2020年度ラグビー大学選手権3回戦の出場メンバーと見どころをお伝えしていきます。
<準々決勝見どころ↓>
【準々決勝見どころ①】ラグビー大学選手権2020 早大vs慶大/東海vs帝京
【準々決勝見どころ②】ラグビー大学選手権2020 明治vs日大/天理vs流経
<3回戦レビュー記事↓>
【無情の抽選決着】ラグビー大学選手権2020 3回戦結果&レビュー
タップできる目次
3回戦対戦表
12/13 | ||||
11:30 | 日本大 | 〇108-0 | 福工大 | 秩父宮 |
11:35 | 京産大 | 14-47〇 | 慶應大 | 花園 |
14:00 | 流経大 | 〇19-19 | 筑波大 | 秩父宮 |
※抽選の結果、流経大が準々決勝進出 | ||||
14:00 | 同志社 | (中止)〇 | 帝京大 | 花園 |
日本大 - 福岡工業大
スターティングメンバー
※太字は前試合からの変更メンバー(ポジション変更含む)
日本大学
1 PR | 2 HO | 3 PR |
4 LO | 5 LO |
|
6 FL | 8 No.8 | 7 FL |
9 SH | ||
12 CTB | 10 SO | 13 CTB |
11 WTB | 15 FB | 14 WTB |
福岡工業大
1 PR | 2 HO | 3 PR |
4 LO | 5 LO |
|
6 FL | 8 No.8 | 7 FL |
9 SH | ||
12 CTB | 10 SO | 13 CTB |
11 WTB | 15 FB | 14 WTB |
※リザーブ含むメンバー表はこちら
見どころ
日本大学
・フォワードはリーグ最終戦となった第6節・大東大戦のメンバーをベースに、ルーキーFL井上風雅選手(1年・東福岡)を今季初めてスタメンへ起用してきた。170cmとサイズは小柄ながら、強靱な足腰、破壊的な突破力、相手を無力化するハンドオフを武器とする世代屈指のペネトレーター。この試合はまずこの選手に注目したい。
・バックスはリーグ戦4試合で⑨番を背負った前川李蘭選手(1年・目黒学院)ではなく、チームの副将を務める村上陽平選手(4年・仙台育英)をSHへ起用。前川選手はインパクトプレーヤーとして後半途中からリズムを変える役割を担う。
・そしてセンターはここまで全試合先発出場を続けてきたCTB広瀬龍二選手(2年・日川)に代え、ここまでウィングとしての起用が目立っていた齋藤芳徳選手(4年・大分東明)を⑫番へ起用。センターでの先発は昨季選手権早稲田戦以来約1年ぶり。一発勝負の重要な試合でチャンスを得た、4年生の意地に期待したい。
・日大は東海大との最終節が中止となったことにより、約3週間実戦から間隔が空いている。1回戦から既に2試合をこなしてきた福岡工大との試合感の差は懸念されるが、昨年早稲田に敗れた花園ではなく、勝手知ったる秩父宮で試合が出来ることは大きい。藤村琉士主将(4年・京都成章)を始め昨季選手権を経験しているメンバーを中心に、落ち着いた試合運びで勝利を収めたいところ。
福岡工業大
・フォワードはPR鍋島秀源選手(2年・輝翔館)に代え、今村彰吾選手(2年・熊本工)を①番へ戻してきた以外は2回戦・朝日大戦と同じメンバーで臨む。九州リーグからほぼ顔ぶれに変更はなく、ほぼ不動のメンバーと言える。
・バックスも3回戦から大きな変更はないが、⑭番にはこの試合が今季初スタメンとなる地元・福工大城東出身の山田晋選手(1年)を起用してきた。同選手は東福岡勢が中心となる昨年の”福岡県選抜”に同校から唯一選ばれ、チームの一員として茨城国体の優勝に貢献した注目のルーキー。果たしてどのようなプレーを披露してくれるのか、非常に楽しみ。
・今大会では1回戦で八戸学院大を破り(〇43-21)、2回戦ではここまで選手権で幾度も激戦を繰り広げてきたライバル朝日大をロスタイムの逆転劇(〇28-24)で下すなど、チームは上昇気流に乗る。
・リーグ戦でもトップレベルにある”日大フォワード”の圧力はここまで戦ってきたチームを凌駕するが、フォワードが劣勢の中でも最後に勝利を手にした朝日大戦のように、ロースコアで競った展開に持ち込めれば勝機は出てくる。
