こんにちは内弁慶サラリーマンなんくるナイトです。

先週日曜日の早明戦を持ってリーグ戦全日程が終了し大学選手権出場校が出揃いました。

いよいよ今週末から関東、関西の主要リーグからの進出校同士の激突が幕を開けます。

 

第53回ラグビー大学選手権

今年度の大会方式

2011年度より従来のトーナメント方式を廃止し、

昨年まで各プール4チームずつの予選リーグ方式で行われていましたが、

今年度より5大会ぶりにトーナメント方式が採用される事になりました。

 

これにより本戦出場チーム数も16チームから14チームへ変更。

各リーグからの大会出場枠は以下の通りです。

 

所属リーグ・地域 出場チーム数
関東大学対抗戦A 3
関東大学リーグ戦1部 3
関西大学Aリーグ 3
東北・北海道代表 1
東海・北陸・中国・四国代表 1
九州代表(九州学生リーグI部) 1
前年度決勝戦出場チーム所属リーグ 2
合計 14

 

昨年もそうでしたが昨年までの予選リーグ1位のみが決勝トーナメントへ進む方式ですと、

最終戦を待たずに予選敗退チームが決まり、それ以降の試合が消化試合のようになってしまうケースが散見されました。

それにより見る方からすればどうしても緊迫感が欠け物足りなさが残りました。

しかし今年度から完全な一発勝負となり、よりスリリングでエキサイティングな試合が増える事が期待できます。

私は個人的にはリーグよりも高校ラグビー、高校サッカーのようなトーナメント方式が好きです。

負けたら終わりという緊張感が何とも言えないからです。

出場校紹介

【関東大学対抗戦A】

帝京大学   18大会連続24回目

早稲田大学  33大会連続50回目

明治大学    8大会連続45回目

慶應義塾大学 19大会連続34回目

 

【関東大学リーグ戦1部】

東海大学   12大会連続14回目

流通経済大学  9大会連続17回目

大東文化大学  4大会連続24回目

中央大学    4大会連続17回目

 

【関西大学Aリーグ】

天理大学    3大会連続25回目

同志社大学   4大会連続50回目

京都産業大学  4大会連続30回目

 

【東北・北海道代表】

東北学院大学  2大会ぶり 4回目

 

【東海北陸・中国四国代表】

朝日大学    5大会連続 5回目

 

【九州代表】

福岡工業大学  6大会連続25回目

合計14チーム

 

組み合わせ

 

(出典:日本ラグビーフットボール協会HP)

主要リーグからの進出チームは3回戦から登場となるレギュレーションになっており、

既に1回戦で福岡工業大学が東北学院大学を破り、

そして2回戦でも大激戦の末、朝日大学を38対36と撃破し福岡工業大学が3回戦へ駒を進めています。

3回戦のカード

これにより今週日曜日に行われる3回戦は次のカードが予定されております。

【2016年12月11日(日)】

<秩父宮ラグビー場(東京)>

11:30

大東文化大学―福岡工業大学

12:05

流通経済大学―慶應義塾大学

<東大阪市花園ラグビー場(大阪)>

12:00

明治大学―京都産業大学

14:05

同志社大学―中央大学

チケットはこちら⇒日本ラグビーフットボール協会HP

 

見どころ

大東文化大ー福岡工業大

今年の大東文化は戦力が充実しており、リーグ戦1部でも東海大に敗れたのみで6勝1敗3位の成績を残しました。

これは優勝した東海大、2位の流通経済大と勝敗数では並んでおり、

当該戦間の得失点で結果的に3位の順位に終わりましたが東海、流通経済ともほぼ互角の戦いを演じており、今大会台風の目になりうる存在です。

特にBK陣にタレントが揃っており、

これはリーグ戦1部のベスト15にもBKから最多の4人が選出されている事からも分かります。

最大の注目選手は何と言ってもWTBのホセア・サウマキ選手。

この選手は大学レベルでは群を抜いており、1対1で止めるのは学生にとっては非常に難しい選手です。

 

一方の福岡工業大は前の2回戦で朝日大学を大激闘の末38対36で撃破しました。

朝日大学には過去3年のうち2回敗れており宿敵を遂に破る形となった訳ですが、それでけに勢いがあります。

今季は打倒、関東、関西を標榜し目標は大学選手権ベスト8。

戦力的には大東文化大に軍配は上がりますが、ポイントはトンガパワーを封じられるか。

好ゲームを期待します。

 

