こんにちはなんくるナイトです。

来る1月9日成人の日はラグビー大学選手権決勝。9月のリーグ戦から始まった大学ラグビーシーンもいよいよ最終戦。

なんか寂しいですね~。

決勝の舞台へコマを進めたのは今年も”絶対王者”帝京大学に”打倒帝京の一番手”の呼び声高い東海大学と去年の決勝と同一カード。大学ラグビー界2強のまさに頂上決戦です。

今日は両校の勝ち上がりと決勝戦の見どころを見ていきたいと思います。

両校の勝ち上がり

帝京大学(関東対抗戦1位)

<大学選手権>

準々決勝 ○55-19● 大東文化大

準決勝  ○42-24● 天理大

大学選手権7連覇中の”絶対王者”帝京は今年も盤石の戦いぶり。対抗戦グループは慶應、筑波に苦戦するも7戦全勝で優勝。

シード制により選手権初戦は準々決勝から。相手はLOファカタヴァ選手、WTBサウマキ選手の強力なトンガ勢に加え、タレントの揃うバックス陣を擁する大東大。大東大は近年復活に向けて実力をつけてきており苦戦が予想されましたが、トンガ留学生を完全マークし殆ど仕事をさせず、接戦と見られていたフォワード戦でも圧倒。終わってみれば55-19と予想外の大差で圧勝。例年通り選手権に入り明らかな本気モードを見せつけました。

そして続く準決勝の相手は関西リーグ覇者の天理大学。自慢のランニングラグビーにさらに磨きをかけ、鍛えに鍛えたフォワードは”天理史上最強”と呼び声が高い強力な布陣。打倒帝京に向け”本気”のシーズンを送ってきた難敵でしたが、スクラムなどセットピースで大苦戦を強いられながらも、SO松田選手を中心に落ち着いたゲーム運びで一度も相手にリードを許さず、42-24と撃破。

順当に決勝まで勝ち進んできました。

 

東海大学(関東リーグ戦1位)

<大学選手権>

準々決勝 ○71-12● 京都産業大

準決勝  ○74-12● 同志社大

一方の東海大学も今季は春から順調にチームを仕上げてきており、”打倒帝京の一番手”の前評判通り、順調に歩みを進めてきました。リーグ戦では最終戦で流経大の気迫の前に敗戦を喫するも、選手権では見事に修正。

初戦となった準々決勝では強力なフォワードを擁する京産大をフォワードで粉砕し71-12と一蹴。リーグ王者”覚醒”を印象づけると、続く準決勝の相手は準々決勝で早稲田を撃破した同志社。バックス陣に絶対の自信を持つ関西のタレント集団を相手に、NO.8タタフ選手を中心にフォワード戦で圧倒し、同志社バックスへ殆ど仕事をさせず74-12で圧勝。

悲願の初優勝へ向け視界は良好です。

見どころ

帝京は天理戦でハンドリングミス、ラインアウトでのミス、キック処理ミスなど”らしくない”ミスを連発しました。全く隙のなかったここ数年のチームに比べれば、若干試合毎にムラを感じさせる部分が懸念されます。

さらに天理のエースFBケレビ選手には一人で3トライを奪われるなど、強力な外国人留学生を前にディフェンス面でも脆さを露呈しています。東海もNO.8タタフ選手、WTBモエアキオラ選手などフィジカルランナーを擁しているだけに、この2人に自由に走られ、目立たせる形になれば厳しい展開に追い込まれます。

そして、最大の注目はスクラム。帝京は天理戦で平均体重で16kg下回る相手にスクラムでゴリゴリ押され、マイボールスクラムを奪われるなど完全に粉砕されています。こんな王者の姿はここ最近殆ど見られなかったもの。

東海はフォワードのサイズでは帝京をも上回り、フィジカルの強さは天理の比ではありません。スクラムで粉砕され、フォワード戦で劣勢に立たされるようであれば8連覇へ黄信号が灯る事態になるでしょう。

帝京としてはこれまでの相手のように前半はフォワードのフィジカル勝負、後半にバックスで仕留める戦略ではなく、序盤からSO松田選手を中心としたキック、パス、ランにフォワードを上手く織り交ぜたオフェンスで、強力な東海ディフェンスに的を絞らせず、CTB矢富選手、WTB竹山選手、FB尾崎選手などスピードとフィジカルを兼ね備えたランナーでフィニッシュする形に持っていきたいところです。(個人的には帝京対東海のフォワード真っ向勝負も見てみたいところですが。。。)

 

一方の東海はこれまでの試合同様フォワードの真っ向勝負に持ち込みたいところでしょう。戦力的に今年は明らかに帝京を上回る布陣だと見ていますので、フォワード戦で圧倒しNO.8タタフ選手、WTBモエアキオラ選手、そしてエースFB野口選手らキーマンとなるべき選手が持ち味を発揮すれば、大人の”王者”を慌てさせることが出来ると思います。

そして初優勝の最大のカギはSO眞野選手でしょう。昨年東海大仰星高優勝時のキャプテンとして経験値、ポテンシャルは十分ながらもその際のポジションはフランカーで、SOとしての経験はまだ1年足らずです。相対するは1年生から帝京の司令塔として君臨し続ける百戦錬磨の松田選手。ゲームメークの面では松田選手に一日の長があるのは明らかなので、あまり相手を意識しすぎず、これまで見せてきたようにフォワード、バックスをどんどん走らせるゲームメークを心掛けてほしいと思います。

昨年は決勝で17-27と帝京の前に屈しましたが、今年の春季大会では34-35と肉薄。

悲願の日本一へ向けて機は熟しました。

今の帝京を止められるのは東海しかいないでしょう。

長らく続く帝京の一強時代に終止符を打ち、大学ラグビー界へ新たな新風を吹き込んでほしいといます。

 

まとめ

ラグビー大学選手権 決勝(東京秩父宮) 

1月9日(月)14:00 Kick-off 

帝京大学 - 東海大学

帝京対東海のカードは2年連続。

勝てば帝京は新日鉄釜石、神戸製鋼でも達成できなかったラグビー界前人未到の8連覇を達成。

東海が勝てば3度目のチャレンジにして悲願の初優勝を勝ち取ります。

今年は両チームの力が拮抗しており、王者帝京も全く予断を許さない状況です。

是非、スタンド、テレビでこの両校の激突を見守りましょう!

チケットはこちら⇒日本ラグビーフットボール協会

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