関東対抗戦・リーグ戦の開幕で大学ラグビーシーンが熱気を帯びる中、先週末、日本ラグビー協会より大学選手権”開催”の報が届きました。

各チームが最終目標と定め、リーグ上位勢が『大学日本一』の座を競う同大会。

佳境を迎える年末年始が今から楽しみでなりませんが、その前にまず気になるのはやはり組み合わせ。

今年は一体どのようなトーナメントとなっているのか。

それを把握することができれば、各リーグの優勝争いと併せて順位争いも、より興味を持って観戦することができます。

そこでここでは、日本協会より発表された概要を紹介しながら、個人的な順位と組み合わせの予想、そして最後に最新順位を反映した組み合わせ表をお伝えしていきたいと思います。

<決勝戦レビュー↓>

(最新)【決勝戦レビュー】ラグビー大学選手権2020 早稲田大vs天理大

<準決勝レビュー↓>

【準決勝レビュー①】ラグビー大学選手権2020 早稲田大vs帝京大

【準決勝レビュー②】ラグビー大学選手権2020 明治大vs天理大

<選手権結果速報へ↓>

【試合速報】第57回ラグビー大学選手権大会2020  ※リアルタイム更新

更新履歴
12/6  :対抗戦A最終順位決定
      最終組み合わせ決定
12/8  :同志社大出場辞退
12/14:最新組み合わせ表追加(3回戦終了時点)
12/19:最新組み合わせ表追加(準々決勝終了時点)

第57回全国大学ラグビー選手権概要

大会日程・会場

1回戦2020/11/21福岡春日公園無観
2回戦2020/11/29愛知パロマ瑞穂無観
3回戦2020/12/13東京秩父宮有料
大阪花園有料
準々決勝2020/12/19東京秩父宮有料
大阪花園有料
準決勝2021/1/2東京秩父宮有料
決勝2021/1/11東京国立有料

1回戦と2回戦は無観客で実施されるため、観戦可能となるのは3回戦以降。

決勝戦は昨年度と同じ1月11日(月)。新国立での開催が望まれますね。

※11/26に決勝戦が新国立で開催されることが発表されました。

※チケット情報はこちら

出場チーム(全14チーム)

続いては出場チーム。

出場所属リーグ・グループ/地域代表チーム数
関東対抗戦Aグループ

3

関東リーグ戦1部

3

関西Aリーグ

3

前回大会優勝チーム所属(関東対抗戦A)

1

前回大会準優勝チーム所属(関東対抗戦A)

1

九州学生リーグⅠ部

1

東海・北陸・中国・四国地区代表

1

北海道・東北地区代表

1

昨年度の決勝が明治と早稲田という対抗戦勢同士の対決となったため、今年は優勝と準優勝の”チーム所属枠”が対抗戦に与えられ、対抗戦から”5校”が出場できることになります。

関東リーグ戦、関西Aリーグの出場枠はそれぞれ”3”。

この2つのリーグでは狭き門を巡って、激しい出場権争いが繰り広げられることになります。

トーナメント表

それでは次に注目のトーナメント表を見ていきましょう。

※11月5日に各試合の開始時間が決定。最新版にアップデートしています。

 

(情報元:日本ラグビーフットボール協会HP)

若干小さいので少しだけ大きくしてみます。

 

今年の注目は”5校”が出場する対抗戦勢。

中でも最大のポイントは、やはり対抗戦の2位と3位が同じシマに入ったという点でしょう。

対抗戦は3位,4位校まで頂点を狙う実力があると見られているため、2位か3位いずれかがこのタイミングで姿を消すという組み合わせは、非常にスリリングで興味深いところ。

ちなみに、これと同じ組み合わせは2年前の第55回大会でも見られ、その時は準々決勝で対抗戦2位枠の早稲田が3位枠の慶應をロスタイムの逆転劇で下す、という大勝負を繰り広げています。

リーグ1位と同じ山へ入る”対抗戦4位”、さらにリーグ2位、関西1位との連戦が待ち受ける”対抗戦5位”も含め、対抗戦勢は5校が出場できるアドバンテージはあるとはいえ、1位以外どこも厳しい組み合わせになっていると言えます。

順位予想と組み合わせ

では次に、全体のイメージを掴む意味で私の順位予想、、、なんて大それたものではありませんが、現時点(10/14)での個人的な見立てと、その順位を反映した組み合わせを載せておきたいと思います。(※関西リーグは現時点で殆ど情報がないので、あくまで戦力的な見立てとご理解下さい。)

<順位予想>

 

