各大学の2020年度新体制を紹介するシリーズの第2弾は関東大学リーグ戦1部。

今年は下級生から中心を担ってきた世代が最終学年を迎えるチームが多く、さらには関東学院大の1部復帰など楽しみな話題が豊富。

新シーズンに向けて、各チームの新幹部はどのような布陣となっているのか。

昨年の順位順に見ていきたいと思います。

関東大学リーグ戦1部

東海大学

監督木村季由
主将吉田大亮No.84年東海大仰星
副将中村友哉SH4年伏見工

選手権準決勝で明治に屈し(●10-29)、ベスト4で敗退した昨季の東海大学。

各世代代表のリーダーを歴任し『世代最高のリーダー』と評された眞野泰地主将(東芝へ加入)をもってしても日本一へは届かず、頂点への道はやはり高く険しいものがあります。

そして今年、悲願の日本一を目指すチームを託されたのは、眞野前主将と同じ東海大仰星出身の吉田大亮選手。

186cm/97kgの恵まれた体躯を持ち、高校日本代表候補にも選ばれた高校時代は、チームの中心として活躍し花園準優勝を経験。

大学に入ってからはここまであまり出場機会は多くありませんが、出場した試合では強力なフィジカルを生かしたボールキャリーと、誰よりも大きな声でチームを鼓舞する姿が印象的な好選手。

主力が多く残り、”昨年より強い”と目される今年のチームをどのように率いるのか。

非常に楽しみです。

ただ、個人的には東海大仰星で主将を務め、大学での実績も十分なFL山田生真選手の主将就任が既定路線と考えていたため、この選出は正直意外でした。

負傷などがあったのかと心配しましたが、山田選手はFWリーダーにはしっかり名を連ねており、今季は高校時代からバックローとしてコンビを組む吉田選手のサポート役として、チームに貢献してくれることを期待したいと思います。

 

日本大学

監督中野克己
主将藤村琉士HO4年京都成章
副将村上陽平SH4年仙台育英

新体制が発表された直後に、部員の大麻所持事件により活動休止に追い込まれた日大ラグビー部。

昨季はリーグ戦で22年ぶりの2位、大学選手権でも20年ぶりのベスト8進出と躍進。

強力なスクラムを武器に旋風を巻き起こし、アメフト問題で失墜した”日大ブランド”の名誉挽回に大きく寄与してきただけに、この事件は非常に残念でなりません。

調査委による内部調査の結果、この事件が組織的ではなかったと結論づけられたことが唯一の救いです。

現在は活動自粛中で、同部ホームページ上ではまだ今後の活動についての言及はなされていません。

ただ、日本一という大きな目標へ向け船出した『藤村組』のシーズンを閉ざす判断だけは絶対に避けて欲しいと、切に願います。

<日大2020年度新入部員↓>

(最新)【逆風を越え旋風再び】日本大学ラグビー部 2020年度新入生

 

流通経済大学

監督内山達二
主将坂本侑翼FL4年流経大柏
副将松田一真HO4年常翔学園

”リーダー20人体制”という異例の改革を行い、大学選手権3回戦で創部史上初めて公式戦で帝京大学を破る快挙を成し遂げた昨季の流経大。

突破力とリーダーシップに秀でたNo.8積賢佑主将(クボタへ加入)のもと確立した、ボールを大きく動かし、決定力のある両WTB(横瀬慎太郎選手、イノケ・ブルア選手)を走らせるスタイルは、躍動感に溢れ見るものを魅了してくれました。

そのチームの後を継ぎ、今年のキャプテンに選ばれたのはFL坂本侑翼選手。

2年生からチームの主力を担い、昨季も春シーズンからほぼ全ての試合で先発フル出場。

無尽蔵のフィットネスと強力なタックルで魅せるハードワーカーです。

今年サンウルブズのスコッドにも選ばれたWTBイノケ・ブルア選手に加え、SH野村悠選手(流経大柏)、FB河野竣太選手(常翔学園)ら、昨季の主力が多く残るバックス陣の破壊力はリーグ随一。

核が抜けたフロントとバックロー陣が春シーズンに経験を積んでくれば、2014年以来6年ぶりのリーグ制覇、そして昨季以上の成績(ベスト4)も見えてくるのではないでしょうか。

 

大東文化大学

監督日下唯志
主将南 昂伸SH4年御所実
副将鈴木 匠SO4年札幌山の手
呉山聖道FL4年大阪桐蔭

リーグ序盤戦で躓き、4位で大学選手権の出場を逃した昨季の大東文化大学。

ファカタヴァ兄弟を擁し、爆発的な攻撃力と強固なディフェンスでリーグを席巻した近年の勢いが失われつつある中、下級生時代からチームの躍進を支えてきた2017年入部組が最終学年を迎えます。

