東は帝早慶明、西は天理、同志社など私学が君臨する大学ラグビー界において、唯一国立大学として全国区の実力を誇る筑波大学

2012、2014年度の2度の大学選手権準優勝。

9連覇を達成した絶対王者・帝京相手にした2度の粉砕劇。(2012年、2015年度)

”国立の雄”としてこれまで数々の偉業を成し遂げてきました。

しかし、2016年度の対抗戦で5位に終わり大学選手権の出場を逃すと、そこからは帝早慶明の牙城を崩せず3年連続の対抗戦5位と低迷。

華々しい実績を誇った近年の勢いに陰りが見え始めています。

”国立の雄”はこのまま輝きを失ってしまうのか。

それとも巻き返しはあるのか。

復活を期す2019年度の新体制と新入部員を紹介します。

 

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筑波大学 2019年度新体制

監督 嶋﨑達也 07年卒
主将 杉山優平 大阪桐蔭 SH
副将 鎌田慎平 東福岡 PR
石川千暁 洛北 CTB
主務 森田大輝 濟々黌 WTB

(情報元:筑波大学ラグビー部HP)

チームの黄金期を支えてきた古川拓生監督が現場を退き、同校OBとして約10年間コーチを務めてきた嶋﨑達也氏が新たに監督へ就任しました。

嶋﨑氏は今年36歳。若い監督の下、再スタートを切ります。

そして、同大助教授でもある嶋﨑監督の研究テーマは

”ラグビーのブレイクダウンに関する研究”

頑強なフィジカルバトルを主戦場とする筑波に、研究者としての顔も持つ指揮官がどのようなエッセンスをもたらすのか。

注目です。

 

そして、新主将には大阪桐蔭出身の杉山優平選手が就任しました。

グラウンド全体を俯瞰できる卓越した戦術眼を持ち、自らも仕掛けられるスクラムハーフとして、2年生から高校日本代表候補に選ばれ、3年生時には主将として花園ベスト8(●8-15 東福岡)に導き、自らも高校日本代表に選出。

スコットランド遠征最終戦でU19スコットランド代表を撃破(〇10-7)する快挙を達成した試合で9番を背負った逸材です。

同学年のライバル早稲田大新主将のSH齋藤直人選手と並び称される実力を持ち、CTB眞野泰地主将(東海大)、HO武井日向主将(明大)ら優秀なリーダーが揃うこの世代において、間違いなく同じリーダーの資質を持つ男。

筑波入学後も1年時から不動の地位を確立。

ここまで対抗戦全試合にスタメン出場しチームを牽引してきたことを考えれば、”満を持しての主将就任”と言えるでしょう。

過去3年連続5位に終わった筑波にとって今年は勝負の年。

杉山主将に加え、

PR鎌田慎平選手(4年・東福岡)、

LO後藤海夏人選手(4年・茗渓学園)、

CTB野中亮志選手(4年・東海大仰星)、

そしてSO島田悠平選手(4年・国学院久我山)ら、

U19スコットランドを撃破したチームに名を連ねたメンバーで、筑波の5名は全大学中最多の数。(明治も同数の5名)

筑波大黄金世代の”国立の雄”復活をかけたラストチャレンジが始まります。

 

筑波大学 2019年度新入部員

それでは次に5月29日にHP上で発表された新入部員を紹介します。

PO氏名出身校身長体重
PR木原優作東福岡175100
PR倉崎大丞筑紫丘178105
HO神野広希本郷16891
HO肥田晃季春日丘176102
LO工藤壮太国学院久我山185100
FL菅井奏良安積17785
LO松宮龍太郎弘前学園聖愛18397
LO八木澤隆翔流経大柏188105
No.8楢本鼓太郎修猷館17088
SH尾関海太公文国際16866
SO池田賢広明善17580
SO児玉悠一郎福岡16778
SO松島聡大分舞鶴17065
SO四谷元春豊多摩16970
FB一口直貴兵庫星稜17180
FB上村陽彦茗渓学園17778

赤字:高校日本代表

青字:高校日本代表候補

合計16名は他強豪校と比較すると明らかに少ない人数です。

やはり”難関国立大学”の壁はそう甘くないということでしょう。

しかし、高校日本代表クラスに目を向けてみると約3分の1にあたる5名。

筑波ブランドは決して色褪せてはいません。

 

注目はこの選手!