関東対抗戦

関東リーグ戦

関西Aリーグ

1位

帝京大

東海大

天理大

2位

明治大

流通経済大

同志社大

3位

早稲田大

法政大

立命館大

4位

筑波大

5位

慶應義塾大

戦力拮抗の対抗戦は、ここまで今季に懸ける本気度が際立つ帝京大が、2年ぶりに対抗戦王者の座へ返り咲くと予想。

2位は安定感抜群の明治

早稲田のピークは選手権に入ってからか。

リーグ戦は東海大と流経大がデッドヒートを繰り広げるも、最後は東海大が3連覇を達成すると見る。

3位争いは期待も込めて日大法政大

両校の直接対決となる秩父宮決戦(10/31)は要注目です。

関西は怪物CTBシオサイア・フィフィタ選手(4年)ら黄金世代が牽引する天理大がやはり頭一つ抜けているか。

2位は復活を期す同志社大、3位はバックスにタレントの揃う立命館大と見ます。

<組み合わせ予想>

上記予想を組み合わせに反映させるとこういう形となります。

どれもワクワクするようなカードが目白押しですが、中でも注目すべきは右下の山ですね。

早稲田立命館との3回戦を制すると、準々決勝で早くも昨季ファイナルの再戦となる『早明戦』が実現します。

また、東海大同志社大筑波大が入る山は昨シーズンと全く同じ顔触れとなり、筑波へのリベンジに燃える同志社、東海へのリベンジに燃える筑波とこちらも興味深い構図が出来上がります。

流経大天理大が待ち受ける慶應大の山も非常に険しく、やはりこうして見ても、”対抗戦1位の座をどこが奪うか”。

ここが今季の覇権争いにおいて、一つのカギを握ることになりそうですね。

最終組み合わせ決定!

それでは最後に、各リーグ全日程終了後の最終順位を振り返ると共に、その順位を反映した最終の組み合わせを見ていきたいと思います。

全日程終了(12月6日(日)付け)

<最終順位>

 

関東対抗戦

関東リーグ戦

関西Aリーグ

1位

明治大

東海大

天理大

2位

早稲田大

流通経済大

同志社大

3位

慶應義塾大

日本大

京都産業大

4位

帝京大

5位

筑波大

※11/29現在:関西Aリーグ優勝決定戦/3位決定戦の結果、天理大1位、同志社大2位、京都産業大の3位が決定

※12/5現在:関東リーグ戦1部最終節の結果、1位東海大、2位流経大、3位日大の順位が決定

※12/6現在:対抗戦最終節の結果、1位明治、2位早稲田、3位慶應義塾、4位帝京、5位筑波が決定

 

最終組み合わせ決定!!


最終節の結果、早明戦に勝利した明治が6勝1敗で早稲田と並ぶも直接対決で上回り1位確定。敗れた早稲田は2位。

そして、後半ロスタイムの逆転劇で帝京を下した慶應が3位へ浮上。敗れた帝京は4位、日体大に勝利した筑波が5位へ入り、大学選手権出場を決めた。

 


リーグ戦は最終節で流経大が大東大に勝利したものの、得失点の差で東海大が優勝、流経大が2位、日大が3位となった。

関西リーグは優勝決定戦で同志社を圧倒した天理が優勝し、リーグ5連覇達成。

敗れた同志社が2位、関学との3位決定戦を制した京産大が3位となり大学選手権出場を決めた。

そして既に11月29日には選手権2回戦が行われ、九州地区代表の福岡工業大が後半ロスタイムの逆転劇で東海地区代表の朝日大を破り、3回戦進出を決めている。

同志社大出場辞退(※12/8追記)

所属選手にコロナの集団感染が確認されたことにより、12月8日、同志社大は日本ラグビー協会へ大学選手権への出場辞退を申し入れました。
コロナ禍の厳しい状況を乗り越え選手権への出場権を獲得した選手たちの気持ちを思うと、本当に胸が締め付けられる思いです。
私自身選手権での同志社の活躍を楽しみにしていたため、この結末は残念でなりません。
ただ、選手たちに罪はない。
どうか罹患者の方々が責任を背負い込むことのないよう願うと共に、4年生の皆さんの次なるステージでの活躍を応援したいと思います。
中尾主将を中心とした躍動感あふれる今年の”アタッキングラグビー”。
忘れることはありません。

最新組み合わせ表

<12/19:準々決勝終了時点>

※3回戦:流経大vs筑波大は引き分け抽選の結果、流経大が準々決勝進出

<大会公式プログラム>

※今大会は会場での販売が行われず、電子版のみの販売となっています。


第57回全国大学ラグビーフットボール選手権大会プログラム

※内容:全出場校(14校)の写真名鑑・名簿、大会展望記事、注目選手紹介など

<決勝戦レビュー↓>

(最新)【決勝戦レビュー】ラグビー大学選手権2020 早稲田大vs天理大

<早稲田2021推薦組↓>

【高校生進路2021】早稲田大学ラグビー部 スポーツ推薦入学者

<準決勝レビュー↓>

【準決勝レビュー①】ラグビー大学選手権2020 早稲田大vs帝京大

【準決勝レビュー②】ラグビー大学選手権2020 明治大vs天理大

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