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さぁブログ復活の第一弾は高校ラグビーです。

先週末に行われた近畿大会を最後に選抜大会出場権をかけた地区大会が終了し、出場校が出揃いました。

昨年は”高校三冠”と言われる「選抜大会」、「高校セブンス」、「花園」をそれぞれ別々の高校が制覇。

直近三年間は2014年の東福岡、2015年度の東海大仰星、そして2016年度の東福岡がそれぞれ三冠を達成してきたことを考えれば、昨年の結果はまさに群雄割拠幕開けを意味するものと言えるでしょう。

今年19回を迎え春の風物詩として定着してきた選抜大会。

まず一冠目を手にするのはどこの高校か。

ここでは出場校、組み合わせから予選グループの結果までを追っていきたいと思います。

第19回高校ラグビー選抜大会

出場校一覧

ブロック 出場枠 学校名 出場回数
北海道 2校 札幌山の手(北海道) 14大会連続14回目
    函館ラ・サール(北海道) 2大会ぶり3回目
東北 3校 秋田工(秋田) 3大会連続10回目
    黒沢尻工(岩手) 2大会連続3回目
    仙台育英(宮城) 7大会連続16回目
関東 6校 桐蔭学園(神奈川) 16大会連続17回目
(前年度優勝1枠含む)   流経大柏(千葉) 2大会連続12回目
    茗溪学園(茨城) 3大会連続11回目
    深谷(埼玉) 7大会連続10回目
    東海大相模(神奈川) 2大会連続3回目
    東京(東京) 2大会ぶり2回目
北信越 2校 日本航空石川(石川) 3大会連続6回目
    新潟工(新潟) 2大会ぶり8回目
東海 2校 春日丘(愛知) 2大会連続9回目
  関商工(岐阜) 初出場
近畿 5校 大阪桐蔭(大阪) 7大会連続7回目
  報徳学園(兵庫) 4大会ぶり4回目
  天理(奈良) 2大会ぶり6回目
  御所実(奈良) 7大会連続7回目
  東海大仰星(大阪) 6大会連続17回目
中国 1校 尾道(広島) 6大会連続11回目
四国     1校 城東(徳島) 2大会連続2回目
九州 5校 東福岡(福岡) 12大会連続15回目
  長崎北陽台(長崎) 3大会ぶり5回目
  佐賀工(佐賀) 6大会連続13回目
  高鍋 (宮崎) 2大会連続4回目
  大分舞鶴(大分) 3大会連続11回目
開催県 1校 昌平(埼玉) 初出場
実行委員会推薦枠(東) 2校 仙台工(宮城) 初出場
  佐野日大(栃木) 初出場
実行委員会推薦枠(西) 2校 関大北陽(大阪) 初出場
  福岡工(福岡) 初出場

 

昨季花園の4強、東海大仰星、大阪桐蔭、東福岡、桐蔭学園は順当に出場権を獲得。

、、、とは言え、花園王者東海大仰星は予選を兼ねる近畿大会準々決勝で御所実の前に19-40と衝撃の完敗を喫し、第5代表決定戦で同じ大阪の常翔学園に辛くも勝利を収めるという綱渡りでの出場。

近畿大会を圧勝で制するなど成長著しい昨季ファイナリストの大阪桐蔭とは明暗が分かれる結果になっています。

大阪桐蔭がこの選抜を制し、大阪の、そして高校ラグビーの勢力図を塗り替えるのか注目が集まります。

そして、今大会は昌平、佐野日大など初出場校が6校も出場する事でも話題を集めています。

初出場校にとっては公式戦で全国常連校の胸を借りることができる大きなチャンス。

その戦いぶりにも注目ですね。

 

組み合わせ

Aグループ 御所実 深谷 大分舞鶴 黒沢尻工
Bグループ 流経大柏 長崎北陽台 関大北陽 仙台工
Cグループ 天理 佐野日大 福岡工 函館ラ・サ-ル
Dグループ 黒沢尻工 関商工 城東 札幌山の手
Eグループ 春日丘 仙台育英 尾道 茗溪学園
Fグループ 東福岡 秋田工 東海大仰星 昌平
Gグループ 大阪桐蔭 日本航空石川 高鍋 東京
Hグループ 報徳学園 東海大相模 佐賀工 新潟工

 

今大会の”死のグループ”は間違いなくFグループでしょう。

近年の高校ラグビー界を牽引し、昨年度花園準決勝でも激しいぶつかり合いを演じた東福岡と東海大仰星がまさかの同組。

東海大仰星にとっては近畿第5代表という苦しい立場がこのような結果を生んでしまったと言えます。

その他でも東北大会優勝校秋田工に、開催枠ながら昨年悲願の花園初出場を果たし勢いにのる昌平と、どのカードをとっても高校ラグビーファンにはたまらない組み合わせとなりました。

 

予選グループ

 

【A組】      
2018/3/30 深谷 17-24 大分舞鶴
2018/3/31 御所実 92-0 黒沢尻工
       
2018/4/1 御所実 61-7 大分舞鶴
  深谷 12-24 黒沢尻工
       
2017/4/3 大分舞鶴 14-45  黒沢尻工
  御所実  31-19 深谷

花園常連校が集結するこちらも注目のグループでしたが、近畿大会準々決勝で東海大仰星を破りベスト4に入った御所実がやはり頭一つ抜け出ている結果となりました。

黒沢尻工、大分舞鶴を一蹴し、最終節を残し早々に決勝トーナメント進出を決めました。

今年は「シード校としての花園出場を目指す!」と意気込んでいた古豪大分舞鶴は厳しい現実を突きつけられた形です。

最終節で黒沢尻工を圧倒し夏シーズンへ弾みをつけたいところですね。

 

