2020年度関東リーグ戦第6節の注目試合・東海大vs流経大、法政大vs関東学院大のゲームレビューをお伝えします。

第6節試合結果

11/21
11:30日本大〇88-5大東大秩父宮有料
14:00東海大〇55-38流経大秩父宮有料
11/22
11:30法政大〇33-6関学大江戸川有料
14:00専修大10-21〇中央大江戸川有料

東海大 〇55-38 流通経済大

スターティングメンバー

※太字は前節からの変更メンバー(ポジション変更含む)

東海大学

1 PR
田草川恵③
(東海大甲府)

2 HO
山田生真④
(東海大仰星)

3 PR
前田 翔③
(東海大仰星)

4 LO
ワイサケ
ララトゥブァ②
(Ratu
SirLala)

5 LO
横井 隼④
(石見智翠館)

6 FL
ジョーンズ
リチャード剛③
(伏見工)

8 No.8
吉田大亮④
(東海大仰星)

7 FL
ノア・
トビオ③
(札幌山の手)

9 SH
中村友哉④
(伏見工)

12 CTB
赤木 凜④
(伏見工)

10 SO
武藤ゆらぎ①
(東海大仰星)

13 CTB
杉浦拓実④
(東京)

11 WTB
谷口宜顕①
(東海大仰星)

15 FB
酒井亮治③
(東海大相模)

14 WTB
杉山祐太④
(東海大相模)

<リザーブ>

16徳田悠人 3 178/107 東海大学付属相模高校
17土一海人 3 175/100 東海大学付属相模高校
18星野克之 3 186/116 栄徳高校
19レキマ・ナサミラ F 2 190/115 RatuNavulaSecondarySchool
20後藤善次郎 4 181/98 目黒学院高校
21柴田凌光 3 176/81 秋田工業高校
22丸山凜太朗 3 173/80 東福岡高校
23千葉真之亮 3 173/72 仙台育英学園高校

流通経済大学

1 PR
小川寛大④
(伏見工)

2 HO
松田一真④
(常翔学園)

3 PR
津嘉山廉人④
(流経大柏)

4 LO
タマ・
カペネ③
(Scots
College)

5 LO
アピサロメ・
ボギドラウ②
(RatuKa
davulevu)

6 FL
篠澤 輝①
(流経大柏)

8 No.8
南 太陽②
(大産大附)

7 FL
坂本侑翼④
(流経大柏)

9 SH
野村 悠③
(流経大柏)

12 CTB
土居大吾②
(流経大柏)

10 SO
荒木龍介③
(湘南工科
大附)

13 CTB
ヴィリアメ・
タカヤワ④
(Kelston
Boys)

11 WTB
堀井雄登②
(大東大一)

15 FB
河野竣太③
(常翔学園)

14 WTB
園田亜弥斗③
(京都成章)

<リザーブ>

16飯野 翔也 3 175/107 流通経済大学付属柏高校
17神田 康生 1 192/96 鹿児島工業高校
18吉川 豪人 3 178/112 大阪学院大学高校
19シンクル 寛造 2 189/118 札幌山の手高校
20西山 大樹 3 171/100 流通経済大学付属柏高校
21武井 陽昌 1 168/73 熊本工業高校
22中川 彪流 4 175/87 流通経済大学付属柏高校
23イノケ ・ブルア F 3 180/97 SuvaGrammarSchool

 

<関東ラグビー協会の公式スタッツはこちら>

ハイライト

ゲームレビュー

得点数、失点数共にリーグ1位(東海)、2位(流経)のチーム同士による全勝対決は、互いの強力な留学生が走り合うという実にリーグ戦らしい展開になりました。

東海は開幕からここまで快勝続きだっただけに、強力フォワード擁する流経との”フィジカル戦”でどうか、という点が一つの注目ポイントでしたが、そんな懸念を吹き飛ばすかのように序盤から自慢の攻撃力が爆発。

後半は流経大に怒濤の反撃を受けた時間帯はあったものの、総じて集中力は高く、この試合へ向けてしっかりと準備を進めてきた跡が見て取れました。

ここへきてフォワードは⑧吉田大亮主将(4年・東海大仰星)を中心に固定化が進み、バックスは⑩武藤ゆらぎ選手、⑪谷口宜顕選手(共に1年・東海大仰星)らルーキーが主力格へ成長。

