慶應が筑波に敗れる波乱が起きた第2節。
勢いに乗る”国立の雄”を今週迎え撃つのは、
メンバーが揃い開幕から2連勝と充実の早稲田。
好ゲームは必至です。
ワールドカップ期間の中断前最後の試合となる第3節。
対戦カードと見どころを見ていきましょう。
タップできる目次
対抗戦 第3節スケジュール
9/14 | 帝京 | ○80-7 | 青山学院 | 大和スポ |
慶應義塾 | ○101-0 | 成蹊 | 秋葉台 |
|
9/15 | 明治 | ○101-0 | 日本体育 | 足利陸上 |
早稲田 | ○52-8 | 筑波 | ケーズデ |
メンバー表と見どころ
帝京大 ー 青山学院
メンバー表
帝京 | 青山学院 | |||
No | 氏名 | 出身校 | 氏名 | 出身校 |
1 | 清水 岳③ | 大阪桐蔭 | 渡邊将也④ | 東京 |
2 | 李 承爀③ | 大阪朝鮮 | 相根大和② | 京都成章 |
3 | 細木康太郎② | 桐蔭学園 | 堀田 琳③ | 京都成章 |
4 | アレクサンダー マクロビー① | St.Kentigern | 齊藤裕大③ | 青山学院 |
5 | 久保克斗③ | 国学院栃木 | 森田寛生③ | 専大松戸 |
6 | リッチモンド トンガタマ② | Otahuhu | 中谷玲於② | 京都成章 |
7 | 金 隆生③ | 大阪朝鮮 | 小島静也② | 桐蔭学園 |
8 | 安田 司③ | 常翔学園 | 下里雄大④ | 名古屋 |
9 | 土永 雷③ | 光泉 | 星 智博④ | 北園 |
10 | 北村将大③ | 御所実 | 桑田宗一郎② | 桐蔭学園 |
11 | 平坂海人③ | 日向 | 手島 究② | 東農大二 |
12 | 本郷泰司④ | 京都成章 | 西野稜祐③ | 東京 |
13 | 李 承信① | 大阪朝鮮 | 河部周次③ | 春日丘 |
14 | 木村朋也③ | 伏見工 | 鈴木 峻④ | 東海大相模 |
15 | 奥村 翔③ | 伏見工 | 山同 走④ | 久我山 |
16 | 小林恵太② | 宮崎西 | 鷲塚健志② | 桐蔭学園 |
17 | 長谷川耀④ | 佐世保工 | 髙山偉壮③ | 国学院栃木 |
18 | 奥野翔太② | 常翔学園 | 橋本秀太④ | 青山学院 |
19 | 野田 響③ | 荒尾 | 清原裕揮② | 東福岡 |
20 | 山添圭祐① | 長崎北陽台 | 松尾拓磨④ | 長崎北陽台 |
21 | 谷中樹平① | 御所実 | 宮下賢志① | 日川 |
22 | 押川敦治② | 京都成章 | 世継栄太④ | 青山学院 |
23 | 新井 翼④ | 流経大柏 | 鎌田健太郎④ | 報徳学園 |
帝京は前節日体大相手に59得点を挙げたオフェンスよりも、30失点を許したディフェンスにフォーカスしてくるでしょう。
特に課題は日体大の強みを出させてしまったバックス陣のディフェンス。
本郷主将(4年・京都成章)と開幕戦でスタメンを務めた李承信選手(1年・大阪朝鮮)のCTBコンビのディフェンスに注目しましょう。
そして開幕から奥野選手(2年・常翔学園)が務めてきた3番のポジションには細木選手(2年・桐蔭学園)が今季初めてスタメン入り。
スクラム、ボールキャリーに定評があり、ルーキーイヤーの昨年からメンバー入りをしていた同選手。
同学年のライバル奥野選手との激しいポジション争いにも注目です。
一方の青学は開幕戦(慶應戦)、第2節(早稲田戦)ともにノートライと攻撃陣が沈黙。
帝京相手に今季初トライを記録することができるか⁉
今季初スタメンとなるSH星 智博選手(4年・北園)、WTB鈴木 峻選手(4年・東海大相模)ら4年生の意地に期待しましょう。
