W杯初観戦日(9/23@豊田スタジアム ウェールズ対ジョージア戦)に備え、ジャパンのジャージ、タオルなど色々と持ち物の準備を進めている最中、こんな記事が目に入ってきた。
これはえらい事。。。
試合はちゃんと全部見たい、だけどビールも飲みたい、スタジアムフードも楽しみたい。
それがもし買えなかったら....
と途方に暮れていたら、試合当日になってW杯公式Twitterにはこんな配信が、
【#RWC2019 食品の持込禁止規制の緩和について】
本日(9月23日)から、ラグビーワールドカップ2019日本大会の全ての会場には
食品(個人で消費できる程度の量に限る)のお持ち込みは可能となります。
この方針変更は食品のみなので、ご注意ください。— ラグビーワールドカップ (@rugbyworldcupjp) September 23, 2019
全スタジアムで食べ物の持ち込みを解禁するというもの。(飲料は依然として持ち込み不可。)
対象は23日以降全ての試合とあるが、そんなにすぐに対応できるものか...??
前回お伝えした豊田スタジアムへのアクセス方法に続き、これから豊田スタジアムを訪問する方へ、今回身をもって体験した豊田スタジアム内の現状と注意点をレポートします。
タップできる目次
スタジアム周辺
スタジアムへの到着は試合開始約2時間前の17:00。
来る道中でも様々なおもてなしイベントが開催されていましたが、その雰囲気はスタジアム周辺も同様。
エリスカップ(優勝杯)のレプリカがあったり。
ラグビー版ストラックアウト??
公式グッズの販売ブースは大行列。
この行列は試合開始30分前になってもまだ続いていました。
スタジアム内にグッズの販売ブースはありませんので、欲しい方はここで買う必要があります。
いくつか即席トイレも。
行列はできていないのでいつでも自由に使える状態でした。
その他には、、、
記念撮影用のパネルがあったり、
沈む夕日を眺めながら今日の勝敗について語らう人たちの姿も。
みな思い思いにワールドカップを楽しんでいます。
いい光景ですね。
スタジアムは再入場不可なので、時間ギリギリまで外でのんびり過ごすのもありです。
ただ確認する限り周辺には食品販売ブースが見当たりませんでした。
ピクニック気分を味わうためには豊田大橋を渡る前に飲食物を買い込んでくることをおススメします。
スタジアム入場
それではスタジアムへ入場します。
入場ゲート
入場ゲートは試合開始1時間前でも混雑はなし。
荷物チェック
まずは荷物チェック。
鞄の中には駅前のコンビニで買ったおにぎり、サンドウィッチ、ポテチ。。。
食べ物の持ち込みが解禁となったのはこの当日の事だったので、内心は正直ドキドキです。
が、そのルールはスタッフの方々にもしっかりと周知徹底されていました。
鞄の中身は一通り見られますが、確認するポイントは”飲み物と不審物があるかどうか”のみ。
無事食べ物は持ち込むことができました。
その後金属探知機によるセキュリティチェックが入り、チケット確認で入場手続きは完了。
チケットは名義確認はなく、QRコードの読み込みのみ。
その間、わずか2~3分といったところでしょうか。
とてもスムーズな手続きでした。
野球場などでは入念な荷物チェックや飲み物の詰め替え作業などで、入場するまでに相当な時間がかかる事が多いので、これは有難いことです。
組織委が持ち込み禁止物を明確に銘打っていること、そして何より禁止物を持ち込まないというラグビーファンのマナーの良さがなせる業かと感じました。
スタジアム内
売店
いよいよスタジアム内へ。
中へ入るといきなり大行列が目に入ってきます。
行列の先にあるのは。
売店です。
飲食物販売ブースは試合開始1時間前でこの状態。
その後、開始30分前にも確認しましたが、行列の数は増えているように感じました。
食べ物は解禁となりましたが、飲み物が買えるのは売店のみとあって行列は避けられません。
メインスタンド側の売店は1階と3階のみ。
私のシートがある4階席には売店が存在しないので、3階に行く必要があります。
3階へ下りていくと、ここもやはり大行列。
奥が飲料のみのブース、手前が飲料+食料のブースです。
この人数だと30分は並ぶことを覚悟した方がいいですね。
トイレ
トイレは男女とも各階に設置されています。
この日は、試合開始前&試合中&ハーフタイム中でも大行列にはならず。
男子トイレは混雑したとしても5~10分ほどの待機時間といったところです。
トイレが近い私にとっては願ってもない環境でした。
感じたこと
今回、W杯観戦というものを初めて経験してみて感じた事を書き連ねます。
飲べ物の持込み解禁は英断だが...
現場やSNSなどの声を吸い上げ、迅速な意思決定を行ったこと、そしてそれが即座に実行に移されたことは素晴らしい。
正直このスピード感には驚かされた。
そしてその効果が表れたのだろう。
ハーフタイムでも食べ物の売り切れは発生しておらず、子供たちが売店で買ったチュロスやフランクフルトを嬉しそうに頬張る姿が見れたのは良かった。
ただ、売店の”行列問題”という観点では、解消されているとは思えなかった。
飲み物の持ち込みが禁止されている以上、飲み物を求める人は売店に並ぶしかない。
(1階に給水所はあったが、用途としてはあくまでその場で喉の渇きを潤す程度だろう。)
特に豊田スタジアムは売り子さんがいない状況だったため、なおさら行列の数は減らない。
実際、私はハーフタイム5分前に席を立ち、早々にトイレを済ませて売店の列に並んだが、それでも後半開始早々のジョージアの初トライを見逃す事になった。
周りを見ていてもやはり目に付いたのは、前後半通じて10分、15分経過後にビールやジュースを持って席に戻ってくる人たちの姿。
飲食と観戦
どちらも犠牲にしないでいい仕組みはつくれないものなのか。
ビールの値段が高い
ハイボール、チューハイの600円も去ることながら、ビールの値段1000円はやはり高い。
”ラグビー観戦にはビール!”と思い1杯目は意気込んで買ったが、2杯目はさすがに家計を考えてしまった。
サーバーなどから注がれる生ビールならまだしも、普段200円程度で買える缶ビールが目の前でカップに移され、
「はい1,000円です!」
ではさすがに....
