2020年度シーズン対抗戦Aグループ第3節のゲームレビューをお伝えしていきます。(※随時更新)

第3節出場メンバーと見どころ↓

【出場選手&見どころ】関東対抗戦A 第3節 筑波vs明大/早大vs日体

更新履歴
10/19:筑波-明治戦レビュー更新
      早稲田-日体大戦レビュー追記
10/20:慶應ー立教戦レビュー追記
      帝京ー青学戦レビュー追記

第3節対戦表

10月18日
11:30日体大5ー70〇早大熊谷有料
13:00帝京大〇122-0
青学大帝京G無観
13:00慶大〇78-5立教大慶大G無観
14:00筑波大17ー33〇明大熊谷有料

筑波大 17-33〇 明治大

ハイライト

レビュー

この試合は明治の”ジャッカル”の勝利と言えるのではないでしょうか。

ゲームの最大のポイントとなった後半13分⑫森勇登選手のシンビン退場。

このピンチで⑨飯沼蓮選手(3年・日川)、⑮石田吉平選手(2年・常翔学園)が相次いでジャッカルを決め、数的有利を突いてきた筑波の反撃を見事に遮断。

この試合成功させた5つのジャッカルの内バックスの選手が3つ記録するなど、ここぞという場面でバックス陣が渾身のジャッカルを見せてくるあたりに、今年の明治の底力を見た気がします。

明治の得点シーンを見ても、「試合開始早々」「トライを取られた直後」「前後半終了間際」など、ゲームの大切なポイントとなる時間帯で確実にトライを取りきれるあたりはさすが。

スクラム、ラインアウトなどセットプレーの「獲得率100%」という数字も示すように、筑波に厳しい肉弾戦を強いられた中でも、ゲーム自体はしっかりとコントロールすることができていたのではないでしょうか。

そして、個人的にはSH飯沼蓮選手(3年・日川)のアタック力が目を引きます。

今季はハーフとしてのゲームメイクのみならず、密集サイドを自ら仕掛けるプレーや、サポートプレーから抜け出しチャンスメイクをする場面など積極的なプレーが多く見られ、昨季以上に攻撃のオプションとして効果的に機能している印象を受けます。

昨年の経験に加え、ルーキーSO池戸将太郎選手(1年・東海大相模)を引っ張るという意識からか、プレーと声でチームを牽引する姿勢と、プレー全体に余裕が感じられるのは頼もしい限り。

ここからの活躍も非常に楽しみです。

 

そして筑波

敗れはしたものの、タックル、ブレイクダウンなど”肉弾戦”で一歩も引かない姿勢が、この見応えのある好ゲームを作り上げてくれたと感じます。

特に最後まで鋭く前へ出続けたタックルは、見ていて胸に迫るものがありました。

試合を分けたのは、やはり”ペナルティの数”。

”16”を重ねたペナルティのうち、アタックで取られたのも同数くらいあった印象です。

”チャンスで取り急ぐプレー”

”一歩遅れるサポートプレー”

これらは、強度の高い相手との連戦で蓄積された疲労と無関係ではないでしょう。

毎年の事とは言え、筑波が直面する”険しいスケジュール”は本当に気の毒に感じます。

それでも、慶應、帝京、明治と続いた”試練の3連戦”の成績は1勝2敗。

この結果は十分想定の範囲内でしょう。

攻守に身体を張り続けたCTB岡﨑航大主将(4年・長崎北陽台)もしっかりと前を向き、チームも帝京戦同様に後半点差が離れた後も、最後まで戦う姿勢は全く揺らぐことはありませんでした。

筑波はここからさらに強くなる。

一週間空いた後、立教戦を経て迎える11/7の早稲田戦(@秩父宮)。

早稲田にとっては非常にやっかいな相手となりそうです。

 

<私的MOM>

飯沼蓮選手(明大3年・日川)

先制トライ,ジャッカルと攻守に亘り大活躍

岩田真樹選手(筑波3年・明大中野八王子)

密集サイドのディフェンス、大外でのアタック起点

日本体育大 5-70〇 早稲田大

ハイライト

レビュー

早稲田は3試合目でようやく快勝と言えるゲーム。

守っては規律を保ったチームディフェンスで、試合終盤まで日体大を無得点に抑え、攻めては開幕戦以来のコンビとなったSH小西泰聖選手(2年・桐蔭学園)とSO吉村紘選手(2年・東福岡)のゲームメイクが冴え渡り、前後半通じて10本のトライを記録。

今季初スタメンとなったLO下川甲嗣副将(4年・修猷館)はセットプレーの安定と前への推進力をもたらし、

相良選手に代わり急遽スタメン起用となったFL田中智幸選手(3年・早大学院)は好タックルと接点における高いワークレートを披露、

そしてさらに、攻守にわたってフィジカルの違いを見せつけた”新エース候補”WTB槇瑛人選手(2年・國學院久我山)など、各選手がしっかりと持ち味を発揮。

徐々に今年のチームの形が見えてきたように感じます。

一週空けて、いよいよ次節は今季最初にして最大のヤマとも言える帝京大戦。

昨年は早稲田が対抗戦で9年ぶりの勝利を挙げましたが、ここまでの戦いぶりを見る限り現時点での力は帝京が上。

ここでもし大敗を喫するような事があれば、シーズン後半へ大きな影を落としかねません。

あと2週間でどこまでチームを仕上げていくことが出来るか。

チームを束ねる丸尾主将のマネジメントにも期待をしたいと思います。

 

