驚異の粘りで慶應から11年ぶりの金星(〇30-27)を挙げた昨季の日本体育大学

帝京相手にも30得点を記録するなど、磨き上げた攻撃力が上位校相手にも十分通用することを証明してみせました。

主力が多く残り、伝統の『ランニングラグビー』へさらなる磨きをかけたい今季。

どのようなメンバーが新戦力として加入したのでしょうか。

今年入部した新入生の顔ぶれを見ていきたいと思います。

<新入生情報2021↓>

【新入生2021】日本体育大学ラグビー部 新入部員と注目選手

2020年度新入部員一覧

PO氏名出身校サイズ代表歴
PR植村竜綺富士河口湖173/110
PR髙山達也高崎工
PR清原空羽大島184/114
FL町田順佐野日大
FL伊藤拓哉東京175/85
FL戸松佳翔名古屋
FL長船鉄心御所実179/86
No.8中原拓海長崎北陽台184/91
SH松本宗大桐生
SH中村元紀日体大柏
SH島袋晃輔美里工
SH小林峻也日大明誠164/58
SO森屋堪太関東学院
六浦
SO音田遼河日体大柏168/78
SO小田晴陽東海大福岡
CTB南條剛広熊本北
CTB大亦将太星林
WTB鈴木幸人保善168/80
WTB朽木泰智四日市工165/69
FB渡邉雄大山口177/78
FB月田翔太日大明誠180/75
FB太田祥徳富山第一178/74

(情報元: 日本体育大学ラグビー部HP)

※サイズは公式発表分のみ記載

今年は22名が新たに加入することになりました。

注目はこの選手たち!

それでは次に注目の選手を見ていきます。

長船鉄心選手(FL 御所実)

今年の日体大の目玉はやはりこの選手でしょう。

花園準V・御所実の"不動の7番”長船鉄心選手。

クレバーな選手が揃う御所のフランカーらしく、試合の流れを読む能力に優れ、ボールのあるところに高い確率で顔を出せるハードワーカー。

地上戦では高精度なタックルと鋭いジャッカルを繰り出す一方で、ラインアウト時にはジャンパーも務めるなど空中戦でも高い能力を発揮する万能型の逸材。

負傷の影響により昨冬花園ではわずか3試合の出場ながら、”花園ベスト15”に推す声が多かったという事実は、この選手の能力の高さを如実に物語っていると言えます。

選抜大会決勝・桐蔭学園戦での先制トライ、花園準決勝・常翔学園戦での先制トライなど、重要な試合でチームに勢いを与えるプレーが出来る点もこの選手の大きな魅力の一つ。

味方にとってこれほど頼りになる存在はいません。

花園準決勝・常翔学園戦ハイライト↓

 

日体大の”7番”のポジションは、昨シーズン全試合に出場した渡邉智永選手が卒業し空席の状態。

御所実の先輩でもある毛利虎之介選手(4年・御所実)、昨季全試合スタメンの高橋泰地選手(3年・秋田工)といった強力なライバルは存在しますが、長船選手が1年目からAチームへ絡んでいく可能性は十分にあると見ています。

 

中原拓海選手(No.8 長崎北陽台)

長崎の県立高校ながら、CTB岡﨑颯馬主将(早大)、FB山口泰輝選手(帝京大)、LO亀井茜風選手(明大)ら、世代を代表するタレントを擁した昨季の長崎北陽台

そのチームで2年生からロックのレギュラーを確保し、FWリーダーとなった昨年度はナンバーエイトとして文字通りチームの中核を担った中原選手

184cm/91kgのサイズを武器とした突破力に加え、中学時代はセンターとして長崎県選抜に選出されるなど高い機動力を併せ持つ好選手。

桐蔭学園と激突した花園2回戦では、ボールキャリーやタックルを幾度も繰り返し、王者相手に真っ向から挑んでいく姿が非常に印象的でした。

北陽台の同級生が早稲田、明治、帝京といった対抗戦の上位校へ進む中、若き闘将・品川英貴監督(長崎北陽台-日体大-東芝)と同じ道へ進むことを選択した中原選手。

同リーグのライバルとして彼らとマッチアップする姿が今から楽しみです。

 

さらに今年は、

奄美大島の生んだ184cm/114kgのサイズを持つ”巨漢プロップ”清原空羽選手(大島高)、

高いワークレートを誇る花園Bシード校東京の”不動の7番”伊藤拓哉選手(東京高)、

正確な玉捌きと自ら仕掛けるプレーを武器に、合同チームの東西対抗戦『もう一つの花園』の舞台に立ったSH松本宗大選手(桐生)、

名護,コザの2強に割って入り、昨年度全九州新人大会へ沖縄2位として出場を果たした美里工の中心選手・SH島袋晃輔選手、

チームを創部史上初となる関東新人大会出場へ導いた日大明誠の『HBコンビ』月田翔太主将と小林峻也選手、

そして、トヨタ自動車元監督・朽木泰博氏のご子息で、日本を代表する名センター・朽木英次氏を叔父に持つWTB朽木泰智選手(四日市工)など、

全国的にはまだまだ無名ながら、大学での成長が楽しみな選手がズラリと並びます。

 

全体的に見ると、フッカーとロックの選手がいない一方で、スクラムハーフが”4名”とポジション別の偏りは気になるところではありますが、この中からいち早く伝統の『スカイブルー』のジャージに袖を通すことができるのは一体誰になるのか。

秋シーズン開催の報と共に楽しみに待ちたいと思います。

『ランニングラグビー』復活へ

多彩な攻撃オプションで30得点を奪った帝京大戦、序盤の劣勢をものともせずロスタイムに奇跡の逆転劇を演じた慶應大戦。

共通していたのは、抜群の破壊力を持つ”攻撃力”、80分間走りきる”フィットネス”、そして劣勢の中でも保ち続けた”規律”。

その姿からは日体大伝統の『ランニングラグビー』の復活を予感せずにはいられませんでした。

卓越したリーダーシップを持ち、長年チームを支えた石田大河選手(現/NTTコム)というビッグネームは卒業したものの、今季は昨年の主力12人が残る勝負のシーズン。

昨季以上の波乱を巻き起こす可能性は十分にあります。

対抗戦3位に入った2008年度以来となる大学選手権出場へ。

大学界屈指の実績を誇る古豪から目が離せません。

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【新入生2021】日本体育大学ラグビー部 新入部員と注目選手

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