
  東海大相模 41-17 大分舞鶴
       
2017年4月2日 大阪桐蔭 53-14  大分舞鶴
  東海大相模 33-19  秋田工
       
2017年4月4日 大阪桐蔭  48-7 東海大相模
  大分舞鶴  28-24 秋田工

 

<第1節>

大阪桐蔭対秋田工の対決は攻守で圧倒した大阪桐蔭が制しました。

共に関西、東北のチャンピオン同士という事で両地区の力関係を図れる注目の対決でしたがやはり今年も関西勢の充実が目立つ形となりました。

春シーズンは毎年好調を見せる大阪桐蔭は近畿大会、そしてこの大会を制して花園のベスト4以上を狙いたいところです。

 

推薦枠の東海大相模は大分舞鶴を一蹴し、神奈川県勢のレベルの高さを見せつけました。

<第2節>

関西チャンピオンの大阪桐蔭はこの日も大分舞鶴を圧倒。秋田工、大分舞鶴と伝統校を連破し、今季の充実を示す活躍を見せています。

そして、もう一試合は東海大相模が秋田工を接戦の末に破りました。

これで東海大相模は2連勝。県内ライバル桐蔭学園、慶應の壁が厚く、なかなか花園には縁がありませんが、他県の花園常連校を破るあたり、やはり全国レベルのポテンシャルを持った素晴らしいチームです。

決勝トーナメント進出を懸けた大阪桐蔭との全勝対決は白熱したものになりそうですね。

大阪桐蔭は油断をすると足元をすくわれかねません。

 

<第3節>

今年の大阪桐蔭は間違いなく強いですね。神奈川の強豪東海大相模相手でも全く隙がありませんでした。

自陣に攻め込まれても激しいタックル、ブレイクダウンで相手ボールを奪い返し、そこから精度の高いカウンターで一気にゴールラインまで持っていく。トライは個人技で奪っているようにも見えましたが、そこに行きつくまでのプロセスはフォワードの縦突進あり、バックス展開あり、オフロードありと実に多彩。

(スクラム時に部員からかかる「鬼の!鬼の!鬼のスクラム!!」は大阪色が出過ぎていてちょっと恥ずかしさを覚えますが。。。)

近畿大会を制した実力は伊達じゃありません。

東海大相模にとってはエンジ(大阪桐蔭セカンドジャージ)の壁がとてつもなく高く見えたのではないでしょうか。

しかし、推薦枠の出場ながら大分舞鶴、秋田工と花園常連校を連破した活躍は見事でした。

花園県予選での桐蔭学園、慶應との激突が今から楽しみです。

 

もう一試合は大分舞鶴が秋田工を接戦の末、逆転で破り伝統校の意地を見せました。

 

C

 

2017年4月1日 石見智翆館 36-7 西陵
  札幌山の手 36-14 土佐塾
       
2017年4月2日 石見智翆館 65- 5  土佐塾
  札幌山の手  17-26 西陵
       
2017年4月4日 石見智翆館 44-12  札幌山の手
  土佐塾  17-40 西陵

 

<第1節>

開幕節から石見智翆館と西陵の2強対決が実現したが、智翆館が中国大会王者の貫録を見せつけ危なげなく西陵を退けました。

攻守にバランスがとれ、バックス陣に力強いランナーを擁する智翆館は今年も花園へ出場した際にはシード権を獲得しそうな強さがありそうです。

札幌山の手は土佐塾を強力フォワードで圧倒。北国代表の意地を見せました。

<第2節>

こちらは石見智翠館が唯一の連勝と1位通過へ王手をかけました。

最近の花園での活躍にもあるように今年も攻守にバランスがとれており、大崩れしない強さがあります。

札幌山の手戦もいつも通りの力を発揮すれば決勝トーナメント進出はまず間違いないでしょう。

 

<第3節>

石見智翠館は札幌山の手の留学生パワーをものともせず、圧勝で3連勝。見事に決勝トーナメント進出を決めました。

やはり今年の智翠館は充実しています。決勝トーナメントでの強豪との激突が楽しみです。

 