その世代が率いる今季、チームの主将へ指名されたのは、ルーキーイヤーからチームの屋台骨として活躍し続けてきた南昂伸選手。

強気なゲームメイクと、抜群の脚力で自らトライも奪える”超攻撃的”スクラムハーフ。

下級生時代は感情の起伏がプレーに出るシーンも見られましたが、昨年は劣勢の中でも大きな声を出し、最後まで冷静にチームを鼓舞する姿が目立ちました。

ユニバーシアード日本代表の主将(筑波仁熊選手と共同)として7人制で金メダルに輝き、リーダーシップにも磨きがかかった南選手。

復活をかける今年のチームをどう牽引するのか。

注目の1年となります。

<2020年戦力予想↓>

(最新)【戦力予想2020】関東リーグ戦1部 大東文化大学~FW編~

(最新)【戦力予想2020】関東リーグ戦1部 大東文化大学 ~BK編~

専修大学

監督村田 亙
主将夏井大樹CTB4年秋田中央
副将西小路大河FL4年大阪桐蔭

1部復帰2年目となった昨季は3勝を挙げ、リーグ5位へ躍進した専修大学。

2位日大(●21-29)、4位大東大(●26-33)相手にも接戦を演じるなど、上位勢相手にも通じる実力があることを証明しました。

上位進出を目論む今シーズンの主将に選出されたのは、昨季、センターとして春シーズンから公式戦全試合でフル出場を果たし、チームの躍進を支えた夏井大樹選手。

大黒柱として君臨した昨季の主将SO郡司健吾選手の穴を埋め、昨シーズン以上の成績を収めることが出来るか。

村田監督が掲げるフレンチ・スタイルも浸透し、更なる大物食いの可能性を秘める今季の専大。

非常に楽しみです。

 

法政大学

監督駒井孝行
主将吉永純也FL4年東福岡
根塚洸雅CTB4年東海大仰星
副将山下憲太FL4年長崎・海星
斎藤大智WTB4年黒沢尻北
高橋達也WTB4年目黒学院
大澤 蓮FL4年長崎南山

この順番で法政の名前が出てくるのが残念でなりません。。

2勝5敗で拓大と並び、直接対決の結果(○28-24で勝利)でかろうじて入替戦を回避した昨シーズンの法政。

昨季は井上拓選手の単独主将として臨みましたが、今年は2シーズン前のように複数リーダー制に戻してきた形です。

復活を期す今季、チームのリーダーに選出されたのはFL吉永選手とCTB根塚選手。

4年前の花園決勝でぶつかった東福岡と東海大仰星の出身で、どちらも高校日本代表。

入部当時から将来を嘱望されてきた選手です。

2017年入部組は他にも山下憲太選手、山下太雅選手ら7人の高校日本代表クラスが集った”黄金世代”。

長年の課題だったスクラムも、昨年は上位校とも互角に渡り合うまでに成長。

否が応でも今季への期待が高まってしまいますね。

(5/14追記 公式HPでは駒井孝行氏が監督と表記)

<法政2020戦力予想はこちら↓>

(最新)【戦力予想2020】関東リーグ戦1部 法政大学 ~FW編~

(最新)【戦力予想2020】関東リーグ戦1部 法政大学 ~BK編~

中央大学

監督松田雄
主将川勝自然FL4年桐蔭学園
副将青木智成LO4年東京
久保慎太郎CTB4年大阪桐蔭

リーグ戦で1勝6敗の最下位と苦しみ、入替戦を経て1部へ踏みとどまった中央大学。

ただ、2部リーグで7戦全勝と充実の戦力で入替戦へ臨んだ立正大を相手に見せた快勝撃(○52-24)は、中大の”意地”と”復活”を印象づけるには十分な内容でした。

U20日本代表前監督の遠藤哲HCに全権を委ねるなど、昨季から指導体制も変わり、着実に改革を進める同校。

2年生から主力を務める川勝自然選手を新主将に据える今季。

中大旋風は吹き荒れるか。

 

関東学院大学

監督板井良太
主将萬田開人FB4年仙台育英
副将福士萌起CTB4年佐賀工
矢吹悠斗HO4年深谷

創部60周年を迎えるメモリアルイヤーに、見事3年ぶりの1部復帰を果たした関東学院。

17-28の劣勢から後半ラスト10分で大逆転した入替戦は、見ていて心を揺さぶられる試合でした。

10年連続で大学選手権決勝に進出した黄金期から時は流れても、やはり”カントー”はこの1部のステージで見たいチーム。

大学1年生ながらセブンズ日本代表にも選ばれた、191cmの大型WTB川崎清純選手(3年・盛岡工)ら楽しみな逸材も在籍しています。

1年生の頃から試合へ出場する萬田新主将の下、リーグ戦の”台風の目”となる活躍を期待したいですね。

<2020年戦力予想↓>

(最新)【戦力予想2020】関東リーグ戦1部 関東学院大学~FW編~

(最新)【戦力予想2020】関東リーグ戦1部 関東学院大学~BK編~

 

各チーム主将まとめ

大学氏名PO学年出身
東海吉田大亮No.84年東海大仰星
日大藤村琉士HO4年京都成章
流経大坂本侑翼FL4年流経大柏
大東大南 昂伸SH4年御所実
専修夏井大樹CTB4年秋田中央
法政吉永純也
根塚洸雅
FL
CTB
4年
4年
東福岡
東海大仰星
中央川勝自然FL4年桐蔭学園
関東学院萬田開人FB4年仙台育英

<2020年シーズンスケジュール↓>

(最新)【祝・開幕決定②】大学ラグビー関東リーグ戦1部 チーム別日程

<2020年戦力予想はこちら↓>

【戦力予想まとめ】2020年度大学ラグビー主要リーグ メンバー予想

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