2020年度関西Aリーグ第2節の注目試合、同志社vs立命館戦のレビューをお伝えしていきます。
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第2節試合結果
11月15日 | |||||
12:00 | Odd | 関学大 | 〇52-31 | 摂南大 | 神戸ユ |
14:00 | Odd | 天理大 | 〇50-0 | 近畿大 | 神戸ユ |
12:00 | Even | 京産大 | 〇34-10 | 関西大 | 宝が池 |
14:00 | Even | 同大 | 〇53-19 | 立命大 | 宝が池 |
同志社大 〇53-19 立命館大
ハイライト
レビュー
今節最大の注目カードは、予想に反して大差のつくゲームとなりました。
同志社はこの試合で復帰した⑧木原音弥選手(3年・東福岡)、⑦梁本旺義選手(2年・常翔学園)らを中心にフォワードが効果的に前進を図り、タレント豊富なバックス陣がトライを量産するなど攻撃陣が躍動。
この試合で挙げた全7トライを全てバックス陣が記録したことは、FW/BKが一体となったアタックを80分間遂行し続けた事実を表していると言えます。
その流れるような華麗なアタックは、”関西王者”に君臨し、”選手権ベスト4”の常連だった『2000年台前半』のチームを見るよう。
トライ後には選手全員が喜びを分かち合うなど一体感が醸成され、”エース”⑭山口楓斗選手(3年・東海大福岡)らが復帰し、ベストメンバーが揃ってきた同志社はやはり強い。
この快勝劇を現地で観戦した”紺グレ”ファンの皆さんは、さぞ溜飲を下げられたことでしょう。
これで開幕2連勝とし、上位進出(リーグ4位以内)は確定。
いよいよ次節はリーグ1位通過を懸けた京産大との全勝対決。
強固なフィジカルとディフェンスを誇るライバル相手に、この攻撃力がどこまで炸裂するのか。
求められることはただシンプルに、”勝つ”ことのみ。
何としてもトップ通過を果たし、Oddリーグを1位で上がってくるであろう”王者天理”への挑戦権を手にしてほしいと思います。
最後に、この試合で個人的に注目していたルーキー⑪内田遥太朗選手(1年・大分舞鶴)。
前半16分の先制トライへ繋げたプレーで負傷し、早々にピッチを後にされたことは非常に残念でしたが、そのプレーで⑭山口楓斗選手のオフロードへ反応した瞬時のスピードとキレは、今後へ高い可能性を感じさせるものでした。
現在”リーグトライ王”の⑫岡野喬吾選手(1年・常翔学園)と共に、将来の同志社バックスを背負う存在として、次節以降、元気な姿でピッチへ戻ってきてくれることを期待したいと思います。
そして、立命館。
最終的に大差がついたとはいえ、庄司拓馬主将、島田久満副将(共に4年・東海大仰星)を中心にチームを鼓舞する姿や身体を張ったプレーが随所に見られ、この試合へ臨む気持ちは十分に伝わってきました。
スクラム、ブレイクダウンで互角に渡りあい、個々のタックルも強く、しっかり前へ出る。
正直、ここまで差のつく試合ではなかったと個人的には感じました。
ただ、前半同志社の猛攻に遭う中、ようやく掴んだ敵陣深くのラインアウトで2度のミスを犯すなど、チャンスでのミスにより相手へ主導権へ渡してしまったのは痛かった。
攻撃力の高い相手に対してはポゼッションを高め、少しでもアタックの時間を増やすことが出来なければ、やはり勝つことは難しくなってきます。
豊富なゲームメーカーを擁し、ミスなくトライを取り切る同志社に対して、フェーズを重ねるごとにアタックの枚数が減り、最後はミスに泣いた立命館。
アタック面でのプレー精度と決定力。
この部分での優劣が、最終的にこの点差へ表れた様に感じます。
それでも、
PKから相手の一瞬の隙を突いたトライなど、俊敏な動きで相手へ脅威を与え続けた⑨松本涼志副将(4年・立命館宇治)
同志社⑬稲吉選手と見応え抜群のマッチアップを見せた”エース”⑬木田晴斗選手(3年・関西大倉)、
そして、⑧庄司拓馬主将(東海大仰星)の気持ちの籠もったジャッカルなど、胸を熱させてくれるシーンは数多くありました。
開幕戦に続く連敗で、大学選手権への道は閉ざされることになりましたが、”庄司組”の戦いはまだ終わったわけではありません。
順位決定戦も含め、残り2試合。
最後まで勇敢に戦う姿を見せてほしいと思います。
私的MOM
⑮桑山太一選手(3年・国学院久我山)
パス、キック、ラン全てが出色。アタックでの貢献度No.1。最後尾に君臨し見事に試合をコントロール。
⑧庄司拓馬主将(4年・東海大仰星)
渾身のジャッカル連発。劣勢の中でも決して失われない”闘志”と”活力”。
最新順位表(11月15日現在)
<Oddリーグ>
順位 | チーム | 勝数 | 負数 | 得点 | 失点 | 点差 |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 天理大 | 2 | 0 | 114 | 0 | 114 |
2 | 関学大 | 2 | 0 | 80 | 45 | 35 |
3 | 近 大 | 0 | 2 | 14 | 78 | -64 |
4 | 摂南大 | 0 | 2 | 31 | 116 | -85 |
天理と関学が危なげなく2連勝を飾り、次節の直接対決でOddリーグの1位通過を懸ける。
天理は昨年まで見せていた圧倒的な攻撃力は影を潜めるものの、ここまで2試合無失点とディフェンスでの安定感が目立つ。
今節では負傷から復帰した⑦松岡大和主将(4年・甲南)が元気な姿を披露。
負傷欠場中の⑬シオサイア・フィフィタ選手(4年・日本航空石川)が復帰すれば、昨季の主力を中心としたベストの布陣が組めることになる。
2連勝の関学も決して侮れない相手。
全勝対決は非常に興味深いとなりそう。
<Evenリーグ>
順位 | チーム | 勝数 | 負数 | 得点 | 失点 | 点差 |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 同 大 | 2 | 0 | 86 | 50 | 36 |
2 | 京産大 | 2 | 0 | 67 | 37 | 30 |
3 | 関 大 | 0 | 2 | 41 | 67 | -26 |
4 | 立命大 | 0 | 2 | 46 | 86 | -40 |
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