・チーム唯一の外国人留学生で『U20日本代表』としても活躍した⑬ヴァカラヒ・シオエリ選手(3年・目黒学院)を中心に、少ないチャンスを確実にものにし常に先行するゲーム運びを見せたいところ。
京都産業大 ー 慶應義塾大
スターティングメンバー
※太字は各リーグ最終戦からの変更メンバー(ポジション変更含む)
京都産業大学
1 PR | 2 HO | 3 PR |
4 LO | 5 LO |
|
6 FL | 8 No.8 | 7 FL |
9 SH | ||
12 CTB | 10 SO | 13 CTB |
11 WTB | 15 FB | 14 WTB |
慶應義塾大学
1 PR | 2 HO | 3 PR |
4 LO | 5 LO |
|
6 FL | 8 No.8 | 7 FL |
9 SH | ||
12 CTB | 10 SO | 13 CTB |
11 WTB | 15 FB | 14 WTB |
※リザーブ含むメンバー表はこちら
見どころ
慶應義塾大学
・注目ルーキー福澤慎太郎選手(1年・本郷)を⑧番で起用するなど、フォワード、バックス共に対抗戦最終節の帝京戦と同じ15人をスタメンに並べてきた。
・その帝京戦では試合終盤までリードを許す苦しい展開ながらも最後までフォワード戦に拘り、ロスタイムに2本のトライで7点差をひっくり返す逆転劇を演出。自分たちの強みをシンプルに生かす戦術が功を奏し、チームは今波に乗っている。
・京産大は伝統的にフォワード戦に強みを持つチームだが、逆にその部分で優位に立つことが出来れば勢いを止めることが出来る。⑫イサコ・エノサ選手(2年)が徐々にチームへフィットしてきたことで、バックスのアタックにも厚みが生まれてきているが、まずはフォワードで身体を当て続け京産大の出足を鈍らせたいところ。
・この試合に勝利すれば次の準々決勝で待ち受けるは”宿敵”早稲田。11月23日の早慶戦のリベンジ、さらには”ロスタイムの悲劇”で敗れた2年前の準々決勝のリベンジを果たすためにも、この試合で負けることは許されない。
京都産業大学
・負傷で関学との3位決定戦を欠場していた③平野叶翔選手(3年・西陵)が2試合ぶりにスタメン復帰。フォワード戦が生命線となるこの試合で、2年生からスクラムの中心を担い、”U20日本代表候補”にも名を連ねたこの選手の復帰は非常に大きい。
・バックスは離脱中のSO西仲隼選手(2年・近大付属)、FB船曳涼太選手(1年・神戸科技)の主力2人がこの試合にも間に合わなかった。ただ、先に行われた3位決定戦では、⑫番から⑩番の位置へ入った家村健太選手(2年・流経大柏)が多彩なキックでチームを前に押し上げ、⑮北山絢大選手(2年・東海大仰星)は巧みなライン参加から再三ビッグゲインを見せるなど、代わりを務めた選手がそれぞれ躍動。バックスの展開力に不安はない。
・慶應は2年前の選手権3回戦で敗れた因縁の相手(●25-43)。その試合は本来強みであるはずのフォワード戦で劣勢に回り、最後まで主導権を握ることができない完敗だった。先週行われた最終戦でもフォワードのドライビングモール、ピック&ゴーで帝京を粉砕したように、この試合もフォワード戦で挑んでくることは必至。
・京産大としてはセットプレーの成功率を高めることに加え、⑤アサエリ・ラウシ選手(2年・日本航空石川)、⑧ヴェア・タモエフォラウ選手(1年・札幌山の手)らペネトレーターを前面に押し出し、まずは接点で上回りたいところ。
・京産大の花園での選手権は2016年度の3回戦以来。この時は”完全ホーム”の花園で明治相手にフォワード戦で上回り26-22と撃破している。同志社の出場辞退により、この日花園に訪れるファンの期待は京産大へ集中することは間違いない。競った展開に持込み、4年前と同じ雰囲気を作り出すことが出来れば面白い展開になってくる。
・関西のプライドを守るため、そして”盟友”同志社のためにも熱い戦いを見せてくれることを期待したい。
流通経済大 - 筑波大
スターティングメンバー
※太字は各リーグ最終戦からの変更メンバー(ポジション変更含む)
