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先週シーズン初戦で早稲田に完勝した大東文化大学。

2戦目の相手は”絶対王者”帝京大学。

昨年大東大は大学選手権ベスト8で帝京の前にフィジカルの差を見せつけられる形で敗れ、この試合に雪辱を期します。

さぁその結果は如何に!?

 

春季大会 第2

Aグループ試合結果

<4月29日(土)>

帝京大○ 35 - 26 ●大東文化大

出場選手

teiyo-daito青字:キャプテン

”モスグリーン旋風”手応え十分

非常に引き締まったレベルの高い試合でした。

前節早稲田戦と全く同じメンバーで臨んだ大東大は必勝を期して王者へ挑みました。

ファカタヴァ兄弟、WTBタフォキタウなど留学生パワーで試合を優位に進めます。

しかし、早稲田には通用したフィジカル戦もやはり王者相手には一筋縄でいきません。

幾度もゴール前へ攻め込むも、最後の壁を破る事が出来ず、逆にボールを奪われてからのカウンターで効率よく得点を重ねられ、前半は7-28。

やはり今年も“王者の壁”は厚いのかと思われました。

 

しかし、後半に入ると王者のフィジカルに体が慣れきたのか、ゴール前密集付近から相手の隙を突いて2トライをマーク。

押せ押せの大東大はスクラムでも相手スクラムをめくってペナルティを得るなど、フィジカル戦でも優位に立ちます。

そして、迎えた後半32分帝京ゴール付近で一度は失ったボールをFB中川が奪い返すと、そこからFL河野主将が縦突進、最後はLO佐々木がディフェンス二人を弾き飛ばして左隅へトライ。

ここで得点は26-35、残り時間は6分、会場に番狂わせの雰囲気が漂い始めた瞬間でした。

が、、試合は落雷注意報のためここで中止の判断。

思わぬ結末で大東大のリベンジへの挑戦は幕を閉じました。

 

ただ、この日も落ち着いた球捌きと、自ら仕掛ける積極性を見せた“スーパー1年生“SH南、小さい体でタックルに刺さり続けたFL河野主将、ボールキャリアーとしてラインブレイクを連発したファカタヴァ兄弟、CTBアピサイなど個人技でも帝京に通用する選手は数多く。

さらに、スクラム、ブレイクダウンなど接点の部分でも王者へ真っ向勝負を挑み、フィジカルの部分でも決して引けを取らない事を証明しました。

帝京へフィジカル勝負を挑む多くの大学は、前半こそ善戦するも後半に足が止まり点差を引き離されるのがこれまでの負けパターンでしたが、逆に後半に点差を縮める奮闘を見せたあたり今年の大東大の充実ぶりが表れていると言えるでしょう。

“モスグリーン旋風”真の復活へ、手応え十分です。

 

帝京は今年も強い!

さぁそして一方の帝京大学。

今年卒業したSO松田力也のポジションに誰が入るのかが今日一番の注目でしたが、その司令塔の座を任されたのは1年生ルーキー北村将大。

大東大SH南と同じく御所実の出身で高校日本代表候補、こちらも期待の逸材です。

今日の試合では自ら仕掛けるプレーなどはあまり見られませんでしたが、確実なプレーでタレント揃いのバックスをしっかりコントロール。

松田の穴を埋めるまではいかないものの、デビュー戦としては及第点といったところでしょうか。

これから自分の色を出しながらどうこのチームにフィットしてくるのか、今後が楽しみです。

 

そして今日のマン・オブ・ザ・マッチを選ぶなら間違いなくCTB矢富洋則でしょう。

現在、サンウルブズでも活躍するSH矢富勇毅の弟としても有名ですが、プレーぶりはその兄を凌駕するほどのインパクトです。

昨シーズンからレギュラーとして活躍はしていましたが、今年も春シーズンから絶好調。

スピード感溢れるランプレーだけでなく、一人二人のタックルは平気で弾き返す強靭なフィジカルも大きな魅力です。

HO堀越康介主将、No.8ブロディ・マクカラン、WTB竹山晃暉、吉田杏、そして現在日本代表に参加しているFB尾崎晟也など多くの逸材が今年も主力として残る帝京。

今季も“優勝候補筆頭“は間違いないでしょう。

今日は大東大のフィジカルに押され気味でしたが、それでもしっかり勝利を収める辺りはさすがです。

昨年の課題であったスクラムが強化されれば、さらに穴のないチームに成長しそうな気配。

今年も絶対王者の”孤高の旅”は続くのでしょうか。。

Bグループ試合結果

<4月30日(日)>

関東学院大○ 30 - 26 ●拓殖大
筑波大○ 50 - 10 ●青山学院大

 

関東学院大は拓殖大のフィジカルでは劣勢に立たされるも、展開力で上回り、昨年リーグ戦で敗れた雪辱を果たしました。

筑波は青山学院を危なげなく退けシーズン初勝利。一方の青山学院は前節慶應に続く50失点での敗退。

オフェンスはやりたい形が見えつつあるので、守備の整備が急務です

 

Cグループ試合結果

<4月29日(土)>

法政大○ 33 - 29 ●日本大

 

<4月30日(日)>

日本体育大○ 42 - 33 ●山梨学院大
立教大○ 38 - 26 ●成蹊大

 

今季古豪復活を期す法政大は後半の大逆転で見事日大に勝利。

有望な新入生が多く入部しているだけに下級生からの突き上げにも期待です。

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