”将来の日本を背負う逸材”と評される齋藤直人選手を主将に据え、創部101年目のシーズンに臨む早稲田大学。
下級生時からチームの中心を担ってきた黄金世代もついに最終学年。
覇権奪回を望むファンの期待値は例年の比ではなく、彼らがどのようなチームを作り上げラストシーズンを迎えるのか、今から注目が集まります。
まずはチームの下地を作る春。
先週ホームページ上で春シーズンの試合日程が発表されました。
早稲田大学ラグビー部 2019年度
春シーズンスケジュール
(出典:早稲田大学ラグビー部HPより)
昨季対抗戦では6勝1敗で帝京と優勝を分け合った早稲田。
この結果により春季大会は対抗戦、リーグ戦上位3校が集まるAリーグでの戦いとなります。
相手は帝京、慶應義塾、東海、大東大、流経大とそうそうたる顔ぶれ。
昨年はBグループでの春季大会に加え、明治、慶應、天理との試合が別途招待試合として設定されたことで試合数が多く、名門が故にタイトなスケジュールをこなすことになりました。
しかし今年は明治との招待試合以外は全て春季大会でのゲーム。(※明治は対抗戦では4位扱いのため春季大会はBグループを戦います。)
公式戦に集中し、じっくりとチーム作りができそうです。
待たれる新戦力の台頭
そして、先日発表された”ジュニアジャパン”にSH齋藤主将、SO岸岡選手、CTB中野選手、CTB長田選手ら主力メンバーが選出され、3月は丸々チームを離れることになりました。
さらにU20日本代表として参加する”オセアニアラグビーU20チャンピオンシップ”(4月~5月開催)、”ワールドラグビー U20トロフィー 2019”(7月開催)にも複数の選手が選出されることが予想されます。
これはつまり、春シーズンは主力が不在となる可能性が高いということ。
特にタレント揃いのバックス陣はそれが色濃く出てくることでしょう。
やはりここで期待したいのは”新戦力の台頭”です。
昨シーズンはレギュラー15人中13人が3年生以下と、ほとんどのメンバーが残る今季。
チームとしての成熟度は近年最高の状態にあると言えます。
しかし、、、課題はやはり選手層。
昨年のチームはレギュラーとサブの実力差が大きく、フッカー、フランカー、ウィングなど一部のポジションを除いては、ほぼ固定メンバーでの戦いを余儀なくされた試合が数多くありました。
昨季4強の明治、帝京、天理らとの大きな差はやはりその部分。
試合途中からでも流れを変えることが出来るジョーカー的な存在、戦略によって起用する選手をチョイスできる選択肢などは、選手層の厚さから生まれるもの。
下級生時から主力を張るメンバーが多いだけに、それぞれが唯一無二の存在となってしまっては、今以上の劇的な進化は期待できず、継続的な成長も見込めません。
チームの底上げには新たに台頭してくる新戦力の突き上げが必要不可欠。
この春、SH小西選手(桐蔭学園)ら逸材の入部が予定されている新入生はもちろんの事、昨年Aチームながら試合に出ることができなかったメンバー、そしてAチームに絡むことが出来なかったメンバーの台頭に期待したいところです。
個人的には、、
1年生時からAチームで活躍しながら、昨年秋シーズンでは一度も出場機会がなかったPR久保優選手(3年・筑紫)
成長著しい早稲田摂陵で副将としてチームを初の大阪府予選決勝へ導いたSO高木樹選手(3年・早稲田摂陵)
LO星谷選手(3年・国学院久我山)、LO高吉選手(3年・桐蔭学園)のツインタワーら
期待されながらまだ主力に定着しきれていない”2017年入部組”に期待をしています。
2017年組メンバーはこちら⇒【”山下ワセダ”の担い手たち】早稲田大学2017年度新入部員発表
、、、ところで当時早稲田摂陵の主将として、高木樹選手とともに歴史を築いたCTB平田瑞貴選手はどうされたのでしょうか⁉
昨年度から試合出場の記録がなく、HPにも名前がないようなのですが。。。