こんにちはなんくるナイトです。

年末を間近に控え国内ラグビーシーズンもいよいよ佳境。

27日からは全国高校ラグビーも幕を開けます。

高校ラグビーが始まる前に新年1月2日に行われる大学選手権準決勝の見どころを見て行きたいと思います。

今日は第1試合東海大学対同志社大学です。

準決勝 第1試合 東海大学ー同志社大学

第1試合はリーグ戦王者東海大学対関西リーグを2位で通過し久々のベスト4進出を果たした同志社大学の一戦です。

 

ここまでの戦いぶり

東海大学

東海大学は新チームスタート以降、仕上がりも順調でシーズン前より“打倒帝京一番手”との呼び声が高く、リーグ戦でも全く危なげなく勝ち星を重ねて来ました。

がしかし、リーグ戦の最終戦で優勝を争う流通経済大学にまさかの敗戦。

流経大の気迫の前に点差(26-29)以上の内容で完敗を喫し、暗雲が立ち込めた状態で選手権を迎える事となりました。

 

注目の選手権初戦(準々決勝)の相手は京都産業大学。

京産大は3回戦で明治大を大接戦の末、劇的な逆転勝利で撃破、見事に“打倒関東勢”を果たしており、私はベスト8勢の中で一番勢いのあるチームと見ていました。

しかし、結果は71-12。

キーマンとなるべきSO湯本選手、NO.8タタフ選手、FB野口選手などがそれぞれ高いレベルで役割を果たし、SO眞野選手のゲームメークも秀逸、さらにフォワード戦でも強力なフォワードを擁する京産大を全く寄せ付けない圧勝劇。

不安視していた精神面でも流経大戦で露呈したような”脆さ“など微塵も見せず、慌てず落ち着いた試合運びを見せました。

まさに“覚醒”。

敗戦からわずか2週間でしっかりとチームを立て直し、“打倒帝京の一番手“としての実力を示しました。

同志社大学

今季の同志社はフォワードではなくバックスに強みを持つチームです。

WTB松井選手、安田選手、FB崎口選手などバックスリーにキラ星の如き才能を擁し、見るものを魅了する展開ラグビーが信条です。

ただ、関西リーグでは最終節天理戦で相手の強力フォワードに圧倒され自慢のバックスを生かし切れずに完敗。フォワードの優劣がチーム浮沈を左右する現代ラグビーにおいては、強力なフォワード陣を要する関東上位勢相手には正直厳しい戦いになると予想していました。

しかし、選手権初戦ではリーグ戦4位の中央大学を全く寄せ付けず42-3と圧勝。

続く準々決勝ではフォワード、特にスクラムに絶対の自信を持つ早稲田と激突。

フォワードの劣勢を如何にして補うかが最大の争点でしたが、そんなものはものともせず前半序盤から自慢のバックス展開で次々とトライを量産する予想外の展開。後半こそ早稲田にフォワード戦で優位に立たれ怒涛の猛反撃を食らうも、一度も安全圏のリード(8点差以上)を失う事無く逃げ切り47-31と完勝。

自慢のバックス陣は関東勢にも全く引けを取らない実力を持っている事を証明しました。

見どころ

東海としては強力なフォワードを前面に押し出し、まずは接点の部分で同志社へプレッシャーをかけたいところでしょう。

スクラム、ブレイクダウン、ラインアウトモール、この部分で同志社フォワードを粉砕し、決定力のあるバックスで仕留める。

この展開になれば東海有利は揺るぎないものになります。

東海はここ数年、優勝経験こそないものの準決勝、決勝にもコンスタントに進出しており経験という意味でも同志社より”一日の長”があり、さらに日本代表にも選出された経験のある主力メンバーも万全の状態。

現時点で死角は見当たりません。

強いて言うなら同志社の様に外国人の突破力に頼らずバックス展開で勝負してくるチームとの対戦が少ない事か。

東海大含め、リーグ戦上位の流経大、大東大はどこも外国人をペネトレーターとしてオフェンスの核に据えており、似たようなチームとの対戦経験は豊富です。しかし一方で同志社のようなチームはリーグ戦グループには不在。(※唯一法政が挙げらるが近年は力の差が大きい)

早稲田が飲み込まれたように序盤に先制パンチを浴び、ディフェンスが混乱させられた状態で次々に失点を重ねるような展開となれば早稲田の二の舞になる可能性もあると見ます。

 

同志社としてはフォワードの劣勢が目に見えているので東海のスローペースに付き合うのではなく、序盤からバックスでどんどん仕掛けて行きたいところです。

ハンドリングミス、ペナルティを極力減らし、スクラム、ラインアウトの機会を少なくすることで体力の消耗を抑え、持前の展開ラグビーで終盤まで走力勝負に持ち込む事が出来れば同志社にも勝機が見えてくるでしょう。

逆に小さいチームが大きいチームを倒すにはこれしかないとも言えます。

 

東海はフォワード、バックスともに力のある選手を有するタレント集団です。

しかし、関西の雄同志社にも展開ラグビーへのプライドがあるはず。

そして早稲田を破ったあの試合は決してフロックではないはず。

今年急逝したミスターラグビーことOB平尾誠二氏へ勝利を捧げるためにもこの舞台で恥ずかしい試合は出来ません。

そのためにも“打倒東海!“そして1987年度以来の決勝進出を是非実現してほしいと思います。

まとめ

東海は勝てば昨年に続き2年連続3度目の決勝進出、一方の同志社は1987年度以来、実に29年ぶり7度目の決勝進出となります。

是非グランドへ足を運び声援を送りましょう!

 

<ラグビー大学選手権 準決勝 第1試合>

1月2日(月)12:20 Kick-Off @秩父宮

東海大学ー同志社大学

チケットはこちら⇒日本ラグビーフットボール協会HP

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