・開幕節の登録メンバーと見どころ
・試合の視聴方法
今週末にいよいよ開幕を迎える関西大学ラグビー2021。
今年の関西は、昨季大学王者に輝いた天理大が春季トーナメント決勝で同志社に敗れ、さらに、京産大、近畿大も上位2校へ迫る戦いぶりを見せるなど、例年以上に大混戦の様相を呈しています。
この群雄割拠のリーグを勝ち抜き、果たして天理の連覇に待ったをかけるチームが現れるのか!?
この記事では9月18日,19日に行われる開幕節の登録メンバーと各試合の見どころをお伝えしていきたいと思います。
<第2節見どころ↓>
【第2節見どころ】2021年関西大学Aリーグ 登録メンバーと展望
タップできる目次
開幕節対戦カード
9月18日(土) | ||||
11:45 | 同 大 | 〇75-8 | 関西大 | 宝ヶ池 |
9月19日(日) | ||||
11:45 | 立命大 | 〇43-24 | 関学大 | 長居 |
14:00 | 近畿大 | 〇23-7 | 天理大 | 長居 |
同志社大 vs 関西大
登録メンバー
※太字は主将
同志社大学
1 PR 山本敦輝② (常翔学園) | 2 HO 西濱悠太② (東福岡) | 3 PR 李 優河③ (大阪朝鮮) |
4 LO 依藤隆史④ (東筑) | 5 LO 南 光希④ (東海大仰星) |
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6 FL 梁本旺義③ (常翔学園) | 8 No.8 木原音弥④ (東福岡) | 7 FL 馬渡仁之祐③ (東海大仰星) |
9 SH 田村魁世④ (桐蔭学園) | ||
12 CTB 西村海音③ (同志社) | 10 SO 嘉納一千② (大阪桐蔭) | 13 CTB 大森広太郎③ (茗溪学園) |
11 WTB 和田悠一郎④ (東海大仰星) | 15 FB 山口楓斗④ (東海大福岡) | 14 WTB 芦塚 仁② (大阪桐蔭) |
<リザーブ>
16 谷本 卯楽 4 165 89 同志社
17 吉本 滋起 3 165 104 尾道
18 石井 智己 2 177 102 同志社香里
19 久保 太陽 1 183 95 報徳学園
20 小島 雅登 3 175 82 東福岡
21 新和田 錬 3 171 73 尾道
22 倉岡 治輝 4 174 78 尾道
23 笠原 浩史 3 173 83 同志社
関西大学
1 PR 宮内慶大① (東福岡) | 2 HO 今井虎太郎③ (尾道) | 3 PR 龍田恭佑④ (京都成章) |
4 LO 篠田昂征① (城東) | 5 LO 栗本勘司④ (報徳学園) |
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6 FL 雨谷陸椰② (常翔学園) | 8 No.8 雨谷悠雅④ (東海大仰星) | 7 FL 千原拓真④ (中部大 春日丘) |
9 SH 溝渕元気② (大産大附) | ||
12 CTB 立石和馬① (東福岡) | 10 SO 高桑基生④ (常翔学園) | 13 CTB 藤原 悠④ (大阪桐蔭) |
11 WTB 木村一信④ (天理) | 15 FB 山村英毅③ (関大北陽) | 14 WTB 石川海翔① (大産大附) |
<リザーブ>
16 垣本 大斗 2 170 95 石見智翠館
17 朝倉 貫太 4 177 102 國學院久我山
18 細矢 一颯 2 173 102 関大北陽
19 中薗 拓海 2 180 96 関大北陽
20 山本 大輝 4 171 90 常翔学園
21 湫 叶太 2 167 68 東海大仰星
22 石田 航希 3 171 75 関大一
23 真部 広誠 2 172 78 天理
見どころ
【過去2年の対戦成績】
2019年:関大がB所属のため対戦なし
2020年:同志社大 〇33-31 関西大
同志社大学
<フォワード>
・フォワードは昨季の主力5人(①山本,③李,⑤南,⑥梁本,⑧木原)が残る。
・そこへ、”U20日本代表候補”に名を連ねる⑥馬渡仁之祐選手(3年・東海大仰星)、名門”ヒガシ”で1年時から花園を経験する”U17日本代表”②西濱悠太選手(2年・東福岡)が加わるなど、その陣容はタレント軍団の名に相応しい。