【B組】      
2018/3/31 流経大柏 111-0 仙台工
  長崎北陽台 33-21 関大北陽
       
2018/4/1 長崎北陽台 113-0 仙台工
  流経大柏 45-28 関大北陽
       
2017/4/3 流経大柏 29-14  長崎北陽台
  関大北陽 146-0  仙台工

花園シード校の常連ながら近年はなかなか結果が出せず、一時の勢いが失われつつある流経大柏ですが今年は一味違います。

2月に行われた関東大会ではつくば秀英、東海大相模、深谷を危なげなく下して決勝へ進むと、決勝では最近関東勢相手に無敵を誇る桐蔭学園を相手に12-24と肉薄。

その前評判通り、第1節では仙台工相手に100点ゲーム。そして第2節では昨年激戦区大阪の花園予選で決勝に進出し、1月に行われたサニックスワールドユース予選会でも準優勝に輝くなど、近年成長著しい関大北陽相手に危なげなく勝利するなどその実力を如何なく発揮しています。

決勝トーナメント進出をかけた最終節の相手は九州大会2位の実力校長崎北陽台。

この戦いは見ものです!

 

【C組】      
2018/3/31 天理 74-21 函館ラサール
  佐野日大 62-12 福岡工
       
2018/4/1 天理 94-0 福岡工
  佐野日大 52-12 函館ラサール
       
2017/4/3 天理  45-0  佐野日大
  福岡工 26- 38 函館ラサール

このグループは近畿大会でベスト4に入った天理の優勢は揺ぎ無いでしょう。

ただ、佐野日大は初出場ながら2月に行われた関東大会決勝トーナメント1回戦であの国学院久我山を破っている事実を忘れてはいけません。

ここまで連勝ながら相手に恵まれた感があるため、最終節の天理戦でその真価が問われます。

 

【D組】      
2018/3/31 関商工 33-5 城東
  桐蔭学園 81-0 札幌山の手
       
2018/4/1 桐蔭学園 83-7 城東
  関商工 29-21 札幌山の手
       
2017/4/3 桐蔭学園 90-7  関商工
  城東  17-19 札幌山の手

桐蔭学園でまず間違いなしと思われたグループD。

最終節は2連勝と波に乗る関商工が”関東の雄”に挑みますが、番狂わせを起こすには正直力の差は否めません。。。

 

【E組】      
2018/3/31 春日丘 31-19 茗渓学園
  仙台育英 10-68 尾道
       
2018/4/1 仙台育英 0-66 茗溪学園
  春日丘 21-19 尾道
       
2017/4/3 春日丘 46-10  仙台育英
  尾道  45-12 茗溪学園

ここは東海1位の春日丘が茗渓学園、尾道に連勝し早々に決勝トーナメント進出を決めました。

このグループも花園常連校が集うグループで見どころ満載。

個人的には今年の中国勢と関東勢の力関係を図る上でも最終節の尾道対茗渓学園の激突に注目しています。

 

【F組】      
2018/3/31 秋田工 10-45 東海大仰星
  東福岡 40-7 昌平
       
2018/4/1 東福岡 34-20 東海大仰星
  秋田工 38-5 昌平
       
2017/4/3 東福岡 53-21  秋田工
  東海大仰星  61-20 昌平

今大会最注目のグループF。

初戦こそ東北王者の秋田工を圧倒し、花園王者の意地を見せた東海大仰星でしたが、やはり東福岡の厚い壁に阻まれる結果となってしまいました。

それでも近畿第5代表ながら優勝候補を相手に見せた善戦は立派。

昨年選抜でも予選グループで佐賀工に屈し敗退を喫しながら、そこから立て直して花園の日本一を勝ち取りました。

今年も春は厳しい現実を見せつけられましたが、このまま終わるチームではないのが”チーム仰星”です。夏秋に向けての進化に期待しましょう。

 

【G組】      
2018/3/31 大阪桐蔭 60-7 東京
  日本航空石川 12-34 高鍋
       
2018/4/1 日本航空石川 29-21 東京
  大阪桐蔭 56-12 高鍋
       
2017/4/3 大阪桐蔭  62-14 日本航空石川
  高鍋  14-31 東京

昨年花園準優勝にして、近畿大会を圧倒的な力で制した大阪桐蔭がこの選抜でもその強さを見せつけています。

群雄割拠が叫ばれる今年の高校ラグビーシーンで、敢えて優勝候補を挙げるとすれば私は大阪桐蔭と答えます。

長年前評判を裏切り続けた”ダブル桐蔭(桐蔭学園と大阪桐蔭)”。※桐蔭学園は花園両校優勝の経験あり。

悲願の単独優勝への道は大阪桐蔭が成し遂げるのではないかと思います。(って言う時期でもないですかねね。。。)

 

【H組】      
2018/3/31 東海大相模 33-33 佐賀工
  報徳学園 59-12 新潟工
       
2018/4/1 報徳学園 38-22 佐賀工
  東海大相模 63-0 新潟工
       
2017/4/3 佐賀工 106-0  新潟工
  報徳学園 52-12  東海大相模

このグループは近畿大会準優勝の報徳で決まりと思っていましたが、ダークホース東海大相模の活躍が光ります。

サニックスワールドユースを制し、関東大会でも準優勝した流経大柏に善戦したその実力は伊達ではなく、北信越大会準優勝の新潟工相手にバックス中心に挙げた9トライは見事の一言。

最終節で番狂わせがあるとすればこのカードか。

 

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