慶應義塾大 ー 成蹊大
メンバー表
慶應義塾 | 成蹊 | |||
No | 氏名 | 出身校 | 氏名 | 出身校 |
1 | 有賀光生④ | 久我山 | 田中耀大郎④ | 桐蔭学園 |
2 | 原田 衛② | 桐蔭学園 | 山本京太郎③ | 桐蔭学園 |
3 | 大山祥平③ | 慶應義塾 | 板垣航太① | 東海大相模 |
4 | 相部開哉③ | 慶應義塾 | 甲斐玲裕④ | 成蹊 |
5 | 今野勇久① | 桐蔭学園 | 會田虎彦③ | 成蹊 |
6 | 川合秀和④ | 久我山 | 阿部卓朗④ | 専大松戸 |
7 | 良知兼佑④ | 慶應NY | 甲山大悟④ | 桐蔭学園 |
8 | 山本 凱② | 慶應義塾 | 平松東悟② | 久我山 |
9 | 若林俊介③ | 慶應義塾 | 田村康陽① | 成蹊 |
10 | 中楠一期① | 久我山 | 鈴木大之② | 幕張総合 |
11 | 佐々木隼① | 桐蔭学園 | 木本捷斗④ | 生田 |
12 | 栗原由太④ | 桐蔭学園 | 川本憲人④ | 東福岡 |
13 | 三木亮弥③ | 京都成章 | 濱 慧悟④ | 東農大一 |
14 | 高木一成 ④ | 慶應義塾 | 五十嵐剛③ | 関東学院 |
15 | 小谷田尚紀③ | 慶應志木 | 神田圭大④ | 幕張総合 |
16 | 安田祐貴④ | 慶應義塾 | 村上広大④ | 仙台一 |
17 | 松岡勇樹① | 慶應義塾 | 金子知史② | 伊奈学園 |
18 | 鈴木悠太① | 慶應義塾 | 鈴木 巽① | 新潟 |
19 | 池田勇希③ | 熊谷 | 藤井洋行④ | 帝京八王子 |
20 | 内田尚輝④ | 慶應義塾 | 安立祥一郎③ | 修猷館 |
21 | 上村龍舞④ | 国学院栃木 | 高村瑛志② | 大分舞鶴 |
22 | 銭形正汰③ | 慶應義塾 | 糊谷憲信① | 佐野日大 |
23 | 鬼木 崇① | 修猷館 | 諸藤 陸② | 茗渓学園 |
前節よもやの敗戦を喫した慶應。
”必勝”を期した筑波の意地に最後は屈する結果となりましたが、スクラム、ラインアウトなどのセットプレーは試合を通して優位に立っていたことは間違いなく、フォワード陣はテコ入れをせず前節と同じメンバーで臨みます。
一方のバックスは、開幕から2試合スタメンを務めてきたSH上村龍舞選手(4年・国学院久我山)に代え、若林俊介選手(3年・慶應義塾)が今季初スタメンとなりました。
青学戦、筑波戦共に試合の主導権を握りながら、自分たちのミスで得点機を逸するシーンが目立つここまでの慶應。
昨季からAチームでの出場経験のある若林選手には、攻撃のリズムを変える働きを期待したいですね。
成蹊は前節明治戦から10人を入替え、ほぼ開幕戦のメンバーに戻してきました。
まずは明治に139失点を喫したディフェンス網の立直しが急務です。
明治大 - 日本体育大
メンバー表
明治 | 日本体育 | |||
No | 氏名 | 出身校 | 氏名 | 出身校 |
1 | 安 昌豪④ | 大阪朝鮮 | 竹下 勇② | 広島工 |
2 | 武井日向④ | 国学院栃木 | 北原寿哉③ | 岡谷工 |
3 | 村上 慎② | 法政二 | 砂田優希① | 駒込 |
4 | 片倉康瑛③ | 明大中野 | 永田義樹③ | 佐賀工 |
5 | 箸本龍雅③ | 東福岡 | 中川真生哉④ | 玉川学園 |
6 | 石井洋介④ | 桐蔭学園 | 髙橋泰地② | 秋田工 |
7 | 繁松哲大③ | 札幌山の手 | 渡邊智永④ | 国学院栃木 |
8 | 坂 和樹④ | 明中八王子 | ハラトア・ヴァイレア② | 日体大柏 |
9 | 飯沼 蓮② | 日川 | 本堂杏虎③ | 国学院栃木 |