D

 

2017年4月1日 黒沢尻工 45-14 名護
  京都成章 73-0 川越東
       
2017年4月2日 京都成章 65-0  名護
  黒沢尻工  31-13 川越東
       
2017年4月4日 京都成章  86-7 黒沢尻工
  名護  31-22 川越東

 

<第1節>

沖縄県勢悲願の初出場を果たした名護の注目の初戦は黒沢尻工。

岩手の強豪相手に成長著しい沖縄県勢の力を見せつけてほしいところでしたが、前半から相手の重たく、強いフォワードにスクラム、ブレイクダウンで圧力を受けるなど終始劣勢の展開。

後半に2トライは返すが黒沢尻工に実力の違いを見せつけられた格好になってしまいました。

しかし、昨年の花園でもFB永野選手と共に評価の高かったCTB我那覇選手のランは秀逸。

ボールを持てば必ずゲインするなど一人で違いを生み出す力がある事を改めて示しました。

今後の活躍に注目です。

京都成章は開催枠川越東を圧倒。近畿大会王者の風格漂う戦いぶりです。

<第2節>

今節では名護が京都成章へ挑みました。

全国トップクラスの近畿地区を制した京都成章とどこまで戦えるかが注目でしたが、やはり全国の壁は厚い。

サイズの小さい体で全国区の選手たちへ果敢に低いタックルで食い下がりましたが、フォワードの圧力と経験豊富なバックスの見せる多彩な攻撃を止める事が出来ず65失点。

名護も注目のCTB我那覇選手にボールを集め打開を図るも、鉄壁のディフェンスでならす成章の壁を最後まで打ち破る事が出来ず、無得点のままノーサイド。

強化が進んでいるとはいえ、まだまだ時間も強化制度も必要という事を思い知らされる結果となりました。

しかし、この時期に全国の強豪と真剣勝負の場で戦う事が出来たのは、必ずや冬に向けていい経験となるはずです。

一方の京都成章は2試合を通じて未だ無失点。今季もディフェンスは隙がなく、昨年のメンバーが多く残っているという事で攻撃力にも磨きがかかっています。

”ストップ・ザ・ヒガシ”の一番手と言っていいのではないでしょうか。

 

一方、こちらも2連勝と波に乗る黒沢尻工は自慢の強力フォワードがどこまで成章フォワードと渡り合えるか。これが接戦に持ち込むカギとなるでしょう。

<第3節>

黒沢尻工の強力フォワードも京都成章の前では全く歯が立ちませんでした。。。

う~ん、ちょっと強すぎますね。

予選リーグを終えてだいぶ各校の力関係が見えてきましたが、個人的には決勝は東福岡対成章で決まりかなという印象です。(組み合わせにもよりますが。)

そして、、、ついに選抜大会初陣の名護が沖縄県勢として記念すべき初勝利を挙げました!

推薦枠の川越東を相手に後半の見事な逆転劇。

九州大会の活躍により実力で掴み取った選抜大会、初戦、第2戦と全国との力の差を見せつけられましたが、最後まで体を張り続けて掴んだ初勝利。

”沖縄の雄”名護が沖縄ラグビー界に新たな1ページを刻みました。

おめでとう名護高校!!

 

E

 

2017年4月1日 国学院久我山 24-19 日本航空石川
  城東 0-59 長崎南山
       
2017年4月2日 国学院久我山 17-14  長崎南山
  城東  7-76 日本航空石川
       
2017年4月4日 国学院久我山 74-0  城東
  長崎南山  14-47 日本航空石川

 

<第1節>

関東大会準優勝の久我山。その決勝では桐蔭学園の前になすすべもなく敗れましたが、去年花園へ出場できなかった雪辱を期して今大会へ臨みます。

日本航空石川、長崎南山と一筋縄でいかない強豪とのマッチアップとなりましたが、まずは苦しみながらも日本航空石川を逆転で退け、決勝トーナメント進出へ一歩前進しました。

 

