2020年度関西Aリーグ第3節の注目試合、同志社大vs京産大のレビューをお伝えします。

第3節試合結果

11月21日
11:00Even立命大〇38-0関西大布引
13:00Even同大〇49ー19京産大布引
11月22日
12:00Odd摂南大13-47〇近畿大神戸ユ
14:00Odd関学大17-43〇天理大神戸ユ

同志社大 〇49-19 京都産業大

スターティングメンバー

※太字は前節からの変更メンバー(ポジション変更含む)

同志社大学

1 PR
山本敦輝①
(常翔学園)

2 HO
谷本卯楽③
(同志社)

3 PR
李 優河②
(大阪朝鮮)

4 LO
小菅由一郎③
(京都成章)

5 LO
南 光希③
(東海大仰星)

6 FL
中尾泰星④
(大分舞鶴)

8 No.8
木原音弥③
(東福岡)

8 No.8
田中晴大郎④
(長崎北陽台)

9 SH
人羅奎太郎④
(東海大仰星)

12 CTB
岡野喬吾①
(常翔学園)

10 SO
田村魁世③
(桐蔭学園)

13 CTB
稲吉渓太③
(東福岡)

11 WTB
和田悠一郎③
(東海大仰星)

15 FB
桑山太一④
(国学院
久我山)

14 WTB
山口楓斗③
(東海大福岡)

京都産業大

1 PR
野村三四郎②
(西陵)

2 HO
梅基天翔③
(高岡第一)

3 PR
平野叶翔③
(西陵)

4 LO
樋口誠也④
(京都成章)

5 LO
アサエリ・
ラウシ②
(日本航空
石川)

6 FL
田中利輝④
(東海大仰星)

8 No.8
城間 賢④
(御所実)

7 FL
三木皓正①
(京都成章)

9 SH
廣田 瞬③
(天理)

12 CTB
家村健太②
(流経大柏)

10 SO
西仲 隼②
(近大附)

13 CTB
ニコアス・
ホフア④
(札幌山の手)

11 WTB
吉松玲於④
(筑紫)

15 FB
船曳涼太①
(神戸科技)

14 WTB
堀田礼恩③
(京都成章)

<※関西協会の公式スタッツはこちら>

 

ハイライト

ゲームレビュー

まさかここまで点差の開く試合になるとは予想できませんでした。

この試合でも同志社は、前節・立命館大戦で見せたような怒濤のアタックを披露。

谷本卯楽選手(3年・同志社)、⑧田中晴大郎選手(4年・長崎北陽台)、そして⑦梁本選手に代わり急遽スタメン出場した⑳木原音弥選手(3年・東福岡)らフォワード陣がしっかりと前進を図ると、⑩田村魁世選手(3年・桐蔭学園)、⑮桑山太一選手(4年・国学院久我山)が繰り出すパスへ次々とバックス陣が走り込む。

縦へのスピードと強さを兼ね備える両センター・⑫岡野喬吾選手(1年・常翔学園)、⑬稲吉渓太選手(3年・東福岡)に、”スピードスター”⑭山口楓斗選手(3年・東海大福岡)、そしてこの日神がかった活躍を見せた⑪和田悠一郎選手(3年・東海大仰星)など、まさに役者が揃い踏み。

ファンにとっては極上の試合だったことでしょう。

ただ、この爆発的な攻撃力もさることながら、今季好調の要因はやはり”ディフェンス力”にあると感じます。

初戦の難しさがあった関大戦こそ31失点と苦しみましたが、前節の立命館大戦(53-19)、そしてこの京産大戦は、ディフェンスでの奮闘からアタックのリズムが生み出されていることは明らか。

象徴的だったのはこの試合の前半25分、同志社陣内で展開された19フェーズにわたる京産大のアタックを凌ぎきり、その後、スクラムから⑮桑山選手のトライが生まれたシーン。

トライへ繋げた⑪和田選手のスーパーな足技(?)も見事でしたが、どれだけフェーズを重ねられても陣形が崩れず、最後ノックオンを誘うまでタックルで前へ続けたこの一連のディフェンスにこそ、今季の同志社の充実ぶりが表れているように感じます。

爆発的なアタック力と高い規律を持ったディフェンス力。

今の同志社なら相手がたとえ天理でもきっと互角に渡り合える。

そんな期待を抱かずにはいられません。

対京産大戦の連敗を3で止め、次なるターゲットは5年ぶりとなる『関西王者』。

天理との優勝決定戦。

熱い戦いになりそうです。

 

一方敗れた京産大は、試合序盤に幸先良く先制するも、チャンスでのノックオン、キックオフでのダイレクトタッチ、さらには強みのスクラムでもボールコントロールのミスが起きるなど、自分たちのミスからリズムを失っていったような印象でした。

ルーズボールがことごとく同志社へ入るなどの不運はあったものの、ブレイクダウンやタックルでも押し込まれる場面が目立ったように、”個”のタレントが揃う同志社に対して、”個”と”組織”両方で受けに回ってしまってはやはり勝つことは難しい。

この日先制トライを奪った”ドライビングモール”や試合を通して終始優勢に組んだ”スクラム”など、チームとしての強みは明確なだけに、あとはいかにそれらのシチュエーションを多く作り出し、強みを最大限に生かす戦いが出来るか。

新生・京産大』の力はまだまだこんなものではないはずです。

今季のスローガン「TKO(天理Knock out)」のリーグ内での達成は持ち越しとなりましたが、大学選手権出場の道はまだ残る。

2年ぶりの全国切符獲得へ。

”必勝態勢”で関学戦へ臨んでほしいと思います。

 

私的MOM

和田悠一郎選手(3年・東海大仰星)

ついに戻ってきた同志社の”ラストピース”。この日の勝利はこの選手の爆発なしには語れない。

家村健太選手(2年・流経大柏)

2年生にして既に京産大バックスの要。劣勢の中でも卓越した展開力、キープ力で気を吐いた。

最新順位表(11月22日現在)

<Oddリーグ>

順位チーム勝数負数得点失点点差
1天理大3015717140
2関西学院大2197889
3近 大126191-30
4摂南大0344163-119

天理は関学大に苦しみながらも3連勝でOddリーグ1位通過決定。

Evenリーグ1位の同志社と共に大学選手権出場権を獲得した。

両校は11月29日の優勝決定戦でリーグ優勝を懸けて激突。

その先の大学選手権でのシード権獲得のためにも負けられない戦いとなる。

<Evenリーグ>

順位チーム勝数負数得点失点点差
1同 大301356966
2京産大2186860
3立命大128486-2
4関 大0341105-64

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