・その中で注目するのは、この試合がAリーグデビューとなるLO依藤隆史選手(4年・東筑)。昨季まではジュニア戦を主戦場としてきたが、今季は春季トーナメント全試合でスタメン入りを果たすなど、チームに欠かせない存在へと進化を遂げた。ラストイヤーに掴んだAの舞台。思い切ったプレーを期待したい。
<バックス>
・バックスは昨季のチームからSH人羅選手、FB桑山選手ら核となる選手が抜けたとはいえ、WTB和田悠一郎選手(4年・東海大仰星)、FB山口楓斗選手(4年・東海大福岡)の両エースを始め主力4人は今年も健在。
・さらに、大阪桐蔭の”花園初優勝メンバー”SO嘉納一千選手(2年・大阪桐蔭)の台頭で、田村魁世共同主将(4年・桐蔭学園)が、本来のスクラムハーフに専念できることはチームにとって大きなプラスだろう。
・個人的に注目するのは、⑫西村海音選手(3年・同志社)と⑬大森広太郎選手(3年・茗溪学園)のセンター陣。前者は昨季リーグ3試合に出場し、天理を下した今年の春季トーナメント決勝でも活躍。そして後者は、この試合がAリーグデビューとなるが、春のセブンズ大会では計6トライと大爆発した実力者。
・昨季の主力稲吉渓太選手(4年・東福岡)、岡野喬吾選手(2年・常翔学園)が揃って不在の中、新たなコンビがどこまで存在感を高められるか。このポジションでの激しい部内競争が同志社を更なる高みへと導いてくれそうだ。
春季トーナメント決勝で”大学王者”天理を撃破し、一躍今季の本命に躍り出た同志社。
初戦で当たる関大は昨季同じく開幕戦で対戦し大苦戦を喫した難敵だが、落ち着いた試合運びで、まずは危なげなく勝利を収めたいところ。
同志社6季ぶりの関西制覇へ。
勝負のシーズンがいよいよ幕を開ける。
関西大学
<フォワード>
・昨季のチームからHO淡野徳蔵前主将、LO南陽高選手らは抜けたものの、PR龍田恭佑主将(4年・京都成章)、 千原拓真選手(3年・中部大春日丘)、栗本勘司選手(3年・報徳学園)などAリーグ経験豊富なメンバーが健在であることはチームにとって大きい。
・そこへ、『花園優秀選手』にも選出された”ヒガシの①番”宮内慶大選手(1年・東福岡)、”四国の星”城東の頼れる主将・篠田昂征選手(1年・城東)ら有望な1年生が加入してきたことで、選手層は確実に厚みを増している。
<バックス>
・一方のバックスは長年チームを支えてきた前副将のFB松本大吾という大駒が卒業。他ポジションでも主力の多くが4年生だったため戦力ダウンは否めない。
・その中でカギを握るのは、昨季1年目から定位置を掴んだSH溝渕元気選手(2年・大産大附)と今季の副将を務める”バックスの要”SO高桑基生選手(4年・常翔学園)の『HB団』。Aリーグでの戦いを知る彼らがいかに若いバックスを引っ張れるか。そのゲームメイクに注目したい。
昨季開幕戦ではセットプレーやコンタクト局面で互角に渡り合い、同志社をあと一歩のところまで追い詰めた。
今年は春先から充実ぶりが目立つ相手だけに劣勢は免れないが、昨年のように規律あるディフェンスで同志社の前進を食い止めることができれば面白い展開になってくる。
目指すは2017年度以来となるAでの勝利。
相手にとって不足はない。
立命館大 vs 関西学院大
登録メンバー
※太字は主将
立命館大学
1 PR 百地龍之介④ (東海大仰星) | 2 HO 中川 魁③ (大阪桐蔭) | 3 PR 金井慎太郎④ (佐野日大) |
4 LO 阿部孔哉④ (東農大二) | 5 LO 宮城雄真② (京都成章) |
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6 FL 小島良介④ (洛北) | 8 No.8 宮下大輝④ (報徳学園) | 7 FL 伏見 拓翔③ (報徳学園) |
9 SH 北村瞬太郎② (國學院栃木) | ||
12 CTB 森 駿太② (東福岡) | 10 SO 江良 楓④ (大阪桐蔭) | 13 CTB 木田晴斗④ (関西大倉) |
11 WTB 安井拓馬③ (東海大仰星) | 15 FB 吉本匠希② (常翔学園) | 14 WTB 藤井健太郎④ (伏見工) |
<リザーブ>
16 横尾 太一 4 172 95 東海大仰星
17 前川 和輝 2 169 98 天理
