ワールドカップを巡る旅はまだ続きます。
豊田、エコパの次は九州ツアー。
最初に訪れたのはオーストラリア対ウルグアイの試合が行われた大分会場です。
来週には準々決勝の2試合が予定されるなど、ますますその熱気が渦巻く大分県。
スタジアムへのアクセス方法や混雑状況など、現地で肌で感じた事をありのままにレポートします。
タップできる目次
大分スタジアム基本情報
アクセス方法に行く前に大分スタジアムの基本情報を簡単にご紹介します。
<正式名称>『大分スポーツ公園総合競技場』
<ネーミングライツ>昭和電工ドーム大分
<愛称>ビッグアイ
<収容人数>40,000人
通常はJリーグの大分トリニータが本拠地として使用。
サッカー以外でもラグビー・陸上・ライブイベント等にも利用可能な大分スポーツ公園の中心施設で、2002年のサッカー日韓ワールドカップでは九州唯一の会場となった事でも有名です。
今回のワールドカップは以下5試合が大分で行われます。
ラグビーW杯 大分開催日程
10月 2日(水) 19:15 NZ 対 カナダ
10月 5日(土) 14:15 オーストラリア 対 ウルグアイ
10月 9日(水) 18:45 ウェールズ 対 フィジー
10月19日(土) 16:15 準々決勝 プールC1位 対 プールD2位
10月20日(日) 16:15 準々決勝 プールD1位 対 プールC2位
大分は今回地方都市としては最大の5試合が開催されます。
さらに準々決勝以上の試合が首都圏以外で開催されるのはここだけとあって、日本の誇る”温泉地”と知られる大分へ、海外からも注目が集まっています。
大分スポーツ公園総合競技場へのアクセス方法
大分スポーツ公園総合競技場(以下:ビッグアイ)の最寄駅はJR日豊線の『大分駅 』または『高城駅』です。
しかしメインとなるのはやはり大分の玄関口『大分駅』。
今回のワールドカップでは大分駅、そして別府駅から無料のシャトルバスを利用する事が出来ます。
この記事では今回私が利用した、
のルートをご紹介します。
その他マイカー、タクシーなどそれぞれのアクセス方法に関しては大分県のHPもご参照ください👇
大分空港からJR大分駅へ
今回も名古屋から出発した私は、『空路で大分⇒バスで大分駅』へ向かうルートを選択。
早朝のセントレア(中部国際空港)。
出発フロアはワールドカップ一色。(というかDHL一色...)
初IBEXエアラインズ。
なかなか乗る機会のない70人乗りのボンバルディア機です。
初上陸の大分は快晴。
到着ゲートをくぐると桜のジャージがお出迎え。
出口付近にはボランティアの皆さんもいて下さって安心です。
到着フロアではカボス入りの足湯も楽しめます。
さすが日本一の湯量を誇る温泉地ですね。
足湯も堪能し、いざ大分駅へ。
ちなみに、大分空港の最寄駅はJR九州・日豊本線の『杵築駅』というところですが、空港からは車で約30分ほどかかる距離にあります。
とても最寄駅とは言えないですね。。。
そのため、大分市、別府、湯布院など主要エリアへの移動は『空港特急バス』の一択。
切符は到着ゲートを出てすぐのところに券売機があるのでそこで購入できます。
ご参考までに各主要エリアへの所要時間と運賃は以下の通り。
空港特急バス
という事で大分駅行きのバスへ乗り込み、いざ大分市内へ出発。
大分駅からビッグアイへ
大分空港で到着早々朝ビールをしてしまった私は、道中ひたすら尿意と格闘。
途中で降ろしてくれとも言えず所要の1時間が途方もなく長く感じました。。。
そんなこんなで無事(?)大分駅へ到着。
ここからビッグアイまでは約5~6kmほど離れているため、最終アクセスは車・タクシー・バスを利用する必要があります。
今大会は無料のシャトルバスが運行されているため、シャトルバス乗り場へ。
大分駅からは南口を出てひたすら真っ直ぐです。
駅を出るとファンゾーンとシャトルバス乗り場への案内看板もあります。
道中はワラビーズファンがいっぱい。
右手にファンゾーンを眺めながら真っすぐ進みます。
ちなみにトイレはバス乗り場付近に簡易トイレが用意されていますが、上の写真の左手に建っているJ-COMの建物内1階にあるトイレが広くてきれいです。
乗り場入口へ到着すると1回目の分岐点。
レーンは①番から⑧番に分かれており、ここで①~④、⑤~⑧を選択します。
まだまだ空いている事もあり、私は①~④のレーンへ。
先へ進むとさらに①②番と③④番の分岐点にぶつかります。
①②番のレーンは一番先頭まで行くため、歩く距離は③④番が短いです。
ただ皆さん結構そこに流れるので、①②番レーンは人が少なく狙い目です。
①②番を選ぶと、
こんな感じで、全く止まることなくスムーズにレーンへ。
バスもすぐに到着。待ち時間わずか5分。
さらに乗り込むとすぐに出発。
驚くほどスムーズです。
とても試合開始1時間半前の状況とは思えません。
スタジアムへの道中では懸念していた渋滞もほとんどなく、
無事乗り場へ到着。
所要時間は20分ほどでしょうか。
下りると後ろには②~⑧番のバスも続々到着。
①番レーンは一番先頭に停車するため確かに歩く距離は⑧番に比べると長いのは事実です。
ご年配の方、お子様連れの方は⑤~⑧番レーンを選ぶ方がいいかもしれません。
バス停からはボランティアの方々の誘導を聞きながらスタジアムへ歩くのみ。
スタジアム周辺で多く見かけたワラビーズのアロハシャツが格好いい。
試合前から盛り上がるオージーを眺めながら15分ほど歩くと、
スタジアムへ到着。
大きく美しい曲線を描くスタジアム。
『ビッグアイ』とはよく名付けたものです。
入場ゲートは少々混雑。
ただ待ち時間は殆どなく、開始50分前にしては十分スムーズです。
スタジアム内はゴールドジャージに身を包んだ人たちで開始前から熱気ムンムン。
今回の目的はこの選手。
スタメン出場ありがとう!