長崎南山は初出場の城東に格の違いを見せつけ完勝。

 

<第2節>

注目の国学院久我山対長崎南山の一戦。

久我山は初戦でも日本航空石川と大接戦の末かろうじて勝利を収めるなど、”見どころ”でもお伝えした通り南山も含め実力は拮抗しています。

個人的には南山が一歩リードしているかと考えていましたが、そこはやはり名門久我山、底力がありましたね。

後半25分からフォワードに拘って奪った同点トライ、勝越しPGとラスト5分での逆転劇は見事の一言です。

これで決勝トーナメント進出は確実と言えるでしょう。

南山は敵陣でのキックチャージがレートチャージを取られ、結果ボールの落下地点でPGを与えてしまい、そして逆転を狙ったラストプレーでも敵陣ゴール前に迫りながらノックオンで終了と、あと一歩まで迫りながら自分たちのミスで自滅してしまう結果となりました。

しかし、関東大会準優勝の久我山へ肉薄する実力を持っているのは事実、最終節日本航空石川との激突は見ものです。

<第3節>

初戦、2戦目共に接戦をものにしてきた久我山が最終節でついに爆発。

初出場の城東を圧倒し決勝トーナメントへはずみをつけました。

近年全国ではなかなか結果を残せていない久我山。決勝トーナメントでどのような戦いをみせるのか注目です。

共に久我山に接戦で敗れた日本航空石川対長崎南山は日本航空石川がフォワードで圧倒しまさかの大差をつけて最終戦をものにしました。

 

F

 

2017年4月1日 神戸科技 7-14 高鍋
  桐蔭学園 69-5 旭野
       
2017年4月2日 桐蔭学園 40-14  高鍋
  神戸科技 12-12 旭野
       
2017年4月4日 桐蔭学園 104-7  神戸科技
  高鍋  5-28 旭野

 

<第1節>

推薦枠組が花園常連組にそれぞれ敗れる結果となりました。

初出場の神戸科技は高鍋に肉薄するもあと一歩及ばず、そして旭野は優勝候補桐蔭学園相手に果敢なチャレンジを見せましたが、全国の壁はやはり厚かったですね。

第2戦での直接対決に注目しましょう。

 

<第2節>

この組は桐蔭学園の優位は揺るぎありません。

高鍋の挑戦を退け2連勝とし、決勝トーナメント進出へ王手をかけました、

しかし、高鍋の低く、鋭く突き刺さるタックルは素晴らしいですね。サイズの劣勢をものともせず、強く大きい相手に執拗にタックルへいく姿勢は一見の価値ありです。

昨年の花園でもその魂のディフェンスに魅了されましたが、高鍋の伝統は今年のチームにも脈々と受け継がれています。

神戸科技と旭野の推薦枠対決は両校譲らず引き分けに終わっています。

 

<第3節>

最終節にしてついに今大会初の100点ゲームが出てしまいました。

関東大会王者桐蔭学園。やはりその強さは本物ですね。

”ストップ・ザ・ヒガシ”は桐蔭学園か京都成章か。

直接対決の実現が今から楽しみです。

 

G

 

2017年4月1日 大阪朝鮮 19-14 流経大柏
  春日丘 71-14 崇徳
       
2017年4月2日 大阪朝鮮 52-19  崇徳
  春日丘 29-7 流経大柏
       
2017年4月4日 大阪朝鮮  29-42 春日丘
  崇徳 0-63  流経大柏

 

<第1節>

大阪朝鮮対流経大柏の一戦は前半0-0と全くの互角。

後半も一進一退の攻防が続きましたが、フィットネスに勝った大阪朝鮮が僅差の勝負を制しました。

春日丘は初出場の崇徳を圧倒し、初戦をものにしています。

 

<第2節>

この組は大阪朝鮮と春日丘の一騎打ちが熱い!

