宿敵・早稲田の前にあと一歩のところで連覇を逃した昨季の明治大学

しかし、『前年度王者』という重圧と戦いながら、年間を通してトップフォームで走り続けた『武井組』の奮闘撃は、負けてもなお、見ているものに多くの感動を届けてくれました。

明治、早稲田伝統両校の相次ぐ復活劇により、時代は再び”早明2強時代”へ。

今季もこの2校を中心に大学ラグビーシーンは展開されることになりそうです。

そんな中、3月1日に同部HP上でいち早く2020年度の新入部員が発表されました。

リベンジを期して臨む新シーズンへ向け、今年はどのようなメンバーが『紫紺軍団』の仲間入りを果たしたのでしょうか。

<2021新入生情報↓>

【新入生2021】明治大学ラグビー部 新入部員と注目選手

2020年度新入部員一覧

PO氏名出身校サイズ代表歴
PR為房慶次朗常翔学園180/115高校代表
PR床田淳貴桐蔭学園178/110代表候補
PR中山律希天理169/105高校代表
PR古田 空明大中野178/110
HO松下潤一郎筑紫172/93代表候補
HO渡邊元隆筑紫丘175/95
LO亀井茜風長崎北陽台193/98高校代表
LO松本光貴明大中野
八王子
189/97U20代表
代表候補
LO山本嶺二郎京都成章191/103高校代表
FL住吉一晟國學院
久我山
182/93
FL角田龍彦明大中野173/80
FL森山雄太東福岡182/93代表候補
FL尾白大吉近大和歌山176/103
No.8石浦大貴報徳学園178/100
SH大越勇気茗渓学園170/73高校代表
SH萩原 周大阪桐蔭173/74
SO池戸将太郎東海大相模180/88代表候補
SO伊藤耕太郎國學院栃木176/83代表候補
SO榎本凜太郎立命館慶祥178/80
CTB廣瀬雄也東福岡179/90高校代表
CTB柳田治久明大中野178/88
CTB石塚勝己桐蔭学園182/91
WTB西川賢哉桐蔭学園176/81代表候補
FB林 哲平東海大相模176/78
※ポジションは部員紹介ページから抜粋

(情報元:明治大学ラグビー部HP)

付属校出身者含め総勢24名。

そしてその内、高校日本代表(候補)クラスは実に13名。

今年も他校を圧倒する豪華メンバーが結集したと言えます。

注目はこの選手たち!

世代屈指のタイトファイブ

昨年明治にはPR葛西拓斗選手(流経大柏)、PR/HO大賀宗志選手(報徳学園)、HO紀伊遼平選手(桐蔭学園)、LO武内慎選手(石見智翠館)ら、花園で名を馳せた豪華なメンバーがタイトファイブとして加入。

中でも大賀選手は明治の誇るフロントロー陣にあって、昨季は選手権含む公式戦6試合に出場するなど既に頭角を現しており、それ以外のメンバーも今年のレギュラー争いに絡んでくることは必至。

上級生もうかうかしてはいられないといったところでしょう。

そしてそのメンバーに加え、さらに今年も強力な猛者達が加入することになりました。

Aシード京都成章を試合終了間際の逆転劇で下し、花園ベスト4進出を果たした常翔学園の闘将・為房慶次朗選手。

桐蔭学園の副将として個性豊かなフォワード陣をまとめ上げ、伊藤大祐主将と共に同校悲願の”花園単独優勝”へ導いた床田淳貴選手。

高校2年時の花園で彗星の如く現れ、破壊力抜群の突進と秀逸なハンドリングスキルで一躍その名を全国へ轟かせた中山律希選手。

193cmと規格外の体躯を誇りながらセブンズユースアカデミーにも選出されるなど、力強さに加え機動力も兼ね備えた、長崎北陽台の副将にしてフォワードの要・亀井茜風選手。

昨季高校ラグビー界を席巻した京都成章の『超高校級』フォワードを”象徴”する選手の一人、191cmの大型ロック・山本嶺二郎選手。

いずれも高校ラグビー界を代表するビッグネーム揃い。

まさに『重戦車』の名に相応しい”世代屈指のタイトファイブ”が集結したと言えるのではないでしょうか。

彼らが同じユニフォームで戦う姿を想像するだけで胸がワクワクしてきますが、その一方で、ここまで一つのチームに集まらなくても、、、と羨望と共に感じてしまう自分がいるのも事実です。

他校にとっては驚異以外の何者でもありませんね。。。

 

ただ、多くの選手が花園で活躍を見せた中、天理の中山選手は、”宿命のライバル”御所実とのハイレベルな県予選決勝で惜しくも敗れ、最終学年では花園出場を逃すという悔しい経験をしました。

この勇姿を今年も花園で見たかった、と残念に思った人は私だけではないはず。

同じポジションには為房選手というライバルがいますが、お互いに切磋琢磨し、大学という舞台で是非その悔しさを爆発させる活躍を見せてほしいと思います。

ライバル対決が熱いBK陣

一方のバックス陣も好素材がズラリ。

まずスクラムハーフ(SH)には、お兄さんが活躍した同志社大ではなく、2018年度の福田健太主将(茗渓学園-明大-トヨタ自動車)と同じ道を選択した『世代最高のスクラムハーフ』大越勇気選手と、2018年度の”大阪桐蔭日本一”を当時2年生ながらレギュラーとして経験した萩原周選手が揃って入部。

2人は昨季花園の2回戦で顔を合わせており、試合は萩原選手のいる大阪桐蔭が55-12で圧倒したものの、大越選手も自軍の追撃トライに繋げた鮮やかなキックパスを披露するなど、その能力の高さを遺憾なく発揮しました。

高いポテンシャルと経験値を誇る2人が、飯沼蓮選手(3年・日川)と丸尾祐資選手(2年・報徳学園)の牙城にどう挑むのか。

要注目です。

 

そしてスタンドオフは個人的に昨季『花園ベストゲーム』である国学院栃木vs報徳学園戦で、司令塔としてチームを引っ張り、前半ロスタイムには鮮やかなサインプレーから自ら決勝トライも挙げた伊藤耕太郎選手と、近年最も成長著しい東海大相模において、1年生から試合に出場し、昨季は主将として躍進するチームを牽引した池戸将太郎選手。

いずれも世代を代表する司令塔の2人。

高校では桐蔭学園・伊藤大祐選手に『世代No.1スタンドオフ』の称号は譲ったものの、大学という舞台でそれを奪い返す可能性は十分。

このポジションには今季副将に選ばれた山沢京平選手(4年・深谷)が『KING』として君臨し、1つ上の代には昨年大学選手権準々決勝・関西学院大戦で『10番』を任された齊藤誉哉選手(2年・桐生第一)もいる激戦区。

同学年のライバルとしてお互い切磋琢磨し、1年生からレギュラー争いに絡む活躍を見せて欲しいですね。

 

今年度も豪華新入部員を迎え、リベンジのシーズンへ臨む明治。

特に今年は武井日向前主将ら前3人が抜けるフロントローは、”レギュラー取り”へ激しい争いが繰り広げられる事になります。

今年入部するメンバーの中から果たして何人の選手が、伝統の”紫紺のジャージ”へ今季袖を通すことが出来るのか。

彼らの1年間に注目していきましょう!

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コメント欄
  1. しこん より:

    最高の経歴を持つ明大中野八王子の松本選手をもらしてますね、
    U20日本代表の飛び級で世界を経験しています。

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