10 | 山沢京平③ | 深谷 | 髙木陽太③ | 府中西 |
11 | 山﨑洋之④ | 筑紫 | 沢村 舜③ | 鶴来 |
12 | 射場大輔④ | 常翔学園 | 石田大河④ | 九州学院 |
13 | 森 勇登③ | 東福岡 | クリスチャン・ラウイ② | 日体大柏 |
14 | 矢野湧大④ | 大分舞鶴 | 田中大世① | 甲南 |
15 | 雲山弘貴② | 報徳学園 | 福島脩登① | 天理 |
16 | 松岡賢太④ | 京都成章 | 中村建之③ | 伏見工 |
17 | 山本耕生② | 桐蔭学園 | 新垣太世④ | コザ |
18 | 笹川大五④ | 明大中野 | 横地廣宜③ | 広島工 |
19 | 辻 惇朗④ | 常翔学園 | 諏訪和希② | 朝明 |
20 | 山本龍亮③ | 桐蔭学園 | 毛利虎之介③ | 御所実 |
21 | 竹ノ内駿太② | 長崎南山 | 堤 英登④ | 佐賀工 |
22 | 石川貴大③ | 報徳学園 | 松尾峻輔② | 長崎北陽台 |
23 | 松本純弥② | 佐賀工 | 竹田賢二④ | 摂津 |
前節帝京から30得点を奪うなど攻撃力の高さを示した日体大。
今節も前節と全く同じスターティングメンバーで臨みます。
しかし、今節の相手明治はフォワードの圧力、バックスの展開力共に現時点では帝京より上。
スクラムなどのセットプレーが多くなれば、その分フォワード陣の消耗も激しくなるため、できる限りイージーミス、ペナルティを少なくし、マイボールの保持時間を長くしたいところ。
留学生擁するチームと今季初めて相対する明治の肩が慣れてくる前に、No.8ヴァイレア、CTBラウイの留学生コンビがボールを持つ時間が多く見られれば、面白い展開になりそうです。
そして、接戦に持っていくために避けなければいけないのはやはり大量失点。
その意味でキーとなるのは、
前節139得点した明治の攻撃力に対してどれだけディフェンスで対抗できるか⁉
攻撃力は申し分ないだけに、この試合は日体大のチームディフェンスに注目したいと思います。
そして、明治にとっては中断期間前に、”今一度チームを引き締める”、という意味でも重要な試合となります。
筑波戦では相手バックスに上手く走られ30失点、成蹊戦では試合終盤に我慢しきれず被トライを喫しているだけに、留学生擁する日体大オフェンスをしっかり止め切ることが大事。
11月以降の強豪との対戦を前に、ポジティブな内容で前半戦のレビューをしたいところでしょう。
早稲田大 ー 筑波大
メンバー表
早稲田 | 筑波 | |||
No | 氏名 | 出身校 | 氏名 | 出身校 |
1 | 久保 優③ | 筑紫 | 木原優作① | 東福岡 |
2 | 森島大智④ | 早稲田実 | 安里大吾③ | 名護 |
3 | 小林賢太② | 東福岡 | 横木海斗③ | 旭野 |
4 | 三浦駿平④ | 秋田中央 | 後藤海夏人④ | 茗渓学園 |
5 | 下川甲嗣③ | 修猷館 | 中原健太③ | 法政二 |
6 | 相良昌彦① | 早稲田実 | 中田都来③ | 灘 |
7 | 幸重 天④ | 大分舞鶴 | 土谷深浩④ | 福岡 |
8 | 丸尾崇真③ | 早稲田実 | 田上徳馬 ④ | 熊本 |
9 | 齋藤直人④ | 桐蔭学園 | 杉山優平④ | 大阪桐蔭 |
10 | 岸岡智樹④ | 東海大仰星 | 山田雅也③ | 桐蔭学園 |
11 | 古賀由教③ | 東福岡 | 仁熊秀斗③ | 石見智翠館 |
12 | 中野将伍④ | 東筑 | 岡﨑航大③ | 長崎北陽台 |
13 | 桑山淳生④ | 鹿児島実 | 石川千暁④ | 洛北 |
