桐蔭学園の2連覇で幕を閉じた2020年度の全国高校ラグビー大会。

第100回の記念大会に相応しく、最後まで手に汗握る激戦が繰り広げられました。

例年ではこの後、花園で活躍した選手を中心に『高校日本代表』が結成されますが、今年は、コロナ禍のため当該活動が中止。

その代替として『大会優秀選手』30名が、日本協会から発表されました。

やはり気になってくるのは、彼らの進学先。

そこでここでは、優秀選手に選ばれた選手たちの顔ぶれを紹介するとともに、現時点で入手している情報をもとに、彼らの進学先をまとめていきたいと思います。

各大学のリクルートの充実度を示す1つの指標として、是非ご参考下さい。

※進学先の情報は、入手次第随時更新していきます。

更新履歴
2/1:LOワーナー選手(流経大柏)東芝入り

大会優秀選手一覧と進学先

PO氏名所属学年サイズ進路
PR田中諒汰桐蔭学園3186/130
本田 啓東福岡3174/117東海
宮内慶大東福岡3176/107関大
森山飛翔京都成章1180/104
HO中山大暉桐蔭学園3175/100慶大
平生翔大関西学院3173/100
LO青木恵斗桐蔭学園3187/110帝京
田島貫太郎東福岡3194/87明大
ディアンズ
ワーナー
流経大柏3201/118東芝
本橋拓馬京都成章3193/113帝京
FL
No.8
薄田周希東海大
仰星
2180/90
金 勇哲大阪朝鮮3176/95明大
倉橋歓太東海大
仰星
3182/104帝京
佐藤健次桐蔭学園3177/94早大
福田大晟中部大
春日丘
3175/95明大
ブル
セコナイヤ
大分東明3194/123日大
SH細矢聖樹國學院
栃木
3162/61早大
宮尾昌典京都成章3164/66早大
SO楢󠄀本幹志朗東福岡2176/83
安田昂平御所実3181/83明大
CTB秋濱悠太桐蔭学園3173/84明大
近藤翔耶東海大
仰星
3179/86東海
寺下功起東福岡3175/80明大
松澤駿平京都成章3177/85帝京
横山伊織流経大柏3176/90流経
WTB
FB
大畑亮太東海大
仰星
3175/74筑波
ナコ 
ジョアペ
大分東明3182/96日大
金 昂平大阪朝鮮3178/82明大
辻󠄀野隼大京都成章3175/82京産
矢崎由高桐蔭学園1180/77

(情報元:日本ラグビーフットボール協会)

大学別ランキング

ここからは進学人数を大学別に分け、ランキング形式でお伝えします。

1位 明治大(7人)

今年も圧倒的な1位は対抗戦王者・明治大学

2連覇を達成した桐蔭学園のバックスの要・秋濱悠太選手に、今季は”司令塔”としてチームを牽引した安田昂平選手(御所実)、そして、ベスト4へと躍進した大阪朝高の象徴・FB金 昂平選手など、今年も名だたる強豪校から『エース級』がこぞって紫紺の門戸を叩く。

さらにフォワード陣も、ヒガシの194cmの”長身ロック”田島貫太郎選手(東福岡)、大阪朝高の主将・金 勇哲選手、そして春日丘の主将・福田大晟など充実の顔ぶれ。

大学ラグビー界の中でも屈指の人気を誇り、豊富な推薦枠を持つ実に明治らしい布陣となっています。

<明治2021新入生情報↓>

【新入生2021】明治大学ラグビー部 新入部員と注目選手

2位 帝京大(4人)

そして2位は大学選手権ベスト4の帝京大学

No.8奥井章仁選手、HO江良颯選手(共に大阪桐蔭)の”超高校級コンビ”に象徴されるように、毎年多くの有望選手が入部する同校には、LO青木恵斗選手(桐蔭学園)、LO本橋拓馬選手(京都成章)という高校ラグビー界を代表する”ツインタワー”が揃って加入。