流通経済大ー慶應義塾大

3回戦屈指の好カードです。

流通経済大はリーグ戦1部の最終戦で東海大に対し統率の取れたデイフェンスから強烈なタックルを連発し

タレント集団東海大の攻撃をほぼ完璧に封じ込めました。

当該戦間の得失点差により順位は東海大の後塵を拝しましたが、今最も勢いのあるチームと言っていいでしょう。

外国人選手に頼ることなくチームとして上手く纏まっており、オフェンス、ディフェンス共に高い水準のプレーを披露します。

東海大戦でも体を張った素晴らしいプレーを連発したFL廣瀬キャプテンのキャプテンシーに期待したいと思います。

 

一方の慶應大は対抗戦序盤こそ好調をキープするも帝京、明治、早稲田に3連敗を喫し辛くも4位に滑り込んだ結果です。

それでも3校ともそれぞれ接戦を演じており、絶対王者帝京相手に31得点を奪いました。

これは帝京の今季対抗戦における最多失点だけに伝統のタックルだけでなく攻撃力にも自信を持っています。

注目選手は医学部とラグビー部の文武両道を体現するSO古田京選手。

早慶戦では自身のキックにより悔しい思いをしています。

詳しくは⇒【なんくる的戦評】第93回ラグビー早慶戦 2016

あの経験から一回り成長したキックと一線級のゲームメークに期待したいと思います。

どちらも今期はオフェンス、ディフェンス共にバランスが取れているため、両校の戦いは拮抗する事間違いなしです。

慶應伝統の”魂のタックル”がタレントの揃う流経大BKをいかに止められるか。

ここが勝負の分かれ目でしょうか。

 

明治大ー京都産業大

どちらも伝統的にFWに拘りを持つチームとしてこのカードも注目の一つです。

明治は対抗戦最終戦の早明戦で激闘の末敗れはしましたが、(詳しくは⇒なんくる的戦評】第92回ラグビー早明戦2016)BKのタレント力は随一です。

既に実力はトップリーグレベルと言われるCTB梶村選手、1年生ながら対抗戦でトライ王を獲得したWTB山村選手など逸材が揃います。

早明戦では早稲田のディフェンスに抑え込まれた山村選手ですが、選手権での爆発を期待したいと思います。

 

一方の京産大はやはりFWの出来次第でしょう。

今季は4勝2敗の成績ながら1位天理、2位同志社共に接戦を演じました。

元日本代表のレジェンド元木由紀雄コーチなどコーチ陣の充実と共に着々と実力をつけ一時の低迷からは完全に脱した印象です。

今年の明治はかつて重戦車と言われた頃の圧倒的なスクラム力も影を潜めているだけに

京産が明治のスクラムを押すような展開になると面白いゲームになりそうです。

 

同志社大ー中央大

関西の雄対悲願の上位進出を目指す中央の戦いです。

同志社は関西リーグ最終戦の天理大に完敗し惜しくも2位での通過。

毎年の事ながらBK陣には豊富なタレントを揃えるも、長く関東の壁を突破出来ずにいます。

今年もセブンス日本代表として活躍したWTB松井千人らタレント力は十分。

FWの奮起で上位進出を目指してほしいところです。

 

一方の中央はリーグ戦最終戦大東大との戦いで規律と気持ちの入った熱いプレーを見せました。

失うものは何もないといったようにボールを持ったらガンガン前へ、ディフェンスでも一人一人が早く激しく前に出続けました。

大東大のトンガパワー屈し最後は大量失点を喫しましたが、選手権でも同じ気持ちとプレーを見せられれば”同志社撃破”という番狂わせを起こす可能性は十分にあると考えます。

個人的には”丸刈り軍団”中央大を応援したいと思います。

 

 まとめ

今年の大学選手権は王者帝京大8連覇なるか、それともどこが”ストップ・ザ・帝京”を成し遂げるか。

この1点に尽きます。

近年各校ともコーチングの充実と大学の協力によるチーム環境改善などで徐々に王者との差は埋まりつつあります。

それでも、優勝候補は帝京と言わざるを得ないでしょう。

3回戦から登場するチームは何とか初戦をいい形で勝ち抜き、

4回戦で待ち受けるシード校撃破の足掛かりにする戦いを見せてほしいと思います。

 

今週日曜日が楽しみですね~!!

 

それでは今日も”なんくるないさ~!”

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