ラグビーのある日常がついに戻ってきました。

厳格、迅速なコロナウィルス感染対策が奏功したニュージーランドで、国内勢5チームが参加して行われるNZ版スーパーラグビー、

『スーパーラグビー2020 アオテアロア』

アオテアロア:マオリ語で「長く白い雲のたなびく国」の意 = ニュージーランドを意味する

今年3月15日を最後に中止となった『スーパーラグビー2020』に代わる大会、そして世界に先駆けて”観客入り”を実現した大会として、今世界中から注目を集めています。

新たなルールを導入するなど今後のラグビー界や、再開を目指すプロスポーツ界にとってもベンチマークとなりうる"SRアオテアロア"。

そこで今回は、同大会の対戦スケジュール、レギュレーション、そして先週末に行われた開幕節の熱狂をお伝えしたいと思います。

スーパーラグビー2020 アオテアロア

対戦スケジュール・結果

日程時間対戦放送予定
6/13(土)15:30ハイランダーズ
〇28-27
チーフス
J sports1
JOD
6/14(日)12:25ブルーズ
〇30-20
ハリケーンズ
J sports1
JOD
6/20(土)15:55チーフス
12-24〇
ブルーズ
J sports1
JOD
6/21(日)12:25ハリケーンズ
25-39〇
クルセイダーズ
J sports1
JOD
6/27(土)16:00ブルーズ
〇27ー24
ハイランダーズ
J sports4
JOD
6/28(日)12:30クルセイダーズ
〇18-13
チーフス
J sports3
JOD
7/4(土)15:55ハイランダーズ -
クルセイダーズ
J sports3
JOD
7/5(日)12:30チーフス -
ハリケーンズ
J sports3
JOD
7/11(土)15:55クルセイダーズ -
ブルーズ
J sports1
JOD
7/12(日)12:25ハリケーンズ -
ハイランダーズ
J sports4
JOD
7/18(土)15:55ハリケーンズ -
ブルーズ
J sports1
JOD
7/19(日)12:25チーフス -
ハイランダーズ
J sports1
JOD
7/25(土)15:55クルセイダーズ -
ハリケーンズ
J sports4
JOD
7/26(日)12:25ブルーズ -
チーフス
J sports4
JOD
8/1(土)チーフス -
クルセイダーズ
8/2(日)ハイランダーズ -
ブルーズ
8/8(土)ハリケーンズ -
チーフス
8/9(日)クルセイダーズ -
ハイランダーズ
8/15(土)ハイランダーズ -
ハリケーンズ
8/16(日)ブルーズ -
クルセイダーズ

アオテアロア全試合を中継してくれるのは、ラグビーファン御用達のチャンネルJ-SPORTS

なんと開幕節の2試合は”無料放送”という粋な計らいをしてくれました。

仕事や用事で見逃したという方も、今なら『J-Sports オンデマンド(JOD)に会員登録をすれば、この2試合を”無料”で視聴することができます。(次節以降は有料会員向け配信となります)

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順位表(6月29日現在)

チーム得失点勝点
ブルーズ3002412
クルセイダーズ200199
ハイランダーズ101-25
チーフス003-182
ハリケーンズ002-240

 

レギュレーション

次にアオテアロアの参加チームと勝敗のポイントを見ていきます。

参加チーム

・クルセイダーズ(クライストチャーチ)

・ブルーズ(オークランド)

・ハリケーンズ(ウェリントン)

・チーフス(ハミルトン)

・ハイランダーズ(ダニーデン)

NZの国内5チームが参加。

6月から8月までの毎週土曜と日曜に各1試合。

ホーム&アウェイ方式で全20試合の総当たりで行われ、勝ち点の多いチームが優勝となる。

獲得ポイント
勝利…4ポイント
敗戦…1ポイント
引分…2ポイント(10分間の延長でも両者無得点の場合)
BP…1(勝敗に関わらず相手より3トライ以上多く獲得した場合)

新適用ルール

1.ゴールデンポイント制の導入

前後半80分を戦って同点だった場合、10分間の延長戦に突入する。

延長戦でドロップゴール、ペナルティキック、トライのいずれかの方法で先に得点したチームが勝利となる。

個人的には引分けでの決着はもやもやが残るため、延長戦の導入は大歓迎である。

 

2.ブレイクダウンのルール厳格化

タックル後は速やかにボールを離さなければならない。

開幕節を見ていると、被タックル後のダブルモーションや、ノットリリースが相当厳しく取られていた。(タックル側のノットロールアウェイも同様。)

チームとしてのアジャストは必要だが、個々が意識することで対応はそう難しくないように感じる。

 

3.レッドカードについて

レッドカードを受けた選手は退場とするが、20分後にベンチから一人を投入し15人に戻すことができる。

試合としては面白くなりそう。ただ、数的不利が軽減されることで危険なプレーに対する抑止力と、レフリーによるレッドカードの乱発を招かないかはちょっと不安。

 

いずれもエンターテインメント性の向上が根底にあり、これらがグローバルルールになれば、より勝負に特化し、ボールが大きく動くスリリングなラグビーが見られそうですね。

 

熱狂の開幕節

2020年6月13日(土)@ダニーデン

ハイランダーズ 〇28-27● チーフス

約2万人が集まったダニーデンのフォーサイスバースタジアム。

正常化実現へ尽力したエッセンシャルワーカー(医療従事者や警察官など)に対する感謝の言葉と拍手で始まったオープニングゲーム。

キックオフの瞬間はやはり何物にも代えがたい感動と高揚感がありました。


試合はどちらもミスが少なく、3か月のブランクを感じさせない試合展開。

チーフスの英雄FBダミアン・マッケンジー選手と、父が率いるチームへ引導を渡したSOブリン・ガットランド選手の試合最終盤のドロップゴール合戦は見応えがありました。

至る所に笑顔があった開幕試合。

中でもこの絵は印象的です↓

 

そして、この試合で最も記憶に(耳に❓)残ったハリケーンズのLOパリパリ・パーキンソン(Pari Pari Parkinson)選手。

SNSでも大反響。

特徴的な風貌も相まって、日本でも人気が出そうな予感がしますね。

 

 

2020年6月14日(日)@オークランド

ブルーズ 〇28-27● チーフス

 

ブルーズの本拠地、首都オークランドでの一戦。

いつもは空席が目立つイーデン・パークですが、この日はチケットが完売。

オールブラックス戦に匹敵する4万3000人もの観客が押し寄せました。

 

こちらの試合もNZのチームらしくボールが大きく動くダイナミックな展開。

注目されたのは、今季ハリケーンズからブルーズへ移籍した”NZの至宝”ボーデン・バレット選手。

ハリケーンズのトライ後、古巣にもみくちゃにされるB・バレット↓

 

そして、元チームメイトで親友のHOダン・コールズにチャージされ、やり返すB・バレット↓

追いかけるバレットの笑顔がたまらないですね。

コールズのチャージはレフェリーの目の前なのになぜかお咎めなし。

分かっててスルーしているのだとしたら、、、何とも微笑ましい光景です。

 

そして試合後は、入場が許可された子供たちが一斉にグラウンドへ↓

最高の光景。

涙が出てきますね。

 

選手も、ファンも、スタッフも、実況者も、解説者もみんな笑顔。

スポーツのある生活、ラグビーのある週末が戻ってきた。

この景色を早く日本でも。

あと少し。踏ん張ろう日本。

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