1部復帰のシーズンを2勝5敗の7位で終えた摂南大学。
最終的に入替戦へ回ったとは言え、リーグ終盤に大体大(〇36-5)、近大(〇47-41)を相次いで破り、入替戦では龍谷大(〇66-21)を一蹴。
3連勝でシーズンを終えたことは、新シーズンへ向けて確かな手応えを掴んだことでしょう。
Aリーグ定着と上位進出を目論む今季。
果たして新戦力の顔ぶれは如何に。
今年入部した新入生の顔ぶれを見ていきたいと思います。
<新入生2021↓>
【新入部員2021】摂南大学ラグビー部 ポジション別注目選手
2020年度新入部員一覧
PO | 氏名 | 出身校 | サイズ | 代表歴 |
---|---|---|---|---|
PR | 石﨑 聖 | 興国 | 170/92 | |
PR | 仲嶺夏輝 | 尾道 | 170/90 | |
PR | 田沼 樹 | 静岡東 | 170/100 | |
PR | 佐藤脩太 | 報徳学園 | 180/98 | |
PR | 向井健登 | 向陽 | 175/102 | |
PR | 原渕修人 | 摂津 | 176/95 | |
HO | 大西 翔 | 大産大付 | 173/88 | |
HO | 徳重 怜 | 滋賀学園 | 176/104 | |
LO | トゥポウ・ ヴエティ | レリーン メモリアル | 195/92 | |
LO | 追田凛太郎 | 枚方 | 184/90 | |
LO | 前川晃進 | 滋賀学園 | 183/97 | |
LO | 今田伸太 | 大阪桐蔭 | 174/86 | |
FL | 西山栄寿 | 京都工学院 | 172/78 | |
FL | 森山迅都 | 京都工学院 | 185/90 | |
FL | 松川嵩良 | 天理 | 170/76 | |
FL | 山田丈朗 | 和歌山工 | 168/76 | |
No.8 | ショー・ マミニアシ | マリスト ブラザーズ | 186/102 | |
SH | 三田村裕城 | 石見智翠館 | 172/65 | |
SH | 瀬川十輪 | 日本航空 石川 | 171/63 | |
SO | 白川将麻 | 石見智翠館 | 173/79 | |
CTB | 溝口広之 | 東海大仰星 | 170/75 | |
CTB | 宮崎雄輔 | 報徳学園 | 170/73 | |
CTB | 橋本拓真 | 常翔学園 | 165/72 | |
WTB | 前薗斗真 | 東海大仰星 | 170/75 | |
WTB | 平等義経 | 京都成章 | 174/74 | |
WTB | 宮﨑大翔 | 京都廣学館 | 183/83 | |
WTB | 安立直也 | 常翔学園 | 174/84 | |
WTB | 鶴田拓希 | 京都成章 | 167/72 | |
FB | 岩根豪太 | 日本航空 石川 | 175/71 |
今年は29名が加入することになりました。
個人に目を向けると、
昨冬花園2回戦でAシード京都成章を追い詰めた尾道”不動の1番”仲嶺夏輝選手、
大阪桐蔭の”5番”として花園3試合に出場したLO今田伸太選手、
強豪・京都工学院の”主力コンビ”FL西山栄寿選手、FL森山迅都選手、
花園Bシード日本航空石川で、チームの”心臓部”として好パスを供給し続けたSH瀬川十輪選手と、2年生からフルバックのレギュラーとして最後尾に君臨したFB岩根豪太選手、
さらに、ラグビーIQが高くクレバーなプレーで魅せる花園ベスト8東海大仰星の”11番”WTB前薗斗真選手、
そして、中学時代に志氣陸王選手(東福岡-帝京大)、山本嶺二郎選手(京都成章-明大)と共に、『セブンズユースアカデミー』に選ばれた経歴を持つWTB鶴田拓希選手(京都成章)など、
代表クラスのメンバーこそいないものの、一線級の選手の名前も多く見られます。
期待の持てる面々と言えるのではないでしょうか。
注目はこの選手たち!
それでは次に、個人的な注目選手を見ていきたいと思います。
2人の”花園”経験者
部員不足により単独校として15人制の大会に参加できなかった選手たちで構成される”U18合同チーム東西対抗戦”。
通称『もう一つの花園』。
全国のラガーマンに夢と希望を与える舞台として定着してきた”ドリームマッチ”。
そして、昨冬この舞台を経験した選手のうち2名の選手が摂南へ入部することになりました。
1人目は、
・田沼 樹選手(PR 静岡東)
”U18東海代表”として合同チームの全国大会(コベルコカップ2019)へ出場を果たすと、本大会ではプロップとして4試合全てに先発出場し、チームのボウル優勝(全体7位)へ貢献。
最前線で身体を張り続けるそのプレースタイルが評価を集め、”東軍代表”として夢舞台である『もう一つの花園』への出場を果たしました。
当時、静岡東高は部員数がわずか2名、そしてそのチームから選ばれた田沼選手が静岡県で唯一の代表選出だったということからも、この選手の実力の高さを窺い知ることができます。
そして2人目は、”U18近畿代表”の一員として『コベルコカップ2019』へ出場した、
・追田凛太郎選手(LO 枚方)
予選グループでは田沼選手のいるU18東海代表、U18北信越代表を破り1位突破を果たすと、最上位のカップ戦ではU18九州代表、U18関東代表との争いを制し見事優勝(全体1位)。
迫田選手は近畿代表の主力として、全4試合中3試合でスタメン出場を果たすなど活躍。
大会後にはチームの中で特に際だった活躍をした選手へ送られる『優秀選手』を受賞しました。
KOBELCO CUP 2019
<U18 優秀選手>
【北海道】奥谷悠司
【東北】中山元
【関東】榎澤尚輝
【北信越】細貝真志
【東海】菊地将太
【近畿】追田凛太郎
【中国】馬場丈瑠
【四国】横田季尚
【九州】山村光優— planetsurf (@planetsurf15) August 4, 2019
優勝チームの中で選ばれた『優秀選手』の称号。
その価値は格別です。
”西軍代表”として参加した『もう一つの花園』でもスタメンに名を連ねると、接点での強さを存分に発揮し勝利へ貢献。
その実力が全国でも通用することを証明してみせました。
個人的にも、高校時代、同じ”学区”のチームとして何度も練習試合をしたことのある”枚高選手”の活躍は、非常に感慨深いものがあります。
全国的には無名ながら彼らに共通しているものは、たとえ恵まれない環境下でも決して腐らず、ラグビーへ真剣に取り組む”情熱”を持ち、強豪校の選手達に対しても決して引けを取らない高い”ポテンシャル”を有す『逸材』であるということ。
推薦なのか一般なのか入部の経緯は分かりませんが、”隠れた原石”へ目を付け、彼らを迎え入れた摂南大というチームにも敬意を表したい。
そして何よりも、単独チームとして15人制に出られなかった選手たちが、夢舞台の”花園”を経験し、大学というステージでも楕円球を追いかけるという”決断”をしてくれたこと、
これほど嬉しい事はありません。
彼らが関西最高峰の舞台でどこまで飛躍していくのか。
入学後の活躍に注目をしていきたいと思います。
リオ五輪でセブンズ日本代表を銅メダルに導いた瀬川智広氏を新監督に迎えた今季の摂南大。
持ち前の攻撃力に確かなハンドリング技術と緻密なチーム戦術が加われば、上位進出は自ずと見えてきます。
世界を知る名将の下、目指すは11年ぶりの大学選手権出場。
摂南大とルーキーの活躍へ注目しましょう!
<2020関西Aリーグ展望>