先週末に大学選手権の決勝が行われ、今年度の大学ラグビーシーズンもついに終了の時を迎えました。
今年は、、
”絶対王者”帝京の連覇ストップ、
”小兵軍団”天理の奮闘”、
そして、、
”重戦車”明治の復活優勝!
など、ワールドカップイヤーを盛り上げるかのように数々の珠玉なドラマが生まれました。
そして、100周年の記念の年に対抗戦優勝(帝京と同率)と5年ぶりの正月越えを果たした早稲田。
今年成しえなかった頂点を目指し、既に新シーズンへ向けた準備がスタートしています。
ここからの注目は
どのようなメンバーが新戦力として入部してくるのか⁉
ですね。
そこでここでは2019年4月に入学してくる、ラグビー部推薦入試組を見ていきたいと思います。
<新入生情報2021↓>
(最新)【新入生2021】早稲田大学ラグビー蹴球部 新入部員と注目選手
タップできる目次
早稲田大学 2019年スポーツ推薦入学者
トップアスリート入試
トップアスリート入試とは?
この入試制度では、スポーツ科学に強い関心を持ち、在学中あるいは卒業後にトップレベルの競技スポーツ選手として、国際大会で活躍し得る者の入学を期待しています。
そのため、出願資格は出願時点でオリンピックや世界選手権などの国際的レベルの競技大会への出場経験、もしくはそれに相当するレベルの競技能力を有することとしています。事前セミナー(本学部の学習環境や教育内容などの説明)を経て、書類審査(高等学校等の調査書、志望理由書、スポーツ競技歴調査書)および面接審査の成績を踏まえた多面的・総合的な選考の結果、スポーツ競技能力に
優れるとともにスポーツ科学を深く学ぶ能力を有すると判定される受験生が、合格いたしました。スポーツ界に貢献する自信と意欲を持った合格者が、入学後、当学部で修得した知識技能を生かし、日本のスポーツ界をリードしてくれることを期待するとともに、近い将来、世界の大舞台で活躍するトップアスリートとして成長してくれることを願っています。
(出典元:早稲田大学スポーツ科学部HP)
通常のスポーツ推薦とは異なり、このトップアスリート入試は”国際大会で活躍できる人材”が重要なポイントです。
ラグビーにおいてもユース年代などで代表に選ばれるなど、国際大会に出場している事が条件となってきます。
過去には高校2年時にジュニア・ジャパンで活躍した中野将伍選手(3年・筑紫)がこの入試制度で入学をしています。
強靭なフィジカルで1年生からレギュラーを張り、今年も別次元の活躍を見せた同選手。
将来の日本代表候補である事は間違いなく、この入試で入学した選手のレベルの高さがうかがえます。
ラグビー部入学者
今年このハイレベルの入試制度を突破し、3年ぶりにラグビー部へ入部する選手が現れました。
SH 小西 泰聖選手(桐蔭学園 167cm/72kg)
今年の高校ラグビーを見ていて、この選手を知らない人はいないかもしれませんね。
そう、言わずと知れた高校ラグビー界の”東の横綱”桐蔭学園で今年キャプテンを務めた選手です。
1年生から名門チームのレギュラーを確保し、2年時には高校日本代表候補にも名を連ねる。(最終的には同校で小西選手とHBを組んでいたSO田村魁世選手(当時3年)がSHとして代表選出)
そして最終学年として迎えた今年は、春の選抜大会優勝、10月にアルゼンチンで行われたユース五輪7人制日本代表にも選出され、南アフリカを予選、3位決定戦と2度にわたり撃破するなど初の銅メダル獲得に貢献しました。
特筆すべきは、ユース五輪全6試合で6トライを奪ったそのスプリント力と、ディフェンスの穴を的確に突く判断力。
春の選抜大会でも大阪桐蔭との決勝戦で1人で3トライを奪い、優勝の立役者となっています。
フォワードとバックスの間に位置し、ボールをさばく役割のスクラムハーフというポジションにあってこの数字は圧巻です。
高校1年時からそのスピードは国内でも注目の的でしたが、3年生となりそれが世界でも通用する事を見事に証明しましたね。
”桐蔭対決”となった”花園”決勝戦では大阪桐蔭に敗れ、悲願の”単独優勝”はなりませんでしたが、奇しくもこの流れは”憧れの先輩”と慕うSH齋藤直人選手(3年・桐蔭学園)と全く同じ。