さらに、シーズン序盤は苦戦が続いていたスクラムも、この試合では流経を押し込むまでに進化を遂げるなど、終盤へしっかりとチームを仕上げてくる辺りはさすがリーグ戦王者。

次節・最終戦の相手は、大東大に快勝し勢いを取戻した日大。

リーグ3連覇そして選手権上位進出へ、”リーグ1位”の座は譲れないところでしょう。

 

そして敗れた流経大も、最大26点差あったビハインドを追いついた猛攻は見事なものでした。

同点後のキックオフ直後に奪われた勝ち越しトライがなければ、正直勝敗は分からなかっただけに、東海を追い詰めただけでなく、勝つチャンスも十分にあったと言えると思います。

しかしながら、この試合では前半開始から25分で4トライを失うなど、試合の入りの部分で一人一人のタックルが甘く、自分たちを苦しい状況へ追い込んでしまったこともまた事実。

ダイナミックラグビー”というチームスローガンが示すように、見る側としても”ダイナミック”な打ち合いを楽しみにしているところは正直ありますが、ここから先、特に対抗戦の上位勢に勝つために避けては通れないのが、この”ディフェンス”の部分。

昨年大学選手権で帝京を撃破した試合のように、高いモチベーションを持って臨む試合での”集中力と結束”は目を見張るものがあるチームなだけに、次節・大東大戦ではこの部分をしっかりと修正し、その先の選手権へと臨んでほしいところです。

 

私的MOM

武藤ゆらぎ選手(東海大1年・東海大仰星)

パス、キック、ラン全てで高次元のスキル。”司令塔”としてチームを牽引し、序盤の猛攻を演出した。

坂本侑翼主将(流経大4年・流経大柏)

どの試合でも変わることのないタックルの強度と熱量。ディフェンスの立て直しはこの選手なくしては語れない。

法政大 〇33-6 関東学院大

スターティングメンバー

※太字は前節からの変更メンバー(ポジション変更含む)

法政大学

1 PR
稲田壮一郎③
(中部大
春日丘)

2HO
濱野隼也④
(秋田工)

3 PR
菊田圭佑④
(仙台育英)

4 LO
兼森大輔③
(報徳学園)

5 LO
竹部 力①
(大分舞鶴)

6 FL
吉永純也④
(東福岡)

8 No.8
大澤 蓮③
(長崎南山)

7 FL
山下憲太④
(長崎海星)

9 SH
隠塚翔太朗③
(東福岡)

12 CTB
有田闘志樹③
(鹿児島実)

10 SO
熊田経道①
(大産大附)

13 CTB
堀川 優④
(東福岡)

11 WTB
高橋達也③
(目黒学院)

15 FB
根塚洸雅④
(東海大仰星)

14 WTB
石岡玲英①
(御所実)

<リザーブ>

16井口龍太郎 2 177/93 静岡聖光学院高校
17石母田健太 2 175/106 國學院大學栃木高校
18橋本 陸 4 177/102 東京高校
19佐々木康成 2 180/94 大分舞鶴高校
20山下武準 1 172/82 法政大学第二高校
21山脇一真 1 169/68 天理高校
22伊藤浩介 3 176/85 愛知高校
23ジョーンズ杏人竜 4 180/95 札幌山の手高校

関東学院大学

1 PR
児玉悠希④
(大分雄城台)

2 HO
岡 輝剛④
(佐賀工)

3 PR
壽文字 将④
(盛岡工)

4 LO
小濱康崇③
(鹿児島実)

5 LO
矢野裕二郎①
(関東学院
六浦)

6 FL
山﨑 海③
(佐賀工)

8 No.8
尾崎遼太朗④
(ウェストレイク
ボーイズ)

7 FL
宮川雅也③
(仙台育英)

9 SH
大澤成貴④
(松山聖陵)

12 CTB
芳崎風太③
(関東学院
六浦)

10 SO
三輪悠真③
(尾道)

13 CTB
長尾貴大③
(北条)

11 WTB
福士萌起④
(佐賀工)

15 FB
阿部竜二③
(黒沢尻工)

14 WTB
萬田開人④
(仙台育英)

<リザーブ>

16倉本 操 4 174/108 保善高校
17矢吹悠斗 4 170/100 深谷高校
18長田将大 4 179/115 関東学院六浦高校
19松本裕司 3 178/92 常翔学園高校
20宮上 凜 1 165/76 佐賀工業高校
21立川大輝 1 167/78 佐賀工業高校
22金崎利秋 2 172/95 三本木農業高校
23川崎清純 3 191/100 盛岡工業高校