14 | 安部勇佑③ | 久我山 | 島田悠平④ | 久我山 |
15 | 河瀬諒介② | 東海大仰星 | 松永貫汰② | 大阪産大付 |
16 | 原 朋輝② | 桐蔭学園 | 吉田隼人④ | 長崎北陽台 |
17 | 横山太一② | 久我山 | 北島 純④ | 城南 |
18 | 阿部対我② | 早稲田実 | 増田 瑛④ | St.Thomas |
19 | 中山 匠④ | 成城学園 | 石松大空④ | 明善 |
20 | 大崎哲徳② | 久我山 | 髙田風吾② | 桐蔭学園 |
21 | 河村謙尚② | 常翔学園 | 一口隼人③ | 兵庫星稜 |
22 | 中西亮太朗② | 早稲田実 | 鳥越賢太郎③ | 福岡 |
23 | 松下怜央① | 関東学六浦 | 熊谷兼人④ | 茗渓学園 |
”慶應撃破!”の興奮冷めやらぬ中、筑波が次に迎えるは好調早稲田。
開幕から早慶明との厳しい3連戦が続く筑波にとって、大学選手権の出場権確保(4位以内)を揺るぎないものにするためには、この3連戦を2勝1敗で乗り切る事がマスト課題。
シーズンインする前は厳しいと思われていましたが、前節慶應を破ったことにより、その可能性は大きく広がってきました。
早稲田には昨季こそ開幕戦で完敗(●10-55)を喫したとはいえ、フィジカル勝負で優位に立つことができれば相性は決して悪くない相手。
今のチーム状態なら昨季の二の舞にはならないはずです。
ただ、先ほど発表されたメンバー表を確認するとCTB野中亮志選手(4年・東海大仰星)の欠場が決定。
これまで岡﨑選手と共に攻守の要として活躍してきた野中選手の欠場は筑波にとって非常に痛い。
しかし、代わって13番のポジションに入るのは今シーズン副将を務める石川千暁選手(4年・洛北)。
試合に出れなくても周りを鼓舞し続け、グラウンド内外でリーダーシップを発揮してきた頼れる副将が、満を持して今季初スタメンです。
今年の筑波のテーマは
”4年生の意地”
石川選手の意地に注目です。
そして対する早稲田にとっては現状のチーム状況を測る上で筑波は絶好の相手です。
日体大(○68-10)、青学大(○92-0)とどちらも圧勝で退けてきたとはいえ、それはフォワードが優位に立ち、ある程度余裕を持って戦えたからこその結果。
フィジカルバトルを主戦場とする筑波のようなチームを相手にどれだけ戦えるかは、まだ未知数です。
チームディフェンスは昨年から確実に進化を遂げているため、この試合ではスクラム、ラインアウト、ブレイクダウンなどの接点での攻防に注目したいと思います。
勢いにのる筑波を圧倒することが出来れば、、、
悲願の日本一への期待値がより高まってきますね。
メンバーを見てもフォワードはほぼ固定されてきた印象。
そしてバックス陣も、WTB古賀選手(3年・東福岡)、FB河瀬諒介選手(2年・東海大仰星)が定位置へ復帰し、豪華な布陣が形成されてきています。
いずれにしても筑波、早稲田共にバックスに豊富なタレントを擁するチーム同士。
ボールが左右に大きく動くスリリングな展開を期待したいと思います。
注目試合レビュー(9/16追記)
明治大 ○103-0 日本体育大
衝撃的な展開となりましたね。
日体大が試合序盤で留学生を起点としペースを作れれば、試合として面白くなると思ってましたが、この日は明治の集中力の高さが完全に上回りました。
序盤からボールをワイドに振る展開で山﨑選手(4年・筑紫)、矢野選手(4年・大分舞鶴)の両WTBにボールを集め確実に前進は図り、そこにHO武井主将、LO箸本選手、SO山沢選手、CTB森選手らが次々と絡む怒涛のラッシュ。
開始7分で先制トライを記録するとその後もFW、BK一体となった流れるような攻撃で、前後半あわせて15トライ。
