【準決勝見どころ②】ラグビー大学選手権2020 明治大vs天理大展望

2020年12月30日 2021年7月14日

2020年度ラグビー大学選手権準決勝･明治大vs天理大の予想スタメンと見どころをお伝えしていきます。

更新履歴

12/31：登録メンバー発表

<決勝見どころ>

(最新)【決勝戦見どころ】ラグビー大学選手権2020 早稲田大vs天理大展望

<準決勝レビュー↓>

【準決勝レビュー①】ラグビー大学選手権2020 早稲田大vs帝京大

【準決勝レビュー②】ラグビー大学選手権2020 明治大vs天理大

タップできる目次

1 準決勝対戦表
2 明治大 - 天理大
3 登録メンバー発表(追記)
4 観戦にあたっての注意事項

準決勝対戦表

<2021年1月2日>

12:20	早大	〇３３-２７ (試合終了)	帝京大
14:45	明大	１５ｰ４１〇 (試合終了)	天理大

明治大 - 天理大

近年の対戦戦績

<大学選手権>

2018年度決勝：明治　〇22-17●　天理

予想スタメン

※太字は前節からの変更メンバー(ポジション変更含む)

明治大学

1 PR 中村公星② (国学院栃木)	2 HO 田森海音③ (長崎北陽台)	3 PR 村上慎③ (法政二)
4 LO 片倉康瑛④ (明大中野)		5 LO 髙橋広大④ (桐蔭学園)
6 FL 福田陸人③ (國學院栃木)	8 No.8 箸本龍雅④ (東福岡)	7 FL 繁松哲大④ (札幌山の手)
	9 SH 飯沼蓮③ (日川)
12 CTB 廣瀬雄也① (東福岡)	10 SO 森勇登④ (東福岡)	13 CTB 児玉樹③ (秋田工)
11 WTB 石田吉平② (常翔学園)	15 FB 雲山弘貴③ (報徳学園)	14 WTB 石川貴大④ (報徳学園)

天理大学

1 PR 谷口祐一郎④ (東海大仰星)	2 HO 佐藤康③ (天理)	3 PR 小鍜治悠太④ (大産大附)
4 LO ｱｼﾍﾟﾘ･ﾓｱﾗ③ (日本航空石川)		5 LO 中鹿駿④ (光泉)
6 FL 服部航大③ (天理)	8 No.8 山村勝悟② (天理)	7 FL 松岡大和④ (甲南)
	9 SH 藤原忍④ (日本航空石川)
12 CTB 市川敬太④ (日新)	10 SO 松永拓朗④ (大産大附)	13 CTB ｼｵｻｲｱ･ﾌｨﾌｨﾀ④ (日本航空石川)
11 WTB ﾏﾅｾ･ﾊﾋﾞﾘ① (高知中央)	15 FB 江本洸志③ (日本航空石川)	14 WTB 土橋源之助④ (光泉)

見どころと展望

明治大学

･明治はここ3試合⑭番以外でメンバー変更を行ってきていない。スクラムは日を追うごとに安定感を増し、バックスもセンターからコンバートした森選手が”司令塔”としてチームへ落ち着きをもたらせている事を考えると、この試合も同じメンバーで臨む可能性が高いと見る。

･準々決勝では気迫と強みを前面に押し出してくる日大に苦戦しロースコアの展開を強いられたが、”ラインアウトモール”、”留学生の待つ大外への展開”という得点源は見事に遮断した。たとえ相手のペースに持ち込まれても規律を高く保ち、最後は相手の強みでもある”スクラム”で勝負を決めてくる辺りは、”対抗戦王者”の戦いぶりに相応しい。

･”希代のスキッパー”箸本龍雅主将(4年･東福岡)が率いるチームに、驕りや慢心など本来無縁だが、タイトな試合を経験したことで、この準決勝には一切の緩みを排除して臨んでくるだろう。

･準決勝の相手･天理は、4強の中で唯一全勝でここまで勝ち上がってきたチーム。勢いづいたら止められない爆発力を誇るだけに、その火付け役を担う”スクラム”だけは絶対に有利に組ませたくない。組み方が異なると言われる関西勢とは今季初対戦だが、ファーストスクラムから圧倒し、”明治のプライド”を示したいところ。

･勝利へのカギと見るのは、相手フロントスリー(⑩松永⑫市川⑬フィフィタ)へのディフェンス。中でもアタックのタクトを握る⑩松永選手に自由を与えると、両センター陣を前へ出す”フラットパス”が猛威を振るう。内側と外側からしっかりとプレッシャーを掛け続け、パスの出所を遮断したい。

･セットプレーで上回り、相手キーマン(⑩松永⑬フィフィタ)を封じ込めることが出来れば、総合力で勝る明治の優位は揺るがない。昨季決勝で敗れた早稲田へのリベンジ、そしてそれを仲間へ託したSO山沢京平副将の想いに応えるためにも、ここで終わるわけにはいかない。

