2020年度対抗戦Aグループ最終節早稲田対明治戦の予想スタメンと見どころをお伝えしていきます。
<レビュー記事はこちら↓>
(最新)【早明戦2020レビュー】関東対抗戦A 最終節 早稲田大vs明治大
対抗戦最終節対戦表
12月5日 | ||||
13:00 | 青学大 | 17-22〇 | 立教大 | 大和 |
12月6日 | ||||
11:30 | 筑波大 | 〇41-14 | 日体大 | 熊谷 |
14:00 | 早大 | 14ー34〇 | 明大 | 秩父宮 |
14:00 | 慶大 | 〇30-27 | 帝京大 | 熊谷 |
早稲田大 - 明治大
過去5年間の戦績
2015年度:明治 〇32-24● 早稲田
2016年度:早稲田 〇24ー22● 明治
2017年度:明治 〇29-19● 早稲田
2018年度:早稲田 〇31-27● 明治
2019年度:明治 〇36-7● 早稲田
過去5年間は奇しくも勝敗を分け合う形となっている。
明治は勝てば1998年(山岡組)~1999年(斉藤組)以来の早明戦での連勝となる。
予想スタメン
※太字は前節からの変更メンバー(ポジション変更含む)
早稲田大学
1 PR | 2 HO | 3 PR |
4 LO | 5 LO |
|
6 FL | 8 No.8 | 7 FL |
9 SH | ||
12 CTB | 10 SO | 13 CTB |
11 WTB | 15 FB | 14 WTB |
明治大学
1 PR | 2 HO | 3 PR |
4 LO | 5 LO |
|
6 FL | 8 No.8 | 7 FL |
9 SH | ||
12 CTB | 10 SO | 13 CTB |
11 WTB | 15 FB | 14 WTB |
見どころと展望
早稲田大学
・シーズン終盤に入り⑥相良昌彦選手(2年・早稲田実)と⑮河瀬諒介選手(3年・東海大仰星)が復帰したことで、昨年の優勝経験メンバーと期待の新戦力とが融合する理想的な陣容が整った。
・この2週間で大きな怪我人が出ていない限り、早慶戦からメンバー変更してくることは考えにくい。リザーブも含め早慶戦と同じ23人で臨んでくると見る。
・帝京戦、筑波戦、慶應戦と接点で一歩も引かず、真っ向勝負で上回れている部分が、今季の躍進と安定した戦いを支えている。とはいえ明治の圧力は対抗戦屈指。セットプレー、ブレイクダウンでプレッシャーを受けると、天理に封じられた先週の同志社のようにその展開力は威力を失う。
・セットプレーでの安定は大前提として、1人目がしっかり前ヘ出る、2人目のサポートを早くする、そして何より接点で受けず前へ仕掛け続けることが重要になってくる。
・その意味でもこの試合のキーマンは⑥相良選手と⑦村田陣悟選手(1年・京都成章)の両フランカー。彼らがアタックでどれだけ前に出れるか、そしてディフェンスでは明治の突進をどれだけ前で食い止められるか。ここが生命線と見る。
・対抗戦全勝優勝ももちろん大切だが、先の大学選手権を見据えると1位通過と2位通過では組み合わせに雲泥の差が出る。たとえ1点差でも明治を上回り、対抗戦1位通過で選手権に臨みたいところ。
・今年の下馬評では早稲田優位。ただ下馬評が低いときこそ牙を剥いてくるのが明治というチーム。圧力には圧力、プライドにはプライド。部内外で”BATTLE”し続けてきた『丸尾組』の真骨頂をこの大舞台で見せつけてほしい。
明治大学
・フロントローは①番に山本耕生選手(3年・桐蔭学園)、③番に大賀宗志選手(2年・報徳学園)と第4節までスタメンを張った2人をメンバーに入れた。前節では共にメンバー外だったことは気になるが、万全であればスタメンに名を連ねてくると見る。
・フッカーには、前節帝京戦でメンバー復帰し、途中出場から輝きを放った三好優作選手(4年・松山聖陵)を起用すると見る。スタメンは開幕節以来となるが、早稲田相手にスクラムで引くことは許されない。4年生の経験と意地に懸けたいところ。
・そしてバックファイブも4年生を中心に組んでくると予想。前節から覚醒した感のある⑧箸本龍雅主将(4年・東福岡)ら強力なペネトレーターを、⑤髙橋広大選手(4年・桐蔭学園)、⑦繁松哲大選手(4年・札幌山の手)らがどれだけサポートし、分厚いアタックを展開できるか。ここが早稲田撃破のカギと見る。
・一方のバックスは、前節⑩番へ入った森 勇登選手(4年・東福岡)を本来のセンターへ戻し、⑩番には前の試合でトライを生んだキックパスを披露するなど途中出場から躍動した齊藤誉哉選手(2年・桐生第一)を起用すると予想。齊藤選手は今季唯一先発した慶大戦での敗戦で悔しい思いをしているはず。大学選手権へ向け、この早明戦で名誉挽回を図ってほしい。
