王者帝京を撃破し、優勝した明治と大接戦を演じるなど、天理大が大学日本一へ向け躍進を続ける一方で、2年連続で大学選手権の出場を逃した名門同志社大学。
長く君臨してきた”関西の雄”の座を天理へ明け渡し、もがき続ける盟主ですが、復権への道のりは厳しく、なかなか明るい兆しが見えてきません。
109代目を迎える新シーズン。
再建を託された幹部陣と、同志社の将来を担う入部予定者がHP上で発表されました。
<新入生情報2021↓>
(最新)【新入生2021】同志社大学ラグビー部 新入部員と注目選手
同志社大学 2019年度新体制
監督 | 萩井好次 | ||
主将 | 山本雄貴 | 同志社 | WTB |
副将 | 服部綾 | 東福岡 | LO |
古城隼人 | 修猷館 | SO |
新チームの主将は山本雄貴選手に決まりました。
弟分同志社高校で2年時からレギュラーを張り、3年時にはキャプテンを務めた同選手。
大学入学後も2年時にU20日本代表に選出され、ウルグアイで行われた”ワールドラグビーU20トロフィー”でも活躍しました。
このチームのメンバーは、
安昌豪、武井日向、箸本龍雅(明大)、岸岡智樹、古賀由教(早大)、眞野泰地(東海大)、藤井大喜、佐々木剛(大東大)、ファウルア・マキシ(天理大)
ら、下級生から強豪校のレギュラーを張り、今や各チームの主力として活躍する逸材だらけ。
U20トロフィーを全勝で駆け抜け、前年降格したチャンピオンシップへ1年で再昇格を果たした事からも、このメンバーのレベルの高さが伺えます。
ただ、昨シーズンは関西リーグ開幕戦の京産大戦にこそスタメンに名を連ねるも、その後は主にリザーブ、終盤はメンバー外となるなど苦難の年でもありました。
さらに高校3年時には主将を務めながら、体調不良で長期間の離脱を経験するなど数々の苦労を知る男でもあります。
しかしその経験が、人として、男として、選手としての深みを与え、そしてその人間性が新チームの牽引役に指名された要因となったのではないでしょうか。
同志社の復権は系譜を継ぐスキッパーに託される事になります。
力強いプレーと共にそのキャプテンシーにも注目したいと思います。
同志社大学 2019年度入部予定者
そして復権を目指す同校の将来を担う存在として、2019年度に入学・入部を予定しているメンバーも発表されました。
PO | 氏名 | 出身校 | 身長 | 体重 |
---|---|---|---|---|
CTB | 大森広太郎 | 茗渓学園 | 177 | 83 |
FB | 岸本尚龍 | 国学院久我山 | 168 | 75 |
No8 | 梁本旺義 | 常翔学園 | 180 | 90 |
FL/NO8 | 馬渡仁之祐 | 東海大仰星 | 177 | 90 |
SH | 新和田錬 | 尾道 | 171 | 70 |
FL/NO8 | 小島雅登 | 東福岡 | 175 | 79 |
SH | 原昇大 | 小倉 | 169 | 65 |
青字:高校日本代表候補 赤字:U17日本代表
7名の内3人が高校日本代表校に選出され、4人が花園を経験しています。
まだ決定していない選手もいるのか、この時期の発表としては非常に少ない人数になっていますね。(2018年度は13名)
<追記>
2019年4月27日に同部HP上で一般入部含む全新入部員が発表されました。
PO | 氏名 | 出身校 | 身長 | 体重 |
---|---|---|---|---|
FL | 油⾕ 慧 | 桐蔭学園 | 176 | 85 |
PR | ⽯丸英仁 | 同志社香里 | 176 | 117 |
CTB | ⽯本倖⼤ | 同志社香里 | 172 | 72 |
SO | 伊藤敬太 | 旭野 | 170 | 75 |
FL | 伊藤敦⼤ | 高岡第一 | 171 | 83 |
SH | 井上拓海 | 筑紫 | 167 | 74 |
FB | 井ノ⼝和⾨ | 同志社香里 | 180 | 77 |
