(画像出典:スポホウ)

昨季リーグ戦最終節で流通経済大を撃破しながら、勝点1差に泣き大学選手権出場を逃した名門法政大学

しかし、2年前には入替戦に回る屈辱を味わったチームが、”リーグ戦BIG3撃破”、”リーグ戦4勝”を達成したことは、名門復活が決して不可能なミッションではない事の証。

創部95年目を迎える今期。

復活へ向け始動したチームの新体制と、新入部員が同部HPで発表されました。

 

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法政大学 2019年度新体制

監督島津久志93年度主将
主将井上 拓御所実SO
副将中村 翔東福岡SH
ウォーカーアレックス拓也東福岡LO
竹内仁之輔法政No.8

(情報元:法政大学ラグビー部HP)

昨年は主将、副将をおかず、クラブリーダーHO川越藏選手(高鍋)、CTB長利完太選手(桐蔭学園)らを中心とした”複数リーダー制”を採用した法政。

今年も昨季一定の成果を残した”複数リーダー制”は踏襲しながらも、主将、副将という明確なポジションを据える体制となりました。

新チームの主将へ就任したのは井上拓選手。

先週行われた高校選抜大会ベスト4で天理との”奈良県対決”を制し、準優勝を果たした名門御所実の出身です。

高校時代は2年生ながらFBのレギュラーとして、1期上のWTB竹山晃暉選手(前帝京大副将)、No.8湯川純平選手(前大東大副将)らと共に花園準優勝を経験。

しかし、主将として挑んだ翌年は県予選決勝で宿敵天理に屈し(●5-6)、前年度準優勝校が全国出場を前に姿を消すという無念を味わいました。

それでも法政入学後はリーグ戦7試合中6試合にフル出場するなど1年生から主力として活躍。

グラウンドリーダーへ就任した昨季もリーグ戦全試合に先発出場を果たし、フルバックとしてリーグ戦4勝の躍進に大きく貢献しました。

高校時代の主将経験、大学3年時のリーダー経験を鑑みれば主将就任は必然。

東福岡時代に主力として花園2連覇を達成するなど全国制覇を知るLOウォーカーアレックス拓也選手、SH中村翔選手、そして系列校のルーツを継ぐNo.8竹内仁之輔選手らと共に、名門へかつての輝きを取り戻す活躍を期待したいところです。

 

法政大学 2019年度新入部員

それでは次に3月10日の入部式を経て、正式に入部が決定した新入部員を紹介します。

PO氏名出身校
PR/HO石母田健太國學院栃木
PR/HO河村龍成明和県央
HO/LO/No.8井口龍太郎静岡聖光学院
HO/LO吉永昂生東福岡
HO/FL/No.8徐 和真大阪朝鮮
LO緒方健志郎熊本西
LO/FL/No.8山田真柊法政二
LO/FL/No.8石川颯人東海大仰星
LO/FL/No.8佐々木康成大分舞鶴
LO/FL/No.8佐藤達朗秋田中央
LO/FL/No.8滝沢光輝法政二
FL/NO.8/CTB佐藤大知秋田工
CTB/WTB南部翔大京都成章
WTB/FB坂田龍之介東海大仰星
WTB/FB小髙 巧目黒学院

※青字:高校日本代表候補

※オレンジ:系列校出身者

15名の若人が”オレンジ軍団”の門戸を叩きました。

例年通り、東福岡、東海大仰星、京都成章ら強豪校の名前もありますね。

 

減り行く入部者数

しかし、いくつか気になる点が...

<入部者数>

2017年:23人

2018年:22人

2019年:15人

<系列校出身者>

2017年:4人

2018年:8人

2019年:2人

<高校日本代表候補者数>

2017年:7人

2018年:2人

2019年:1人

上記の通り、ここ3年間で入部者数、系列校出身者、そして高校日本代表候補者数がそれぞれ過去最少となっています。

まず入部者数15人というのは強豪校レベルではかなり少ないと言えます。(同志社は今年さらに少なく13人でしたが...)

