3回にわたって主要リーグ各校の新体制を紹介してきましたが、顔ぶれを見ていて思ったことが一つあります。

それは、、、

東海大仰星出身者が多い”

ということ。

同じように感じた方も多くいらっしゃるかもしれませんが、ついつい気になってしまったので、各幹部選手の出身校をランキングにしてみました。

それと同時に、彼らが高校時代だった2016年度を簡単に振り返ってみたいと思います。

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2020年度新体制出身校ランキング

学校名人数氏名役職
東海大仰星8人吉田大亮
根塚洸雅
田中利輝
庄司拓馬
北山翔大
人羅奎太郎
島田久満
松本大吾
東海大・主将
法政大・主将
京産大・主将
立命館・主将
立教大・主将
同志社・副将
立命館・副将
関西大・副将
大阪桐蔭4人松本健留
呉山聖道
西小路大河
久保慎太郎
帝京大・主将
大東大・副将
専修大・副将
中央大・副将
東福岡3人箸本龍雅
吉永純也
今住拳矢朗
明治大・主将
法政大・主将
近畿大・副将
桐蔭学園3人川勝自然
山田雅也
相良隆太
中央大・主将
筑波大・副将
立教大・副将
京都成章3人藤村琉士
三木亮弥
堀田 琳
日本大・主将
慶應大・副将
青学大・副将
御所実3人南 昂伸
北村将大
城間 賢
大東大・主将
帝京大・副将
京産大・副将
伏見工2人奥村 翔
中村友哉
帝京大・副将
東海大・副将
常翔学園2人森田博斗
松田一真
近畿大・主将
流経大・副将
札幌山の手2人鈴木 匠
ニコラス・ホフア
大東大・副将
京産大・副将
東京2人西野稜祐
青木智成
青学大・主将
中央大・副将
修猷館2人下川甲嗣
南 徹哉
早稲田・副将
早稲田・副将

※敬称略

※幹部に複数人(2人以上)選ばれた高校のみを抽出

 

やはりランキングにすると一目瞭然。

1位の東海大仰星が8人、2位の大阪桐蔭が4人。

仰星出身者が他校と比較してずば抜けて多いことが分かります。

ヒガシと仰星のライバル関係

今年大学4年生になる世代は、2016年度に高校3年生だった選手が中心。

この2016年は明治大の主将へ就任した箸本龍雅選手率いる東福岡が、”春の選抜”、”セブンズ”、”冬の花園”を全て制し『高校三冠』を達成した年。

FL吉永純也選手(法政大)、CTB森勇登選手(明治大)、WTB古賀由教選手(早稲田大)らを中心に、高校日本代表候補11人という圧倒的な戦力を誇り、”西の横綱”と評されるヒガシの黄金期を象徴するようなチームでした。

今、その当時のスタメンを見ると、まさにそうそうたる顔ぶれが名を連ねています。。。

東福岡 花園決勝戦スタメン
1PR畠中輝同志社
2HO岩谷知忠同志社
3PR小林賢太早稲田
4LO清原裕揮青学大
5LO箸本龍雅明治大
6FL吉永純也法政大
7FL木原音弥同志社
8No.8福井翔大パナソニック
9SH隠塚翔太朗法政大
10SO丸山凛太朗東海大
11WTB焼山功雅京産大
12CTB森勇登明治大
13CTB堀川優法政大
14WTB山下太雅法政大
15FB古賀由教早稲田

 

そして、その最強チームへ真っ向から立ち向かったのが、山田生真主将率いる前年度『高校三冠王者』の東海大仰星。

こちらも高校日本代表候補10人を擁し、世代有数のタレントが集っていたチームであったことは間違いありません。

東海大仰星 花園決勝戦スタメン 
1PR谷口祐一郎天理大
2HO島田久満立命館
3PR大橋亮太京産大
4LO田中利輝京産大
5LO庄司拓馬立命館
6FL山田生真東海大
7FL山村幹太京産大
8No.8吉田大亮東海大
9SH人羅奎太郎同志社
10SO山本浩貴同志社
11WTB宮崎佑基近畿大
12CTB松本大吾関西大
13CTB長田智希早稲田
14WTB根塚洸雅法政大
15FB河瀬諒介早稲田