予想に反する圧勝劇となりました。
明治としてはキックを極力抑えて、留学生が得意とするアンストラクチャーの場面を少なくしたことも功を奏しましたね。
必然的に明治のボール保持率も高まり、ヴァイレア選手、ラウイ選手にビッグゲインを許すシーンは殆ど見られませんでした。
そして、後半メンバーが変わっても最後まで集中力を切らさず、帝京に30得点した日体大の攻撃力をシャットアウトしたことも評価できるのではないでしょうか。
タレント軍団が規律を守り、やるべきことを遂行すればこういう展開となる。
まさにお手本のような試合でした。
中断前にポジティブな試合内容。
いい形で中断期間へ入る事ができそうです。
それにしても今季は明治のロック箸本龍雅選手(3年・東福岡)のボールキャリーが目立ちますね。
高校時代から一人では太刀打ちできない”超高校級”の逸材でしたが、昨年まではディフェンス、ブレイクダウンなど、どちらかといえば裏方に徹する姿が印象的でした。
しかし、3年生となった今季はボールキャリーの数も増え、捕まっても足をかいて一歩でも前に出ようとする姿が多く見られ、突破役としての自覚がより一層強まった印象を受けます。
東福岡の同級生森勇登選手(3年)と同様、ボールを持つと何かしてくれそうな雰囲気を持つ同選手。
今季は特に注目したいと思います。
そして日体大にとっては厳しい現実を突きつけられる形となりました。
帝京戦で力を発揮したディフェンスでのファイトが殆ど見られず、明治に余裕を持たせればやはりこういう結果となってしまいます。
自慢の攻撃力を発揮するためにもまずはディフェンスから。
中断明けの慶應戦では立ち直った姿を是非見せてほしいと思います。
早稲田大 ○52-8 筑波大
明治日体戦に続き想定外の点差がつく試合となってしまいましたね。。。
筑波はオフェンス、ディフェンス共に慶應戦ほどの圧力をかける事ができず、試合を通して体の重さとメンタルの疲労を感じさせるような内容でした。
開幕から明治、慶應、早稲田と続く筑波にとっては、ピークをどこに持っていくかは非常に難解な課題。
4位以内確保のために”3試合で2勝!”ではなく”3試合で最低1勝”と考えるならば、第2戦の慶應戦にターゲットを絞ってきたという事は十分納得できます。
対筑波との試合に序盤戦のピークを明確に設定できる早慶明に対して、序盤戦で脱落しないよう全ての試合に全力でぶつからなければいけない筑波。
やはり筑波に与えられるスケジュールは酷ですね。
毎年この時期感じる事ですが、この試合を見て改めて強く思いました。
ただもちろん、今年のスケジュールは昨年の順位が考慮されているため、公平性という点ではある程度担保されているのも事実。
また、前年度5位と筑波と同じ立場ながら、リーグ戦で快進撃を続けている日大のようなケースもあります。(※開幕から法政、流経大、大東大を撃破し3連勝)
下位のチームはどこかでそのディスアドバンテージを打開する必要性があることは理解していますが、だからこそ今季筑波が上位に入った暁には、是非来期のスケジュールを考慮してほしいですね。
個人的には前年度順位によって早慶戦、早明戦が開幕節に組まれることもありだと思っています。
話が少々脱線しましたが、筑波は敗れたとはいえ選手権出場の芽がなくなったわけではありません。
次節は11月4日の帝京戦。
3連戦で疲労した身体を心身共にリセットする時間は十分にあります。
帝京戦を今シーズン最大のターゲットとして、充実した中断期間を過ごしてほしいですね。
特にこの試合で苦戦したラインアウトの整備は急務です。
一方の早稲田は快心の勝利と言ってもいい内容でした。
