対抗戦から遅れる事1週間。
9月16日に関東大学ラグビーリーグ戦1部が開幕します。
昨年このリーグを制したのは大東文化大学。
実に22年ぶりに覇権を奪回し、”モスグリーン軍団”復活を印象付けました。
ただ昨年、リーグ覇者の大東大、2位の東海大共に大学選手権ベスト4で敗れたため、今年リーグ戦からの選手権出場枠はわずかに”3”。
狭き門を争う戦いは例年以上に激化しそうな気配が漂います。
そこでここでは、出場枠争いに絡むと思われる4校の春からの戦いぶりと、順位予想をしてみたいと思います。
タップできる目次
関東リーグ戦1部
2018年シーズンスケジュール
第1節 | |||
9月16日 | 専修大 | ‐ | 大東大 |
法政大 | - | 中央大 | |
拓殖大 | - | 東海大 | |
流経大 | - | 日本大 | |
第2節 | |||
9月23日 | 東海大 | - | 日本大 |
大東大 | - | 拓殖大 | |
9月24日 | 専修大 | - | 法政大 |
流経大 | - | 中央大 | |
第3節 | |||
10月6日 | 中央大 | - | 東海大 |
法政大 | - | 拓殖大 | |
10月8日 | 専修大 | - | 流経大 |
日本大 | - | 大東大 | |
第4節 | |||
10月20日 | 日本大 | - | 法政大 |
東海大 | - | 専修大 | |
10月21日 | 拓殖大 | - | 流経大 |
中央大 | - | 大東大 | |
第5節 | |||
10月28日 | 東海大 | - | 流経大 |
日本大 | - | 拓殖大 | |
大東大 | - | 法政大 | |
専修大 | - | 中央大 | |
第6節 | |||
11月10日 | 法政大 | - | 東海大 |
大東大 | - | 流経大 | |
11月17日 | 日本大 | - | 専修大 |
11月18日 | 拓殖大 | - | 中央大 |
最終節 | |||
11月25日 | 流経大 | - | 法政大 |
拓殖大 | - | 専修大 | |
大東大 | - | 東海大 | |
中央大 | - | 日本大 |
前年の順位が翌年のスケジュールに反映するリーグ戦らしく、後半へ進むにつれて上位陣同士の激突が見れるという、非常に興味深いスケジュールとなっています。
第5節からの大東、東海、流経、法政の4つ巴はどの試合もLive観戦をしたいと思えるほどワクワク感満載です。
そこまで各校取りこぼしをすることなく進んでほしいところですね。
結果速報はこちらから⇒【わずか3枠を巡る戦い!】関東大学ラグビー2018 リーグ戦1部 激闘の軌跡
主要各校のここまでの戦いぶり
それではここから昨季上位を占めた4校の春季大会から夏合宿までの戦績を振り返ると共に各校の展望を見ていきたいと思います。
大東文化大学
春季大会 | |||
4月28日 | 大東大 | 〇63-12 | 慶應 |
5月13日 | 大東大 | ●17-38 | 帝京 |
5月27日 | 大東大 | △31-31 | 流経大 |
6月3日 | 大東大 | ●14-80 | 明治 |
6月10日 | 大東大 | 〇41-36 | 東海 |
夏合宿 | |||
8月17日 | 大東大 | 〇21-17 | 早稲田 |
8月22日 | 大東大 | 〇86-12 | 関西学院 |
戦績:4勝2敗1分け
昨季リーグ戦覇者のこの成績をどう見るかですが、、、私は正直特に心配はしていません。
間違いなく今年も大東大はこのリーグの優勝候補筆頭と見ます。
その要因は....
今季はルール改正により外国人留学生の出場枠が2人⇒3人へ変更となりました。
この恩恵を最も受けるであろうと私が考えているのがこの大東大だからです。
破壊力抜群のLOタラウ、No.8アマトらファカタヴァ兄弟に重量級バックスのCTBシオペ・ロロ・タヴォ。
この3人が同時出場できるだけで大幅な戦力アップが図れるという点が一つ。
そしてもう一つは、22年ぶりの復活を遂げた昨季からほとんどメンバーが変わっていない事が挙げられます。
フォワードのレギュラーで抜けたのは”狂気のタックラー”(と私が勝手に言っていた)FL河野主将のみ。
バックスもFB中川副将以外は、ほとんど入れ替えなくメンバーが残っている事は心強い限りでしょう。
ファカタヴァ兄弟、FL湯川、FB大矢両副将ら下級生時から主力として活躍したメンバーもいよいよ大学ラストイヤー。
1994年度以来24年ぶりの大学王座奪還へ!
