いよいよ開幕したトップリーグ2017-2018年シーズン。
今年は日本ラグビー界のスター五郎丸の復帰、アシュリークーパー、マットギタウらワラビーズのトップスターの加入など話題盛りだくさんです。
そして、今年トップリーグは昨年前年を下回った観客動員数に関しても過去最多の”50万人突破”を目標に掲げています。
その観点からも週末に行われた第1節の結果を見ていきましょう。
トップリーグ2017-2018
開幕節 試合結果
日時 | 対戦チーム | 場所 | 観客数 | ||
8月18日(金) | リコー | ○17-13● | NTTコム | 秩父宮 | 7,793人 |
キャノン | ●5-32○ | サントリー | 秩父宮 | 10,547人 | |
8月19日(土) | トヨタ自動車 | ●11-14○ | ヤマハ発動機 | 豊田ス | 27,871人 |
神戸製鋼 | ○39-16● | NTTドコモ | ヤンマー | 5,335人 | |
近鉄 | ○13-12● | 豊田自動織機 | ヤンマー | 8,020人 | |
8月19日(土) | 東芝 | ○20-0● | NEC | 秩父宮 | 8,038人 |
クボタ | ●21-45○ | パナソニック | 秩父宮 | 8,462人 | |
8月20日(日) | コカコーラ | ●22-38○ | サニックス | レベスタ | 3,103人 |
トップ4は順調に白星
昨季チャンピオンのサントリー、準優勝のヤマハ、そして復活を期すパナソニック、東芝は順調に開幕戦を白星で飾りました。
ただ、今年優勝候補にも挙がるヤマハに肉薄したトヨタが”台風の目”になりそうな気配です。
監督として2007年W杯で南アフリカを優勝に導いたジェイク・ホワイト氏の監督就任、南アフリカ代表キャップ70を誇る世界的No.8のジュアン・スミスの加入。
そして、1年目ルーキー姫野選手の新主将就任などプレシーズンを盛り上げただけでなく、試合を見ていてもトヨタのお家芸フィジカルとパワーが復活した感があり、選手層の厚さも含め、これから対戦するチームにとってはやっかいな相手になりそうです。
逆にームが完成する前に対戦できたヤマハにとってはラッキーな日程だったと言えるのではないでしょうか。
その他でも神戸製鋼に昨季躍進したリコー、サニックスなどが順調に勝ち星を挙げており、第2節以降も目が離せません。
史上最多観客動員数を記録
そして観客動員でもヤマハ発動機対トヨタ自動車戦を取り上げないわけにはいかないでしょう。
観客数27,871人。
この数字はトップリーグ史上最多観客動員数を記録。
しかも、この日は試合前からドシャ降りの雨が降り続けるという最悪のコンディション。
実際グラウンドは密集が出来る度に大量の水しぶきがあがる様な状態でした。
そんな悪条件を揃えた中でこの数字。
やはり五郎丸人気は絶大です。
これまでの最多記録は25,164人。
これはイングランドW杯後に五郎丸が登場した2015年12月の秩父宮、キャノン対ヤマハ発動機、東芝対サントリーの2試合が行われた日に記録されたものです。
舞台が東京、そしてヤマハ、東芝、サントリーと強豪が相次いで登場した日の記録と考えると、東京以外の地方スタジアムで、且つ単独試合で最多記録が更新された事には大きな意味があると言えるでしょう。
この集客を実現した開催チームトヨタ自動車本社と豊田市の「影の努力」にも頭が下がります。
トップリーグの観客動員数はイングランドW杯で日本代表が南アフリカ代表を破る快挙を成し遂げた2015-2016シーズンに歴代最多の491,715人(1試合平均6,470人)を記録。
それまでの最多が前年の396,421人だった事を考えれば、いかにこの年”五郎丸フィーバー”を含め、日本中でラグビーが一大センセーショナルを巻き起こしたかが分かります。
しかし、その翌年となった昨シーズン(2016-2017)は460,364人(1試合平均5,059人)と大幅に減少。
これは日本代表、スーパーラグビー参戦初年度のサンウルブズの低調、さらには五郎丸不在の影響によるところが大きいでしょう。
ただ、見方を変えれば、そんなマイナス要素の中でも46万人の観客が集まったとも言えると思います。
「ラグビー熱を持続できなかった」という厳しい声もありますが、まだまだファンは日本最高峰リーグに大いに期待を持っています。
そして、今年トップリーグは”観客動員数50万人突破”を目標に掲げました。
先週行われた開幕節の総観客数は79,169人で中でも1万人を超えた試合がヤマハ対トヨタ、キャノン対サントリーの2試合。
昨年は1万人超えの試合が全節含めてわずか5試合だった事を考慮すると、今年は順調な滑り出しであり、最多記録更新に大いに期待が持てそうです。
これからもリーグの覇権争いと共に観客動員にも注目していきます。
第2節 対戦カード
8月25日(金) | NTTコム | - | 東芝 | 秩父宮 |
リコー | - | サントリー | 秩父宮 | |
8月26日(土) | NEC | - | コカコーラ | 熊谷 |
パナソニック | - | キャノン | 熊谷 | |
NTTドコモ | - | クボタ | 瑞穂 | |
豊田自動織機 | - | ヤマハ発動機 | 瑞穂 | |
トヨタ自動車 | - | 近鉄 | 金鳥スタ | |
神戸製鋼 | - | サニックス | ユニバ |