とにかく多く売る事が目的なのかもしれないが、ハイネケンのイメージ戦略的にもこれでいいのかと思ってしまう。。。
売り切れたのなら教えてほしい
ハーフタイムにレモンサワーを買うつもりで行列に並び、ようやく自分の番が来た時に初めて、
”ビール以外のアルコールが全て売切れ”
という事実を知った。
私は基本ビール党のため、飲むものをビールに変更すること自体に全く抵抗はない。
ただ前述のとおりビールは高い。
もし売り切れの事実を知っていたら、そもそも並ばないという選択肢もあった。
そうすれば後半開始早々のトライを見逃す事も...
愚痴っぽくなってしまうが、実際、他の窓口でも同様にショックを受ける人が続出していた。
皆クレームはせず大人な対応を取っていたが、正直ビールが飲めない人にとってはやりきれない状況だっただろう。
売り切れならば看板に売り切れの表示を出す、それが用意できない場合は、並んでいる人達に対して大きな声で伝えるなどをして頂きたい。
これはすぐにできる事なので、是非対応を求めたい。
同カテゴリーでも座る場所に差
私のシートはカテゴリーBの中でも4階席のほぼ最上段。
メインスタンド右側という事で位置はそう悪くないが、4階席はどうしてもグラウンドとの距離を感じた。
同じカテゴリーでも2階席、3階席もあるため、”臨場感”という意味では満足度に差が出るのは否めない。
とは言え、一つ一つのプレーに沸き上がる大歓声、国の境なく好プレーに自然発生する拍手、ウェールズ人の奏でる大合唱など、スタジアム全体の一体感は十分に感じる事ができた。
やはりワールドカップは”楽しんだもん勝ち”。
改めてそう感じた。
時間があればファンゾーンも
もし豊田に早めに到着して時間に余裕があれば、ファンゾーンへ赴くのもいい。
駅からなら徒歩18分と近くはないが、色々なイベントを開催していて楽しめる。
ロケーションはこんな感じ👇
私は一度スタジアムまで行き、久澄橋を引き返す形で訪問。
スカイホール内では
中部電力ラグビー部メンバーによるイベントや、
トークイベントには織田信長、豊臣秀吉も登場。
そしてビールなどの販売物以外は全て無料だ。
日本戦を中心に豊田スタジアム以外の試合もパブリックビューイングを随時開催中。
イベントスケジュールをご確認の上、是非足を運んで頂きたい。
飲食物の販売は、ホール内では生ビールの販売(缶ビールではない!)のみだが、外ではフードの出店も。
生ビールと厚切りベーコンの組み合わせは秀逸だった。
ファンゾーンからスタジアムまでは徒歩で約8分。
道中にはボランティアの方々が親切に道案内をしてくれるので迷う事はまずない。
道中を彩るボランティアの方々
それにしても、ボランティアの方々の献身には頭が下がる。
元気な挨拶、笑顔の対応、道中を盛り上げるHigh-Fiveなど、ホスト国として訪問客に楽しんでもらおう、喜んでもらおうという気持ちが一人一人からとても伝わってきた。
なにせこの盛り上がりを国民が実感する1年も前に応募し、貴重な時間を割いてこの日まで準備を重ねてきている方々だ。
思いの深さが違う。
道中を笑顔で彩ってくれるボランティアの方々に、すれ違う外国人訪問客もみんな笑顔。
とても微笑ましく、そして同じ日本人であることに誇らしい気持ちになる。
ラグビーファンを自負するものとして、この意義ある取組みに参加する勇気を持てなかったことに後悔の念は残るが、自分なりの”おもてなし”を考え実践していきたいと思う。
これから観戦する方へ
飲食物について
・食品の持込みは基本全てオッケー
・食品はコンビニかファンゾーンなど道中で買うのがおススメ
・豊田スタジアムに売り子はいない
・ビールなどの飲み物類は出来るだけ入場する前に飲んでおく(行列に並ぶ際に心の余裕が生まれる)
・売店では遅くても試合開始1時間前、ハーフタイムは前半終了10分前から並ぶ方がベター
トイレについて
・特に日本戦、NZ戦のトイレは混雑が予想される
・売店に並ぶ場合両方は難しい
・試合中であっても小刻みに行っておく
グッズについて
・公式グッズの販売ブースは食品ブース以上の行列が目立った
・事前にオフィシャルストアや公式サイトなどで購入しておくのがベスト
とにかく豊田市駅周辺、ファンゾーン、スタジアム周辺は大人も子供も楽しめるイベントがいっぱい
早めに到着して、多国籍の人たちが入り交じる異空間を存分に楽しんで頂ければと思います。
豊田スタジアムへのアクセス方法や周辺状況レポートはこちら👇