※齋藤選手も当時桐蔭学園主将として花園に臨むも決勝で今回と同じ”大阪勢”東海大仰星に敗れ準優勝に終わっている。(ちなみにその当時東海大仰星のSOだったのが今早稲田で共にHBを組むSO岸岡智樹選手)
その齋藤選手は今や早稲田の主力としてだけでなく、「将来の日本代表を背負って立つ存在」と言われるまでに成長。
そんな齋藤選手と比較しても「総合力ではまだ齋藤のほうが上ですが、パスや走る速さなど、本来持っている能力に関しては、もしかしたら小西のほうが上かもしれません」(桐蔭学園 藤原監督)と言わしめるほどの逸材中の逸材。
本当に楽しみな選手ですね。
ファンとしては来年度最終学年を迎える齋藤選手が抜ける事を危惧していましたが、小西選手のお陰で向こう4年間スクラムハーフは安泰と勝手に胸を撫でおろしています。。
今年はそのスピードを買われてまずはWTBでの起用もあるかもしれませんね。
いずれにしても久々に早稲田へ入学してくる”国際規格”のアスリート。
アカクロを着て躍動する姿が今から楽しみでなりません。
スポーツ推薦入試
さぁそれでは次にスポーツ推薦で入学が決まっている選手をご紹介します。
ラグビー部合格者
SO 吉村 紘選手(東福岡 176cm/81kg 高校日本代表候補)
高校1年時から西の横綱”ヒガシ”のユニフォームに袖を通すことを許され、今年副主将にして正スタンドオフを務めた同選手。
1年時には花園準決勝(対御所実)という大一番で、負傷欠場したエースCTB森勇登選手(現・明治大2年)の穴を見事に埋める活躍を見せ、高校2年時にはU17日本代表に選ばれるなどその実績は申し分なし。
惜しくも敗れた花園準決勝の桐蔭学園戦では前半だけで交代させられながら、悔しい顔一つ見せずに冷静に試合の流れを見つめる姿がとても印象的でした。
キックの精度が高く、冷静な判断力にも優れる同選手は、SO岸岡選手の後継者として間違いなく”早稲田の10番”を背負って立ってくれることでしょう。
CTB 松下 怜央 選手(関東学院六浦 180cm/88kg 高校日本代表候補)
吉村選手同様、高校2年生時にU17日本代表に選ばれた同選手。
花園出場経験のない高校から唯一選出されたという事実は、この選手が高い能力を有している何よりの証です。
未だプレーするところを見たことはありませんが、180cm/88kgとサイズに恵まれる身体からどのようなプレーが飛び出すのか。
個人的に一番注目している選手です。
WTB 槇 瑛人選手(国学院久我山 175cm/84kg 高校日本代表候補)
この選手も高校2年時にU17日本代表を経験し、高校日本代表候補にも2年連続で選ばれる逸材。
最終学年となった今年は都大会決勝で奇しくも早稲田大学の系列校早稲田実業に敗れるという悲劇を味わいました。
大学では”因縁のジャージ”となったアカクロで躍動する姿で、この悔しさを晴らしてほしいと思います。
一時は人材不足もささやかれましたが、近年は再び早稲田にも超高校級の逸材が入部するようになってきました。
今年のスポーツ推薦組を見ていると、SH、SO、CTB、WTBのポジションへ高校時代に名を馳せた精鋭が入部する事となり、この流れは3年前のSH齋藤直人、SO岸岡智樹、CTB中野将伍、桑山淳生、WTB梅津友喜ら、来年度最上級生となる”黄金世代”と重なります。
悲願の王座奪回に向けて”新・黄金世代”の突き上げに期待しましょう。
ただ、、、最大の課題となっているフォワードが一人もいないことが気がかりです。。
ここは今年82年ぶりの花園出場を果たした、相良監督のご子息(No.8相良昌彦主将)率いる早稲田実業高校ら”内部進学組の黄金世代”に委ねることにしましょうか。
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(最新)【新入生2021】早稲田大学ラグビー蹴球部 新入部員と注目選手
【高校生進路2021】早稲田大学ラグビー部 スポーツ推薦入学者
<2021年度戦力予想↓>