東西王者による決戦を制し、いざ『約束の地』国立へ。

熱い戦いを期待したい。

天理大学

･流経大との準々決勝では”エース”FB江本洸志選手(3年･日本航空石川)が復帰し、シーズン終盤にベストメンバーが揃った。

･ただ、その試合の前半でNo.8山村勝悟選手(2年･天理)が負傷退場。ここまで、”和製バックロー陣(⑥服部⑦松岡⑧山村)”の躍動がチームへ勢いをもたらせてきただけに、怪我の具合は非常に気がかり。もし欠場となるとLOモアラ選手(3年)をNo.8に下げるなど、留学生の起用法にも変更が生じてくる。

･流経大戦では自慢の攻撃陣が爆発し、前後半通じて12トライを奪った。中でも流経の強力フォワードを”スクラム”で圧倒できたことは、今季ここまで関東勢との対戦がなかった天理にとって大きな自信になったと見る。

･準決勝でも”セットプレー”と”接点”で明治の圧力に耐え、フォワードが前進を図れれば、⑬フィフィタ選手(4年･日本航空石川)⑪マナセ･ハビリ選手(1年･高知中央)ら強力なランナー擁するバックスの爆発力が生きてくる。

･選手権での対明治で思い出されるのは、やはり2年前の決勝。特に痛めた左足をテーピングでガチガチに固定しながら、明治FB山沢選手とキック合戦を繰り広げたSO松永拓郎選手(4年･大産大附)の姿は今でも忘れることが出来ない。

･リベンジの舞台は2年前と同じ”秩父宮”。一昨年の明治戦、昨年の早稲田戦のように両伝統校を後押しするこのスタジアムの大歓声は、対戦校にとって”完全アウェイ”の雰囲気を作り出す。今年はコロナ禍で観客数が制限されるとはいえ、多くの明治ファンで埋め尽くされるであろうこの秩父宮が、天理にとって『鬼門』の地であることに変わりはない。

･関東での試合が今季初となるチームには厳しい状況となるが、天理としての何よりの強みは、一昨年の決勝の地を踏んでいるメンバー6人、そして昨年の準決勝を経験しているメンバー12人が、今年も主力としてチームを支えていること。

･中でも、1年生から主力を張るSH藤原忍選手(4年･日本航空石川)、SO松永拓郎選手(4年･大産大附)、CTBフィフィタ選手の3人、さらに”声”と”プレー”でチームを引っ張る”闘将”FL松岡大和主将(4年･甲南)の存在は大きく、彼らの経験があれば苦しい局面もきっと乗り越えていけるはず。

2年前のリベンジを果たし、再び決勝の舞台へ。

彼ら『黄金世代』の最終章に期待したい。

そして最後に、、、

準決勝へ臨む前に2年前の決勝戦、特に”ラスト15分”をもう一度振り返ってみたい↓

この両校の死闘を目の当たりにすれば、もう言葉など不要。

あとは決戦を見守るのみだ。

登録メンバー発表(追記)

※太字は前節からの変更メンバー(ポジション変更含む)

明治大学

1 PR 中村公星② (国学院栃木)	2 HO 田森海音③ (長崎北陽台)	3 PR 大賀宗志② (報徳学園)
4 LO 片倉康瑛④ (明大中野)		5 LO 髙橋広大④ (桐蔭学園)
6 FL 福田陸人③ (國學院栃木)	8 No.8 箸本龍雅④ (東福岡)	7 FL 繁松哲大④ (札幌山の手)
	9 SH 飯沼蓮③ (日川)
12 CTB 廣瀬雄也① (東福岡)	10 SO 森勇登④ (東福岡)	13 CTB 児玉樹③ (秋田工)
11 WTB 石田吉平② (常翔学園)	15 FB 雲山弘貴③ (報徳学園)	14 WTB 石川貴大④ (報徳学園)

天理大学

1 PR 谷口祐一郎④ (東海大仰星)	2 HO 佐藤康③ (天理)	3 PR 小鍜治悠太④ (大産大附)
4 LO ｱｼﾍﾟﾘ･ﾓｱﾗ③ (日本航空石川)		5 LO 中鹿駿④ (光泉)
6 FL 服部航大③ (天理)	8 No.8 山村勝悟② (天理)	7 FL 松岡大和④ (甲南)
	9 SH 藤原忍④ (日本航空石川)
12 CTB 市川敬太④ (日新)	10 SO 松永拓朗④ (大産大附)	13 CTB ｼｵｻｲｱ･ﾌｨﾌｨﾀ④ (日本航空石川)
11 WTB ﾏﾅｾ･ﾊﾋﾞﾘ① (高知中央)	15 FB 國本茂孝④ (石見智翠館)	14 WTB 土橋源之助④ (光泉)