先に行われた決勝戦でも互いに違いを見せつけるなど、どのチームも喉から手が出るほど欲しい”大型ロック”を2人揃って呼び込めるあたりはさすが帝京。

2年時からチームの中核を担った倉橋歓太選手(東海大仰星)の加入も含め、今年も昨年に続く”豊作のリク”と言えるでしょう。

ここ3年は覇権から遠ざかるも、”真紅の王者”のネームバリューは全く色褪せていない。

<新入生情報2021↓>

【新入生2021】帝京大学ラグビー部 新入部員と注目選手

3位 早稲田大(3人)

3位は大学選手権で2連覇を狙う早稲田

既に大学として公表しているため、詳細については別記事を参考にしていただきたい。

ただ言えることは、2連覇を達成した桐蔭学園のNo.8佐藤健次主将、準優勝した京都成章のSH宮尾昌典主将、そして国学院栃木のSH細矢聖樹主将と、世代トップの実力を持つことに加え、各チームでリーダーを経験している選手の加入は早稲田にとっては非常に大きい。

<新入生情報2021↓>

【新入生2021】早稲田大学ラグビー蹴球部 新入部員と注目選手

【高校生進路2021】早稲田大学ラグビー部 スポーツ推薦入学者

4位 東海大&日大(2人)

4位は東海大と日大の2校。

まず、リーグ戦王者の東海大には、 強靱なボールキャリーで花園でも幾度となく相手ディフェンスをこじ開けたPR本田 啓選手(東福岡)、そして、準々決勝で東福岡と壮絶なる死闘を繰り広げた仰星の”リアルリーダー”CTB近藤翔耶主将(東海大仰星)が加入。

代表クラスの加入は例年多くはないものの、東海大のリクは毎年魅力的です。

<新入生情報2021↓>

【新入生2021】東海大学ラグビー部 新入部員と注目選手

そして、2年連続で選手権ベスト8と躍進の続く日大には、大分東明のNo.8ブル・セコナイヤ選手とWTBナコ・ジョアペ選手が加入。

2度目の花園出場ながら”ベスト16入り”を果たしたチームの原動力となった2人の入部は、日大にとって大きな力となるはずです。

<新入生情報2021↓>

【新入生2021】日本大学ラグビー部 新入部員と注目選手

5位 慶大&筑波&流経大&京産大&関大(1人)

そして5位は5校が1名ずつ。

PR3本田選手との両輪でヒガシのスクラムを支えた宮内慶大選手は関西大

対抗戦3位の慶大に加入するのは、原田衛選手、田中慶伸選手(共に慶大3年・桐蔭学園)のルーツを継ぐ大器で、2年連続で花園優勝メンバーに名を連ねるHO中山大暉選手(桐蔭学園)。

リーグ戦2位の流経大には2年時から主力を担い、今季もチームの大黒柱として活躍したCTB横山伊織選手(流経大柏)。

関西リーグ3位の京産大には、京都成章の共同主将の一人としてチームを初の花園準優勝へ導いたFB辻野隼大選手がそれぞれ加入。

そして”大畑2世”として今年注目を浴びた東海大仰星の”スピードスター”大畑亮太選手は、”国立の雄”筑波を選択。

どの選手も1年目からAチームでの活躍が期待される逸材だらけです。

 

花園を席巻した彼らが大学という新たなステージで、どこまで輝きを増していくのか。

それぞれのジャージを身にまとう彼らの姿を、今から楽しみにしたいと思います。

ワーナー選手はトップリーグへ

201cm/117kgのサイズを誇り、今大会最長身選手として活躍したLOディアンズ・ワーナー選手(3年・流経大柏)。

卒業後の進路がどこにも明記されておらず、その去就が注目されていましたが、この度トップリーグの東芝から正式に入団が発表されました。

将来のジャパンを担う逸材。

”ハードワーク”に定評のある東芝で、さらに大きく飛躍してくれることを期待したいと思います。

大会エンディング

最後に、毎年”J SPORTS”が作成する号泣必至の『花園エンディング映像』を共有させて頂きます。

選手目線でも、親目線でも涙なしに見ることができません。

是非右手にハンカチをご用意の上、ご覧下さい。

<おすすめ書籍>

第100回全国高校ラグビー大会 決算号


高校ラグビー 花園の記憶

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【選抜2021見どころ】第22回高校ラグビー選抜大会 組み合わせと展望

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