昨季リーグ5位に終わった立命館大学

ロスタイムの激闘を演じた京産大との開幕戦(●27-33)を始め、シーズンを通してそのポテンシャルを発揮する姿は随所に見られたものの、関西でも有数のタレントを擁する名門にとって、この結果は決して満足のいくものではなかっただろう。

新たに迎える2021年度シーズンは、関西屈指のランナーCTB木田晴斗選手を新主将に据え、前年度5位からの巻き返しを図る重要な年。

3年ぶりの全国復帰、そして2013年度以来となる”関西制覇”へ、今年はどのようなメンバーが加入したのか。

新入生の顔ぶれと注目選手をポジション別に見ていきたい。

2021年度新入部員一覧

PO氏名出身校サイズ代表歴
PR加藤礼生洛北175/97
PR山下竜弥石見智翠館176/110
PR渡邉敬太玉島174/102
PR
HO
直井謙斗尾道177/96
PR
HO
中村康暉三島170/100
PR
LO
黒部紘暉立命館慶祥173/90
HO
LO
FL
岡本寛朗名古屋173/88
LO
FL
江木畠悠加大分舞鶴177/91
LO
FL
谷田樹飛洛北175/85
LO
FL
No.8
本郷正人中部大
春日丘
177/93
FL谷田崇晃東海大仰星178/92
FL齋藤修也川西北陵170/78
FL齊藤未畝静岡
聖光学院
170/75
FL
No.8
豊福航太東福岡174/85
SH土谷琉晃東福岡164/61
SH福本颯翔東海大仰星166/70
SH堀内銀之助土佐塾169/65
SH
CTB
野々村公章國學院
久我山
174/90
SH
FB
淡井幹太稲毛172/72
SO山下真之介流経大柏174/84U17代表
SO
WTB
FB
髙橋 謙静岡
聖光学院
168/73
CTB一色弘高洛北185/85
CTB高岡壮太常翔学園172/83
WTB樋川蔵人東海大相模167/747'sユース
アカデミ
WTB
FB
濱﨑文哉東筑168/74
MGR小暮大悟膳所168/80
S&C尾崎耕一郎立命館慶祥170/85

(情報元:立命館大学ラグビー部HP)

今年はスタッフ2名含む総勢27名が加入。

要所要所に好選手が顔を揃え、非常にバランスの取れた陣容となっている。

ポジション別注目選手

ここからは注目選手をポジション別に見ていきたい。

フォワード(FW)

フロントロー(PR/HO)

HO島田久満前副将(東海大仰星/現・NTTドコモ)、PR3横田優人選手(玉島)など、スクラムの”核”が抜けたフロントロー。

このポジションで注目するのは、PR/HO直井謙斗選手(尾道)とPR渡邉敬太選手(玉島)の2人。

まず直井選手は、『関東中学生大会』を制した茗渓学園中では、”ウィング(WTB)”としてCTB川尻圭人主将(茗渓学園⇒中央大)らと共に『大会表彰選手』を受賞した異色の経歴を持つ。

FW第1列へ転向した尾道では持ち前のスキルフルなプレーを武器に、スピード、コンタクト、ハンドリング全てに優れる”現代型フロントロー”として、名門の中核を担った。

そして一方の渡邉選手は、岡山ラグビースクール時代、県選抜チームの主力として『全国ジュニア大会』で活躍。

高校では強力なスクラムとレッグドライブを武器に1年時から不動の地位を築き、3年連続で花園のピッチを経験してきた。

共に中学時代から全国で活躍してきた逸材同士。

是非1年目からAチームへ絡む活躍を期待したい。

 

そしてこのポジションでは、昨冬花園で東福岡をあと一歩の所まで追い詰めた石見智翠館の”大型プロップ”山下竜弥選手、花園県予選準決勝で新田と激闘(●20-21)を演じた三島の”主将”中村康暉選手も楽しみな存在だ。

 

セカンドロー(LO)

昨季の主力を務めた田中雄太郎選手(立命館宇治/現・マツダ)、 畠澤諭選手(開志国際)が揃って抜けたセカンドロー。

このポジションには、

7度目の挑戦でついに”花園3回戦の壁”を突破した春日丘の”ペネトレーター”本郷正人選手(中部大春日丘)、

愛知の強豪・名古屋の主力で、第1列から第3列までを高い次元でこなす”ユーティリティFW”岡本寛朗選手(名古屋)、

そして、中学時代に”福岡県代表”の主力を務め、舞鶴では1年時から不動のレギュラー、3年時には主将として伝統校を率いた江木畠悠加選手(大分舞鶴)など、

いずれも強豪校で主力を張った猛者たちが顔を揃えた。

共に愛知県のチームに所属した本郷選手と岡本選手は”愛知県スクール選抜”、”U17東海代表”でも共に戦った盟友同士。

大学という舞台で再び同じジャージに袖を通し、共にピッチへ立つ日が楽しみだ。

バックロー(FL/No.8)