初戦を勝利した2校は今節でも崇徳と流経大柏をそれぞれ下し2連勝。

戦いぶりを見ていても力は互角。最終節での決勝トーナメント進出を懸けた直接対決が本当に楽しみです。

<第3節>

全勝対決となった大阪朝鮮対春日丘の注目の対決。

勝った方が決勝トーナメント進出を決めるとあって意地と意地がぶつかり合う好ゲームとなりました。

後半途中までは逆転、再逆転とまさに一進一退。しかし、バックスの展開力に勝る春日丘がボールを大きく展開し前に出だすと、フォワードも次々とゲインラインを突破し突き離します。

大阪朝鮮も終了間際に2トライを返し意地を見せるも春日丘が逃げ切り決勝トーナメント進出を決めました。

しかし、春日丘のバックスにはいいランナーが揃います。中でもSH鈴村淳史が素晴らしい。

フォワードを上手くコントロールしバックスとの繋ぎ役を見事にこなすだけでなく、自分で持ち出して自らチャンスを作り出すこともできます。

総合的にスキルが高く、間違いなく今年の高校日本代表候補に名を連ねる選手になるのではないでしょうか。

決勝トーナメントでもこの選手注目です。

 

H

 

2017年4月1日 茗溪学園 7-27 佐賀工
  東海大仰星 50-3 仙台育英
       
2017年4月2日 東海大仰星 12-22  佐賀工
  茗溪学園 35-12 仙台育英
       
2017年4月4日 東海大仰星 67-0  茗溪学園
  佐賀工 47-8 仙台育英

 

<第1節>

サプライズの予感が漂うのはこの組です。

東海大仰星、茗溪を軸に展開すると見ていましたが、茗溪が初戦で佐賀工にまさかの敗退を喫しました。

しかも、茗溪伝統のハンドリングラグビーを封じるディフェンスも見事ながら、オフェンスでもバックスも入るモール攻撃など、攻めの戦略が確立しており高い完成度を誇っています。

 

仙台育英を相手に初戦を圧勝した仰星との第2節が楽しみです。

<第2節>

ついに今大会初の”ジャイアントキリング”が起きてしまいました。

ラグビー界のスター五郎丸歩を擁し、2000年代に花園で2年連続準優勝を飾るなど一世を風靡した佐賀工が東福岡と並び称される”西の横綱”東海大仰星を日本代表顔負けの”13人モール”で見事撃破。

近年九州の有力選手が東福岡を中心とする強豪私立へ流れる中、サイズの劣勢を覆す秘策で見事”古豪復活”を印象づけました。

見どころでこの組は東海大仰星、茗溪学園の一騎打ちと予想していた自分が恥ずかしくなる位の佐賀工の大躍進。(ほんとスイマセン。。)

この勢いで久々の全国上位進出を狙って行ってほしいと思います。

<第3節>

前節で東海大仰星を破る”番狂わせ”を演じた佐賀工。

サイズに勝る相手に準備してきたという”13人モール”で仰星を粉砕しましたが、体格差のない仙台育英を相手にも落ち着いた試合運びを見せ、47-8と完勝。”仰星撃破”がフロックではない事を証明しました。

この勢いはどこまで続くのか。

決勝トーナメントでの”佐賀工旋風”に期待しましょう。

 

当初”決勝トーナメント進出決定戦”と見ていた仰星対茗溪は仰星が67-0と圧倒。佐賀工戦の敗戦のショックを払拭し、夏冬シーズンに向けて新たなスタートを切ります。

 

決勝トーナメント進出校

A組 東福岡

B組 大阪桐蔭

C組 石見智翠館

D組 京都成章

E組 国学院久我山

F組 桐蔭学園

G組 春日丘

H組 佐賀工

どこも非常に楽しみなチームが残りましたね。

期待された大阪勢は大阪朝鮮そして昨年花園準優勝の東海大仰星が敗退し、残ったのは大阪桐蔭のみ。

実力的には東福岡がリード。京都成章、桐蔭学園、大阪桐蔭が次の位置につけるといったところでしょうか。

準々決勝の組み合わせはどのようになるのか。

決勝トーナメントの模様は別のページで追いかけて行きたいと思います。

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