18 藤野 翼 3 174 105 関東学院六浦
19 堀田 雄志郎 3 178 96 中部大春日丘
20 本郷 正人 1 177 93 中部大春日丘
21 諸井 琉哉 3 166 74 流経大柏
22 宮嵜 隼人 3 172 84 報徳学園
23 間瀬 陽紀 3 173 77 深谷
関西学院大学
1 PR 坂野龍太郎④ (関西学院) | 2 HO 山田哲平③ (東海大仰星) | 3 PR 齊藤遼太④ (関西学院) |
4 LO 入江元気③ (八幡工) | 5 LO 野矢健太郎② (石見智翠館) |
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6 FL 稲垣直希① (石見智翠館) | 8 No.8 松田進太郎④ (京都成章) | 7 FL 魚谷勇波④ (東海大仰星) |
9 SH 橋詰 学④ (天理) | ||
12 CTB 松本壮馬① (石見智翠館) | 10 SO 坂原春光③ (東海大仰星) | 13 CTB 川村祐太① (関西学院) |
11 WTB 加藤匠朗② (関西学院) | 15 FB 奥谷友規④ (京都成章) | 14 WTB 奥平 湧④ (尾道) |
<リザーブ>
16 平生 翔大 1 173 103 関西学院
17 浅井 海翔 3 168 109 東海大仰星
18 安達 朋樹 2 165 107 大阪桐蔭
19 藤井 崇弘 1 182 98 石見智翠館
20 河村 レイジ 3 184 95 大阪桐蔭
21 牟田 陸人 3 164 72 関西学院
22 齊藤 綜馬 2 170 81 関西学院
23 塩谷 大稀 4 175 89 京都成章
見どころ
【過去2年の対戦成績】
2019年:関西学院大 〇33-26 立命館大
2020年:別リーグのため対戦なし
立命館大学
<フォワード>
・昨季のフォワードは4年生が中心となっていたため、①百地龍之介選手(4年・東海大仰星)、⑧宮下大輝選手(4年・報徳学園)を除き、今季はほぼ全てのメンバーが入れ替わる形に。
・とは言え、多くのメンバーが昨季Aリーグの試合を経験していることを鑑みると、主力と目されていた選手が順調に開幕戦に選出されてきたことが見て取れる。
・個人的な注目は⑰前川和輝選手(2年・天理)と、⑳本郷正人選手(1年・中部大春日丘)。前者は奈良の名門天理で2年時から①番を背負い、後者は”ハルヒのペネトレーター”として昨冬花園で同校初のベスト8へ貢献した。共に出場すればAリーグデビュー。恐らく後半になるであろう彼らの出場機会を楽しみにしたい。
<バックス>
・一方のバックスは昨季の主力が今季も開幕戦にこぞって名を連ねてきた。個々を見ても、”世代屈指のフィニッシャー”⑬木田晴斗主将(4年・関西大倉)を中心に決定力の高いランナーが揃い、タレント力は確実に関西でもトップクラス。
・注目は今年がラストイヤーとなる”司令塔”⑩江良 楓選手(4年・大阪桐蔭)と、2年目で定位置を掴んだ⑫森 駿太選手(2年・東福岡)。どちらも長短のパスを投げ分け、キックの技術も高いスキルフルなゲームメーカーなだけに、彼らが織り成す”展開力”は今季躍進のカギを握ってきそうだ。
昨季開幕戦では京産大相手に終始試合を優位に進めながら、終盤の猛攻に遭いロスタイムに逆転負けを喫した。
この試合に勝利していればその後の展開もきっと違ったものとなっていたはずで、2018年度以来の上位進出を目指すには、まずこの開幕戦を大切に勝ちきることが何よりも重要となってくる。
関西学院大学
<フォワード>
・昨季の主力がわずか3人と、立命館同様多くのメンバーが入れ替わった今季。特に過去3年ほぼ同じメンバーで固定されてきたフロントローは世代交代が急務。
・その意味でも新たにポジションを掴み取った①坂野選手②山田選手③齊藤選手の3人、中でも夏以降Aチームに定着し、4年目で初のAリーグ出場となる①坂野龍太郎選手(4年・関西学院)には是非このチャンスをものにしてもらいたいところだ。
<バックス>
・一方のバックスはFB奥谷友規選手(4年・京都成章)が今季もチームに残留したことで、メンバーの入替えはスタンドオフとウィングのみと最小限で済んだ。中でも奥谷選手と共に主力として2年前の大学選手権ベスト8を経験している⑨橋詰学選手(4年・天理)の存在は大きく、彼のゲームメイクが今季も関学アタックのカギを握ると見る。