敗れた日体大は帝京戦、慶應戦に続き、厳しい現実を突きつけられる結果となってしまいました。

No.8ヴァイレア選手(3年・日体大柏)を中心に個々で奮闘する姿は見られるものの、やはり守っている時間が長くなればチームとしてのリズムは生まれず、自慢の攻撃力はなかなか生きてきません。

ただ、この日メンバー入りした23人の内、3年生以下が実に18人という若いメンバーなだけに、一つのきっかけで大化けするポテンシャルは秘めています。

目下のライバルとなる青学、立教戦を迎える前に、まずは3試合で242失点と苦しんでいるディフェンスの再整備が急務でしょう。

 

<私的MOM>

平井亮佑選手(4年・修猷館)

力強い突破と一撃必殺のタックル、そして4年目での対抗戦初トライ

ハラトア・ヴァイレア選手(日体大3年・日体大柏)

攻守にわたり獅子奮迅の活躍を見せる

慶應義塾大 〇78-5 立教大

ハイライト

レビュー

慶應は0封した日体大戦(〇74-0)、そしてこの立教大戦と着実にチーム力が上がってきている印象を受けます。

象徴的なのはやはりディフェンス。

前半24分から約10分間自陣ゴール前で立教の猛攻に晒されながら、最後まで規律を保ちゴールラインを割らせなかったチームディフェンスは見事でした。

一人一人のタックルから感じられる”責任”と”魂”。

この2試合は留学生が出場していないこともあってか、”個”に頼らない慶應本来の姿が戻ってきたように見受けられます。

個でも、この日対抗戦で初めてスタンドオフに入った鬼木崇選手(2年・修猷館)は、前半キレキレのステップでチャンスメークするなど輝きを放ち、この日が対抗戦デビューとなった⑫中村大地選手(3年・桐蔭学園)は後半”10番”の位置でプレーし、巧みなキックとパスで慶應のアタックラインを牽引。

司令塔のポジション争いも加熱しつつあります。

次節の相手は明治

⑩番の位置に中楠一期選手(2年・國學院久我山)を戻してくるのか、それとも、、、。

10月30日のメンバー発表が楽しみです。

 

立教は明治、早稲田戦で見せたようなファーストタックルの精度が鳴りを潜め、前半20分間で立て続けに4トライを喫したことが痛かった。

連戦の疲れか全体的に足が重いようにも感じられました。

ただアタックではSO岡本力哉選手(4年・中部大春日丘)のハイパントから再三チャンスを演出するなどゲームプランを遂行する意思は感じられ、点差が離れても最後まで懸命にタックルへいく姿からは、5年ぶりとなる”A”でのゲーム一つ一つを大切にしようとする姿が十分に感じられました。

まだまだ序盤戦が終わったばかり。

”伝統校”立教の矜恃を示す舞台はまだまだ残されています。

 

<私的MOM>

田中慶伸選手(慶大3年・桐蔭学園)

途中出場からの2トライと随所に光るボールキャリー

小林将也選手(立大4年・國學院栃木)

切れ味抜群のカウンターアタックとライン参加でアタックに違いを生む

 

帝京大 〇122-0 青山学院大

レビュー

今季初の100点ゲームは、帝京の強さばかりが目立つ試合となりました。

帝京は点差が離れてもコンタクト強度、プレーの質が全く落ちず、一人一人がしっかりと責任と役割を果たそうとする姿勢が強く見られます。

王者復権に懸ける想いと、全てのポジションでのハイレベルな定位置争いがこの厳しさを生み出していると感じます。

率直に言って強い。

昨年9年ぶりの敗北を喫した早稲田戦(11/1@秩父宮)へ向け、隙は全く見当たりません。

 

そして青学にとっては厳しいゲームとなってしまいました。

開幕節の早稲田戦を皮切りに明治、帝京と続いた厳しい3連戦で、フィジカル・メンタル共に疲労がピークを迎えていたように感じます。

一週間のBYEウィークを経て、次節は日体大戦。

入替戦回避のためには絶対に負けられない相手です。

心身共にリフレッシュした状態で、早稲田戦のような熱い戦いを見せてくれることを期待したいと思います。

 

<私的MOM>

上山黎哉選手(帝京3年・大阪桐蔭)

破壊的なボールキャリーと80分間全ての局面で一切手を抜かない勤勉さ

大村知意選手(青学大2年・茗渓学園)

何点取られてもキックオフで先頭に立ちプレッシャーをかけ続けるその姿勢

 

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