・明治は帝京戦でスクラムやブレイクダウンで圧倒するなど、前へ出る意識を取り戻した。CTB児玉樹選手(3年・秋田工)、WTB石田吉平選手(2年・常翔学園)を始めバックスにも魅力的なランナーが揃うが、タレント力では早稲田も負けてはいない。走り合いに付き合う必要はなく、FB雲山弘貴選手(3年・報徳学園)のロングキックを中心に、しっかりと陣地を稼ぐ落ち着いたゲームメイクを見せたい。
・この試合に敗れると大学選手権では準々決勝で帝京または慶應と再戦する可能性が浮上する。絶対に落とせないこの状況下、負けが許されないライバル・早稲田相手にどこまで明治のポテンシャルが爆発するのか。このコロナ禍で本気同士の早明戦が見られることに感謝しつつ、この”伝統の一戦”を存分に楽しみたい。
出場メンバー発表
12月4日(金)に関東ラグビー協会より両校の出場メンバーが正式に発表されました。
早稲田大学
1 PR | 2 HO | 3 PR |
4 LO | 5 LO |
|
6 FL | 8 No.8 | 7 FL |
9 SH | ||
12 CTB | 10 SO | 13 CTB |
11 WTB | 15 FB | 14 WTB |
<リザーブ>
16川﨑太雅 1 171/105 東福岡高校
17横山太一 3 177/107 國學院大學久我山高校
18阿部対我 3 180/113 早稲田実業学校
19桑田陽介 3 185/102 明和高校
20田中智幸 3 175/91 早稲田大学高等学院
21河村謙尚 3 171/76 常翔学園高校
22伊藤大祐 1 179/85 桐蔭学園高校
23松下怜央 2 182/92 関東学院六浦高校
・フォワードはリザーブも含め早慶戦と同じ布陣。この13人へのチームとしての信頼が伝わってくる。帝京大戦の活躍で一躍”時の人”となったFL坪郷智輝選手(4年・川越東)の名がないことは残念。選手権での巻き返しに期待。
・一方のバックスは、ここ4試合スタメンを張ってきたCTB平井亮佑選手(4年・修猷館)に代え、昨年の早明戦でも⑫番をつけた中西亮太朗選手(3年・早稲田実)をセンターへ起用してきた。昨季は途中出場含め対抗戦全試合出場ながら、今季はここまでスタメン2試合と苦難のシーズンを送ってきた。この大舞台で意地を爆発させてほしい。
・リザーブにはデビュー戦となった早慶戦で途中出場から輝きを放った”黄金ルーキー”SO/CTB伊藤大祐選手(1年・桐蔭学園)の名も。この試合でもインパクトプレーヤーとしての活躍に期待したい。
明治大学
1 PR | 2 HO | 3 PR |
4 LO | 5 LO |
|
6 FL | 8 No.8 | 7 FL |
9 SH | ||
12 CTB | 10 SO | 13 CTB |
11 WTB | 15 FB | 14 WTB |
<リザーブ>
16三好優作 4 174/99 松山聖陵高校
17山本耕生 3 173/105 桐蔭学園高校
18大賀宗志 2 179/109 報徳学園高校
19山本嶺二郎 1 191/103 京都成章高校
20山本龍亮 4 180/96 桐蔭学園高校
21齊藤誉哉 2 180/89 桐生第一高校
22齊藤大朗 4 181/90 桐蔭学園高校
23松本純弥 3 171/80 佐賀工業高校
・フォワードは前節・帝京大戦と同じ布陣で臨む。フロントロー(①中村選手②田森選手③村上選手)は⑯三好選手,⑰山本選手,⑱大賀選手ら主力組が揃って健在の中でのファーストチョイス。彼らが好調を維持している事実に加え、帝京戦勝利の手応えがこの選択を導いたと言うことだろう。
・そしてバックスも⑭番へ入った石川貴大選手(4年・報徳学園)以外は帝京大戦と同じ布陣を敷く。帝京戦に続く森勇登選手(4年・東福岡)の⑩番起用は驚きだが、この起用は、怪我で今季出場できない山沢選手の想いを受け継ぐという森選手の覚悟と気概を感じさせる。”4年生の絆”。これがあるチームは強い。
・ここまで苦難のシーズンを過ごしてきた⑤髙橋広大選手,⑳山本龍亮選手,㉒齊藤大朗選手(共に4年・桐蔭学園)の”桐蔭トリオ”が、この大舞台で揃ってメンバー入りしたことは喜ばしい限り。ラストイヤーで迎える大舞台での活躍を応援したい。
観戦にあたっての注意事項
<早明戦レビュー↓>
(最新)【早明戦2020レビュー】関東対抗戦A 最終節 早稲田大vs明治大
<2021年度戦力予想↓>