・個人的な注目は⑫松本壮馬選手(1年・石見智翠館)と⑬川村祐太選手(1年・関西学院)のルーキー2人。前者は智翠館の”頼れる主将”、そして後者は関学の”大型センター”としてどちらも高校時代から名を馳せてきた逸材。それでも、攻守の要となるセンターにいきなり1年生2人を起用してくることは予想ができなかった。
・他チームを見渡しても1年生のセンターコンビは今のところ存在しないだけに、彼らの躍動が関学へ新たな風を吹かせてくれそうだ。
関学は今年7月に行われた春季トーナメント3位決定戦で、京産大に90失点での完敗を喫した(●5-90)。
昨季リーグ3位決定戦では接戦を演じた(●21-28)相手に、フォワードが為す術無く崩されていったこの試合は見ていて衝撃的だった。
それでも、夏合宿では青学に勝利し(〇31-12)、帝京に善戦(●36-48)するなどチームは昇り調子。
強力フォワードを看板とする立命館相手に、その真価を見せたいところだ。
近畿大 vs 天理大
登録メンバー
※太字は主将
近畿大学
1 PR 紙森陽太④ (大阪桐蔭) | 2 HO 金子 隼④ (中部大 春日丘) | 3 PR 稲場 巧① (近大附) |
4 LO 松永正喜② (尾道) | 5 LO 甲斐登生③ (石見智翠館) |
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6 FL 松田 翼③ (熊野) | 8 No.8 古寺直希① (石見智翠館) | 7 FL 中村健志③ (近大附) |
9 SH 松山将輝④ (大阪桐蔭) | ||
12 CTB 福山竜斗④ (天理) | 10 SO 半田裕己② (天理) | 13 CTB 森元翔紀③ (報徳学園) |
11 WTB 宮宗 翔④ (大阪桐蔭) | 15 FB 河井 優④ (日本航空 石川) | 14 WTB 植田和磨① (報徳学園) |
<リザーブ>
16 宮崎 賢輝 3 172 96 長崎南山
17 長岡 幸輝 4 170 92 常翔学園
18 森山 優大 2 176 110 天理
19 篠原 謙太朗 2 176 87 東海大福岡
20 安居 一輝 4 170 91 上宮太子
21 福山 太陽 2 172 80 滋賀学園
22 三島 琳久 3 175 92 大阪桐蔭
23 中洲 晴陽 4 174 88 筑紫
天理大学
1 PR 宮田悠暉② (広島工) | 2 HO 佐藤 康④ (天理) | 3 PR 奈良真弥② (秋田工) |
4 LO ナイバルワガ セタ② (秋田工) | 5 LO パトリク ヴァカタ① (日本航空 石川) |
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6 FL 永井 響④ (天理) | 8 No.8 アシペリ モアラ④ (日本航空 石川) | 7 FL 亀沖泰輝④ (市立尼崎) |
9 SH 藤原健之朗① (日本航空 石川) | ||
12 CTB 佐藤 歓③ (新潟工) | 10 SO 筒口允之① (長崎南山) | 13 CTB マナセ ハビリ② (高知中央) |
11 WTB 江本洸志④ (日本航空 石川) | 15 FB 奥田北斗② (桐生第一) | 14 WTB 豊田祐樹② (天理) |
<リザーブ>
16 谷口 永遠 3 173 103 関大北陽
17 三木 陽平 3 170 95 若狭
18 松野 楓舞 1 167 100 松山聖陵
19 鄭 兆毅 2 185 105 竹園
20 照井 悠一郎 3 170 88 天理
21 北條 拓郎 2 172 77 天理
22 間森 涼太 3 181 90 神戸科学技術
23 高部 勇 4 170 83 天理
見どころ
【過去2年の対戦成績】
2019年:天理大 〇68-13 近畿大
2020年:天理大 〇50-0 近畿大
近畿大学
<フォワード>
・フォワードは昨季のチームから森田博斗前主将ら4人が卒業。特に両ロックはリザーブ含め4年生が担っていたため、④松永正喜選手(2年・尾道)と⑤甲斐登生選手(3年・石見智翠館)が台頭し、春先からスタメンへ定着したことはチームにとって大きい。
