2020年度対抗戦Aグループ最終節の試合レビューをお伝えしていきます。
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最終節試合結果
12月5日 | ||||
13:00 | 青学大 | 17-22〇 | 立教大 | 大和 |
12月6日 | ||||
11:30 | 筑波大 | 〇41-14 | 日体大 | 熊谷 |
14:00 | 早大 | 14ー34〇 | 明大 | 秩父宮 |
14:00 | 慶大 | 〇30-27 | 帝京大 | 熊谷 |
早稲田大 14-34〇 明治大
個別にレビュー記事を寄稿しています↓
【早明戦2020レビュー】関東対抗戦A 最終節 早稲田大vs明治大
慶應義塾大 〇30-27 帝京大
ハイライト
🏉ラグビー #関東大学対抗戦 2020 #慶應義塾大学🆚#帝京大学
この試合で関東大学対抗戦の3位と4位が決まりました😎
フルマッチはJ SPORTSオンデマンドで見逃し配信中です📱
配信ページはこちら⬇️https://t.co/Jvsokhl1u8 pic.twitter.com/3OFDNDZ6Fh— J SPORTS🏉ラグビー公式 (@jsports_rugby) December 6, 2020
試合レビュー
共に2敗同士の対戦は試合最終盤までもつれる死闘の末、慶應が勝利。
最終節に相応しく、最後まで手に汗握る素晴らしい試合でした。
慶應はこの試合、敵陣深くに入るとドライビングモールとピック&ゴーを徹底し、課題だった”得点力不足”が嘘のようにフォワード陣がトライを量産。
この日挙げた5トライ全てをフォワードが取った事実が示すように、ここにきてチームから迷いが消え去り、1本太い芯が通ったように感じます。
実直なプレースタイルを持つチームが、自分たちの強みと武器を明確に理解し遂行するとここまで強くなる。
対抗戦3位で臨む選手権では、初戦を勝ち進めば準々決勝で宿敵・早稲田との再戦が実現。
早稲田にとっては非常に恐い存在となってきそうです。
一方の帝京は勝利をほぼ手中にしながら、最後はペナルティで慶應の最も得意とする形を自ら作り出す結果となってしまいました。
強みであったはずの”規律”を徹底することが出来ず、終了のホイッスルが鳴るまで敵陣深くで我慢するというシンプルなプランすらも遂行できない現状に、今のチーム状態が如実に表れているように感じます。
帝京は昨年、今年とほぼ毎試合ごとに選手を入れ替える布陣で戦ってきました。
9連覇時代も次年度以降のメンバー構成や世代交代を考慮しながら、長きにわたり戦力の落ちないチームを作り上げてきたことも事実。
ただ、今年優勝を逃すと来期以降の覇権奪回がますます困難になると予想されるこの状況下、正直今年に限って言えば、優勝を知る最後の学年である4年生を中心に戦ってもいいのではないか、と個人的には思います。
対抗戦で4位となり選手権では険しいヤマでの戦いを余儀なくされる帝京。
果たしてどのような布陣で戦いに臨んでくるのか。
”元・絶対王者”のここからの逆襲に期待です。
青山学院大 17-22〇 立教大
試合レビュー
共に今季初勝利を懸けた一戦は立教大に軍配。
特に青学が5点差に追い上げてからのラスト5分の攻防は見応え抜群でした。
攻める青学に、耐える立教。
最後は青学執念の13人モールなど怒濤の猛攻を凌ぎきっての今季初勝利。
そしてこの勝利は立教にとって2014年の明学大戦(〇27-24)以来6年ぶりとなる対抗戦Aでの白星。
喜びもひとしおでしょう。
『BREAK』というスローガン通り新しい歴史を打ち立てた選手たちへ、心から祝福を贈りたいと思います。
そして青学。
今季は開幕節で早稲田に襲いかかったタックルに代表されるように、特に両フランカーを中心としたディフェンス面で強烈なインパクトを残してくれました。
惜しくも最終戦を勝利で飾ることは出来ませんでしたが、FL中谷玲於選手(3年・京都成章)を始め主力の多くは来季も残る。
またディフェンスで見る人を魅了するチームを作り上げ、再びこの舞台へ戻って来ほしいと思います。
筑波大 〇41-14 日本体育大
ハイライト
🏉ラグビー #関東大学対抗戦 2020#筑波大学🆚#日本体育大学
この試合に勝った方が大学選手権への出場権獲得‼️‼️
フルマッチはJ SPORTSオンデマンドで見逃し配信中です📱
配信ページはこちら⬇️https://t.co/Jvsokhl1u8 pic.twitter.com/lzk24dJPzW— J SPORTS🏉ラグビー公式 (@jsports_rugby) December 6, 2020
試合レビュー
最後は点差を広げられる形となりましたが、後半20分過ぎまで6点差で追いすがったこの日の日体大の粘りは見事なものでした。
今季は⑮ヴァイレア選手を中心とした攻撃陣がなかなか本領を発揮できず苦しんだシーズンでしたが、立教戦と青学戦では2度にわたり後半の逆転劇を演出するなど、終盤になってようやく本来の力を発揮したように感じます。
コロナ禍による活動自粛、感染者発生による出場辞退など困難な状況が次々と発生する中、最後まで懸命にシーズンを戦い抜いた選手・スタッフの皆さんへ、心から敬意を表したいと思います。
一方、勝った筑波は日体大の意地の前に思わぬ苦戦を強いられる形になったとはいえ、最後にしっかりと勝ちきってくる辺りはさすが。
他校と比較して選手層が豊富とは言えない台所事情の中でも、メンバーが揃ったときの爆発力はやはり高いものがあると感じます。
対抗戦5位として臨む大学選手権では初戦で流経大、その先には関西王者・天理大が待ち受ける”死のグループ”入り。
この険しいヤマをどのように戦っていくのか。
”本気”の筑波が見られることを楽しみにしたいと思います。
最終順位表
チーム | 勝点 | 勝数 | 負数 | 得点 | 失点 | 点差 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 明大 | 24 | 6 | 1 | 273 | 92 | 181 |
2 | 早大 | 24 | 6 | 1 | 294 | 129 | 165 |
3 | 慶大 | 20 | 5 | 2 | 303 | 96 | 207 |
4 | 帝京 | 16 | 4 | 3 | 459 | 148 | 311 |
5 | 筑波 | 16 | 4 | 3 | 259 | 192 | 67 |
6 | 日体 | 8 | 2 | 5 | 84 | 330 | -246 |
7 | 立大 | 4 | 1 | 6 | 84 | 395 | -311 |
8 | 青学 | 0 | 0 | 7 | 89 | 463 | -374 |
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