試合はワラビーの応援を受けてオーストラリアが快勝。
ウルグアイも最後まで意地を見せた好ゲームでした。
スタジアムから大分駅へ
世界トップレベルの激闘の余韻に浸りながら帰路へ。
ボランティアの皆さんとハイタッチを交わしながらバス乗り場へ向かいます。
恒例の混雑もそろそろ慣れてきました。
バス乗り場は途中から大分駅行きと、別府駅&その他で分かれるので要注意。
乗り場へ着くと大量のバスが待機してくれています。
来た時の様に8つのレーンに分かれて、乗り込みます。
帰りは渋滞もあり、行きと比べると時間はかかりましたが、
全く気になる程度ではなく、停車場へ到着。
大分駅へ向かう道中では、
多くの方はこの後19:15に予定している日本対サモア戦観戦のためファンゾーンへ。
私は大分駅でバッテリーの消えゆく携帯を必死で充電後、ジャパン戦の大歓声に沸くファンゾーンに後ろ髪を引かれつつ、家族の待つ博多へ向かいました。
初めての大分。
短い時間だったのが残念すぎるほど素晴らしいところでした。
感じたこと
課題だった観客輸送
大分に到着後、地元の新聞を見るとこのような記事が1面を飾っていた。
大分初開催となった10月2日のニュージーランド対カナダ戦。(豪対ウルグアイ戦は大分開催2戦目)
想定よりも多くの方がシャトルバスを利用した影響で、大分駅行き、別府駅行き共に大混雑に陥ったという。
私が訪問した豊田でもエコパでも確かに混雑は凄かったが、いずれも電車を利用しての話。
今回は道路状況に影響されるバスを利用するため、「交通渋滞は避けられないな」、「博多行きのバスに間に合うかな」、と内心戦々恐々としていた。
しかし、蓋を開けてみると、行き帰り共にストレスを感じる場面は全くなく、実に対応がスムーズだった。
もちろん、帰り道は行きと比較すると倍ほどの時間はかかったが、人数が集中する試合後は当然。
こんなのは許容範囲だ。
捌いた人数を見ても、問題となった10月2日のNZ対カナダ戦の観客数は34,411人。
そしてこの日の観客数は33,781人。
ほぼ変わらない。
3日前に浮き彫りになった課題を、この短期間で劇的に改善した大分県と関係者の皆さんの努力には本当に頭が下がる。
大分駅へ向かうバス乗り場で待機するバスの群れ。
まるで大分中のバスが集結したのではないかと思うほど壮観な光景だった。
使命感に溢れる表情で、続々とバスレーンに入ってくるバスの運転手の皆さんがどれだけ頼もしく格好良く見えたか。
あの姿を見て、
”将来はバスの運転手に”
と思った子供たちも多かったのではないか。
ラガーマンとバスの運転手どちらも素敵な選択だ。
試合後の挨拶
試合後の一コマ。
国の境なく両国が一列となりスタンドに向かってお辞儀。
こんな光景は初めて見た。
そしてその音頭を取るのが、昨シーズンまで神戸製鋼で活躍したアダム・アシュリークーパー選手なのだから格別だ。
一番左端で日本人以上に綺麗なお辞儀をする姿。
彼の誠実な人柄と日本へのリスペクトが伝わってくる。
今やどこのスタジアムでも行われ、今大会の恒例行事となりつつあるこの光景。
それでも、目の前で見るのはやはり感動的だった。
大分で見た至高の風景。
これだけで、来た甲斐があった。