ラグビーのルーツ校慶應義塾大学。
地産地消の強化で毎年上位校と肩を並べるチームを作り上げる同校。
23年ぶりの復活優勝、そして伝統の”黒黄ジャージ”を目指し入部を決断したメンバーがHP上で発表されました。
その顔ぶれを見ていきましょう。
<新入生情報2021↓>
慶應義塾大学ラグビー部
2019年度新入部員
PO | 氏名 | 出身校 | 身長 | 体重 |
---|---|---|---|---|
PR | 朝田将多 | 国学院久我山 | 174 | 94 |
SO/CTB | 浅田侑平 | 慶應義塾 | 173 | 75 |
LO/FL | 安西玄太郎 | 慶應義塾 | 178 | 78 |
CTB | 池田大輔 | 名古屋 | 176 | 80 |
FL | 井戸幹太 | 慶應義塾 | 169 | 73 |
PR/HO | 江下 遼 | 国学院久我山 | 177 | 98 |
SH/SO | 荻田侑哉 | 慶應義塾 | 175 | 74 |
SO/CTB | 鬼木 崇 | 修猷館 | 169 | 75 |
PR | 加嶋拓也 | 東海 | 178 | 84 |
LO | 栗田大次郎 | 慶應義塾 | 181 | 91 |
No.8/TB | 高武俊輔 | 尾道 | 180 | 85 |
LO/TB | 小暮光貴 | 慶應義塾 | 182 | 85 |
PR | 後藤克徳 | 国学院久我山 | 175 | 105 |
SH | 五藤隆嗣 | 慶應義塾 | 168 | 66 |
LO/FL | 今野勇久 | 桐蔭学園 | 178 | 90 |
WTB/FB | 佐々木隼 | 桐蔭学園 | 177 | 82 |
WTB | 佐藤 基 | 慶應義塾 | 166 | 65 |
WTB | 清水優也 | 慶應義塾 | 167 | 67 |
PR | 鐘 宇豪 | 慶應志木 | 171 | 93 |
SH | 鈴木龍之輔 | 慶應義塾 | 162 | 67 |
PR | 鈴木悠太 | 慶應義塾 | 176 | 95 |
TB/FB | 辻田拓史 | 慶應義塾 | 173 | 74 |
LO/FL | 富澤友凱 | 慶應義塾 | 185 | 86 |
SO | 中楠一期 | 国学院久我山 | 174 | 83 |
LO/FL | 中本竜太郎 | 慶應義塾 | 173 | 78 |
CTB | 仁木貴之 | 慶應藤沢 | 170 | 68 |
SO/FB | 橋本有生 | 慶應義塾 | 180 | 83 |
WTB | 長谷川優太 | 慶應義塾 | 170 | 70 |
LO/FL | 古野舜也 | 慶應義塾 | 171 | 78 |
PR | 松岡勇樹 | 慶應義塾 | 176 | 104 |
FL | 村口温紀 | 慶應義塾 | 168 | 79 |
SH/SO | 百田啓人 | 慶應義塾 | 170 | 71 |
CTB | 山田和歩 | 慶應義塾 | 167 | 76 |
SO/TB | 良塚元基 | 慶應義塾 | 178 | 77 |
PR/HO | 渡邊泰暉 | 慶應義塾 | 173 | 92 |
(情報元:慶應義塾大学ラグビー部HP)
赤字:高校日本代表
青字:高校日本代表候補
黄字:附属・系列校出身者
ウェールズ遠征に参加したFL今野選手、SO中楠選手を含む、高校日本代表クラスが4名入部。
早稲田同様、推薦入試枠(慶應はAO入試枠)に限りがある慶應にとっては、系列校以外から高校トップレベルの才能が複数入部すること自体珍しく、今年は”豊作の年”と言えます。
注目はこの選手
中でも注目はやはりスタンドオフ中楠一期選手。
バックスラインを自在に操るパスワークに自らも仕掛けていける司令塔として、2年生時から名門・国学院久我山の10番に君臨。
最終学年では黄金世代が中心となった早稲田実の前に都予選決勝で涙を飲む結果となりましたが、個人としては高校日本代表にも選出されるなど活躍。
花園へ出場できなかった高校からスタンドオフとして代表へ選出されるのは極めて稀とあって、この実績は中楠選手のポテンシャルの高さを表していると言えます。
慶應のスタンドオフは2年時から不動の地位を築いた古田京前主将が卒業。
空席となった10番のポジション争いに絡んでくることは間違いありません。
共に久我山で2年時からレギュラーを張り、昨年度の主将を務めた盟友・槇瑛人選手はライバル校である早稲田大へ進学。
久我山の中心を担ったこの2人が大学のラグビーシーンでどのような活躍を見せるのか⁉
2人の活躍から目が離せません。
他にも昨冬花園の準優勝校桐蔭学園の副将を務め、高校日本代表としてもU18ウェールズ代表戦全3試合の内2試合で先発出場を果たしたLO今野勇久選手。
同じく桐蔭学園でエースとして活躍したWTB佐々木隼選手。(※兄の尚選手は昨年まで早稲田に在籍し、選手権3回戦の早慶戦でサヨナラトライを決めた選手。因縁ですね...)
そして最後は、”中国地方の雄”尾道の主将としてNo.8、FBを高いレベルでこなすオールラウンダー高武俊輔選手。
スケールの大きいランプレー、正確なオフロードパスはこれまでの慶應になかった武器。
卒業した丹治選手(現パナソニック)とはタイプは異なりますが、個で違いを生み出せる選手となる資質を十分に兼ね備えています。
実際、高い戦術理解度が求められる慶應にあっては、1年生時からレギュラーを任されることは困難を極めるミッションとなりますが、彼らはその可能性を有しており、これから開幕する春季大会でも黄黒ジャージを身にまとった雄姿が見られるかもしれません。
注目しましょう!
ルーツ校の系譜を継ぐ者たち
そして今年も25名と、多くの系列校メンバーが兄貴分の門戸を叩くこととなりました。
中高大の一貫強化体制を敷く慶應。
その筆頭格にして神奈川県の強豪慶應義塾高からは23名と、ほとんどのメンバーが大学でのラグビー継続を選択。
しかし彼らが在籍した3年間は花園県予選で、
2016年 ●14-17 桐蔭学園
2017年 ●14-29 桐蔭学園
2018年 ●14-37 桐蔭学園
と全て桐蔭学園の高い壁に阻まれ悔しい経験をしました。
それでも、常に花園で優勝候補に挙がる桐蔭学園との激闘は、毎年多くの高校ラグビーファンの心を掴み、同時に彼らが全国レベルの力を有している何よりの証。
そのメンバーが大学で開花し、グラウンドで躍動する姿は過去から脈々と受け継がれてきた慶應伝統のサイクルであり、推薦選手への依存を許さない”ラグビールーツ校”としてのプライドです。
SO古田京前主将、LO辻雄康前副将、FB丹治選手らを擁し、県予選で桐蔭学園を撃破し花園への出場を果たした2015年度”慶應高校黄金世代”が卒業した今年。
”ルーツ校の系譜”を継承できるのは彼らをおいていません。
創部100周年以来23年ぶりの復活優勝へ!
彼らの活躍に期待しましょう!
<新入生情報2021↓>