2020年度ラグビー大学選手権準決勝・早稲田vs帝京の予想スタメンと見どころをお伝えしていきます。
<選手権決勝見どころ>
【決勝戦見どころ】ラグビー大学選手権2020 早稲田大vs天理大 展望
<準決勝レビュー↓>
【準決勝レビュー①】ラグビー大学選手権2020 早稲田大vs帝京大
【準決勝レビュー②】ラグビー大学選手権2020 明治大vs天理大
準決勝対戦表
<2021年1月2日>
12:20 | 早大 | 〇33-27 | 帝京大 |
14:45 | 明大 | 15ー41〇 | 天理大 |
早稲田大 - 帝京大
近年の対戦戦績
<対抗戦>
2016年度:帝京 〇75- 3● 早稲田
2017年度:帝京 〇40-21● 早稲田
2018年度:帝京 〇45-28● 早稲田
2019年度:早稲田 〇34-32● 帝京
2020年度:早稲田 〇45-29● 帝京
<大学選手権>
2008年度 決勝 :早稲田 〇20-10● 帝京
2009年度 2回戦:帝京 〇31-20● 早稲田
2010年度 決勝 :帝京 〇17-12● 早稲田
2012年度 準決勝:帝京 〇38-10● 早稲田
2013年度 決勝 :帝京 〇41-34● 早稲田
予想スタメン
※太字は前節からの変更メンバー(ポジション変更含む)
早稲田大学
1 PR | 2 HO | 3 PR |
4 LO | 5 LO |
|
6 FL | 8 No.8 | 7 FL |
9 SH | ||
12 CTB | 10 SO | 13 CTB |
11 WTB | 15 FB | 14 WTB |
帝京大学
1 PR | 2 HO | 3 PR |
4 LO | 5 LO |
|
6 FL | 8 No.8 | 7 FL |
9 SH | ||
12 CTB | 10 SO | 13 CTB |
11 WTB | 15 FB | 14 WTB |
見どころと展望
早稲田大学
・準々決勝で慶應に快勝した内容を考えると、このタイミングでのメンバー変更は考えづらい。大きな怪我人が出ていない限り、スタメンは同じ15人で臨むと予想する。
・ただ、準々決勝でメンバーから外れたLO大﨑哲徳選手(3年・国学院久我山)、対抗戦終盤以降ここまで負傷離脱が続くCTB平井亮佑選手(4年・修猷館)ら主力組は、コンディションが整えばメンバー入りしてくる可能性は十分。個人的には、対抗戦の帝京戦で”狂気”ぶりを発揮したFL坪郷智輝選手(4年・川越東)のアカクロ復帰にも期待をしたい。
・帝京には対抗戦で2連勝中と、戦う選手たちはもちろん、ファン心理としても帝京への苦手意識は徐々に払拭されてきているように感じる。ただ、準々決勝ではリーグ王者・東海との激しい”フィジカル戦”を制してきたように、トーナメントではギアが1段上がり、全く別のチームへと変貌を遂げてくるのが帝京の怖さ。
・選手権での勝利は優勝した2008年度の決勝まで遡り、その翌年の敗戦から長く覇権から遠ざかった早稲田にとってこの”深紅の軍団”は、幾度も挑んではその高い壁に阻まれ続けてきた因縁の相手。この準決勝という舞台で帝京を撃破してこそ、真の意味で”赤い呪縛”から解放されると言える。
・「しっかりとしたタックル」「強く身体を当てる」準決勝へ向けたインタビューで帝京FB奥村翔副将がそう語ったように、帝京との戦いで”フィジカルバトル”は不可避。勢いに乗せると一気に畳みかけてくる圧力を擁す相手だけに、早稲田としては特にメンタル面で受けに回らず、序盤から”挑む”、”仕掛ける”という意識を強く持つことが肝要。
・やはりカギを握ってくるのは、対抗戦で苦戦したスクラム含む”セットプレー”、”接点”、そして”タックル”。ここが安定してくれば、得点力や分析力では早稲田が上と見る。CTB伊藤大祐選手(1年・桐蔭学園)が入り、展開力とダイナミズムが増したバックス陣を生かすシーンを多く作りたい。
・フィジカルにはフィジカル、展開力には展開力。全ての面で上回ってこそ、2年連続の『荒ぶる』への道は開けてくる。宿敵を撃破し、再び決戦の地・”国立”へ。1月2日はテレビの前にかじりつき、この大一番の行方を楽しみたい。
帝京大学