流通経済大学
1 PR | 2 HO | 3 PR |
4 LO | 5 LO |
|
6 FL | 8 No.8 | 7 FL |
9 SH | ||
12 CTB | 10 SO | 13 CTB |
11 WTB | 15 FB | 14 WTB |
筑波大学
1 PR | 2 HO | 3 PR |
4 LO | 5 LO |
|
6 FL | 8 No.8 | 7 FL |
9 SH | ||
12 CTB | 10 SO | 13 CTB |
11 WTB | 15 FB | 14 WTB |
※リザーブ含むメンバー表はこちら
見どころ
流通経済大学
・フォワードはここまで全試合でスタメンを張る⑦坂本侑翼主将(4年・流経大柏)や”不動のフロントロー”(①小川②松田③津嘉山)に加え、平井寿太郎選手(4年・鹿児島玉龍)を新たに④番へ起用してきた。
・平井選手は昨季選手権準々決勝の帝京戦でフル出場を果たすなど、昨シーズン終盤に定位置を確保するも、今季はこの試合がシーズン初のメンバー入り。この重要な一戦で先発起用された期待に、4年生の意地で応えたいところ。
・バックスはここまで4試合連続で司令塔を務めてきた荒木龍介選手(3年・湘南工大附)がリザーブに回り、柳田翔吾選手(2年・流経大柏)をこの大一番で⑩番へ起用。昨季はルーキーながら司令塔の座を確保するも、今季の出場はここまで途中出場の3試合にとどまってきた。盟友⑫土居大吾選手(2年・流経大柏)とのコンビ復活で、流経の”ダイナミックラグビー”を体現したい。
・リーグ優勝を懸けた先週の大東大戦では、序盤からガツガツ前へ出てくる大東大のディフェンスに自慢の攻撃陣が沈黙し、わずか3トライに封じられた。その試合を研究済みであろう筑波も同じディフェンスで対抗してくることはまず間違いない。流経としては大東大戦で単独での仕掛けが目立ったイノケ・ブルア選手(3年)ら留学生の”個”に頼るのではなく、いかに”組織”として80分間戦えるか。
・リーグ戦のプライドを死守するためにも、対抗戦5位校に負けることは許されない。接点での強度、しぶとさ、泥臭さを持つ筑波は決して与しやすい相手とは言えないが、何としてもここを突破し、昨年同じ舞台で敗れた天理大への挑戦権を手にしたいところ。
筑波大学
・フォワードはここまで5試合に先発の肥田晃季選手(2年・中部大春日丘)ではなく、安里大吾選手(4年・名護)を②番に起用してきた。安里選手は2年生から対抗戦へ出場し昨年も主力を務めた。今季はここまで先発機会に恵まれてこなかったが、この試合は4年生の経験に懸けてきた形か。
・両ロックはほぼ不動。バックローは前節ロックに入ったルーキー梁川賢吉選手(1年・尾道)を⑥番に戻し、機動力に長ける3人で組んできた。
・バックスは”黄金ルーキー”谷山隼大選手(1年・福岡)の名前がないことは残念だが、現時点で考えられるベストの布陣。
・今季、ゲームメイクに冴えを見せる⑩山田雅也選手(4年・桐蔭学園)、攻守にわたりチームの心臓部を担う⑫岡﨑航大主将(4年・長崎北陽台)らが局面を打開し、対抗戦でも屈指のタレント力を誇るバックスリー(⑪仁熊⑭植村⑮松永)が躍動すれば、見ている方としては堪らない展開になってくる。
・フォワードの圧力では重さと巧さを兼ね備える流経大に分があると見るが、強豪揃いの対抗戦で切磋琢磨してきた筑波も総合力では決して引けはとらない。スクラム、ラインアウトなどセットプレーを確実にものにし、接点でどれだけ対抗出来るか。
3回戦屈指の好カードを楽しみたい。
観戦にあたっての注意事項
<大会公式プログラム>
※今大会は会場での販売が行われず、電子版のみの販売となっています。
※内容:全出場校(14校)の写真名鑑・名簿、大会展望記事、注目選手紹介など
<準々決勝見どころ↓>
【準々決勝見どころ①】ラグビー大学選手権2020 早大vs慶大/東海vs帝京
【準々決勝見どころ②】ラグビー大学選手権2020 明治vs日大/天理vs流経
<3回戦レビュー↓>
【無情の抽選決着】ラグビー大学選手権2020 3回戦結果&レビュー
<選手権試合速報↓>
<選手権展望↓>