それと併せて法政二高、法政高ら系列校出身者が今年はわずか2人と、単純にこの数字が入部者数減につながっているとも言えます。

法政大学の系列校で代表格は法政二高。

”激戦区”神奈川県に属しながら1999年度、2002年度、2004年度と3度の花園出場を誇るチーム。

しかし近年は桐蔭学園、慶應義塾、東海大相模の後塵を拝し、県予選決勝の舞台にもなかなか立つことができていません。

ライバル校慶應義塾高、東海大相模が、兄貴分にあたる慶應義塾大東海大へ毎年多くの有望選手を輩出している事を考えると、いちファンとしてこの数字は寂しく感じます。

それだけに今年入部した山田真柊選手と滝沢光輝選手には、”弟分の希望の星”としてAチームでの活躍を是非期待したいですね。

 

課題克服を担う面々

人数だけを見れば減少傾向にある事は否めませんが、一方で下のデータを見てみると、

<ポジション別入部者数>

2017年:FW9人 BK14人

2018年:FW10人 BK12人

2019年:FW11人 BK4人  (※佐藤大知選手(秋田工)はバックローの登録もありますが主戦のCTBとしてカウントしています。)

法政の代名詞と言えば”展開ラグビー”。

過去のチームもやはりバックスに花形の選手がズラリと揃い、その才能が織りなす華麗な展開プレーが見るものを魅了してきました。

しかし近年は帝京、東海に代表されるように他校がフィジカル強化に取り組む中で、スクラム、ラインアウト、ブレイクダウンなどのフィジカルバトルの重要性が増し、バックスにタレントを揃えるだけでは上位進出が難しい時代になってきました。

その代表格が東では法政であり、西では同志社

どちらも昨年はリーグ戦で上位に入れず大学選手権出場を逃す苦難に直面しています。

しかし法政も2017年に島津久志氏が監督へ就任すると、フォワード強化に取り組み、中でもスクラムの改善に本格着手。

昨年のリーグ最終戦では、リーグ戦”BIG3の一角”流通経済大を相手にスクラムで互角以上に渡り合い見事勝利(〇22-21)。

この勝利は前節で東海大に敗れ、大学選手権出場の道を絶たれたチームが最後に見せた”意地”でした。

流経大撃破は2014年以来4年ぶりの快挙。

この結果からも、フォワード強化が徐々に形として現れてきているのは間違いなく、復活のカギはやはりフォワード陣が握っているという事実は疑いようがありません。

その意味で今年の入部者数15人の内、実に11人がフォワード登録選手である事は、チームとしての強化コンセプトが如実に表れており、その想いに呼応したメンバーが揃ったと言えるのではないでしょうか。

非常に頼もしく喜ばしい事です。

 

新チームの最初の課題は主力がごそっと卒業したフロントロー(PR1/HO/PR3)の再構築。

このメンバーの中で誰が最初にAチームとして登録され試合に出る事が出来るのか⁉

フロントロー登録の石母田健太選手(国学院栃木)、河村龍成選手(明和県央)に期待したいところです。

 

創部95周年の大学選手権出場。

そして悲願の覇権奪回へ。

復活を期す”オレンジ軍団”に注目しましょう!

 

春季大会スケジュール

<Bグループ>

4月28日 法政 - 筑波 筑波大G
5月4日 法政 - 日本 稲城市G
5月12日 法政 - 拓殖 拓殖大G
5月26日 法政 - 明治 明治大G
6月9日 法政 - 青山学院 青学大G

大学選手権出場を目指す法政にとっては、このBグループでリーグ戦勢に負けるわけにはいきません。

重要となるのは昨秋の公式戦で対戦のなかった対抗戦勢との戦いでしょう。

選手権覇者の明治とはやはり現時点では力の差が大きい部分があると思われるため、目下のターゲットは筑波です。

フィジカルバトルに秀でる筑波のような相手にコンスタントに結果を残すことが出来てくれば、おのずとリーグ戦上位は見えてきます。

春の時期だからではなく、チームとしての自信と経験値を培うためにもこの春季大会は全ての試合を全力で勝ちに行ってほしいところです。

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