このポジションは、昨年度の主将・庄司拓馬選手(東海大仰星/現・ヤマハ)、FL野村雅大選手(大阪桐蔭)といった”大駒”が卒業しただけに、今季は世代交代が急務となる。

その意味でも、

縦への推進力に長け、No.8倉橋選手(⇒帝京大)と共に仰星フォワードの中核として活躍してきた谷田崇晃選手(東海大仰星)、

”福岡県代表”として『全国ジュニア大会』へ出場した経歴を持ち、昨冬花園では”ヒガシの激戦区”第3列のバックアッパーとして貴重な役割を果たした豊福航太選手(東福岡)、

そして、2年時から聖光学院のレギュラーとして、2年連続で花園へ出場した経験を持つ齊藤未畝選手(静岡聖光学院)には、彼らの穴を埋める役割を期待したいところだ。

バックス(BK)

ハーフバック(SH/SO)

続いてはバックス。

まずスクラムハーフには、

”ヒガシの⑨番”小野寛太選手(東福岡ー福岡大)と、”福岡県中学代表”時代から高いレベルで切磋琢磨してきた土谷琉晃選手(東福岡)、

仰星中時代にSHの主力として太陽生命カップ(全国中学生大会)を制覇し、昨冬花園でも2試合へ出場した福本颯翔選手(東海大仰星)が加入。

共に高校ラグビー界の”横綱”と評されるチームで研鑽を積んできた選手同士。

このポジションは、昨季ルーキーながら開幕戦含め3試合でスタメンを担ったSH北村瞬太郎選手(2年・国学院栃木)が今季も主力と目されるだけに、彼らには北村選手を脅かす活躍を期待したいところだ。

 

そしてスタンドオフ。

ここの注目は何と言っても、花園ベスト8流経大柏の”司令塔”山下真之介選手(流経大柏)だろう。

巧みなパスと高精度のキック、そして強気なリードでチームへ勢いをもたらせるゲームメイカー。

『KOBELCO CUP』を制した2019年度の”U17関東代表”で司令塔を務め、ハイレベルな選手が集うこのポジションで『U17日本代表』へ選出されたという実績からも、この選手の能力の高さを窺い知ることができる。

チームメイトの多くが関東の大学へ進学する中、あえて関西のチームへ挑戦する道を選んだ同選手。

またその道が、自身が幼少時に所属した”にしやんラグビー教室”の代表・西山淳哉選手(立命大-三菱重工/現・日本IBM)と同じというところもまたぐっとくる。

高校の2期上の先輩にあたるSH諸井琉也選手(3年・流経大柏)との”流経HB団”の実現を楽しみにしたい。

 

またこのポジションでは、2年時に聖光の⑩番として花園を躍動し、”FASTMAN”として『2019年度TIDキャンプ』にも選出された髙橋 謙選手(静岡聖光学院)も忘れてはいけない存在だ。

 

センター(CTB)

バックスの攻守の要となるセンター。

立命大のこのポジションには、新チームの主将へ就任した木田晴斗選手(4年・関西大倉)を筆頭に、宮嵜隼人選手(3年・報徳学園)、 江川剛人選手(2年・桐蔭学園)、有吉健選手(2年・東福岡)など各学年に逸材が顔を揃える。

レギュラー獲得への道は決して平たんなものではないが、強力なフィジカルを武器に常翔で2年時から花園を経験してきた高岡壮太選手(常翔学園)には、是非この激戦区で1年目から定位置争いへ割って入る活躍を期待したい。

また、地元京都の名門・洛北の”大型バックス”ー色弘高選手(洛北)は、今季、是非プレーする姿を見てみたい選手の一人だ。

 

バックスリー(WTB/FB)

最後を飾るバックスリー。

このポジション最大の注目は、花園県予選決勝で”絶対王者”桐蔭学園を追い詰めた”相模”のエース・樋川蔵人選手(東海大相模)。

強靱な足腰、爆発的な加速力、そしてトライへの嗅覚、ウィングに求められる要素を高いレベルで兼ね備える生粋のフィニッシャー。

前述の県予選決勝、そして花園出場を決めた久我山とのブロック予選決勝での活躍はまさに圧巻だった。

鎌倉ラグビースクール時代は、佐藤健次主将(横浜RS-桐蔭学園-早大)らと共に『全国ジュニア大会』で準優勝に輝き、個人4トライを奪う活躍で『大会優秀選手』を受賞。

高校でも2019年度の『セブンズユースアカデミー』に選出されるなど、個人としての実績は今年度の新入生の中でも一際輝いている。

立命大のウィングには、セブンズユース代表として『ユニバーシアード』や『ユースオリンピック』でも活躍した藤井健太郎選手(4年・京都工学院)がエースとして在籍。

もし1年目からこの両翼コンビが実現すれば、対戦校にとっては間違いなく脅威となってきそうだ。

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