リーグ戦3戦全敗の7位。

昇格初年度は厳しい現実を突きつけられる結果に終わった関西大学

それでも、リーグ2位の同志社と互角に渡り合った開幕戦を始め、その迷いなき戦いぶりはAでも十分に戦えることを証明するものだった。

さらなる高みを目指す昇格2年目のシーズンへ、今年はどのようなメンバーが新戦力として加入したのか。

その顔ぶれと注目選手を見ていきたい。

2021年度新入部員一覧

PO氏名出身校サイズ代表歴
PR中岡大暉石見智翠館168/100
PR
HO
宮内慶大東福岡175/105花園
優秀選手
U20候補
LO完山汰成光泉
カトリック
174/85
LO北山慧樹光泉
カトリック
185/96
LO石井広太静岡
聖光学院
184/105
LO中尾好伸関大一178/85
LO
FL
篠田昴征城東183/98
LO
FL
西山光太郎天理175/87
FL末久怜央関大北陽174/88
FL小林幹治光泉
カトリック
174/80
FL岡本健志関大一172/83
FL堀越天斗早稲田摂陵167/70
SH筒井陸翔関大北陽162/64
SH
SO
昆 祐吾國學院
久我山
170/74
SO米虫悠輔関大北陽170/78
SO河地亘功興国168/77
CTB石川海翔大産大附174/85
CTB立石和馬東福岡175/82
WTB松尾俊祐高鍋170/75
FB島村幹大常翔学園175/80
FB伊藤拓武関大一177/77
TR水口敢太尾道174/75
分析山本錦司尾道171/74

(情報元:関西大学ラグビー部HP)

今年は23名が新たに加入。

西日本の強豪校を中心に今年も楽しみなメンバーが名を連ねている。

ポジション別注目選手

ではここからは、注目選手をポジション別に見ていきたい。

フォワード(FW)

昨季のチームから、前主将のHO淡野徳蔵選手(尾道)、LO南陽高選手(中部大春日丘)、No.8高井杏輔選手(報徳学園)らが卒業したフォワードには、

・近年再び復活の兆しを見せる智翠館でレギュラーの座を掴み取り、昨冬花園では”①番”を背負いヒガシと激戦を演じた中岡大暉選手(石見智翠館)

・”聖光の⑤番”として2019年度の花園を経験するなど、2年時からフォワードの中核を担ってきたLO石井広太選手(静岡聖光学院)

・抜群のフィジカルと統率力を武器に、下級生時代から主力として城東の躍進を支えてきたNo.8篠田昴征主将(城東)

さらに、東海大相模をスクラムで押し込んだ光泉カトリックからは、機動力溢れるLO完山汰成選手、2年時からフォワードの中核を担うLO北山慧樹選手、そしてハードタックラーFL小林幹治らレギュラー組3人が加入。

いずれも即戦力の期待がかかる実力者たちだ。

 

その中でも最大の注目選手といえば、やはりPR/HO宮内慶大選手(東福岡)。

ヒガシ”不動の①番”として昨冬花園ではPR3本田啓選手(⇒東海大)とスクラムの両輪を担い、キャリータックルジャッカルなど第3列並みのフィールドプレーでも輝きを放った世代有数のフロントローだ。

花園終了後には『大会優秀選手』、ラグマガ取材陣が選ぶ『花園第100回大会ベスト15』、さらに、先日発表の『U20日本代表候補』にもそれぞれ選出。

その輝かしい実績は、この選手の実力の高さを如実に物語っている。

大学ではプロップ、フッカーどちらがメインとなるかは分からないが、上位校と比べて厳しい台所事情で戦う関大にとって、”一線級”の選手の加入は間違いなく大きい。

1年目から即戦力としてAリーグで活躍する姿が見られそうだ。

バックス(BK)

続いてはバックス。

こちらは登録人数9名と少ないが、

・中学時代”福岡県選抜”の一員としても活躍し、昨冬花園2回戦(vs筑紫)では”ヒガシの⑬番”を背負った立石和馬選手(東福岡)

・宮崎の名門・高鍋で2年時からエース番号”14”を背負ってきた松尾俊祐選手(高鍋)

・花園2回戦(vs鹿児島実)で”⑪番”を担った常翔のフィニッシャー島村幹大選手(常翔学園)

・興国の”司令塔”にして”副将”を担うかたわら、生徒会長も務めるなどラグビー以外でもマルチに活躍してきた河地亘功選手(興国)

など、大学での成長が楽しみな選手が顔を揃えた。

 

中でも個人的に注目するのは、

・関大北陽の”副将”SO米虫悠輔選手

・大産大附”バックスの要”CTB石川海翔選手

の2人。

共に2019年度の花園大阪府予選決勝に、2年生ながらレギュラーとしてピッチに立った逸材だ。

激戦区大阪で近年”第二勢力”を形成するこの2校からは、

大産大附

LO福島蒼選手(3年) ⇒ リーグ全試合スタメン出場

PR杉原絃太選手(2年) ⇒ リーグ2試合に出場

SH溝渕元気選手(2年) ⇒ リーグ全試合スタメン出場

関大北陽

WTB大西俊一朗選手(3年) ⇒ リーグ2試合出場

SO山村英毅選手(3年) ⇒ 交流戦1試合出場

PR細⽮⼀颯主将(2年) ⇒ リーグ1試合出場

と多くの先輩たちが昨年もAチームで活躍。

今や関大にとって必要不可欠な戦力となっている。

大阪には全国上位レベルの”BIG4(仰星/桐蔭/常翔/朝高)”が君臨するため、それ以外のチームの選手にとっては必然的に全国での活躍の場が限られるのが現状。

それでも、 SO松永拓朗選手、PR小鍛冶悠太選手(共に大産大附-天理大-東芝)のように、厳しい環境下で研鑽を積んできた選手たちが、大学という舞台で脚光を浴び、トップリーガーへと成長を遂げていくことも大学ラグビーの魅力の一つ。

その系譜を受け継ぐ彼らには、是非1年目からピッチで躍動する姿を期待したいところだ。

関西リーグの視聴方法について

今年の関西Aリーグも”J SPORTSオンデマンド”が、開幕節から最終節まで全試合を配信してくれます。

なんくる
毎年ありがとうございます!

関大戦の配信スケジュール

11月7日(日)

11:35~:摂南大 vs 関西大Live

11月21日(日)

13:50~:関西大 vs 立命館大 Live

11月28日(日)

11:35~:関西大 vs 近畿大 Live

J SPORTSオンデマンド(公式)へ

※月額1,980円で見放題

<関西Aリーグ試合結果速報>

【結果速報】大学ラグビー2021 関西大学Aリーグ 日程と順位表

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【新入生2021まとめ】大学ラグビー 2021年度新入部員

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