 

<関東ラグビー協会の公式スタッツはこちら>

 

ゲームレビュー

3年ぶりの激突となった”法関戦”は、粘りのディフェンスで関東をノートライに封じた法政に軍配があがりました。

敗れたカントーはこの試合、ノックオン、パスミス、ノットリリースなど敵陣深く攻め込んでのミスを連発。

フォワードを中心にボールを支配し続け、数多くのチャンスを演出したとしても、やはり決定機でこれだけミスやペナルティを重ねれば、勝つことは難しくなってくる。

”いつでも取れる雰囲気のまま、ずるずると時間だけが経過していった”

そんな試合だったように感じます。

しかし、チームとして上昇気流に乗る法政相手に、一人一人の接点で上回り、法政より多くのチャンスを演出できたことは堂々と胸を張れる部分。

この日も無双ぶりを発揮した⑪福士萌起選手(4年・佐賀工)のパワフルなラン、そして、後半17分に見せた②岡輝剛選手(4年・佐賀工)のビッグタックルなど、胸を熱くさせてくれるシーンも数多くありました。

やはりカントーはこの順位にいてはいけないチーム。

この敗戦は非常に悔しいものですが、これを教訓として前を向いていくしかありません。

次節はいよいよ最終戦。

勝てば6位以内に入り、入替戦を回避できる可能性は残されています。

3年ぶりに経験する1部のフィジカル強度に触れ、心身共に披露はピークに達していると思いますが、ここから再び奮起し、是非悔いのないラストゲームを見せてほしいと思います。

 

一方の法政は、防戦一方の厳しい状況の中、数少ないチャンスを確実にものにしての勝利。

カントーの拙攻に助けられた部分はあったとは言え、このような試合をしっかり勝ちきれるというところに、今季の法政の底力と進化を感じます。

中でも目を引いたのは、

飛距離の出るロングキックで再三味方のピンチを救った⑩熊田経道選手(1年・大産大附)、

今季初スタメンながら、インターセプトやキックパスから鮮やかな2本のトライを決めた⑪高橋達也選手(3年・目黒学院)、

そして、この試合終始優勢に組んだ”スクラム”でしょう。

お互いにスクラムを強みにするチーム同士、この組み合いは見物と思っていましたが、ここまで優劣が出るとは思いませんでした。

法政のスクラムは本当に強くなった。

来期以降も残る①稲田壮一郎選手(3年・中部大春日丘)、⑯井口龍太郎選手(2年・静岡聖光学院)、⑰石母田健太選手(2年・ 國學院栃木)らフロントローを中心に、このまま継続した強化を進めていってくれることを期待します。

さぁいよいよ次節は最終戦。

相手は昨年悔しい逆転負けを喫した専修大学。

この試合に勝てば4位が確定します。

3位以内が出場できる大学選手権は残念ながら逃したものの、まずは上位の位置を常時確保することが、”オレンジ軍団”復権への重要な足がかりとなるはず。

⑥吉永⑮根塚両主将を中心に、是非ベスト布陣で有終の美を飾ってほしいと思います。

私的MOM

熊田経道選手(法大1年・大産大附)

第2節以降法政の正”司令塔”へ君臨。ロングキックのみならずゲームメイクにも落ち着きと冴えを見せる。

福士萌起選手(関東学大4年・佐賀工)

ボールを持てば確実に前進。まさに無双。最終戦での爆発にも期待。

最新順位表(11月22日現在)

チーム勝点勝数分数負数得点失点点差
東海2460034298244
流経20501317134183
日大20501249110139
法政1230314513510
中央6114113228-115
大東6114108260-152
関学4105140282-142
専修410587254-167

<新チーム戦力予想↓>

【新チーム大予想2021】法政大学ラグビー部

<最終節レビュー↓>

【最終節レビュー】関東リーグ戦2020 流経大vs大東大/関東vs中大

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関東リーグ戦1部 結果速報&順位表

<大学選手権組み合わせ予想↓>

【最新順位と組み合わせ予想】第57回全国大学ラグビー選手権大会

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