プレッシャーをかけ続けたラインアウトは研究の成果がよく表れ、スクラム、ブレイクダウンでも劣勢に回る事は殆どありませんでした。
フォワードが前進できればタレント揃いのバックスでトライが取れる。
絵に描いたような展開となりましたね。
筑波の出来が良くなかったことを考慮しても、被トライをモールからの1本に抑えたディフェンスも十分評価できます。
これで3試合全て10失点以下。
山下大悟監督時代も含め、4年越しのチームディフェンス強化が実を結んできました。
”ディフェンスの固い早稲田は強い”。
試合ごとに日本一への期待度は高まるばかりです。
#筑波大学 vs. #早稲田大学 は #早稲田大学 が終始圧倒。 #筑波大学 も1トライ返しますが #早稲田大学 が8-52で勝利しました。#筑波大学 vs. #早稲田大学
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ただ唯一懸念点を挙げるとすれば、フロントローの層の薄さでしょうか。
後半20分に前3人が全員入れ替わった後は、筑波にスクラムで押される場面が目立つようになりました。
夏合宿を越えてスクラムは天理、帝京など上位校を押し込むまでに変貌を遂げたとはいえ、まだまだチーム全体の底上げにはつながっていない印象です。
この試合では大勢が決した後の交代だったため結果に影響はありませんでしたが、競った展開でのメンバー交代も上位勢との戦いでは想定できること。
メンバーが変わった事でここまで崩れるのは看過できません。
上位進出のためにはリザーブメンバーの充実は不可欠な要素。
久保優選手(3年・筑紫)、小林賢太選手(2年・東福岡)を脅かす選手の台頭が待たれます。
帝京は青学に12トライを浴びせ快勝。
No.8安田司選手(3年・常翔学園)、奥村選手(3年・伏見工)、木村朋也選手(3年・伏見工)ら取るべき人がトライを取っている点は心強い限りですが、先制トライを奪われた試合の入りにはまだまだ課題が残ります。
中断明けからはいよいよ筑波含めた強豪との4連戦がスタート。
どこまでチーム力を伸ばすことが出来るか。
そして慶應は成蹊相手に101点ゲームをやってのけました。
今季初めて9番に入った若林俊介選手(3年・慶應義塾)がいいリズムで高速展開を生み出し、スタンドオフの中楠選手(1年・国学院久我山)もだいぶチームにフィットしてきた印象です。
シーズン終盤の得失点差を考慮しても、この得点は大きな意味を持つことになりそうですね。
順位表(第3節終了時点)
順位 | チーム | 試合 | 勝 | 分 | 負 | T | G | 得点 | 失点 | 点差 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 明 大 | 3 | 3 | 0 | 0 | 45 | 38 | 301 | 38 | 263 |
1 | 早 大 | 3 | 3 | 0 | 0 | 32 | 26 | 212 | 18 | 194 |
1 | 帝京大 | 3 | 3 | 0 | 0 | 33 | 26 | 217 | 44 | 173 |
4 | 慶 大 | 3 | 2 | 0 | 1 | 22 | 20 | 150 | 20 | 130 |
5 | 筑波大 | 3 | 1 | 0 | 2 | 9 | 5 | 58 | 125 | -67 |
6 | 日体大 | 3 | 0 | 0 | 3 | 5 | 3 | 40 | 230 | -190 |
6 | 青学大 | 3 | 0 | 0 | 3 | 1 | 1 | 10 | 207 | -197 |
6 | 成蹊大 | 3 | 0 | 0 | 3 | 2 | 1 | 12 | 318 | -306 |