記念すべき”令和元年初日”の投稿となりました。
令和第1弾の記事は、早期の王座奪還を目指す大学ラグビー界の”絶対王者”帝京大学。
黄金期は他大学と比較して圧倒的な戦力を誇りましたが、他大学の強化、スカウティングも充実し、近年は各校へ優秀な才能が分散される時代になってきました。
昨年準決勝で天理に敗れた際も、その要因の一つとして挙げられたのは”層の薄さ”。
天理戦前半早々に正スタンドオフが負傷欠場し、その穴埋めを本来スクラムハーフの選手が務めたことからも、王者の選手層がフォーカスされる要因となりました。
毎年多くの新入生を迎え入れる帝京。
今年の新入部員の顔ぶれはどうか⁉
全盛期に比べて本当に小粒になってきているのか⁉
2019年度の新入部員を見てみましょう。
<新入生情報2021↓>
(最新)【新入生2021】帝京大学ラグビー部 新入部員と注目選手
帝京大学ラグビー部
2019年度新入部員
PO | 氏名 | 出身校 | 身長 | 体重 |
---|---|---|---|---|
CTB | 上路慶人 | 光泉 | 170 | 84 |
LO/No.8 | 江里口真弘 | 大分東明 | 184 | 109 |
WTB | 大籔洸太 | 中部大春日丘 | 180 | 77 |
WTB/FB | 岡崎俊星 | 独協埼玉 | 180 | 77 |
SH | 岡本泰斉 | 中部大春日丘 | 173 | 73 |
No.8 | 岡本流星 | 八幡工 | 176 | 78 |
SH | 片岡祐二 | 京都成章 | 159 | 68 |
PR | 金森栄人 | 秋田工 | 175 | 120 |
FL/No.8 | 鎌田イリヤ | 御所実 | 175 | 83 |
PR/LO | 康 勇樹 | 東京朝鮮 | 187 | 105 |
SO | 金 憲輝 | 東京朝鮮 | 173 | 82 |
PR | 小松桃斗 | 高鍋 | 177 | 120 |
SH | 紫垣幸之介 | 岱志 | 166 | 66 |
LO/No.8 | 菅井一樹 | 八千代松陰 | 187 | 103 |
CTB | 菅原海人 | 京都工学院 | 171 | 82 |
PR | 髙井翔太 | 常翔学園 | 171 | 103 |
SO | 高本幹也 | 大阪桐蔭 | 171 | 77 |
WTB | 田中 怜 | 長崎北陽台 | 173 | 63 |
SH | 谷中樹平 | 御所実 | 177 | 73 |
PR | 崔 暢賢 | 大阪朝鮮 | 179 | 110 |
WTB | 當眞 慶 | 流経大柏 | 178 | 84 |
HO | 中谷基希 | 高岡第一 | 174 | 93 |
WTB/FB | 南 成亮 | 東京朝鮮 | 172 | 74 |
PR | 長谷川翔舞 | 京都工学院 | 184 | 107 |
WTB | 長谷川毅 | 筑紫丘 | 175 | 82 |
HO | 福井 翔 | 東福岡 | 171 | 90 |
FB/WTB | 二村莞司 | 京都成章 | 179 | 78 |
SH | 前田翔哉 | 常翔学園 | 163 | 60 |
CTB | 松山千大 | 大阪桐蔭 | 172 | 84 |
HO/PR | 屋部謙仁 | 名護 | 175 | 87 |
FB | 山川一瑳 | 常翔学園 | 188 | 80 |
FL/No.8 | 山添圭祐 | 長崎北陽台 | 177 | 93 |
SO/CTB | 湯浅宏太 | 桐蔭学園 | 170 | 74 |
CTB | 李 承信 | 大阪朝鮮 | 175 | 82 |
LO | アレクサンダー・マクロビー | Kentigem | 195 | 95 |
FL/LO | ミティエリ・ツイナカウヴァドラ | ST.Josephs | 185 | 108 |
赤字:高校日本代表
青地:高校日本代表候補
総勢36名が新たに王者の門戸を叩きました。
恒例となった高校日本代表クラスの人数はと言うと、高校日本代表6人、代表候補6人と合計12人。
他大学と比較すると、、、
明治14人
早稲田6人
同志社4人
法政1人
スポーツ推薦が充実している明治の14人は圧倒的と言えますが、帝京の12人も決して少ない数字ではありません。
強いて言うなら”フォワード登録選手が12人中3人のみ”、そして”スクラムハーフだけで代表候補が4名”と、やや偏りが見られるかといった程度。
これも全体で見た場合にはフォワード16人、バックス20名とバランスはとれており、さらにプロップ登録選手が6人入部しているという点も、”スクラム”という課題克服へ向けた明確な意図が感じられます。
今年の入部者を見る範囲では、”層の薄さ”という言葉は全く当てはまらず、それどころか王国再建へ向け、全国の猛者たちがここまで集結したか⁉という印象を強く持ちます。
強豪校の主将が集う
その印象を強くさせる最たる要因は、強豪校のリーダー陣の顔ぶれです。
見てみて下さい👇
花園を初制覇した大阪桐蔭のCTB松山主将、
”西の横綱”東福岡のHO福井主将、
大阪朝鮮そして高校日本代表でも主将を任されたCTB李主将、
”公立の雄”長崎北陽台のNo.8山添主将。
彼らはそれぞれのチームでだけでなく、代表レベルでもリーダーを任されるほどのカリスマ性とリーダーシップを兼ね備えたリアルリーダー達。
このメンバーが同じタイミングで同じチームへ入部するのは、いくら望んでもなかなか実現するものではありません。
近年帝京大は、堀江翔太選手(サンウルブズ初代主将)、森田佳寿氏(元東芝主将)、流大選手(日本代表主将)、姫野和樹選手(トヨタ自動車主将)ら、多くの優秀なリーダーを輩出する”リーダー養成軍団”としても日本ラグビーの発展に寄与。
今年入部した彼らもその系譜を受け継ぐ存在である事に疑いはなく、彼らの力が結集されたチームが4年後どのような結果を残しているのか。
今から末恐ろしさを感じますね。
即戦力としての活躍も期待
3月に行われた高校日本代表ウェールズ遠征で、全3試合にスタメン出場を果たしたHO福井選手、FL山添選手、CTB李承信選手、SO高本幹也選手(大阪桐蔭)、2試合でスタメンを務めた二村莞司選手(京都成章)らは主力として活躍。
他にも昨冬花園でベスト4へ躍進したチームにあって、圧巻のスピードとダイナミックな走りを披露した當眞 慶選手(流経大柏)らは、”即戦力ルーキー”としての活躍も期待されています。
本郷泰司新主将の下、王座復権へ出直しを図る今期。
彼らの活躍が間違いなく再建を後押ししてくれる事でしょう。
楽しみにしたいと思います。
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(最新)【新入生2021】帝京大学ラグビー部 新入部員と注目選手
<卒業生進路と新チーム予想↓>