今年も”モスグリーン旋風”の来襲に期待したいと思います。
東海大学
春季大会 | |||
5月6日 | 東海 | ●33-62 | 明治 |
5月20日 | 東海 | ●7-69 | 帝京 |
6月3日 | 東海 | ●41-50 | 慶應 |
6月3日 | 東海 | ●36-41 | 大東大 |
6月17日 | 東海 | 〇28-24 | 流経大 |
夏合宿 | |||
8月14日 | 東海 | ●12-45 | 筑波 |
8月17日 | 東海 | ●10-28 | 慶應 |
8月20日 | 東海 | ●24-61 | 同志社 |
8月24日 | 東海 | 〇28-21 | 早稲田 |
8月26日 | 東海 | ●19-45 | 明治 |
8月29日 | 東海 | ●38-42 | 天理 |
戦績:2勝9敗
2015年度、16年度と2年連続の決勝進出。
そして昨季もベスト4。
優勝こそないものの、近年素晴らしい実績を残してきた東海大学。
FLリーチ・マイケル、PR渡邉隆之、PR三浦昌悟、FB野口竜二、CTB鹿生貫太ら大学在籍時から日本代表へ選出されるメンバーを多く有するなど、個々の能力は大学界随一と言われる布陣でしたが、今年の戦績を見てわかる通り、その勢いには陰りが見え始めています。
しかし、全盛期と比較してしまうとメンバー的には小粒感が否めないものの、FL山田生真(2年)、SO丸山凛太朗(1年)、CTB眞野泰地(3年)ら、東海大仰星、東福岡出身者らを中心にまだまだいい素材は揃っています。
この流れを変える起爆剤となるものは何なのか⁉
その意味ではアタアタ・モエラキオラを同校初の”外国人留学生主将”に据えたのは、必然だったのかもしれません。
そのモエラキオラと1年時から名前を轟かせてきたFLデビタ・タタフもラストイヤー。
今年の出来が来期以降の東海大浮沈のカギを握るといっても過言ではないのかもれません。
このまま大東大にリーグ戦盟主の座を奪われるのか⁉
それとも1年でその座を奪い返すのか⁉
今年の東海には特に注目です。
流通経済大学
春季大会 | |||
5月5日 | 流経大 | ●35-53 | 慶應 |
5月13日 | 流経大 | ●14-61 | 明治 |
5月27日 | 流経大 | △31-31 | 大東大 |
6月3日 | 流経大 | ●17-82 | 帝京 |
6月10日 | 流経大 | ●24-28 | 東海 |
練習試合 | |||
7月1日 | 流経大 | ●17-47 | 筑波 |
夏合宿 | |||
8月24日 | 流経大 | 〇26-21 | 近畿 |
8月26日 | 流経大 | ●14-40 | 天理 |
8月30日 | 流経大 | ●14-24 | 京都産業 |
戦績:1勝6敗1分け
そして東海以上に危機を迎えているのが流経大です。
思い出すのは2年前のリーグ最終戦東海大学戦。
その年の東海大は春先から連勝街道を爆進し、前評判では打倒帝京の最右翼。
リーグ戦は圧倒的な力で制し、選手権決勝まで一気に突き進むと思われていました...
が、その東海へ待ったをかけたのが流経大でした。
この日の流経は、大学No.1の呼び声が高かった東海大フォワードへ真っ向勝負を挑む。
何度はじかれても、何度倒されても、立ち上がっては突き刺さり続ける。
その鬼気迫るタックルと決して折れないメンタルは、本当に見ていて心揺さぶられるものでした。
最近は失点の多さが目に付く流経大ですが、本来はそれだけのポテンシャルを持っているチームのはず。
今年は付属校の流経大柏が高校セブンス大会(アシックスカップ)を制しました。これは同校としては初の全国タイトルです。
下から激しい突き上げを受けながら、このまま沈んでいいわけがありません。
兄貴分の意地に期待しましょう。
法政大学
春季大会 | |||
4月29日 | 法政 | 〇47-28 | 中央 |
5月13日 | 法政 | 〇52-12 | 日本 |
5月20日 | 法政 | ●24-52 | 早稲田 |
5月27日 | 法政 | ●15-68 | 筑波 |
6月3日 | 法政 | 〇94-27 | 日体大 |
練習試合 | |||
6月17日 | 法政 | 〇40-31 | 関西 |
7月14日 | 法政 | ●5-66 | 帝京 |
夏合宿 | |||
8月13日 | 法政 | ●19-42 | 同志社 |
8月23日 | 法政 | 〇21-14 | 京都産業 |
戦績:5勝4敗
そして最後は昨季久々に大学選手権の出場権を獲得した法政です。
2年前は入替戦出場という屈辱を味わった同校が、今このポジションにいる事自体、復活と言ってもいいかもしれません。
ただ、大学選手権で上位を争うレベルであってこそ法政大学は”名門”たりえるはず。
このままでは”古豪”の域を抜け出ることは出来ません。
ただ、昨年はFL吉永、山下、WTB根塚ら22人中7人が高校日本代表クラスの黄金世代が入部。
ルーキーイヤーからレギュラーに定着した彼らに加え、さらに今年もPR稲田(中部大春日丘)、SH隠塚(東福岡)ら即戦力ルーキーも加入。
FB中井健斗、CTB萩原蓮(共に4年)ら爆発力を備えるメンバーも健在と、布陣だけ見れば他校にも全く見劣りはしません。
部員個々の自主性を促すためにキャプテン制ではなく異例のリーダー制を敷くなど改革を押し進める島津体制2年目。
長年課題となってきたセットプレーの強化状況はいかほどか。
”オレンジ軍団”真の復活へ!
いよいよその真価が問われます。
勝手に順位予想
優勝:大東文化大学
2位:東海大学
3位:法政大学
4位:流通経済大学
5位:拓殖大学
6位:日本大学
7位:中央大学
8位:専修大学
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