SO | ⼤槻健⼈ | 同志社香里 | 173 | 78 |
SO | 笠原浩史 | 同志社香里 | 173 | 84 |
FL | ⼩嶋将太朗 | 同志社香里 | 174 | 86 |
CTB | 齋藤基興 | 函館ラサール | 170 | 74 |
WTB | 酒井陽向 | 長崎北陽台 | 170 | 70 |
FL | 迫尾真聖 | 大分舞鶴 | 165 | 81 |
FB | 宿⾥優太 | 東福岡 | 170 | 70 |
HO | 杉⼭左⾨ | 同志社香里 | 175 | 100 |
FL | 鈴⽊康⽣ | 旭野 | 180 | 86 |
FL | ⼟蔵万寛 | 同志社香里 | 181 | 93 |
SH | 南野剛輝 | 同志社香里 | 176 | 68 |
SO | ⻄村海⾳ | 同志社香里 | 172 | 78 |
LO | 秦 隆太 | 大阪桐蔭 | 185 | 97 |
FB | 東 恒太 | 小倉 | 176 | 75 |
LO | 平本宏基 | 同志社 | 180 | 75 |
LO | ⽂⼭永貴 | 同志社香里 | 181 | 95 |
SO | 古舘晏璃 | 洛北 | 172 | 78 |
PR | 牧 拓真 | 小倉 | 170 | 103 |
SH | 松浦匡祐 | 東海大仰星 | 168 | 68 |
FL | 向井⻯平 | 同志社香里 | 163 | 80 |
PR | 吉本滋起 | 尾道 | 168 | 104 |
PR | 李 優河 | 大阪朝鮮 | 179 | 123 |
FB | 渡邊⾠之介 | 函館ラサール | 166 | 70 |
(情報元:同志社大学ラグビー部HP)
注目はこの選手たち!
バックスにはキラ星のように輝くタレントを抱えながら、セットプレー、ブレイクダウンなど接点の部分で、強豪校に差を開けられてしまっている同志社。
その意味ではやはりフォワードの3選手に目がいってしまいます。
梁本旺義(常翔学園)、馬渡仁之祐(東海大仰星)、小島雅登(東福岡)
常翔、仰星にヒガシ。
もはや説明はいらないほど高校ラグビー界では横綱クラスに位置する学校です。
帝京や明治など関東の強豪校に流れがちな傾向の中で、よくぞ同志社を選んでくれたという印象ですね。
3校とも伝統的にフォワードが重たく強く、さらに走れる選手を育てる事に定評があるチーム。
その中で、梁本選手は花園ベスト8の常翔で主将を務め、小島選手は同ベスト4の東福岡で副将を務めるなど、主力としてだけでなく幹部としてもチームを引っ張った逸材です。
そして馬渡選手も仰星の主力として、花園前年度覇者というプレッシャーと1年間戦い続けた選手。
その経験はメンタルの部分でもきっとチームにとって大きな力となってくれることでしょう。
さらに梁本選手と馬渡選手は名門対決となった大阪府大会決勝で同じバックローとして渡り合った仲でもありますね。
今度は同じチームとして同志社フォワードを引っ張っていってほしいと思います。
チームとしてなかなか結果出せない中、毎年強豪高校の主力が同志社の門戸を叩くほどまだまだネームバリューは健在。
後は結果を出すだけです。
まずは”関西リーグ優勝”、
そして3年ぶりの”大学選手権出場”へ。
新入部員の活躍と共に注目していきましょう!
春シーズンスケジュール
4月14日 | 同志社 | - | 関西大 | 京田辺 |
4月21日 | 同志社 | - | 関西学院 | 関学大G |
4月28日 | 同志社 | - | 立命館 | 宝ヶ池 |
5月5日 | 同志社 | - | 大体大 | 宝ヶ池 |
5月19日 | 同志社 | - | 天理 | 天理新里 |
5月25日 | 同志社 | - | 福工大 | 京田辺 |
5月26日 | 同志社 | - | 京産大 | 西京極 |
6月16日 | 同志社 | - | 立教 | 江戸川G |
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