PR木原優作選手(東福岡) 175cm/100kg

やはり1番の注目は高校ラグビー界の横綱”ヒガシ”の不動の1番にして、高校日本代表でも主力を張った木原優作選手でしょう。

体幹の強さだけでなく俊敏さも求められるヒガシの1列を担うだけあって、スクラムの強さのみならず、フィールドプレーも秀逸のこの選手。

花園準決勝桐蔭学園戦で、敵陣ゴール前10m付近から密集からのボールキャリーで一時勝ち越しとなるトライを挙げたプレーがこちら👇

2番HO福井翔主将がモールから抜け出し、3番PR川﨑太雅選手が繋ぎ、1番PR木原選手がPick&Goでトライ。

”ヒガシ”の第1列を象徴するようなトライですね。

この逸材には恐らく並み居る強豪校がスカウティングをかけたことだろうと思われますが、よくぞ筑波を選んだなと思います。

スクラムでの苦戦が続く近年の筑波においては、ヒガシの先輩PR鎌田慎平選手(4年)の系譜を継ぐ”超高校級”の木原選手の加入は筑波にとっては非常に大きい。

SH杉山優平主将(4年・大阪桐蔭)、WTB仁熊秀斗選手(3年・石見智翠館)、SO松永貫太選手(2年・大産大付)ら毎年1年生から活躍する黄金ルーキーが現れる筑波。

確実にこの選手も1年生からレギュラー争いに絡んでくる事でしょう。

 

そしてもう一人の注目は、

LO松宮龍太郎選手(弘前学園聖愛)  183cm/97kg 

ラグビー部のない高校に進学し部員1人ながらラグビー部を立ち上げ、3年時には”もう一つの花園”ことU18合同チーム東西対抗戦の東軍メンバーとして”聖地”花園の地を踏んだ熱き男。

「1、2年生の時のことを考えたら、花園でプレーできるなんて夢のまた夢。合同チームの僕は、自分1人の力で出られたわけじゃない。いろいろな人の思いを背負っている。本当に感謝したいです」(出典:日刊スポーツ)

こういう知と熱と心を持っている選手を応援したい、プレーする姿を見てみたいと思うのは私だけではないはず。

同級生のライバルには花園出場を逃しながらも高校日本代表候補に輩出された工藤壮太選手(国学院久我山)、そして全国ベスト4へ躍進を遂げた流経大柏フォワードの核八木澤隆翔選手(流経大柏)ら全国区の面々が顔を揃えます。

雪の国青森で育まれた屈強な体躯と、困難な環境に置かれてもラグビー愛を貫く精神力を併せ持つ男のチャレンジにも注目しましょう!

※話は逸れますが弘前市は今年4月に女子のクラブチーム”弘前サクラオーバルズ”を設立しました。

リオ五輪サクラセブンスを率いた浅見敬子氏を総監督に迎え、地域密着のクラブチームとして女子ラグビーの普及・育成に取り組みます。

弘前市の新たなチャレンジも是非応援したいですね!

 

春季大会結果

<Bグループ>

4月28日 筑波 〇47-36 法政 筑波大G
5月12日 筑波 ●19-68 明治 明治大G
5月19日 筑波 〇85-7 青山学院 筑波大G
6月2日 筑波 ●29-48 日本 筑波大G
6月16日 筑波 〇40-17 拓殖 拓殖大G

<最終順位>

3位:筑波大学 3勝2敗

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