・対抗戦では早慶明に3連敗と、昨年同様、終盤になるにつれ勢いを失っていった。しかし、準々決勝では、4試合ぶりにスタメンへ名を連ねたLO久保克斗選手(4年・国学院栃木)、開幕節以来の復帰となったPR細木康太郎選手(3年・桐蔭学園)、CTBニコラス・マクカラン選手(4年・ハミルトンボーイズ)らがチームへ活力を与え、リーグ戦王者・東海を見事に撃破。
・ラインアウトでのミスやアタックでのオプション不足など、チームとしての戦い方にはまだまだムラが見られるものの、フィジカルに長ける東海を前に、原点である”強く激しいコンタクト”が戻ってきたことは朗報。
・中でも大きいのは、被トライをドライビングモール1本に抑えるなど、最後まで集中力を切らさなかったディフェンス面での奮闘。この試合では『黄金世代』と評される4年生がスタメンの半数以上を占めたことで、「やり切る」「出し切る」といった徹底と覚悟が改めてチームに芽生えたように感じる。
・準決勝ではこのメンバーに加え、ここ数試合リザーブスタートが続くSH土永 雷選手(4年・光泉)を先発へ戻し、さらなる結束を促してくると予想。
・帝京の勝利に欠かせないのは、やはり”接点の制圧”。そのために重要なのは、”規律”の部分と見る。
・11月1日の対抗戦時には、スクラムやボールキャリーなど一つ一つの接点で上回るも、予想以上に激しくきた早稲田のブレイクダウンでのファイトや、レフェリーとの解釈の違いなどに苦しみ、前後半を通じて”14”と多くのペナルティを犯し、自らリズムを崩していった印象が強い。
・その後も、明治戦で”14”、慶應戦で”11”、そして準々決勝でも”10”とペナルティを多く重ねてきたことを考えると、この部分はまだまだ修正されているとは言いがたい。準決勝でもFL松本主将の不在が予想される中、求められるのはNo.8安田司選手(4年・常翔学園)、LO久保選手ら4年生がリーダシップを発揮し、いかに80分間規律を高く保ち続けられるか。それがこの試合のカギと見る。
・早稲田の壁を乗り越えれば、「黄金世代による王座復権」はいよいよ現実味を帯びてくる。頂点まであと2つ。ここで立ち止まるわけにはいかない。
登録メンバー発表(追記)
※太字は前節からの変更メンバー(ポジション変更含む)
早稲田大学
1 PR | 2 HO | 3 PR |
4 LO | 5 LO |
|
6 FL | 8 No.8 | 7 FL |
9 SH | ||
12 CTB | 10 SO | 13 CTB |
11 WTB | 15 FB | 14 WTB |
帝京大学
1 PR | 2 HO | 3 PR |
4 LO | 5 LO |
|
6 FL | 8 No.8 | 7 FL |
9 SH | ||
12 CTB | 10 SO | 13 CTB |
11 WTB | 15 FB | 14 WTB |
※リザーブ含むメンバー表はこちら
早稲田は④大﨑選手をスタメン復帰させてきた以外は、準々決勝・慶應戦を同じメンバーを揃えてきた。
FL坪郷智輝選手、CTB平井亮佑選手(共に4年)の名がないことは残念だが、この布陣が間違いなく現時点でのベスト。
”赤い呪縛”を解き放つ最強メンバーとして、これ以上は望むべくもない。
一方の帝京は対抗戦全試合でスタメンを張ったLO山川一瑳選手(2年)が復帰し、注目の“⑨番”には準々決勝に続き片岡祐二選手(2年)を起用してきた。
サプライズだったのは木村朋也選手(4年)をリザーブに回すなど、両ウィングに変更を加えてきたこと。
中でも”⑪番”へ入る大籔洸太選手(2年・中部大春日丘)は、昨季ルーキーながら開幕節で対抗戦デビューを果たすも、今季はここまで出場のなかった選手。
『U17日本代表』『高校日本代表候補』にも名を連ねた逸材としてその能力に疑いはないが、最上級生の”エース”に代え、期待の若手をこの大一番で起用してきたその意図は何か。
留学生2人をバックスへ起用してきた戦略も含め注目したい。
観戦にあたっての注意事項
<大会公式プログラム>
※今大会は会場での販売が行われず、電子版のみの販売となっています。
※内容:全出場校(14校)の写真名鑑・名簿、大会展望記事、注目選手紹介など
<2021年度新チーム予想↓>
<早稲田2021推薦組↓>