・”大黒柱”紙森陽太選手(4年・大阪桐蔭)を中心にほぼ不動のメンバーで戦ってきた中で、③稲場 巧選手(1年・近大附)と⑧古寺直希選手(1年・石見智翠館)2人のルーキーが、開幕スタメンを勝ち取ったことはファンにとって嬉しいサプライズ。
・古寺選手はフォワードの選手ながら高校時代はプレースキッカーを務めるなど、パス、キック、ラン全てに優れる”オールラウンダー。関西リーグの中でも唯一人の”1年生ナンバーエイト”として、王者相手に大暴れしてくれることを期待したい。
<バックス>
・バックスは⑫福山竜斗主将(4年・天理)始め多くの主力が今季もチームへ残る。
・その中で、昨季出場機会のなかった⑨松山将輝選手(4年・大阪桐蔭)が2年ぶりにスタメン復帰してきたことは更なるプラス要素。飯沼蓮選手(明治大4年)、田村魁世選手(同志社大4年)らと共に『高校』や『U20』の代表候補に名を連ね、近大でも下級生の頃からチームを牽引してきた逸材。ラストイヤーでの活躍に期待がかかる。
・そして個人的には、⑨松山選手とコンビを組む⑩半田裕己選手(2年・天理)と、期待のルーキー⑭植田和磨選手(1年・報徳学園)に注目したい。
・前者は天理高時代、2019年度の選抜大会で得点王に輝いた実績を持ち、後者は名門報徳で1年時から花園を沸かせた”スピードスター”。彼らが王者相手にどんな輝きを放つのか。非常に楽しみだ。
今季は春季トーナメント2回戦で天理と互角に渡り合う(●22-27)など充実した戦いぶりを見せ、例年以上に前評判は高い。
近年なりを潜めていた信条の”イケイケラグビー”が炸裂すれば、番狂わせの可能性は十分あると見る。
天理大学
<フォワード>
・世代交代が急務と言われる今年の天理だが、フォワードだけで考えれば昨季大学選手権決勝のスタメンの内半数が残る。
・攻守の要HO佐藤康主将(4年・天理)が今季もスクラムの中心に君臨し、春先から欠場の続いていた⑧アシペリ・モアラ選手(4年・日本航空石川)も開幕戦にゴーサインが出た。
・さらに、④ナイバルワガセタ選手(3年・秋田工)と⑤パトリク・ヴァカタ選手(1年・日本航空石川)のロック陣も超強力とあれば、巷で囁かれているような”役者不足”という印象は全くない。
・唯一バックローは、FL服部航大選手(4年・天理)とNo.8山村勝悟選手(3年・天理)、No.8ジョネ・ケレビ選手(4年)らの不在が不安材料だが、この間に⑥永井響選手(4年・天理)、⑦亀沖泰輝選手(4年・市尼崎)、小林真陽選手(4年・天理)ら叩き上げの4年生がメンバーに定着してくれば、シーズン終盤に向け選手層は確実に厚くなってきそうだ。
<バックス>
・一方のバックスは『天理BIG3(藤原-松永-フィフィタ)』の抜けた穴は大きく、それを埋める事はやはり並大抵の事ではない。
・ただ、これまで彼らの陰でなかなか出番に恵まれなかった選手達がいたこともまた事実であり、今季はそんな3,4年生を中心にチームを作ってくると個人的には考えていた。
・しかし蓋を開ければバックスの構成は1,2年生が半数以上を占め、4年生は⑪江本洸志副将(4年・日本航空石川)ただ一人。小松監督らしく思い切った手を打ってきたという印象だ。
・注目はやはり1年生ハーフバック団。強気なリードでチームを引っ張る⑨藤原健之朗選手(1年・日本航空石川)と技巧派ゲームメーカーの筒口允之選手(1年・長崎南山)。彼らは1年目でスタメンに抜擢された事に加え、プレースタイルの点で見ても藤原-松永のレジェンドコンビと重なる点は多い。
・初めて臨むAリーグで大学の強度に慣れ、一戦一戦チームにフィットしていけば、大化けするポテンシャルは十分に秘めている。焦らず、求めすぎず、彼らの成長を長い目で見守っていきたい。
4年間かけて熟成された昨季と異なり、今季の天理はまさに成長途上のチーム。
開幕戦の相手は充実の近大なだけに、もしシーズン序盤で波乱が起きるとすればこの試合となる可能性は高い。
しかし、逆にここを難なく乗り越えることができるならば、自信と共に一気に波に乗っていきそうな気配も漂う。
番狂わせか順当勝ちか。
明日はこの試合から目を離すことができない。
<第2節見どころ↓>
【第2節見どころ】2021年関西大学Aリーグ 登録メンバーと展望
<関西リーグ2021試合結果速報↓>