 

ただ、そこに至るまでの仰星は、春の選抜では準決勝で桐蔭学園に敗れ、花園の大阪府予選決勝では大阪朝鮮を相手に12-10と薄氷の勝利で全国切符を手にするなど、その評価は低く、前年度の花園王者ながら大阪勢(常翔学園、大阪桐蔭、東海大仰星)の中では”3番手”と揶揄されるほど苦しんだ年でした。

しかし花園では、初戦で光泉を61-5と破ると、3回戦では山沢京平選手(明治大)率いるBシード深谷(○48-19)、準々決勝では同じくBシード東京(○40-12)、そして準決勝では選抜大会で土を付けられたAシード校桐蔭学園(○29-21)らを次々と撃破。

迎えた東福岡との決勝では、不利と見られていた下馬評をものともせず、後半13分まで14-14と互角に渡り合う展開で、ホームと化した地元・花園を大いに沸かせる活躍を見せます。

惜しくも最後は”ヒガシ”の強力な圧力によって誘発された一つのハンドリングエラーが、勝敗を分ける結果となりましたが、『三冠王者』を最後まで追い詰めた”山田組”の奮闘劇は、見るものを魅了し、試合ごとにチームとして成長していく”高校ラグビーの醍醐味”を改めて感じさせてくれるものでした。

私自身もこの試合のことは感動と共に今も心に深く刻み込まれています。

それだけに試合後の山田主将の涙は忘れることができません。

前年度王者という重圧と戦い、苦戦続きだったチームを鼓舞し、頂点へあと一歩のところまで導きながら、それでもなお敗戦の責任を全て背負い込み、人目をはばからず泣き崩れる姿。

「今日のような(試合後の)ロッカールーム、涙のスタンドは2度と見たくない。1、2年生にも2度と作ってほしくないスタンドでした。」

何という責任感、何という情熱でしょうか。

2016年度の東海大仰星というチームは、この熱きリーダーが牽引する素晴らしいチームでした。

 

そして各校のリーダーへ

そして今季、この”山田組”の中から実に8名もの選手が、リーダーとして各チームの中核を担うこととなりました。

例年と比較しても、一つの学校からこれだけのメンバーが選出されるのは異例のことです。

元々リーダーを担えるメンバーが多く集い、彼らが”山田生真”という男を支えたからこそあのチームが生まれたのか、それとも、あの苦しい経験を皆で分かち合い、各自がそれに真剣に向き合ったからこそ多くの選手がリーダーへと成長していったのか。

外からしか見ていない私には、その答えは定かではありません。

しかし、自校のグラウンド改修工事により、一定期間練習場を失ったしがない公立校ラグビー部を、最大限のリスペクトを持って迎え入れてくれた20年前から、私がこのチームに抱いている印象は変わりません。

当時高校2年生ながら既にリーダーの風格十分だった”若きカリスマ”湯浅大智監督の指導力、高校屈指の部員数を誇る仰星ファミリーの結束力、そして試合後のスタンドへの挨拶に象徴されるように、部に関わる全ての人たちに対するリスペクト、それらが根底にあるからこそ、次々と優秀なリーダーが育ち、輩出されていくんだなと、毎年このチームを見ていて感じます。

当の山田選手本人は主将ではなく、東海大のFWリーダーへ就任。

高校時代からバックローとしてコンビを組む吉田大亮主将を今度は支える立場として、悲願の日本一を目指すチームに今年も貢献してくれることでしょう。

高校時代同じチームで切磋琢磨したメンバーが、リーダーとしてそれぞれのチームをどのように率いていくのか。

その目線で今年の大学ラグビーを見てみるのも、また違った楽しみ方が出来そうですね。

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