ファカタヴァ兄弟、古畑翔選手ら”ビッグネーム”が抜け、大幅な戦力入れ替えを余儀なくされた昨季の大東文化大学。
1年生から主力を担ったFL佐々木剛選手(大東大-東芝)を主将に据え、復活を期して臨んだリーグ戦では、序盤で拓大と日大に敗れるなど苦戦が続き4位。
3位までに与えられる大学選手権の出場権を逃し、道半ばでシーズンを終えることとなりました。
2017年の復活優勝以降、2位(2018年)、4位(2019年)と徐々に順位を落とし、苦しむ『モスグリーン軍団』。
このまま低迷を続けるわけにはいきません。
復活を期す今季へ。
新たに加わったメンバーを見ていきたいと思います。
<2021新入生情報↓>
2020年度新入部員一覧
PO | 氏名 | 出身校 | サイズ | 代表歴 |
---|---|---|---|---|
PR | 藤倉大介 | 国学院栃木 | 177/125 | 代表候補 |
PR HO | 頼 拓治 | Glenalmond College | 174/105 | |
PR LO | 藤本海晴 | 大阪桐蔭 | 180/103 | |
PR LO | 河野 仁 | 中部大 春日丘 | 180/98 | |
HO | 伊藤正乃助 | 常翔学園 | 171/87 | |
LO | 新屋 快 | 大阪桐蔭 | 196/106 | U17代表 代表候補 |
LO | レオネ スコット ケアヌ ププンガトア | Rotorua Boys | 188/93 | |
LO FL No.8 | 松山 青 | 岐阜工 | 182/93 | |
LO FL No.8 | 奥原岳人 | 大東大一 | 180/97 | |
LO FL No.8 | 辻岡優希 | 和歌山工 | 180/91 | |
LO No.8 | 鈴木雄海 | 金足農 | 185/79 | |
FL | 三村和真 | 中部大 春日丘 | 181/80 | |
FL | 手島壮汰 | 石見智翠館 | 172/87 | |
FL No.8 | 西林勇登 | 御所実 | 174/90 | 代表候補 |
FL No.8 WTB | 菅原琉貴弥 | 秋田中央 | 167/70 | |
SH | 稲葉聖馬 | 御所実 | 164/73 | U17代表 高校代表 |
SH SO | 髙田尚汰 | 秋田工 | 165/73 | |
SO CTB | 小田嶋生吹 | 秋田中央 | 178/78 | |
CTB | 宮垣優成 | 大産大付 | 178/85 | |
CTB WTB | 川幡耕大 | 大東大一 | 172/81 | |
WTB | 水関洸太朗 | 常翔学園 | 170/70 | |
WTB FB | 佐藤亮吾 | 秋田中央 | 180/83 | 7'sアカデミー |
WTB FB | 上之園拓眞 | 川越工 | 183/80 | |
CTB WTB | ラトゥ ペニエリ ジュニア | St Peter's Cambridge | 190/96 | |
FL HO PR | 長田一志 | 小倉 | 175/90 |
(情報元:大東文化大ラグビー部HP)
留学生2人を含む総勢25名が新たに加入することになりました。
高校日本代表のSH稲葉聖馬選手(御所実)を筆頭に、代表クラスが4名。
前年度と比較しても、充実したリクルートと言えるのではないでしょうか。
注目はこの選手たち!
豪華代表クラスの面々
最も注目されるのはやはり代表候補に名を連ねたメンバーでしょう。
的確な判断とパスワークで”御所実の心臓部”を担い、明治大へ進学した大越勇気選手と並び『世代最高のスクラムハーフ』と評される稲葉聖馬選手。
花園準V御所実のフォワードの中心にして、ハードタックルでも鳴らす西林勇登選手。
177cm/125kgと規格外のサイズで1年生の頃から”国栃(コクトチ)”の3番を担い、『世代最強スクラム』の呼び声高い藤倉大介選手。
U17日本代表の経歴も併せ持ち、花園へ出場した選手中”2番目の高さ”を誇る196cmのビッグマン・新屋 快選手。
いずれも世代を代表する逸材だらけ。
この豪華な面々を見るだけでも大東大リクルートの充実ぶりが伺えます。
特にスクラムを武器とする藤倉選手には、大東大”最強スクラム”の象徴として活躍した藤井大喜・前副将の穴を埋める活躍に期待したいところですね。
東北が生んだ逸材
そして今年のルーキーの中で、忘れてはけないのはこの選手。
東北が生んだ”逸材中の逸材”・小田嶋生吹選手。
切れ味鋭いステップワークのみならず、広い視野と柔らかいハンドリング技術で味方を生かすプレーにも秀でる『万能型のセンター』。
そのプレーぶりは、言葉で説明するよりご覧頂いた方が早いでしょう。
小田嶋生吹(おだしまいぶき)SO/CTB
秋田中央(秋田)#高校ラグビー#大学ラグビー pic.twitter.com/dBnF2pZajZ— KOCKY.RUGBY (@toyrugby) March 19, 2020
ものが違いますね。
ボールを持つと何かやってくれそうな雰囲気を持つ選手。
これまで代表に縁が無かったことが不思議なくらいです。
さらに、同じ秋田中央からは50m5秒9の俊足を武器に、2年連続で”セブンスユースアカデミー”に選出された経歴を持つ佐藤亮吾選手も加入。
花園秋田県予選で伝統校・秋田工を2年続けて撃破したその実力は本物。
大学の舞台で大ブレークを期待したい選手達ですね。
それ以外にもNZの名門ロトルアボーイズで活躍したレオネ・スコット・ケアヌ・ププンガトア選手と、”大東大のレジェンド”・シナリ・ラトゥ氏の実弟ペニエリ・ラトゥ選手の息子ラトゥ・ペニエリ・ジュニア選手の『留学生コンビ』。
そして、秋田工の主将・SH髙田尚汰選手、石見智翠館の主将・FL手島壮汰選手ら、強豪校でリーダーを経験した選手も続々加入。
入学後の成長が楽しみな選手達がズラリと顔を並べます。
『モスグリーン軍団』復活へ
昨年はリーグ4位ながら、全7試合中6試合が10点差以内のゲームと接戦の連続。
特に、リーグ戦を制し選手権ベスト4まで駆け上がった東海大(●18-27)、3回戦で帝京大を破り同ベスト8へ進出した流経大(●21-22)とは、試合終盤までもつれる大激闘を演じました。
これは昨季のチームも大学界有数の実力を有していたことの証。
”低迷”と呼ぶには値しません。
今年度の主将を務める南昂伸選手(4年・御所実)を筆頭に、鈴木匠選手(4年・札幌山の手)、朝倉健裕選手(3年・御所実)、鎌田進太郎選手(3年・石見智翠館)、松田武蔵選手(2年・ロトルアボーイズ)らが残るバックス陣は昨年既に世代交代に成功。
となると今季の課題は、昨年からレギュラーが総入れ替えとなる”フロントロー陣”です。
やはり大東大の躍進には、代名詞である”大学最強スクラム”の復活が必要不可欠。
25名中16名をフォワード勢で埋めたルーキー達が、今季どこまでAチームの底上げに絡んでいくことが出来るか。
河野良太主将(大東大-中部電力-釜石SW)が率いた2017年度以来のリーグ戦制覇へ。
『逆襲のモスグリーン軍団』へ期待しましょう!
<2021新入生情報↓>
<2020年戦力予想↓>