既に3回戦が終了し準々決勝も目前ですが、”選手権の見どころ”最終回として関西Aリーグの3校を見ていきます。

3回戦で敗退した2校についてはそのレビューも併せて書いていきたいと思います。

 

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第55回全国大学ラグビー選手権大会 概要

大会日程

開催日 時間 試合会場
1回戦 2018/11/24(土) 11:30 ミクニワールドスタジアム北九州 福岡
2回戦 2018/12/01(土) 11:30 パロマ瑞穂ラグビー場 愛知
3回戦 2018/12/16(日) 12:05 熊谷ラグビー場

Aグラウンド

埼玉
14:00
12:05 キンチョウスタジアム 大阪
14:05
準々決勝 2018/12/22(土) 12:05 秩父宮ラグビー場 東京
14:20
12:05 キンチョウスタジアム 大阪
14:05
準決勝 2019/1/2(水) 12:20 秩父宮ラグビー場 東京
14:10
決勝 2018/1/12(土) 14:15 秩父宮ラグビー場 東京

今年も大阪の会場は花園ではなくキンチョウスタジアムとなりました。

新生花園は高校ラグビーの聖地が優先ですね。

いずれにしても関西1位の天理と2位の立命館は地元関西で初戦を迎えます。(天理はシードにより準々決勝から登場)

関西を熱くしてくれるような激戦を期待しましょう。

 

出場校一覧

♦関東大学対抗戦Aグループ
帝京大学 20大会連続26回目
早稲田大学 35大会連続52回目
慶應義塾大学 21大会連続36回目
明治大学 10大会連続47回目
筑波大学 3大会ぶり21回目
♦関東大学リーグ戦1部
東海大学 14大会連続16回目
大東文化大学 6大会連続26回目
流通経済大学 11大会連続19回目
関西大学Aリーグ
天理大学 5大会連続27回目
立命館大学 2大会連続19回目
京都産業大学 6大会連続32回目
♦東北・北海道代表
北海道大学 初出場
♦東海北陸・中国四国代表
朝日大学 7大会連続7回目
♦九州学生リーグI部
福岡工業大学 2大会ぶり26回目

関西リーグは天理、立命館、京産の3校が名乗り。

しかし、同志社の不振はやはりショッキングでしたね。

昨年6位と不振に陥ったことで、今シーズン開幕から続いた上位校(京産、天理、関西学院)との対戦でよもやの3連敗。

早々に3位以内確保へ黄信号が灯るほど今季は苦しんだシーズンでした。

この状況は対抗戦の筑波と重なる部分がありますが、5位で出場枠に滑り込んだ筑波とは天と地ほどの差がありますね。

3勝4敗で5位の筑波が出場を決め、4勝3敗で4位、5位の関西学院と同志社が涙を飲む。

リーグ間でのレベル差はあれど、これは公平なルールなんでしょうか...

 

出場チームの顔ぶれ

さぁそれでは関西リーグから名乗りを上げたチームを個別に見ていきましょう。

関西大学Aリーグ

天理大学

早明、東海など東の強豪校を撃破し、春夏シーズンを12勝2敗で駆け抜けた天理。(※敗れたのは筑波(●33-42)、帝京(●12-14)のみ)

「今年の天理は強い!」

その前評判を裏付けるように秋の関西リーグでも7戦全勝で危なげなく3連覇を達成。

昨年306点だったリーグ総得点は今年477まで伸び、得点ランキングはベスト10の内、天理勢が5人を占めるなどその破壊力は留まるところを知りません。

中でも圧巻だったのは最終節京都産業大戦。

前半こそ相手の出足の鋭いプレッシャーに苦しみ14-12で折り返すも、後半に入ると持ち前の攻撃力が爆発。

13分のCTBシオサイタ・フィフィタのトライを皮切りに怒涛の8連続トライ。

後半は相手に得点を許さず、最終スコアは70-12。

前節で立命館に敗れていたとはいえ、昨年関西2強を形成し、今年も実力のあるチームに仕上げてきた相手を粉砕。

まさに関西は天理「1強時代」が到来しています。

CTBシオサイア・フィフィタ、No.8ファウルア・マキシ、LOアシペリ・モアラら日本航空石川勢の3人は、個としもそれぞれ相手を圧倒する力を持っているものの、それを前面に押し出すことなくチームプレーに徹する事ができる。

そして昨年1年生ながらレギュラーを張ったSH藤原、SO松永のHB団もゲームメイクにさらに磨きがかかっており、フォワード、バックス共にバランスが取れ、攻守ともに穴のないチームに仕上がってきています。

特にフォワード陣は他の強豪校に比べると圧倒的に小柄ながらよくまとまり、よく走る。

さらに徹底的に鍛え上げてきたスクラムにも強みを持ちます。

選手権での目標は当然”悲願の日本一!”

今年のチームは本気でそれを狙うほどのポテンシャルを有しているのは間違いないでしょう。

そうなるとやはりネックになるのは接戦の経験値でしょうか。

関東は対抗戦、リーグ戦共に実力伯仲の激戦が繰り広げられ、強豪校同士が切磋琢磨しながら、ピークに向けてチームを仕上げてきているのに対し、関西は天理を脅かすチームが存在せず、待ち受ける関東勢へ何が通用し、何が通用しないのかを図るモノサシがありません。

強みとしている部分が通用せず、試合中にパニックに陥いる事があれば、準々決勝以降で対戦する相手はそれを見逃してくれる事はないでしょう。

初戦を迎える前に今一度、自分たちの強みが何なのか⁉

”関西の雄”としてそれをしっかり構築し、天理旋風を巻き起こしてほしいと思います。

 

立命館大学

大学選手権3回戦での101失点。

地元関西で慶應義塾に完膚なきまでに叩きのめされ、関東勢との差を痛感させられた立命館。

花園優勝メンバーの主将として鳴り物入りで入部しながら、怪我がちでこれまで十分に出場機会を得られなかったFL古川選手(東福岡)をリーダーに据え、ディフェンスの見直しを図って臨んだ今期。

毎年、ノーガードの打ち合いのように点の取り合いとなる関西リーグの中で、平均失点を昨年の28から22とするなど一定の結果を出すことができ、それが関西2強の一角京産大を撃破できた要因となりました。

結果、関西2位として選手権の出場権を獲得。

初戦となった3回戦では、対抗戦4位となった明治の前に前半の大量失点が響き惜しくも敗れるも、後半だけで3トライをあげるなど、攻撃力は関東強豪校相手でも十分通用するところを証明することができました。

さらに、今年は1年生が多くレギュラーとして試合に出ている事も大きなプラスです。

PR百地(東海大仰星)、FL宮下(報徳学園)、SH平尾(東福岡)、WTB木田(関西大倉)、WTB藤井(伏見工)ら、関東の強豪校にも引けを取らない多士済々のルーキーたちが躍動。

この経験は来期以降に向けて大きな財産となる事は間違いありません。

天理1強時代へ風穴を開ける存在として立命館の躍進に期待したいと思います。

 

京都産業大学

2016年には選手権で明治を撃破するなど、天理と並び関西2強のポジションを確立しつつあった京産大。

しかし今季は序盤こそ負けなしで連勝街道をひた走るも、第5節でこちらも1敗と好調の立命館に敗れると、最終節では優勝した天理に12-70と惨敗。

看板のフォワードと自慢のディフェンスに綻びが生じる中、関西リーグ3位としてかろうじて大学選手権の出場権は確保しました。

そして選手権初戦となった3回戦の相手は関東対抗戦3位の慶應義塾。

例年になくフォワードに強みを持つチームに仕上げてきた慶應を撃破するためには、フォワードでの真っ向勝負で優位に立つことは必須条件。

しかし、、、終わってみればスクラム、ラインアウトモール共に慶應フォワードに互角どころか要所要所で上回られ敢え無く敗戦。。。

途中1点差まで追い上げる意地は見せたものの、関東とのリーグ差をまざまざと見せつけられる結果となってしまいました。

 

それでも名将・大西監督の情熱が失われることはないはずです。

若いバックス陣はほとんどが来年も残ります。

フォワード陣は主力の多くは卒業するものの、下級生から主力として活躍したLO伊藤鐘平、No.8フェインガ・ファカイ(共に3年)らは来期最終学年を迎え、今度はリーダーとしてまた強いフォワードを作り上げてきてくれる事でしょう。

やはり関西が盛り上がるためには京産大と同志社が強くなければいけません。

”赤紺戦士”たちの来期の活躍に期待したいと思います。

 

 

組み合わせ表と展望

立命館が明治、京産大が慶應義塾と地元関西(キンチョウスタジアム)でそれぞれ対抗戦勢に敗れる屈辱を味わった今季の関西リーグ勢。

残るは今や”関西の雄”として孤軍奮闘を見せる天理大のみとなってしまいました。

準々決勝の相手は3回戦で難敵筑波を退けた大東大。

HO平田主将、PR古畑、藤井ら強力な第1列とファカタヴァ兄弟を擁し、大学屈指のフォワードを形成する好チーム。

天理にとっては関西リーグで他校を圧倒してきた力が本物かどうか、その実力を図るには絶好の相手と言えます。

それでも波に乗ると手がつけられない爆発力を秘めながら、悪癖の”ムラ”が散見される今季の大東大と比較すると、チームとしてのまとまり、そして完成度は天理が明らかに上。

地元関西で戦える地の利も味方すると考えると、天理の準決勝進出はかなり高い確率であると考えています。

やはりターゲットとなってくるのはその後に控える王者・帝京戦でしょう。

大東大に勝つという事はフォワードは関東強豪勢に対しても十分に戦える証。

その勢いで王者に挑むことが出来れば、悲願の帝京撃破も決して夢物語ではありません。

ここまで来ると、どこが優勝するか⁉はもちろんですが、どこが帝京を止めるのか⁉も非常に重要なポイントとなってきます。

それは早明であってほしいという思いは正直ありますが、今年の天理にはそれを成し遂げるポテンシャルは十分に備えています。

まずは準々決勝ですが、今年の1月2日はどの試合も目が離せませんね!!

 

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